〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
仮面ライダーネガ電王に変身したCにより、大怪我を負ったサクラ。ミサキ、シオリ、翔はサクラを連れて病院に向かう。そこに、またも邪魔者が現れる。
更に、翔がオリジナルライダーに変身します。
では、どうぞ


番外編 Dolls with western その4

この物語は、サクラがDollsに加入し、翔がDollsに心を開く前の物語……

 

 

 

翔、ミサキ、シオリは、大怪我を負ったサクラを病院に連れていくため、馬車に乗っていた。

ガタガタ…

サクラ「はぁ…っ!あぐっ!?」

翔「道が整備されてねぇから揺れるな…」

翔は馬車の中を見渡すと、布団になりそうな布を見つけた。翔はそれを敷くと、

翔「満開野郎をこっちに移動させろ。」

ミサキとシオリに指示を出した。2人は頷くと、サクラを布団に移した。

翔「どうだ、満開野郎。」

サクラ「は、はい…だいぶ、楽に…なりました…」

サクラは苦しそうに言うも、揺れを感じておらず、楽になったと言う。それを確信した翔は、頷く。その時…突然馬車が停止した。

翔「…?おい、どうした?」

民3「前に4人の人が立ってて進めないんです。ちょっと待ってください。」

翔「…人?…まさか…」

民3「おーい!馬車が通れないから、そこを退いてくれー!」

民3の声が響く。その後に……翔にとって、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

ノエル「そうは行きませんわ。」

フェイ「その馬車から、血の臭いがするんだ~。もしかして、怪我人がいるんでしょ?」

ターニャ「その怪我人を人質にします。」

シャルロッテ「そして、伍長(翔)を誘い出すデス。」

翔(何だと!?…そんな真似はさせん!)

翔は馬車から出ようとする。

ミサキ「待ってください、翔さん…!」(小声)

シオリ「もう少し堪えましょう…!」(小声)

ミサキとシオリは翔を説得するが…

翔「あの状態で、決着がつくと思うか…?」(小声)

翔はミサキとシオリに言う。その理由は…

民3「青空 翔?そんな人、知りませんよ!!それよりここを退いてくれよ!!」

フェイ「だ~か~ら~、たいちょーのことを話すまで退かないよ?」

ノエル「大人しく、怪我人を渡してくださいな。」

聞き覚えのある声の主達は、民3の言葉に対し…全く聞く耳を持ってないからだ。

翔「アイツらには何を言っても無駄だ…俺がアイツらを引き付ける。その好きにお前らは満開野郎を病院に連れてけ。」(小声)

ミサキ「で、ですが…!」(小声)

翔「黙れ、そうするしか方法はねぇんだから。」(小声)

翔はエイムズショットライザーを握りしめる。

サクラ「…翔、さん……」

サクラは翔に手を伸ばす。翔は……サクラの手を握ると、

翔「お前は怪我を治すことだけを考えろ。」

と、言い残し、馬車を出た。

 

 

 

シャルロッテ「知っていたって知らなくったって、関係ねーデス。」

民3「そんなの、無茶苦茶だ!!」

ターニャ「さあ、怪我人をこちらに」

その時…

「その必要はねぇ。」

翔が姿を現した。

ノエル「まぁ、隊長さん♪」

翔「散歩をしていたら、何やら揉めているモンだから何だと思ったら…またてめぇらか。」

シャルロッテ「伍長、今からその馬車に乗っている怪我人を人質に取るデス。解放して欲しければ、私達の元に来るデス。」

翔「怪我人を人質に…?…させるか!!」

《バレット!》

翔はプログライズキーを起動させ、エイムズショットライザーに差し込み、

《オーソライズ。カメン、ライダー…カメン、ライダー…》

翔「変身!」

ズドォンッ!

《ショットライズ!シューティングウルフ!The elevation increase as the bullet is fired.》

仮面ライダーバルカンへと、姿を変えた。

バルカン「ここは任せろ!お前は早く目的地に向かえ!!」

民3(翔様、ありがとうございます…!)

