〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
外に出ると、何故か荒野が辺り一面に広がっており、街そのものも変わっていた。そんなウエスタンな世界でも、一匹狼は牙を剥く。

B街を離れ、C街にたどり着いた翔の前に、妖魔や裏切り者のストライカー達が現れる。翔が戦う中、彼を助けにDollsのメンバーが3人現れる。
では、どうぞ


番外編 Dolls with western その2

この物語は、サクラがDollsに加入し、翔がDollsに心を開く前の物語……

 

 

 

B街を出た翔は、テントで一晩過ごし、次の日にC街に到着した。

翔(ここが『C街』か…)

翔はC街の出入口のアーチをくぐり、C街に入った。

翔(ずいぶんとまぁ、賑わっているな。)

C街を歩きながら、民の様子を見る。飲食店や雑貨屋等の様々な店から聞こえてくる店員の声と、客の楽しむ声。子ども達が笑う声。しかし…

民「妖魔だー!!」

そこに、偵察型妖魔の群れが現れた。民の1人が声をあげると、周りの民達は一斉に逃げ出した。

翔(妖魔か…本当に迷惑な奴らだ…)

1人残った翔は、エイムズショットライザーを取り出し、トリガーを引く。銃声と共に徹甲弾が勢いよく飛び出し、妖魔の脳天を貫いた。他の妖魔達には、肉弾戦を挑み、次々と撃破していくが…

翔「がぁっ!!」ズキッ

あばら骨の第10助骨を骨折しているため、痛みが走った。それでも翔は、怪我した所をおさえながら、エイムズショットライザーで妖魔達を次々と倒していく。そこに…

ドギュンッ!バキュンッ!ズギュンッ!

別の銃声が響いた。そして…

「ユキ、ヤマダ、行くよ!!」

「了解です。」

「言われなくても!!」

カウガールの衣装を纏ったDollsチームCの3人が姿を現した。

翔(Dolls…!)

翔は3人を見て思った。その時…

「見つけたぞ!翔!!」

二穂を中心とする裏切り者のストライカーチーム『ビスケット・シリウス』の4人が現れた。

華賀利「隊長様!いい加減に戻って来てくださいまし!二穂様や私達が悲しんでいますのよ!?私達の気持ちを考えてください!!」

翔「…ちっ、鬱陶しい奴らだ…それに、気に食わん…」

《バレット!》

翔はシューティングウルフプログライズキーを起動させ、

《オーソライズ。カメン、ライダー…カメン、ライダー…》

翔「変身!」

ズドォンッ!

《ショットライズ!シューティングウルフ!》

仮面ライダーバルカンに変身した。

ユキ「…!…仮面ライダー…!」

アヤ「えっ!?」

ヤマダ「おおぉぉ!!仮面ライダーバルカン!!」

バルカン「…よし。」

バルカンはエイムズショットライザーをベルトに取り付けると、爪を立てるような野性的な構えを取る。

二穂「あたしが相手だ!」

二穂は大剣を大きく振りかぶって来る。

バルカン「…はぁ。」

バルカン(相変わらず学習しねぇ奴らだな…)

バルカンはため息をつき、二穂の攻撃を楽々かわしていく。

二穂「何っ!?おりゃぁぁあああああああ!!」

再び大振りで襲いかかる二穂だが…バルカンにヒラリヒラリと避けられ、攻撃が当たる気配が全くない。

二穂「ぐっ…!はぁ…はぁ…」

バルカン「どうした、もう終わりか?」

二穂「はぁ…ま、まだだ…!」ジャキンッ

バルカン「そうか。なら、今度は…こっちから行くぜ!!」

バルカンはそう言うと、二穂に近付き、

バルカン「せいっ!はっ!せやっ!はぁっ!」

キックやパンチ等、肉弾戦で二穂を攻撃する。

二穂「ぐっ!うっ!あっ!がぁっ!」

疲れていた二穂は…バルカンの攻撃を防げず、攻撃をくらうばかりである。

バルカン「うがぁぁあああっ!!」

バルカンは雄叫びをあげ、引っ掻き攻撃で二穂を吹っ飛ばした。

二穂「ぐあぁぁああああああ!!」

二穂は地面に叩きつけられ、戦闘不能になった。

華賀利「二穂様!!…おのれっ!」

華賀利は二穂の仇を取ろうと、バルカンに襲いかかる。

華賀利「泣いてごらぁん!?」

華賀利は左足を振り上げ、バルカンに蹴りかかった。しかし…

パシイッ!

