〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

57 / 551
やさぐれショウでございます。
オディールの協力があり、ストライカー達のアジトを見つけた翔。そして、荒れ地にストライカー達を誘い込み、お灸を据えるために戦いを挑んだ。
ストライカー達は、白河 昇の指示の元、翔とオディールと戦うのだが……
では、本編へどうぞ


第二十一話 話にならない

翔「はぁっ!!せやぁっ!!」

オディール「ふっ!とうっ!」

悠水「!?」

まな「ひゃっ!?」

翔は悠水と、オディールはまなと戦うが…近接戦に慣れていない悠水とまなは、やられるばかりである。

サトカ「食らえ、です!」

サトカが光線を放ち、翔は左に、オディールは右に避けた。

悠水「うわっ!?」

まな「痛っ!?」

サトカの光線は、悠水とまなに命中し、2人は戦闘不能になった。

サトカ「あ…あぁぁ…」

青ざめた表情を浮かべるサトカに、翔とオディールは飛び蹴りを入れた。2人の蹴りを受けたサトカは、地面に落下し、戦闘不能になった。

昇「何をしている!落ち着いて対処するんだ!!」

昇は指示を出すが、あまりにも抽象的すぎた。

オディール「後は貴様らだけだな。」

翔「覚悟しろ…」

オディールと翔は、椿芽と伊緒の方に向きを変える。

椿芽「私は隊長さんを、伊緒はオディールさんをお願い。」

伊緒「了解!」

椿芽は刀を構え、伊緒は拳を構える。翔とオディールは2人ストライカー目掛けて走り出した。2人のストライカー達も走り出すが…次の瞬間、翔が伊緒の真っ正面、オディールが椿芽の真っ正面に移動したのだ。

椿芽&伊緒「「!!??」」

翔は伊緒を殴り、オディールは蹴りで椿芽の刀を弾き飛ばした。吹っ飛ばされた伊緒を背に、翔とオディールは、挟み撃ちで椿芽と戦う。

昇「椿芽!頑張れー!!」

翔(こんな状況で頑張れとか……無責任にも程があんだろ。)

翔は呆れ、

翔「オディール、ソイツは任せた。俺はもう一人をやる。」

オディール「うむ!!」

伊緒目掛けて走り出した。

オディールは見事な足さばきで椿芽を圧倒する。

椿芽「くっ…っ~!!」

中々反撃できず、悔しそうな表情を見せる椿芽。オディールはハイキックで椿芽を吹っ飛ばすと、助走をつけてジャンプし、

オディール「オディールキーーック!!」

必殺技『オディールキック』を繰り出した。

ドガァァアアアッ!

椿芽「…がはっ!?」

キックを食らった椿芽は、10メートル程地面に引き摺られて戦闘不能になった。

翔は起き上がった伊緒と肉弾戦を繰り広げる。翔は素早い動きで伊緒を惑わせ、キックやパンチを容赦なく打ち込んでいく。

伊緒「っ~!!」

伊緒(は、速い…!)

翔「よそ見してる場合か?」

伊緒「…え?」

伊緒が後ろを振り向くと、

バキィッ!

翔に顔面を殴られた。伊緒は吹っ飛ばされ、仰向けに倒れて戦闘不能になった。

昇「そ、そんな…」

アルタイル・トルテのメンバーが全員戦闘不能になり、昇は青ざめた表情を浮かべていた。

翔「この程度か…全く、話にならねぇな……さて、邪魔者はいなくなった。」

翔は昇の方に向きを変え、

翔「…次は…お前だ。」

昇を睨み付けた。

昇「ぼ、僕は…!」

翔「お前さ、指示が抽象的過ぎるんだよ…それに、極限の状態に追い詰められている時に頑張れだって?どんだけ無責任なんだよ。」

昇「…!!」

昇は短銃を取り出し、翔に向けた。

翔「…ほぅ。」

翔は表情を変えず、昇を見る。

昇「それ以上言ったら、撃ちますよ…?」

翔「良いのか、そんなことして?ストライカー達は俺を連れ戻そうとしているんだろ?」

昇「…。」

オディール「白河 昇!その銃を降ろせ!!」

翔「良い。」

オディール「なっ!?」

翔「オディール、大丈夫だ。心配するな。」

翔はオディールに言う。

翔「お前、ストライカー達に寄り添ってんだろ?そんなストライカー達を、お前は裏切るのか?」

昇「…。」

翔「それに、腕が震えてるし、膝も笑ってんぞ?」

翔は昇に言った。

翔「お前に俺を討ち取ることはできねぇよ。」

その瞬間…

パァンッ!