民3「はい!!」

民3は馬車を走らせた。ノエルは長銃を構えるが、

ズドォンッ!バキンッ!

バルカンが放った徹甲弾により、破壊された。

バルカン「てめぇらの相手は、この俺だ!」

バルカンはエイムズショットライザーをベルトに取り付け、野性的な構えを取る。

フェイ「たいちょー…止めようよ、こんなの…」

バルカン「止めるかよ…てめぇらが全く反省してねぇみてぇだからなぁ?」

ターニャ「隊長…もう一度、1からやり直せませんか?」

バルカン「あぁ無理無理、俺はてめぇらを信用してねぇし…むしろ、失望したわ…」

ノエル「な、何故ですの!?」

バルカン「自覚してねぇのか?さっきみてぇに、怪我人を人質にしてまで、俺との接触を試みていたり、全く関係ねぇ奴等を巻き込んでまで、俺を連れ戻そうとしたりして…ったく、呆れた。」

バルカンはヤレヤレのポーズをする。

シャルロッテ「それはキサマがいけねーんデス!キサマが私達から離れていくから」

バルカン「…都合が悪くなれば、責任転嫁…それと掌返し……実に嫌らしい…」

フェイ「でも、フェイちゃんは反省してるんだよ!!」

ノエル「私(わたくし)もですわ!!」

ターニャ「隊長の大切な宝物を壊してしまったこと、深く反省しています…」

シャルロッテ「私も反省してるデス!だから戻ってくるデス!!」

バルカン「やだね、反省してるとか言ってるけど…口だけじゃ信用できねぇよ。今までに何回も裏切られたんだから…言っとくけど、てめぇらクズ共が俺を何回も裏切ったから、俺はこうして人を信じられなくなったんだ。」

4人「「「「…。」」」」

事実を突きつけられた4人は、黙り込んだ。

バルカン「都合が悪くなった途端黙り込む…何にも変わってねぇ証だな。」

バルカンに変身した翔は、仮面の中で呆れた表情を浮かべていた。そして……

バルカン「今までずっと楽して来やがって…甘ったれんのもいい加減にしろ!!」

ストライカー達に怒鳴りたてた。

4人「「「「!!!!」」」」

バルカン「てめぇらが一時的にその名を轟かせることができたのは、てめぇらの実力か!?数々の妖魔達を倒せて来たのも、てめぇらの実力なのか!?」

4人「「「「…!!」」」」ガタガタ…

バルカン「答えろ!!!!」

4人「「「「…!!」」」」ビクッ!…フルフル…

バルカンに変身した翔の怒鳴り声に、ストライカー達は首を横に振る。

バルカン「じゃあ誰の実力だ?『フェイ・リー』、言ってみろ!!」

フェイ「そ、それは……たいちょー?」

バルカン「それだけか!?」

フェイ「あ、後は…雪代さんと…雪枝っちと…ほたるんと…モニカ…さっちゃん…あから姉。」

バルカン「その通りだ!!てめぇらは任務の際、何をしていたんだ!?『タチアナ・アレクサンドロヴナ・クロフスカヤ』、言ってみろ!!」

ターニャ「…辺りを見回していました」

バルカン「嘘をつくなぁ!!」

ターニャ「!!?」ビクッ!

バルカンは俯くと、こう言った。

バルカン「俺が知らないとでも思ってんのか?…てめぇらは任務の際は何にもしねぇし、やると言っても…弱った妖魔“だけ”を倒すだけだったなぁ?」

ターニャ「…!!」ガタガタ

バルカン「…図星か。」

シャルロッテ「伍長!言い過ぎデス!!」

バルカン「どの口が言うんだ…ヴァイス、お前は『伍長、キサマは邪魔な存在デス。』とか、『キサマを見るだけで吐き気がするデス』とか言った挙げ句…俺が大切にしていた宝物を無惨に壊してくれたなぁ?」

シャルロッテ「そ、それは…」ガタガタ

バルカン「しかもてめぇ…クロフスカヤとグルを組んで、俺の大切な物を奪おうとし、俺の背骨を折ってくれたなぁ?」

シャルロッテ&ターニャ「「…!!」」ガタガタ

ノエル(わたくしだけ、何も言われずに済みますわ…)ホッ

バルカン「自分だけ、何も言われずに済むなんて思うんじゃねぇよ、ジョーヌベアール。」

ノエル「ひっ!?」ビクッ!

