〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
自分探しの旅に行くと言い残し、どこかへ立ち去った一匹狼『青空 翔』。
いつもと違う環境の空気を浴びたくなった彼は、江ノ島に向かう。そこに、翔のファンを名乗るアイドルが数人現れる。それと同時に…そのアイドル達に魔の手が忍び寄っていた。
では、本編へどうぞ
東京を出た翔は、電車を使い、江ノ島に向かっていた。
翔(ん?…何で“新宿”が地図から消えているんだ…?)
スマホで地図を見ていた翔は、何故か新宿が地図から消えていることに違和感を感じていた。それだけではなく…
翔(他の人達は、何も違和感を感じてなさそうだ…どうなってんだ…?)
車内では、翔だけが心の中で混乱していた。
アナウンス『まもなく、“相模大野”、“相模大野”、お出口は右側です。』
翔「えっ!?」
翔は驚き、思わず声を出してしまった。周りの人は、翔の声に驚き、一斉に翔を見る。
翔「あ、すまん…」汗
翔が謝罪すると、周りは翔を見るのをやめた……いや、何故か微笑ましい雰囲気になった。
結局、相模大野駅で降りた翔は…そのまま『小田急電鉄』に乗り換えをし、江ノ島に向かうことにした。その時…
???「あ、貴方は!」
誰かに話しかけられたが、翔は自分が話しかけられた訳ではないと思い、駅のホームに向かっていく。
???「あわわ、ちょっと待ってくださーい!!」
翔「…?」
自分が話しかけられたと理解した翔は足を止めると、後ろを振り向く。そこには、青いロングヘアーの少女、頭にリボンを身につけた少女、メガネが特徴の少女がいた。
翔「…誰だお前ら…?」
翔は警戒し、眉を寄せる。
千早「私は『
春香「私は『
律子「私は『
3人の少女達は自己紹介を済ませる。
翔「…青空 翔?誰だよそれ…」
翔はとぼけるが…
千早「いやいや、貴方のことですよ!」汗
春香「左腕の銀色に光る腕輪がトレードマークなので、すぐに分かります!ちなみに私は、頭のリボンがトレードマークです♪」
律子「2人共、少し落ちつきなさい…すみません、翔さん…」
無駄だった。この世界では、既に彼は有名人となっており、彼を知らない者は殆ど居ない。
翔(とぼけても無駄か…仕方ねぇ…)
翔「…俺が青空 翔だ…忠告しておく、俺と関わらねぇ方が良いぞ?」
春香「…へっ?」
千早「関わらない方が良い、ですか?」
翔「そうだ。」
律子「どういうことですか?」
翔「俺と関わると、面倒ごとに巻き込まれるからだ。じゃあな。」
翔はそう言って、3人の前から立ち去ろうとする。しかし…
春香「…待ってください!」
春香に呼び止められた。
翔「…何だよ?」
春香「面倒ごとに巻き込まれたって構いません!人生、面倒ごとは付き物ですから!」
春香の言葉に頷く千早と律子。
翔「…ちっ…勝手にしろ。どうなったって知らねぇからな?」
翔がそう吐き捨てると、3人は嬉しそうな表情を浮かべ、トトトッと近づいてきた。
翔「おい、俺は江ノ島に向かうんだ。お前らと出かけるつもりはねぇよ。」
律子「偶然ですね!私達も江ノ島に向かうところだったんですよ♪」
翔「…何だと?」
律子の言葉に、困惑する翔。
律子「いや、困惑しなくても…」汗
翔「困惑するに決まってんだろ…俺のファンと名乗る初対面の奴らと行き先が同じなんだ…困惑しねぇ方がどうかしてる…」
律子「まあ、それもそうですよね…」
春香「でもびっくりしました!まさか、翔さんと行き先が同じだったなんて、何だかワクワクするなぁ~♪」
翔(呑気な奴だ…)
翔は春香を見て、そう思った。
千早「私達、今度江ノ島でロケをすることになっているんです。そのための下見という形で、江ノ島に向かうんです。ちなみに翔さんは、観光か何かですか?」
翔「俺に質問をするな。」
翔の返答に千早は「そうですか…」と言った。そうこうしているうちに、乗車電が到着し、乗り込んだ。ボックスシートを確保することができ、会話を弾ませる千早と春香と律子。翔は、黙って窓の景色を眺めていた。
春香「翔さん翔さん♪」
隣に座っていた春香は、翔に話しかける。
翔「…何だ?」
春香「翔さんは、ドールハウスに所属しているんですよね?」
目を輝かせながら聞いてくる春香。
翔「前はな…今はどこにも所属してねぇよ。」
翔はポツンと答えた。
春香「そうなんですか…えっと、お仕事は何をされているんですか?」
翔「特殊公務員だ。」
春香「と、特殊公務員…!?…翔さんって、頭良いんですね…!!」
翔「…。」
春香の言葉を聞き流し、翔はずっと窓の景色を眺めている。
律子「ちなみに翔さん、年はおいくつですか?」
翔「…16だ。」
律子「へぇ、16…って、えぇっ…!?16なんですか…!?」
翔「…文句あんのか?」
律子「あ、いえ…私よりも年下なんですねって思っただけです。」
翔「…そうか。」
翔は黙り込み、再び窓の景色を眺める。
千早「私と春香も16です。翔さんの落ちつきぶり、見習いたいです。」
千早は翔に微笑む。
翔「……。」
翔は黙って窓の景色を眺めている。すると、神様がテレパシーで話しかけてきた。
神様(翔、少しいいか?)
翔(神様か…何だ?)
神様(今、君と一緒にいる『天海 春香』、『如月 千早』、『秋月 律子』の3人だが…彼女達はこの世界の住人ではない。)
翔(何…!?じゃあ、何故この世界に…?)
神様(恐らく、ジャドウ達が転生世界で散々バカをやった影響で、次元に穴が空いてしまい…この世界と別の世界がくっついてしまったんだ。)
翔(ジャドウが…?)
神様(あぁ、恐らくな。それと…近くにジャドウがいる。気を付けろ。)
翔(近くに…!?…ってことは、まさか…乗車電のどこかの号車にいるのか!?)
神様の言葉を聞いた翔は、こう推測する。彼の推測は…的中する。
???(何だアイツは!?…僕の春香とイチャイチャしやがって!!許さねぇ、絶対に殺してやる!)
隣の号車では、黄緑色のオカッパ頭に、眼鏡をかけ、左腕に黒い腕輪を身につけた男がいた。彼は翔と春香達が共に行動していたところを目撃し、後を着けていたのだ。
いかがでしたか?今回はここまでです。
【スクールガールストライカーズ】の他に【アイドルマスター】のキャラを登場させ、『クロスオーバー』として、ボリューム(?)を上げたのかなっと思っています(この回には、スクストのキャラ、出てきていませんが…)。
次回も、お楽しみに。
では、またね