〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
俺はこの世に生を受け、色々な事があった。幼い頃に両親と死別し、15の時に俺も死んだ…その後、別の世界に転生し、妖魔という怪物から人を守るストライカーを率いる隊長となった。だが、時空管理局に生物兵器『アマゾン細胞』を打ち込まれた事でタンパク質を求める人食いの化け物『アマゾン』になった。俺だけではなく、他の
「……。」
俺は今、平和になったこの世界で…生きている……Dollsと出会い、様々な経験をし、心を開いた所から…俺の世界は変わり始めた……ストライカー達に裏切られ、人を信じなかった俺だが…それでも、ドールハウスの連中は…俺のありのままを受け入れてくれた…俺が抱える悲しみも、ストライカーに対する憎しみや怨みも、怒りも苦しみも、全部全部…否定する事無く、正面から受け止めてくれたんだ。俺がどれだけ拒絶しても、それでも俺と関わろうとしてくれた…俺を知ろうとしてくれた……それが続いた事で、俺はもう1度だけ…誰かを信じようと思えるようになった。まぁ、基本的には人を信用しねぇがな……
サクラ「翔さん!!バイクのお掃除してるんですか?私にもお手伝いさせて貰えませんか?」
「あぁ、頼む。」
現在俺は、サクラと共に愛用マシン『ジャングレイダー』を掃除している。サクラの奴、掃除の才能があっから掃除番長なんてドールハウスで呼ばれている。当然、バイクの掃除もお手の物だ。おいジャングレイダー、美女から掃除される気分はどうだ?嬉しいだろ?なんて、からかいたくなるぜ…サクラが手伝ってくれたお陰で、ジャングレイダーはピカピカになった。その後は、シミュレーションルームにてミサキと手合わせだ。
ミサキ「翔さん、よろしくお願いします!!」
「…手加減はしねぇぞ?」
コイツはNo.1ドールと呼ばれる程のずば抜けた戦闘力を持つ。だが、俺の敵では無い…
ミサキ「相変わらずお強いですね。」
「お前もな?」
ミサキとの手合わせを終えた後、ドールハウスの庭に向かった。何故なら……
シオリ「あっ、翔君♪お待ちしていましたよ♪」
レイナ「いらっしゃい翔君♪」
シオリとレイナが主催する茶会に呼ばれているからだ。
「そういや、姉貴はどうした?アイツも呼んでんだろ?」
シオリ「彩羽さんは、モデルのお仕事を終えてから来るそうです。」
レイナ「朝からだものね、もうそろそろ来るはずなのだけれど…」
この茶会には、姉貴も呼ばれている。俺が参加する事を知り、真っ先に飛び付いたんだと……
彩羽「皆ー!!お待たせー!!」
漸く来やがったか。シオリとレイナの歓迎を受けた姉貴は、俺の隣に座った。俺達は雑談をしながら、茶菓子をいただいた。
シオリ「それにしても、翔君が世界のヒーローになりましたね。」
レイナ「えぇ、とても嬉しいわ。私達も、No.1ヒーローとこうしてお茶会ができるなんて…至極光栄よ♪」
「やめろ、俺にはヒーローも英雄も似合わねぇよ……」
彩羽「えー、そんな事無いよ?だって翔君、仮面ライダーとして人知れず平和の為に戦ったじゃん。罪の無い人達を、翔君を受け入れてくれたこの美しい世界を守るためにさ♪」
それは事実だが、別になりたくてなった訳じゃない……そもそも俺は、英雄なんかを目指しちゃいねぇ…気に食わねぇ連中を片っ端から潰しただけだ……別に、名誉が欲しかった訳じゃねぇ…ただ、俺を受け入れてくれたこの美しい世界を守りたかっただけだ……
レイナ「そう言えば、新しく放送が始まった『仮面ライダーゼッツ』…あの変身ベルトは中々面白い発想ね。」
シオリ「確か、胸に着ける変身ベルトでしたよね?」
彩羽「ねーねー翔君、あたし達に胸に巻く変身ベルトってどう?」
「知らん、自分で確かめたらどうだ?」
俺は仮面ライダーファンでもある、ドールハウスの連中も同じライダーファンであり、割と話が合う。それだけでも、心地が良い…茶会を終えた後は、ヒヨとナナミと仮面ライダー作品を見た。最近では、ヒヨの大好きな『シャリババーン』と仮面ライダーがコラボした映画が公開されたんだ。速攻でブルーレイを購入し、見ている。
ヒヨ「ふおぉ〜!!シャリババーンと仮面ライダーが並んでる〜!!」
ナナミ「翔さん、アマゾンも居ますね。」
「あぁ、何でも…昭和平成令和ライダー全員とシャリババーンが手を取り合い、強大な悪の組織『ギガント・ショッカー』を倒すんだとよ…」
ポップコーンやコーラをいただき、あたかも映画館に来ているような雰囲気を味わいながら、ブルーレイを視聴した。その後、アヤとユキとヤマダとゲームで遊ぶ。仮面ライダーのゲームでな?