バルカン「てめぇは『わたくしは貴族ですのに、自分のことは自分でやれなんて…貴方はバカなのですか?』とか『貴方はわたくしの奴隷になっているほうがお似合いですわ。』なんて言ったりして、気に入らねぇことがあれば殴る蹴る等、俺に八つ当たりしやがって…」

ノエル「うっ…!」ガタガタ

バルカン(翔)に追い詰められ、みるみる青ざめていく4人のストライカー達。そんな彼女達を見たバルカンは…

《バレット!》

プログライズキーを起動させ、銃口を4人に向ける。

フェイ「たいちょー…止めて、お願い…」

バルカン「止めてだって?リー、俺はてめぇに何回止めてくれって言った?そんでてめぇは止めたのか?」

フェイ「そ、それは…」ガタガタ

バルカン「んなわけねぇだろ?理不尽な暴力を初めにやったのはてめぇだよな?逆に自分がやられる側に回った途端に「止めて」って、随分都合が良いよな?」

フェイ「…!!」ガタガタガタガタ

バルカン「とっととくたばれ。」

ズドォンッ

《シューティングブラスト!!》

バルカンは震える『アマンド・フォーマルハウト』の4人に、容赦なく『バレットシューティングブラスト』を放った。4人の断末魔は爆発音に掻き消され、爆風や砂埃が止むと、そこには戦闘不能になって地面に倒れた『アマンド・フォーマルハウト』の4人の姿があった。

バルカン「そこで少し頭でも冷やしてろ。」

バルカンはそう吐き捨て、その場を去った。

 

 

 

その後、変身を解き、元の姿に戻った翔は、目的地の病院に着いた。そこで彼を待っていたのは……

愛「あ、翔く~ん♪久しぶりだね~、会いたかったよ~♪」

片山 愛だった。彼女もカウガールの格好をしているが、それでも立派な医者である。

愛は翔を抱き締めようとしたが、翔はヒラリとかわした。

愛「うわっとっと!避けないでよぉ~!!」

翔「気安く触んじゃねぇよ。」

愛「う~ん、そっか~…」

翔「片山さん、あんた…医者なんだよな?」

愛「そうだよ。」

翔「満開野郎は無事か?」

愛「満開野郎?…あぁ、サクラちゃんのことか。うん、大丈夫だよ。優しいんだね、翔君は。」

愛は優しく微笑む。

翔「…。」

翔は何も言わなかった。その後、愛にサクラの病室まで案内された。

翔(病院は現代の病院そのものだ…こりゃ都合が良いよな…)汗

そう思っているうちに、サクラの病室についた。愛がノックし、入室の許可を得ると、病室に入っていく。

サクラ「あ、翔さん♪無事だったんですね!」

翔「満開野郎…お前、寝てなくて良いのか…?」

サクラ「大丈夫です!心配ありがとうございます。」

翔「心配なんて、してねぇよ…」

翔はそっぽを向く。

愛(ツンツンしちゃって~、可愛いなぁ~もう♪)

愛は翔を微笑ましそうに見ている。

ミサキ(例え心配していなくても、こうして駆け付けてくれただけでも、ありがたいわ。)

シオリ(サクラさんも、すっかり安心していますし。)

ミサキとシオリは、翔を見て思った。

翔(…ん?あれは…!!…マズイ!)