昇は、翔を撃った。短銃から勢いよく放たれた弾丸は、翔が左胸に命中する。翔は地面に仰向けに倒れた。

オディール「たいちょぉぉおおおおおお!!!!」

オディールは倒れた翔に駆け寄る。

昇「はは…はははは……」

昇は、気が狂ったように笑いだす。

昇「これで良いんだ…もう、ストライカー達が誰も傷つかないようにするには…こうするしか無かったんだ…はははは…はははははははは…!」

昇はオディールと翔に背を向け、1人気が狂ったように笑う。

オディール「隊長!!」

翔「…。」スッ

翔はオディールに『静かに』とジェスチャーで合図すると、起き上がった。撃たれたはずの彼は、何故かピンピンしていた。

昇「はははは、はははははははははははははははは!!!!」

ガシッ

昇「はははは…えっ?」

昇は後ろを振り向くと…射殺したはずの翔に羽交い締めをされていた。

翔「とんだバカがいたもんだぜ…」

翔はそう言うと、自分の体重をかけて昇を地面に押し倒した。

昇「!?」

そして…昇を持ち上げ、

翔「よくも俺の背中に傷をつけてくれたな…お返しだ!!」

ブレーンバスターを繰り出した。

昇「!!!?」

昇は泡を吹き、気絶した。

翔「こいつはもらっていくぜ?」

翔は昇から短銃を取り上げる。

オディール「お、おい隊長!!大丈夫なのか!?」

翔「ん?あぁ、撃たれたとこ?」

翔は服の左胸の内ポケットから、何かを取り出した。

翔「あ~あ、残念だな~…」

彼が握っていたのはガシャポン版の『ライドウォッチ』である。昇の短銃の弾丸は、そのライドウォッチの真ん中に突き刺さっていた。

翔「さてと…こいつを解析しねぇとな…」

翔はそう言うと、歩きだした。すると…

ダキッ

翔「!?」

突然、後ろから誰かに抱きつかれた。

幸子「っ!!…グスッ…!…隊長、さん…!」

翔「その声……幸子、か…?」

幸子「…心配、したんですよ…!?…ズズッ…うぅっ…!」

幸子は翔を抱きしめ、泣いていた。翔は幸子の方に向きを変え、彼女の頭を正しく撫でた。

翔「すまねぇ…心配かけちまって……でも、俺はこの通り、ピンピンしてるからさ…」

翔がそう言うと、

幸子「グスッ…は、はい!」

幸子は顔を上げ、笑顔を見せた。翔は……幸子に優しく微笑んだ。

椿芽「…うぐっ……隊、長……さん…」

椿芽は、ゾンビのように地面を這いつくばって近づいてくる。

翔「うわっ…まるでゾンビだな…てかお前さ、空気読めよ…」汗

幸子「えっ?」

翔「あ、いや…独り言だよ。」

翔はそう言うと、椿芽にゆっくりと近づいていく。

椿芽「もう……やめ、て……くださ…い…」

翔「やめてくださいだって?お前さ、今まで何回俺にやめてくれって言われた?…んで、お前らはやめたのか?……やめてねぇよな?……自分だけ他人にやっておいて、逆に他人からやられた途端にやめてくれって……そんな甘い考え、世の中で通じる訳ねぇだろ?なぁ?」

翔はゴミを見るような目で、椿芽を見下す。

翔「俺はお前らの元に戻らねぇし、今さらお前らに何をされたって俺はお前らをぜってぇ許さねぇ……分かったら地べたで大人しく寝てろよ…………クズ野郎。」

翔はそう言うと、椿芽の脳天を思い切り踏みつけた。椿芽は気絶し、動かなくなった。

翔「幸子、オディールに変身して、元ストライカー達にこの短銃を届けて欲しいんだ。」

幸子「え、でも…隊長さんは…?」

翔「俺はしばらくあそこには戻れねぇ…自分探しの旅にでも行くよ……今は、1人で考える時間が欲しいんだ…」

幸子「……分かりました。ですが…」

幸子は翔に言った。

幸子「いつか必ず…戻って来てくださいね。」

翔「あぁ、約束する。」

翔はそう言うと、幸子に背を向け、立ち去って言った。幸子は仮面を装着し、オディールの姿になり…ドールハウスへと向かった。

オディール(幸子)「絶対に、帰って来てくださいね…青空隊長さん…」

オディール……いや、幸子はそう呟き、ドールハウスに向かうのであった。




いかがでしたか?今回はここまでです。
翔を裏切ったストライカー達は連携が取れず、白河 昇の指示はあまりにも抽象的すぎて…結局、翔とオディール(幸子)にフルボッコにされた。
翔は幸子に昇の短銃を解析するため、ドールハウスに届けるように頼み、どこかへ去って行った。
次回も、お楽しみに。
では、またね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。