バルカンはこれを軽々と止めた。

依咲里「華賀利!」

依咲里はバルカンに光線を撃とうとするが…

パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!

依咲里「っ!?」

ヤマダ「邪魔をするなぁ!!」

ヤマダがリボルバー拳銃を撃ち、依咲里を止めた。

楓「それなら!」

依咲里の代わりに、楓がバルカンを攻撃しようとするが…

パパァンッ!パパァンッ!パパァンッ!

楓「っ!?」

アヤ「アンタの相手はあたしよ!!」

ユキ「邪魔はさせません。」

アヤとユキがリボルバー拳銃を撃ち、楓を阻止する。

楓「依咲里さん!あの3人を倒すわよ!」

依咲里「承知致しました!」

楓は杖から魔弾を放ち、依咲里は光線を放つ。チームCの3人は、土嚢の壁に身を隠し、リロードする。そして、攻撃が止んだのを確信すると、銃の引き金を引いた。

パパパァンッ!

依咲里&楓「っ!?」パパパシュッ

弾丸は依咲里と楓の腕や足にに命中し、2人は空中から落ちてきた。

アヤ「殺しはしないから、安心しなさい。」

ユキ「貴女達を倒すのは、翔さんです。」

ヤマダ「ここで死なれてもらっちゃあ困るっすよ?翔さんを傷つけた罪、身体で払ってないんすから。」

チームCの3人は、戦闘不能になった依咲里と楓に言った。

アヤ「さて、あとは翔ね。」

ユキ「…翔さん、後はお願いします。」

ヤマダ「ライダーに変身した翔さんは、無敵っすよ。」

 

 

 

華賀利「っ!?依咲里お姉様!楓様!!」

華賀利は戦闘不能になった依咲里と楓を心配そうな表情で見る。

バルカン「…何そんな顔をしてんだよ?」

華賀利「っ!?」

バルカンの声は、冷たかった。

華賀利「隊長様!!何てことを!!」

バルカン「俺の時は、そんな顔をしなかったくせに…何てことをだぁ?」

バルカンの言葉に、華賀利の表情がみるみる青ざめていく。

バルカン「お前、俺にこんなことを言ったよなぁ?…『骨折?そんなの知りませんよ、気合いで治してください。』…『何インフルエンザになっているんですの?体調管理もできない偽英雄に指導されて、気分が悪いですわ。』とか言ってたなぁ?」

華賀利「そ、それは…!!」ガタガタ

バルカン「仲間にはそんな顔出来て…俺にはしなかった…てか、そんな態度で俺を連れ戻そうだなんて、頭おかしいだろ。」

華賀利「それは…私(わたくし)は、隊長様に…謝りたいんです…」ガタガタ

バルカン「何を謝る?」

華賀利「い、今までの…愚行です…」ガタガタ

バルカン「謝ってどうすんだ?」

華賀利「…。」ガタガタ

バルカン「答えろ!!」

華賀利「っ!!…た、隊長様に…また、私達の隊長として…戻って来ていただきたいです…」ガタガタガタガタ

華賀利の言葉を聞いたバルカン(翔)は…

バルカン「何回同じ事を言わせるんだ?…俺はてめぇらの元に戻るつもりはサラサラねぇよ…俺が人を信じられなくなった原因は、紛れもなくてめぇらなんだからなぁ!?」

呆れた様子を見せ、最後は強く言った。

華賀利「お、お願いします!!…隊長様の望むことは、何でも…何でも致します!!ですから」

バルカン「やだね。」

華賀利「…えっ…?」

バルカン「そんな事言っておいて、戻ったらどうせ隊長時代だった頃と同じことをするんだろ?」

華賀利「そ、そんな事…絶対に致しません!」

バルカン「お前の言葉と心は裏腹だ。何が『二穂様や私達の気持ちを考えてください。』だ…結局は自分たちのことしか考えてねぇじゃねぇか……口では綺麗事を言っても、心は真っ黒なんだよぉ!!」

華賀利「っ!!!?」ビクゥッ

バルカンは華賀利を追い詰めた所で、

ジャカッ

バルカン「…大人しく寝てろ。」ズドォンッ!