翔は窓の外を見る。何かと思った愛、ミサキ、シオリも外を見る。そこから見えたモノは……裏切り者のストライカーチーム『アルタイル・トルテ』と行動する転生者 Aであった。

翔「アイツは、A…!それに、アイツらも一緒だ…!」

 

 

 

椿芽「Aさん、隊長さんは本当にここにいるんですか?」

A「あぁ、間違いねぇ。アイツは左の脇腹辺りを怪我している。」

悠水「そうなの?じゃあ、そこを狙おっか。」

A「それが良い。そうすりゃ、アイツを捕まえられんだろ?」

伊緒「そうだね、あたし達は隊長さんに戻って来てもらうために…どこまでも、隊長さんを追いかけるわ。」

まな「まなもお供するよ♪」

サトカ「私達も大変な思いをしたんですから…その分のカレーパンを隊長さんに奢ってもらいます。」

裏切り者達と共に、Aは病院の玄関近くにやって来た。

A「この中に入るぞ、そして人質をとって奴を誘い出す。」

サトカ「分かってますよ。」

 

 

 

彼らの話を聞いて、翔達は寒気が止まらなかった。

翔「アイツら…正気か…!?」

愛「…バカなんじゃないの…!?」

サクラ「…そ、そんな…」

ミサキ「どこまで腐った連中なの…?」

シオリ「平気で人質をとろうとするなんて…信じられません…」

すると、翔は椅子から立ち上がった。

翔(ここで隠れていれば、他の患者を見捨てることになる…それだけは…!)

翔は病室から出ようとする。

愛「待って翔君…!」

翔「待てるかよ…これ以上、ここの患者達を怯えさせる訳にはいかねぇ…」

愛「…翔君……分かった。ただし、1人で行かないようにね。」

翔「本当は『そうは行かねぇ』って言いてぇとこだが……まぁ良い…」

愛「ありがとう。じゃあ、ミサキちゃん…翔君のお供をしてあげて?」

ミサキ「喜んで!」

翔とミサキは、この病院を守るために、A達の元に向かった。

愛(万が一のために、これも作ったんだけど……翔君のあの銃なら、使えるかもしれないね。)

愛は右手に持っているファルコンが描かれたマゼンダ色のプログライズキーを見て思った。

 

 

 

