〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
Dとの戦いによって怪我を負った青空 翔は、ドールハウスで再び保護されることになった。ドールハウスの関係者と元ストライカー達は、翔が戻って来たことを嬉しく思い、彼に接していく。しかし……
では、本編へどうぞ


第二十五話 大事なのは…

ドールハウスにて……

翔「…!?」

翔は、かつて自室代わりに使っていた部屋に入り、驚いた。何故なら…その部屋は埃1つ残さず、キレイに掃除されており、当時のままであった。

愛「Dollsや元ストライカー達がね、『いつでも翔君が帰って来ても良いように』って、毎日掃除してたの。まぁ、サクラちゃんが指揮官のような感じだったから、皆ゼェゼェ言いながらやってたんだけどね。」

付き添いで来ていた愛は、部屋がキレイな理由を翔に説明する。

翔「…片山さんも、やったんだろ?」

愛「えっ?」

翔は愛の顔を見て言う。

翔「…その苦笑い、服の袖についている埃…その状態を見れば分かる。」

翔の言葉を聞いた愛は、

愛「バレたか~、翔君は本当に観察力が良いんだね♪」

と言い、微笑んだ。

愛「じゃあ、あたしはそろそろ行くね。何かあったらコールボタンを押してね。」

翔「…コールボタン?」

愛「斑目所長も言ってたけど、ここは医療体制も整っていてね、あたしはドールハウス専属の医者でもあるんだ。翔君の担当医もあたしになったんだ。」

翔「…そうか。」

愛「それじゃあね♪」

愛は翔の部屋を出た。

1人になった翔は、近くの椅子に座った。数分後……

コンコンッ

翔の部屋のドアがノックされた。

モニカ「隊長さん?入ってもいいかな?」

翔「…あぁ。」

翔がそう言うと、モニカと…レイナが入ってきた。

翔「…金髪もいたのか。」

レイナ「ごめんね、翔君。」

翔「謝るんじゃねぇよ。」

翔はレイナに言う。

翔「それで、用件は何だ?」

モニカ「ううん、用件とかじゃなくてね…隊長さんの側にいたいな~って思って…迷惑だったかな?」

翔「…別に。」

レイナ「翔君…お願い、側にいさせて…?」

翔「…好きにしろ。」

レイナ「ありがとう、翔君♪」

レイナは翔に微笑んだ。

翔「…金髪。」

レイナ「レイナ。」

翔「…?」

レイナは少し頬を膨らませる。

レイナ「確かに私は金髪だけど、レイナって名前があるの…だから、レイナって呼んで欲しいわ。」

レイナは翔に言うが、

翔「…俺がてめぇを何て呼ぼうが、俺の勝手だ…それに、てめぇの頭が金髪なのは事実だろうが。」

翔はレイナにそう言う。

レイナ「…そう、分かったわ…」

レイナは残念そうな顔をするが、

レイナ(今すぐに呼んで欲しい訳じゃないのに…私ったら、何を焦っているのかしら……翔君はまだ私達に心を開いていないのに…)

と、割りきっていた。むしろレイナにとって、翔といられるだけでも、十分嬉しかった。

レイナ「翔君♪」

レイナは優しい笑みを浮かべ、翔の名前を呼ぶ。

翔「…。」スッ

翔は椅子から立ち上がり、布団に入り…

翔「…少し寝る。」

と言い、目を閉じた。数分後、翔はすぐに眠りについた。

 

 

 

その頃、とある高級マンションにて……

B「くっそ、何で皆オレの話を信じねぇんだよ…この世界の住人の目は節穴なのか?」

Bはイライラしながら、TVを見ていた。

B「お、青空の奴、大怪我したって?…っはは、ざまぁ見やがれ!天罰だぁ!!」

翔がDとの戦いで大怪我をしたことを知り、彼を煽る発言をするが…

B「…へっ?…江ノ島の人達からは感謝の声や彼を応援する声が多数寄せられてる?……ンギィィイイ青空だけ良い思いしやがってぇぇえええええ!!」

その後のニュースを見て、悔しそうな顔をする。

B「けど、オレには……これがある。」

Bは箱からあるものを取り出した。

B「これがあれば、青空を楽に殺せるぜ。」

Bが取り出した物は…『レンゲルバックル』と『チェンジスパイダー』のカードである。

B「神の野郎からもらった力、それはオレが自分で身につけた力と同じ!!…待ってろよレイナ、オレがすぐに迎えに来てやるからなぁ♪」

Bは「グヘヘ」と笑う。それは、正義のヒーローと言うよりも…むしろその逆の…黒ひげ危機一髪の海賊のような悪人面であった…。しかも、彼が持っているレンゲルバックルは、他の転生者から盗んだ物である。

 

 

 

その頃、ドールハウスにて……

レイナ「っ!?」

モニカ「どうしたの、レイナさん?」

レイナ「いいえ、何でもないわ…」

レイナ(何かしら、妙な寒気がしたような…?…多分、気のせいね…)

妙な寒気を感じ取ったレイナは、無理矢理「気のせいだ」と割り切った。

モニカ「レイナさん、隊長さんにだいぶ罵倒されてるみたいだけど…大丈夫なの?」

モニカはレイナを心配する。

レイナ「心配ありがとう、モニカ。私は翔君と一緒にいられることだけでも、嬉しい……だから、翔君にどれだけ罵倒されても、私は平気よ。」

レイナはモニカに微笑んだ。

モニカ「そうなんだ……ねぇ、レイナさん。」

レイナ「何かしら、モニカ?」

モニカは眠っている翔の近くに寄った。

モニカ「隊長さんの寝顔、かなりレアだよ?」

レイナ「翔君の…寝顔……」

レイナはモニカの誘惑(?)に耐えられず、翔の近くに寄った。そして、モニカと共に、翔の寝顔を覗く。

モニカ「隊長さん、普段は自分よりも他人を優先する性格でね、カッコいいんだ…でもね、眠っている顔は…可愛いんだよ?…って言っても、隊長さんの寝顔を見るの、アタシはじめてなんだよね~あはは。」

レイナ「…そうなのね。」

レイナは眠っている翔に右手を伸ばすと…彼のお腹を優しくトントンする。

モニカ「ふふっ、弟をあやすお姉ちゃんみたいだね♪」

レイナ「自宅学習で勉強したの、こうして優しくトントンすると効果的って。」

モニカ「へぇ~。」

レイナ「でも、ただトントンするんじゃなくて、『私はあなたの側にいる』って伝えることが大事なの。」

モニカ「安心させることが大事なんだね~。」

レイナ「そういうこと。」

レイナは眠っている翔に、

レイナ「翔君。私はちゃんと、貴方の側にいるわ♪」

と、優しく声をかけた。

翔「…ぅうん……すぅ…」Zzz~…

翔は寝返りをうつ。

モニカ「寝返りをうったね♪」

レイナ「ふふっ、そうね♪」

レイナは翔の背中を優しくトントンする。

モニカ「隊長さん♪」

レイナ「翔君♪」

モニカとレイナは、翔が起きるまで、彼の側にいた。彼女達の優しい笑みのおかげなのか、翔はうなされることなく、安心してぐっすりと眠っていたのであった。




いかがでしたか?今回はここまでです。
ジャドウトリオの1人、転生者 Bが何の仮面ライダーなのか、もうお分かりいただけましたね?奴が仮面ライダーに変身するのは、いつになることか……。

そう言えば、私がやっているスマホアプリ【プロジェクト東京ドールズ】で、確か『カウガール』だったかな?それが二枚程当たったので…近々、新しい『番外編』を書こうと思ってます(笑)。お楽しみに。
では、またね
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