華賀利に銃口を突き付け、発泡した。

華賀利「ぐはっ!!」

華賀利は血を吐いて、後方に吹っ飛ばされ、地面に仰向けに倒れ、戦闘不能になった。

二穂「うぐっ…っ!!依咲里!華賀利!楓!」

二穂は目を開くと、戦闘不能になった依咲里と華賀利、楓の姿が目に入った。

楓「私は大丈夫!…それより、華賀利さんが!!」

依咲里「二穂様!お怪我は!?」

二穂「そんな事はどうでもいい!!撤退するぞ!!」

二穂は意識を失った華賀利を抱えると、楓と依咲里と共に、空を飛んで撤退していった。

バルカン「…。」

バルカンは変身を解き、翔の姿に戻った。

 

 

 

アヤ「あの華賀利って奴……ホント穢れてる……」

ユキ「翔さん…」

ヤマダ「マジで謎っすよね…」

チームCの3人は、華賀利の青ざめた表情を思い出し、呆れていた。そして、翔に近づいていく。

アヤ「翔、大丈夫?」

アヤは翔を心配する。

翔「寄るな…っ!?」

翔は怪我した所をおさえる。

アヤ「怪我してるじゃん…!とにかく、あそこの建物に!!」

ユキ「翔さん…!!」

ヤマダ「大丈夫っすか、翔さん!?」

ユキとヤマダは翔を支え、アヤの後に続き、建物に入った。

 

 

 

建物内にて…

女1「あ、アヤ様!…って、その人は!?」

アヤ「早く手当てを!急いで!!」

女1「は、はい!!」

女1は、すぐに救急道具を取りにいった。チームCの3人は、意識を失った翔をベッドに寝かせる。

翔「ぐっ…ううぅぅっ!!」ズキンッ

激痛に襲われ、苦しそうに顔を歪める翔。

アヤ「翔!大丈夫よ!すぐに手当てをするから!!」

アヤは必死で翔に声をかける。

女1「アヤ様!救急道具を持ってきました!」

男1「手当ては俺がやります!」

アヤ「ありがとう、『キャンディ』、『ジャック』!」

女1の名前は『キャンディ』、男1の名前は『ジャック』である。キャンディは『狙撃の達人』と呼ばれるカウガールであり、ジャックは『武術と銃の達人』と呼ばれるカウボーイでもあり、医者でもある。