アヤ「今日こそは翔が操作するアマゾンに勝つんだから!!」
「お前じゃアマゾンには敵わねぇ。」
まずはアヤと戦った、コイツは珍しく怪人を使っていた。ゼロ大帝を使ったアヤを圧倒した俺。
アヤ「ちょっ!?翔ごめんタンマ!!ちょっと待って!!」
「敵は待ってくれねぇぜ?だから俺は容赦しねぇ、ゼロ大帝…もう1度散れ。」
最後はスーパー大切断を受け、ゼロ大帝は仮面ライダーアマゾンに1度もダメージを与えられずに散った。
アヤ「うわぁ〜負けたぁ〜!!結構練習したのにぃ〜!!」
ヤマダ「翔さん、今度はヤマダとバトルっす!!」
「良いだろう、来い…」
次にヤマダの操る仮面ライダーバールクスと、俺が操る仮面ライダーアマゾンとの戦いが始まる。結果…
ヤマダ「ちょっ!?翔さん!?待つっす待つっす!!一旦タンマ!!」
「……。」
俺の圧勝、ヤマダは1度も攻撃できずに負けた。
ユキ「翔さん、強いです…」
「ユキ、お前はやんねぇのか?」
ユキ「はい、見てるだけ…です……」
対戦では黙って見ていたユキだが、協力バトルでは参加し、俺と共に怪人達を倒した。ちなみにユキ、仮面ライダーアマゾンデルタを使っていた。これは、俺が変身していたライダーだ…思い入れはあるが、俺は仮面ライダーアマゾン一択だ。仮面ライダーアマゾンが一番好きだからな。
(こうして戦いのねぇ日常を過ごすのも、悪くねぇな……)
ピグマリオンという化け物、妖魔、ストライカーとの戦いが無くなり、平和な日常を過ごしている。ゲームを終え、休憩していると…俺の元にNumberSがやって来る。
ミア「見て見て翔さん!!CSMデンオウベルトとデンガッシャーを買ったよ!!」
ディオ「ディオは、これ…ゼロノスベルト。」
トリア「私トリアも、デンオウベルトのムービーエディションを手に入れました!!」
コイツらもライダーファンで、特に電王が好きなんだ。まだボディーが完成していない頃、画面の向こうで変身遊びを披露したのが印象に残っている。コイツらは俺が怪我で動けない中、つきっきりでサポートしてくれたり話し相手になってくれたり、色んな面で世話になった。今ではすっかり感情豊かになり、色んな表情を見せてくれる。今は推しのライダーの変身ベルトを手に入れ、嬉しそうにしている。そうそう、最近はルリちゃんまで仮面ライダーにハマり始めたんだ…一海達と共に仮面ライダー作品を見たりして、時にはライダーごっこもやっているんだと。俺か?俺も呼ばれる時はある、そん時は本気で相手する。俺は当然、ダークライダー役だがな?
ミア「そう言えば翔さん、ガオウガッシャーを貰ったんだって?」
「あぁ、3月9日は俺の誕生日でな…ファンから貰った。デンオウベルトのムービーエディションもな?」
俺は今まで、自分の生まれた日を知らなかった…だが、俺がこの世界の住人であることを知ったと同時に、自分の誕生日を知った。3月9日、その日が俺の誕生日だ。それを公開した時、ファンからおめでとうのコメントで溢れかえり、ドールハウスには沢山のプレゼントが届いた。小さい子どもが描いた絵、仮面ライダー関連の変身ベルト、日用品等、色んなモンが届いた。ちなみに、大助さんからはフルーツケーキが届いて…ジョージ大統領からは仮面ライダーガオウのスーツが届いた。これで俺は、コスプレができるようになったな…
トリア「折角ですので翔さん、仮面ライダーガオウに是非!!変身されてはいかがでしょうか!?」
ディオ「…肯定。翔さんはどの仮面ライダーになっても、カッコいいし。」
「この場にスーツもベルトもねぇだろ…」
モシュネ「そう言うと思って、私が持って来モシュた!!」
黒モシュネ「隊長さん、こちらガオウベルトとマスターパスでアリマース!!」
赤モシュネ「ガオウガッシャーもあるぜー!!」
モシュネ達…余計な事しやがって……まぁ良い、今は気分が良いんだ…ちょっとぐれぇ付き合ってやっても良い……
ルリ「お兄ちゃん、仮面ライダーになってくれるの!?ルリも見たい!!」
一海&諒芽「「俺も俺も!!」」
紫&友香「「私達も!!」」
Dolls「「「私達も!!」」」
おいおい、勘弁してくれよ…まぁ良い…ルリちゃんも居るんだ、断る訳にはいかねぇだろ?俺はガオウベルトを身に着け…
「行くぜ?…変身。」
《
マスターパスをベルトにかざした。その直後、モシュネ達がガオウスーツを俺に着せ始め、変身シーンを完全再現した。ジョージ大統領、こだわってんなぁおい…これにより、神の悪戯無しで仮面ライダーガオウになったんだ。その場では歓声と拍手が起こる。
「流石にマスターパスは手放してかざせねぇからな?」
俺はガオウガッシャーをソードモードにし、ポーズを取る。一海達も自分達のライダーシステムを持ってきて、こちらは本物のライダーに変身した。撮影会かよ…ルリちゃんは楽しそうにしていたから、良いか……
この世界に帰って来て、帰る場所も出来た。何より、心から信頼できる人達が出来た。俺はもう、一人じゃねぇ…俺を信じてくれる人達が、いつも居る。DollsもNunberSも…いや、もうその呼び名では無いか…
この希望は、滅びる事はねぇ…
この美しい世界も、俺達が育んだ絆も…
永遠にな……
ED〜DA PUMP『Bright! our Future』〜♪