A「よし、行くぞ。」

Aとストライカー達は病院の玄関を開けようとする。その時…

ザザッ…

病院から、翔とミサキが姿を現した。

まな「あー隊長さん!本当にいたー!!」

翔「本当にしつこい奴らだ…」

ミサキ「貴女達、翔さんの思いどころか日本語も理解できないのかしら?」

ミサキの一言に、ムッとするストライカー達。ミサキは表情を変えずに言う。

ミサキ「私は事実を言ってるだけよ。翔さんは貴女達と関わりたくないから貴女達に抵抗するんだから…それを分からずに彼を追いかけ回すなんて……」

そして、ミサキは怒りの表情に変わる。

ミサキ「翔さんが今までどれだけ辛い思いをしたのか、貴女達は分かってるの!?」

椿芽「確かに、私達は隊長さんに沢山辛い思いをさせました…ですから、隊長さんに謝って」

翔「もうその段階はとっくに過ぎてんだよ、てめぇらバカか?いや、バカだろ。」

翔は続ける。

翔「俺を連れ戻すっつーくだらねぇ理由で、ここの患者を人質にとろうだなんて…俺が許すとでも思ってんのか?なぁ?」

悠水「だって、隊長さんと接触するには…そうするしか方法は無いんだもん!そうじゃないと、隊長さんに謝れないじゃん!!私、隊長さんに謝りたいんだから」

翔「それが迷惑なんだ!!」

翔は怒鳴り立てる。

翔「俺だって迷惑だし、何より…全く関係ねぇ奴等がすげぇ迷惑してんだよ!!まだ分からねぇのかよ!?」

ミサキも口を開く。

ミサキ「翔さんに謝りたいなんて言ってるけど、結局は自分達のことしか考えてないじゃない!!だから翔さんは貴女達を拒むのよ!!」

A「おいミサキ!何で青空を庇うんだよ!?コイツはお前を騙しているんだぞ!?」

ミサキ「どこが騙しているの?」

A「えっと…それは…」

Aは呆気なく口ごもる。

ミサキ「何の根拠も無く、翔さんが私を騙しているだなんて言わないでもらえるかしら?とても不愉快だわ。それに、仮に翔さんが私を騙しているとしても…」

ミサキは翔の左隣に移動し、

ミサキ「私は、翔さんになら騙されても良いと思っているわ。」

Aにきっぱりと言った。

A「そ、そんな…」

翔「A、ポニテはお前を嫌っている。いい加減現実を見ろ。ストライカー共もそうだ、俺はてめぇらと関わりたくないし、ましてや隊長に戻るだなんてまっぴらごめんだ。」

ミサキと翔の言葉に、Aとストライカー達は放心していた。しかし…

A「そんなの…納得いくかぁぁあああああああ!!」

Aはアマゾンズドライバーの左グリップをひねり、

《シグマ》

A「アマゾォォオオオン!!」

仮面ライダーアマゾンΣに変身した。

アマゾンΣ「青空ぁ!オレのミサキを返せぇぇええええええええ!!」

アマゾンΣはゲートを飛び越え、翔目掛けて走ってくる。

翔「…。」ジャカッ、ズドォンッ!

翔はエイムズショットライザーの引き金を引き、走ってきたアマゾンΣに徹甲弾を放った。

アマゾンΣ「ぎゃっ!!」

徹甲弾はアマゾンΣに命中し、アマゾンΣはゲートを突き破り、外に追い出された。

翔「この分からず屋共め…」

《バレット!》

翔はプログライズキーを起動させ、エイムズショットライザーに差し込み、展開する。

《オーソライズ。カメン、ライダー…カメン、ライダー…カメン、ライダー…カメン、ライダー…》

翔「変身!」

ズドォンッ

《ショットライズ!シューティングウルフ!The elevation increase as the bullet is fired.》

翔は仮面ライダーバルカンへと、姿を変えた。

バルカン「ポニテ、行くぞ。」

ミサキ「はい!どこへでも、お供します!」

バルカンとミサキは、アマゾンΣとストライカー達目掛けて走り出した。バルカンは空高くジャンプし、エイムズショットライザーの引き金を引く。

ズドドドドドドドーーーー

徹甲弾の雨は、まなと悠水を襲い、2人は呆気なく戦闘不能になった。

ミサキ「せいっ!やっ!ふっ!はっ!」

伊緒「っ!?」

ミサキは肉弾戦で、伊緒と戦う。

伊緒(つ、強い…!)

ミサキ「せいっ!…!翔さん、やったのね!」

ミサキはバルカンの方に振り向いた。

伊緒「好きあり!!」

伊緒はミサキに拳を振り上げたが…ミサキはイナバウアーのように避けた。

ミサキ「…。」

メキィッ!

ミサキはお腹に力を入れたため、彼女の腹筋が露になる。

アマゾンΣ(おぉっ!?ミサキ、腹筋割れてるのか!…エロい…そして、かっけぇ♪)

変な目で見るアマゾンΣなんぞお構い無しに、ミサキは上半身を勢いよく起こし、両手の拳を伊緒に叩き込んだ。

ミサキ「でやぁぁあああああああああ!!」

ドッゴォォオオオッ!!

伊緒「ぐはっ!!」

ミサキの一撃は、伊緒の腹部に命中し、吐血した伊緒は勢いよく吹っ飛び、地面に叩きつけられると戦闘不能になった。

アマゾンΣ「何やってんだよ!!使えねぇ奴らだな!!」

椿芽「…使えない?」

椿芽は刀を握りしめ、アマゾンΣの方に振り向く。

アマゾンΣ「おいお前、狙う相手が違うだろ!!」

椿芽「私達に使えないって言ったことを、謝罪してください…」

椿芽の言葉を聞き、口を開いたのは…

バルカン「俺のことは『ステゴマ』って言ってたくせに謝れだと?」

バルカンに変身した翔だった。

バルカン「逆に自分が言われた途端に謝れとか…そんな甘い考え、通用するとでも思ってんのか?」

椿芽「…。」

バルカンの言葉に、椿芽は反論できなかった。その時…

サトカ「ほいっ!」

サトカが光線を放ってきた。

バルカン「っ!?」

バルカンは間一髪で避けた。

ミサキ「翔さん!!」

バルカン「くっ!! 」ズドォン!ズドォン!