ジャック「失礼。」

ジャックは翔の服を捲る。傷だらけの身体が露になり、彼がおさえている所は出血で、ガーゼが真っ赤に染まっていた。

ジャック「っ!?」

翔の身体に幾多の傷痕があるのを見たジャックは一瞬驚いたが、翔の手当てを開始した。数分後…

ジャック「よし、手当て完了です!」

アヤ「ねぇジャック!翔は、助かる!?」

ジャック「アヤ様、必ず翔様を助けます…!!」

キャンディ「彼が、翔様なんですね…」

アヤ「そうよ。」

ユキ「翔さんは、私達にとって…仮面ライダーのような“ヒーロー”です。」

ヤマダ「ジブンも、翔さんに救われたっす…引きこもりがちだったジブンを、翔さんが外に連れ出してくれたっす。」

アヤ「彼は、1人でも多くの罪の無い人達を助けるために…自分を犠牲にしてまで、妖魔達とストライカー達と戦ってるの…」

キャンディ「…そうなんですね…」

ジャック「でしたら、俺達が…翔様に救われた罪の無い人達の代表として、彼を助けましょう!!」

アヤ「そうね、皆集まって!!」

アヤが号令をかけると、人々が集まってきた。

女2「アヤ様、そちらの方は?」

男2「おい、まさか…『青空 翔』様か!?」

アヤ「その通りよ!!」

アヤがそう言うと、

人々「嘘でしょ!?」「マジか!!」「翔様、怪我を!!」「酷い、一体誰が!?」

人々は騒ぎ出す。その時…

翔「うっ…ううぅぅっ…!!……うん?」

翔が目を覚ました。

アヤ「っ!!…翔!」

アヤは翔を見るや否や…

アヤ「翔、あたしがわかる?」

心配そうに翔の顔を除きこむ。

翔「っ!……お節介野郎…ここは、どこだ?」

翔の『お節介野郎』という言葉に、困惑する人々だが…

アヤ「あー、翔はあたし達に心を開いてないの…だから気にしないで。」

ユキ「私は、『猫娘』と呼ばれています。」

ヤマダ「ジブンは『気だるげ』って呼ばれてるっす。」

アヤ「ちなみにあたしは『お節介野郎』って呼ばれてるけど、翔は悪気があって言ってる訳じゃないの!!分かってあげて?」

アヤの言葉に納得する人々だが…そもそも、彼らは……はじめから彼を憎んでいなかった。理由は勿論……

人々「翔様は沢山の人達をストライカーの魔の手から救ってくれたんだ!!」「そうよ!自分の身を犠牲にしてまで、民を守った翔様を、憎める訳ないじゃない!!」「翔様は最高の戦士…いや、翔様こそ、本物の『ヒーロー』だ!!」

翔はストライカーの魔の手から、沢山の民を救ったからである。

翔「…おい。」

アヤ「あ、ごめんね…ここは、あたし達『ウエスタンC』のアジトよ。」

翔「…何だと?」

アヤ「ここにいる人達は『ウエスタンC』のメンバー、すなわちあたし達の味方よ。」

翔「…。」

アヤの言葉を、翔は…初めは信じていなかったが…

翔「…なぁ?」

ジャック「あ、はい!」

翔「お前か?俺を手当てしたのは。」

ジャック「そ、そうです!」

ジャックに話しかけた。

翔「名前は?」

ジャック「…はい?」

翔「お前の名前だよ。」

ジャック「あ、はい!自分は『ジャック』と申します!!」

翔「ジャックか……悪かったな、迷惑かけちまって…」

ジャック「そ、そんな…謝ることはないですよ!翔様!!」

ジャックは翔に言う。ジャックが自分を手当てしたことが分かった翔は…アヤの言葉を信じてみることにした。

翔「…。」

ユキ「…翔さん…」

ベッドで休んでいる翔の近くに、ユキが寄ってきた。

ユキ「…これ、翔さんの…」

ユキは、エイムズショットライザーを翔に渡した。

翔「…礼は言わねぇぞ?」

翔はそう言うと、ユキからエイムズショットライザーを受け取った。その時…

民の声「うわぁっ、何だよあの妖魔は!?」

民の声が響いた。ユキは外に向かう。後を追うように、翔も外に向かった。

ジャック「翔様!!行ってはなりません!!」

しかし、ジャックに止められた。

翔「止めんじゃねぇ!!殺されてぇのか!?」

翔はジャックに反論する。

ヤマダ「ジブンも行くっす。」

アヤ「あたしも行くわ!」

ヤマダとアヤがそう言うと、外に向かおうとする。

ジャック「アヤ様!?ヤマダ様!?」

アヤ「ユキから連絡があったんだけど、相手は侵略型妖魔よ。」

ヤマダ「っしゃあ!強敵登場っすねぇ!!奴の対象は任せろっす!!」

アヤとヤマダは外に出た。

 

 

 

アヤ「ユキ!」

ヤマダ「ってあれ?…強敵はいないんすか?」

アヤとヤマダは外にやってきたが、そこには妖魔の姿は無い。

ユキ「…………っ!!アヤさん、後ろ…!」

アヤ「え?」ザシュッ

ユキが声をかけた時…既に遅かった。

アヤ「っ!!…かはっ!」

背中を斬られたアヤは仰向けに倒れた。

ヤマダ「リーダー!!」

ユキ「あぁ…アヤ、さん…!」

ヤマダとユキは、アヤの元に駆け寄る。

アヤ「はぁ…はぁ…」

苦しそうに顔を歪めるアヤ…彼女は出血していた。

ヤマダ「ジャック!カモンッ!!」

 

 

 

「ジャック!カモンッ!!」

ジャック「はい!!」

ジャックは急いで外に出た。

翔「どうやら、ヤバいらしいな…」

翔はそう呟くと、ベッドから立ち上がり、外に向かった。

 

 

 

ジャック「ヤマダ様!……っ!!…アヤ様ぁ!!」

ジャックはアヤに駆け寄る。

ユキ「ジャックさん、早く手当てを…!」

ジャック「はい!!…って、しまった!救急道具が!」

ジャックは救急道具を、アジトに忘れてきてしまったのだ。

ヤマダ「何やってんすか!!」

ヤマダは襲いかかってきた侵略型妖魔『アグローナ』と交戦していた。だが、ジャックの方に振り返ったため、一瞬の隙が生まれる…アグローナはそれを見逃さなかった。右腕の剣で切ると思いきや、ヤマダを殴ったのだ。

ヤマダ「うぅっ!?」メキッ

鈍い音が響き、ヤマダが壁に打ち付けられる。

ジャック「ヤマダ様!!」

ヤマダ「あがっ…げほっ!!」

吐血をするヤマダ。

ユキ「…!!」パァンッ!

