〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
自分探しの旅に行くと言い残し、どこかへ立ち去った一匹狼『青空 翔』。
いつもと違う環境の空気を浴びたくなった彼は、江ノ島に向かう。そこに、翔のファンを名乗るアイドルが数人現れる。それと同時に…そのアイドル達に魔の手が忍び寄っていた。
では、本編へどうぞ


第二十三話 歪んだ世界

東京を出た翔は、電車を使い、江ノ島に向かっていた。

翔(ん?…何で“新宿”が地図から消えているんだ…?)

スマホで地図を見ていた翔は、何故か新宿が地図から消えていることに違和感を感じていた。それだけではなく…

翔(他の人達は、何も違和感を感じてなさそうだ…どうなってんだ…?)

車内では、翔だけが心の中で混乱していた。

アナウンス『まもなく、“相模大野”、“相模大野”、お出口は右側です。』

翔「えっ!?」

翔は驚き、思わず声を出してしまった。周りの人は、翔の声に驚き、一斉に翔を見る。

翔「あ、すまん…」汗

翔が謝罪すると、周りは翔を見るのをやめた……いや、何故か微笑ましい雰囲気になった。

結局、相模大野駅で降りた翔は…そのまま『小田急電鉄』に乗り換えをし、江ノ島に向かうことにした。その時…

???「あ、貴方は!」

誰かに話しかけられたが、翔は自分が話しかけられた訳ではないと思い、駅のホームに向かっていく。

???「あわわ、ちょっと待ってくださーい!!」

翔「…?」

自分が話しかけられたと理解した翔は足を止めると、後ろを振り向く。そこには、青いロングヘアーの少女、頭にリボンを身につけた少女、メガネが特徴の少女がいた。

翔「…誰だお前ら…?」

翔は警戒し、眉を寄せる。

千早「私は『如月(きさらぎ) 千早(ちはや)』、貴方のファンです。」

春香「私は『天海(あまみ) 春香(はるか)』です!千早ちゃんと同じ、青空 翔さんのファンです!!」

律子「私は『秋月(あきつき) 律子(りつこ)』と申します。同じく、青空 翔さんのファンです。」

3人の少女達は自己紹介を済ませる。

翔「…青空 翔?誰だよそれ…」

翔はとぼけるが…

千早「いやいや、貴方のことですよ!」汗

春香「左腕の銀色に光る腕輪がトレードマークなので、すぐに分かります!ちなみに私は、頭のリボンがトレードマークです♪」

律子「2人共、少し落ちつきなさい…すみません、翔さん…」

無駄だった。この世界では、既に彼は有名人となっており、彼を知らない者は殆ど居ない。

翔(とぼけても無駄か…仕方ねぇ…)

翔「…俺が青空 翔だ…忠告しておく、俺と関わらねぇ方が良いぞ?」

春香「…へっ?」

千早「関わらない方が良い、ですか?」

翔「そうだ。」

律子「どういうことですか?」

翔「俺と関わると、面倒ごとに巻き込まれるからだ。じゃあな。」

翔はそう言って、3人の前から立ち去ろうとする。しかし…

春香「…待ってください!」

春香に呼び止められた。

翔「…何だよ?」

春香「面倒ごとに巻き込まれたって構いません!人生、面倒ごとは付き物ですから!」

春香の言葉に頷く千早と律子。

翔「…ちっ…勝手にしろ。どうなったって知らねぇからな?」

翔がそう吐き捨てると、3人は嬉しそうな表情を浮かべ、トトトッと近づいてきた。

翔「おい、俺は江ノ島に向かうんだ。お前らと出かけるつもりはねぇよ。」

律子「偶然ですね!私達も江ノ島に向かうところだったんですよ♪」

翔「…何だと?」

律子の言葉に、困惑する翔。

律子「いや、困惑しなくても…」汗

翔「困惑するに決まってんだろ…俺のファンと名乗る初対面の奴らと行き先が同じなんだ…困惑しねぇ方がどうかしてる…」

律子「まあ、それもそうですよね…」

春香「でもびっくりしました!まさか、翔さんと行き先が同じだったなんて、何だかワクワクするなぁ~♪」

翔(呑気な奴だ…)

翔は春香を見て、そう思った。

千早「私達、今度江ノ島でロケをすることになっているんです。そのための下見という形で、江ノ島に向かうんです。ちなみに翔さんは、観光か何かですか?」

翔「俺に質問をするな。」

翔の返答に千早は「そうですか…」と言った。そうこうしているうちに、乗車電が到着し、乗り込んだ。ボックスシートを確保することができ、会話を弾ませる千早と春香と律子。翔は、黙って窓の景色を眺めていた。

春香「翔さん翔さん♪」

隣に座っていた春香は、翔に話しかける。

翔「…何だ?」

春香「翔さんは、ドールハウスに所属しているんですよね?」

目を輝かせながら聞いてくる春香。

翔「前はな…今はどこにも所属してねぇよ。」

翔はポツンと答えた。

春香「そうなんですか…えっと、お仕事は何をされているんですか?」

翔「特殊公務員だ。」

春香「と、特殊公務員…!?…翔さんって、頭良いんですね…!!」

翔「…。」

春香の言葉を聞き流し、翔はずっと窓の景色を眺めている。

律子「ちなみに翔さん、年はおいくつですか?」

翔「…16だ。」

律子「へぇ、16…って、えぇっ…!?16なんですか…!?」

翔「…文句あんのか?」

律子「あ、いえ…私よりも年下なんですねって思っただけです。」

翔「…そうか。」

翔は黙り込み、再び窓の景色を眺める。

千早「私と春香も16です。翔さんの落ちつきぶり、見習いたいです。」

千早は翔に微笑む。

翔「……。」

翔は黙って窓の景色を眺めている。すると、神様がテレパシーで話しかけてきた。

神様(翔、少しいいか?)

翔(神様か…何だ?)

神様(今、君と一緒にいる『天海 春香』、『如月 千早』、『秋月 律子』の3人だが…彼女達はこの世界の住人ではない。)

翔(何…!?じゃあ、何故この世界に…?)

神様(恐らく、ジャドウ達が転生世界で散々バカをやった影響で、次元に穴が空いてしまい…この世界と別の世界がくっついてしまったんだ。)

翔(ジャドウが…?)

神様(あぁ、恐らくな。それと…近くにジャドウがいる。気を付けろ。)

翔(近くに…!?…ってことは、まさか…乗車電のどこかの号車にいるのか!?)

神様の言葉を聞いた翔は、こう推測する。彼の推測は…的中する。

 

 

 

???(何だアイツは!?…僕の春香とイチャイチャしやがって!!許さねぇ、絶対に殺してやる!)

隣の号車では、黄緑色のオカッパ頭に、眼鏡をかけ、左腕に黒い腕輪を身につけた男がいた。彼は翔と春香達が共に行動していたところを目撃し、後を着けていたのだ。

 

 

 




いかがでしたか?今回はここまでです。
【スクールガールストライカーズ】の他に【アイドルマスター】のキャラを登場させ、『クロスオーバー』として、ボリューム(?)を上げたのかなっと思っています(この回には、スクストのキャラ、出てきていませんが…)。
次回も、お楽しみに。
では、またね
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