バルカンは徹甲弾を放つが、サトカの周りに飛んでいる飛翔体が徹甲弾を全て防いだ。

バルカン(くそ、空に逃げられちゃ、アイツを倒すのは困難だ…面倒くせぇな…!)

サトカ「行くですよ!!」

サトカは再び光線を放ってきた。バルカンは光線を避けたり、弾いたりしたが…

ガシッ!

椿芽がバルカンを捕らえた。

椿芽「サトカ、今よ!」

バルカン「なっ!?おい、卑怯だぞ!!」

サトカ「私達は隊長さんを連れ戻すためなら…何だってします。」

サトカは光線を放った。

ミサキ「翔さーん!!」

ミサキはバルカンの方に走り、彼の前に立った。

パシュッ

ミサキ「うっ!…がはっ!」

光線はミサキに命中した。彼女は、バルカンに変身した翔の盾となったのだ。

バルカン「っ!?

バルカンは椿芽の拘束から逃れると、

バルカン「ポニテ!!」

ミサキの側に駆け寄った。

バルカン「何やってんだこの間抜け!!」

ミサキ「はぁ…はぁ……だ、大丈夫です…大したこと無いわ…」

ミサキは傷口をおさえ、苦しそうにするも…バルカンに変身した翔に笑顔を見せた。

バルカン「…。」

バルカンはゆっくりと、サトカの方に振り向いた。

サトカ「おやおや、隊長さんの身代わりになりましたか…飛び込まなければ、痛い思いをしなくて済みましたのに…」

バルカン「!!…何だと…?」

サトカのこの言葉に…バルカンに変身した翔の怒りは頂点に達した。その時…

愛「翔君!!受け取って!!」

愛が窓から、何かを投げた。バルカンはそれを受け取る。

バルカン(これは、『フライングファルコンプログライズキー』!…これなら!)

バルカン「てんめぇぇぇええええええええ!!」

バルカンはプログライズキーを起動させる。

《ウィング!》

そして、プログライズキーを力業で展開すると、シューティングウルフプログライズキーを取り除き、エイムズショットライザーにフライングファルコンプログライズキーを差し込む。

《オーソライズ》

ミサキ「…翔さん…」

ミサキ(昔、翔さんは命がけで私を庇ってくれた…今もそう、命をかけて私を…病院の患者達を守ろうとしている。)

ミサキは翔の背中を見る。

エイムズショットライザーからは、変身待機音が響き始める。

《カメン、ライダー…カメン、ライダー…カメン、ライダー…カメン、ライダー…》

バルカンはエイムズショットライザーの銃口をサトカに向けると、

バルカン「変身!!」

ズドォンッ!!

引き金を引いた。

《ショットライズ!》

徹甲弾はサトカ目掛けて飛んでいく。サトカは光線を放ち続け、徹甲弾に当たらずに済んだ。徹甲弾はバルカン目掛けて飛んでいく。

バルカン「がぁぁあああああ!!」バキャッ!