ユキはアグローナに発泡し、ジャックから離れる。

ジャック「ユキ様!!」

ユキはアグローナに発泡しながら、離れた場所に移動する。アグローナはユキを追って行く。

パァンッ!カチッ…

ユキ「…弾切れ…!」

アグローナ「!!」ドゴォッ!

ユキ「うっ!?」

アグローナはユキに蹴りをいれた。蹴られたユキは、吹っ飛ばされ、背中から壁に打ち付けられた。

ジャック「ユキ様!!」

ユキ「かはっ!」

吐血をするユキ。そんなユキの首を締めるアグローナ。

ユキ「っ!!」

ユキの身体がアグローナに持ち上げられる。アグローナは、ユキにトドメをさそうと、右腕の刃を構える。

ジャック「ユキ様ぁ!!」

その時…

ズドォンッ!

アグローナ「!!?」

どこからか発泡音が響き、アグローナはユキを離し、吹っ飛ばされた。

翔「何やってんだよ、腰抜け…」

そこには、エイムズショットライザーを構えた翔の姿があった。

翔「ほらよ。」

翔はジャックに救急道具を渡した。

ジャック「翔様…ありがとうございます!!」

翔「さっさとお節介野郎を手当てしやがれ。」

ジャック「は、はい!!」

ジャックはすぐにアヤの手当てを開始した。

アヤ「はぁ……はぁ……し、翔…♪」

アヤは安心した笑顔を見せる。

ヤマダ「翔さん…来てくれたんすね…♪」

ユキ「…翔さん♪」

翔「お前らのためじゃねぇ…アイツを倒すためだ!!」

翔は左手をギリリッと握りしめる。

翔「アグローナァァアアアア…!!」

翔は怒りの形相を見せ、シューティングウルフプログライズキーを起動する。

《バレット!》

そして、エイムズショットライザーに差し込み、プログライズキーを展開する。

《オーソライズ。カメン、ライダー…カメン、ライダー…カメン、ライダー…カメン、ライダー…》

翔「変身!!」

ズドォンッ!!

《ショットライズ!》

翔「っ!!」ガキィンッ!!

翔は飛んで来た徹甲弾を砕き、アーマーに包まれる。

《シューティングウルフ!The elevation increase as the bullet is fired.》

翔は『仮面ライダーバルカン』に変身した。

ジャック「あれは…」

アヤ「…仮面、ライダー……よかっ…た…」

アヤは安心し、意識を失った。

ジャック「アヤ様?…アヤ様!!」

バルカン「ソイツをアジトに連れていけ!!」

ジャック「あ、はい!」

ジャックはアヤを抱えると、アジトに入って行った。

バルカン「…!!」ズドォンッ!ズドォンッ!

バルカンはエイムズショットライザーから徹甲弾をアグローナに発泡する。そして、ユキに言う。

バルカン「おい猫娘!!気だるげをアジトに連れていけ!!」

ユキ「了解…!」

ユキはヤマダを抱え、アジトに入って行った。

バルカン「さて……これで1対1だな、アグローナ。」

アグローナ「!!」

バルカン「お前の相手は…俺だ。」

バルカンはエイムズショットライザーの銃口を、アグローナに向ける。

アグローナ「!!!!」

アグローナは咆哮すると、バルカン目掛けて走ってくる。そして、襲いかかろうと飛びかかった次の瞬間…

ズドォンッ!グチャァアアアッ!

バルカンはアグローナ目掛けて発泡した。徹甲弾はアグローナの頭を捉えた。アグローナの頭は破裂し、身体だけが残り、ビチビチと魚のように跳ねている。

バルカン「気持ち悪ぃな…」

《バレット!》

バルカンはプログライズキーの起動ボタンを押し、エイムズショットライザーのトリガーを引いた。

《シューティングブラスト!》

そして、必殺技『バレットシューティングブラスト』をアグローナの身体目掛けて放った。

ズドォォオオンッ!!…ドゴォォオオオオオオオンッ!!!!

アグローナの身体は爆発に巻き込まれた。爆風が晴れた時、そこにはアグローナの身体は無かった。

バルカン「…ふぅ…」

バルカンは一息つくと、変身を解き、翔の姿に戻った。

ジャック「翔様!!妖魔を倒したんですね!!」

翔「…あぁ、それより…お節介野郎と気だるげはどうした?」

ジャック「アヤ様もヤマダ様も手当てを終え、安心して眠っています。」

翔「…そうか。」

ジャック「翔様、何かお礼をさせていただきますか?」

翔「…礼はいらねぇ…って、言いたい所だが…なら、一晩だけ泊めてもらえるか?」

ジャック「一晩だけでいいんですか?」

翔「そうだ。」

ジャック「分かりました!すぐに部屋を用意させます!」

ジャックはそう言うと、再びアジトに入って行った。少しして、翔もアジトに入って行った。

 

 

 

キャンディ「翔様!早速お部屋に案内させていただきます♪」

翔「…お前は…」

キャンディ「改めまして、『キャンディ』と申します♪」

翔「……。」汗

キャンディ「ささ、こちらへ。」

キャンディは翔を部屋に案内した。案内された部屋は、かなりの広さがあった。

翔「…。」

キャンディ「どうされました?」

翔「ここしか空きが無かったのか…?」

キャンディ「翔様を狭い部屋に泊めさせる訳には…とにかくお気になさらず、ごゆっくり♪」

キャンディはそう言うと、退出していった。翔はベッドに入ると、疲れていたのかすぐに眠りについた。

 

 

 

アヤ「…ぅうん…?」

ヤマダ「…んぁ…?」

アヤとヤマダが目を開くと、いつの間にかアジトのベッドで寝ていた。

ジャック「アヤ様!ヤマダ様!気がつきましたか!!」

アヤ「…うん。」

ヤマダ「いやぁ、油断したっす…てか、あの妖魔はどうなったんすか?」

ジャック「翔様が退治してくれました。」

ヤマダ「そうっすか…流石は翔さんっすね。」

アヤ「やっぱ…翔には敵わないな…」

ヤマダとアヤは安心した笑顔を見せる。

アヤ「あ、それより翔は?」

ジャック「一晩だけここに宿泊されます。今は部屋で休んでおられます。」

アヤ「…そっか。」

ジャック「はい、ですから…アヤ様もヤマダ様も、ゆっくり休んでください。」

アヤ「ありがとう、ジャック。」

ジャック「では、失礼致します。」

ジャックはアヤとヤマダが寝ている部屋から出ていった。ジャックといれかわるように、ユキが入って来た。

ユキ「アヤさん、ヤマダさん…よかった…」

ユキはアヤとヤマダに抱きつき、静かに涙を流した。

アヤ「ごめんね、ユキ…心配させて…」

ヤマダ「ユ、ユキさん…後日、何でも言うこと聞くんで、許して欲しいっす…」

ユキ「…何でも、ですか…?」

ヤマダ「は、はい…何でもっす…ジブンのできる範囲で…」汗

ユキ「分かりました。」

自分自身の逃げ道を失くしたヤマダは、先程の発言を後悔した。

 

 

 

次の日、翔はアジトの人達にお礼を言うと、アジトを出て、どこかへ去っていった。アジトの人達も怪我が回復したアヤ、ユキ、ヤマダも、翔の姿が見えなくなるまで、彼を見送った。その後、ヤマダはユキの言うことを“何でも”聞き、疲れ果て…早寝したのであった(笑)。




いかがでしたか?今回はここまでです。
次回辺りから、ジャドウを登場させようと思ってます。

裏切り者のストライカーチームの1つ『ビスケット・シリウス』のメンバーに、隊長に戻るつもりはないことを伝えた青空 翔だが…彼女達は理解していなかった……
更に、アグローナの襲撃にあい、ピンチに陥ったチームCのメンバーだったが、仮面ライダーバルカンに変身した翔と的確な手当てをしたジャックによって救われた。

次回も、お楽しみに。
では、またね
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