バルカンが徹甲弾を砕くと、姿が変わっていく。

《フライングファルコン!Spread your wings and prepare for a force.》

その姿は、マゼンタ色のアーマーに背中には銀色に光るカッターのようなV字ウィングがあり、エメラルドグリーンの瞳を輝かせた仮面ライダーバルカンであった。

バルカン「これなら、行ける気がするぜ……」

愛「へぇ…カッコいいじゃん♪」

シオリ「何だか、負ける気がしませんね♪」

サクラ「いつつ…あの仮面ライダー…ひょっとして、翔さん?」

愛、シオリ、サクラは窓から覗く。シオリは病院の玄関に向かった。

アマゾンΣ「何だよ、あの仮面ライダー…聞いてねぇぞ!?」

アマゾンΣは驚く。

ミサキ「……翔さん…♪」

ミサキは安心した笑顔を見せる。ショウは病院の玄関近くにシオリが来たのを確認すると、ミサキに言った。

バルカン「ポニテ、病院に戻れ。後は俺が何とかする。」

ミサキ「…分かったわ。」

ミサキは傷口をおさえ、病院へと戻っていく。シオリがミサキを迎えに行き、彼女を支えながら、病院内に入っていった。

アマゾンΣ「あ、ミサキ!!」

アマゾンΣはミサキの後を追いかけようとするが、

ガキィンッ!

椿芽がアマゾンΣに襲いかかった。理由は…

椿芽「使えないと言ったこと、後悔するが良い…」

アマゾンΣ「てめぇこそ、オレに逆らったこと、後悔しろ。」

アームカッターで椿芽の攻撃を受け止めたアマゾンΣは、椿芽と戦いを始めた。

バルカン「さて、行くぞ!!」

バルカンはウィングからマゼンダ色の翼『スクランブラー』を展開すると、大空へ飛び立つ。

サトカ「ほいっ!!」

サトカはバルカン目掛けて光線を放つが…

バルカン「ふっ!!」ブワァッ!

バルカンはスクランブラーを勢いよく払い、光線を消し去った。

バルカン「次は俺のターンだ!!」

バルカンはスクランブラーを広げ、サトカに向かって飛んでいく。

サトカ「!!」

サトカは光線を放つが、どういうわけかバルカンに命中しない。

バルカン「おおぉぉおおおおおおおおおお!!」

バルカンはV字のカッターウィングで、サトカの周りに飛んでいる飛翔体を次々と破壊した。

サトカ「っ!!」

攻撃手段を無くしたサトカの表情がみるみる青ざめていく。

バルカン「まだ終わりじゃねぇぞ!!」

バルカンはサトカ目掛けて突っ込んでいく。

サトカ(逃げなきゃ…!)

サトカはバルカンに背を向けて、逃げ出した。

バルカン「逃げてんじゃねぇよぉぉおおおおお!!」

バルカンはエイムズショットライザーを構え、サトカ目掛けて徹甲弾を乱射した。徹甲弾の一発が、サトカの右ウィングに命中した。バランスが取れなくなったサトカは、地上に落下していく。バルカンはエイムズショットライザーを腰のバックルに取り付けると、

《ウィング!》

プログライズキーを起動させ、エイムズショットライザーの引き金を引いた。

《フライングブラスト!フィーバー!!》

そして、地上に落ちていくサトカ目掛けて、必殺技『ライダーキック』を繰り出した。

バルカン「うぉぉおおおおおおおおおおお!!」

ドッガァァアアアアアアアアンッ!!

サトカ「ああぁぁあああああああああああ!!」

サトカはライダーキックをくらい、勢いよく吹っ飛んでいく。そして、地面に叩きつけられ、戦闘不能になった。

椿芽「サトカ!!」

アマゾンΣ「よそ見してんじゃねぇぞ!!」

《バイオレント・スラッシュ》

アマゾンΣは右腕のアームカッターを椿芽に振り下ろした。しかし、

ズギュンッ!ドガァッ!

アマゾンΣ「がぁっ!!」

まな「椿芽ちんを…倒させ、ないよ…!」

まなの長銃『ロリポップキャノン』に撃たれ、変身が解けた。最後の力を振り絞ったまなは、今度こそ戦闘不能になった。椿芽は倒れたAに歩み寄ると、刀を振り上げた。

椿芽「…さようなら。」

そして、A目掛けて刀を振り下ろした……が……

ドガァッ!

椿芽「あうっ!!」

バルカンに蹴り飛ばされ、Aにトドメをさせなかった。

A「あ、青空…どういうつもりだ…!?」

バルカン「アイツには、俺と同じ思いを味わってもらう。」

A「同じ思い…?」

バルカン「そうだ。」

バルカンはバックルから、エイムズショットライザーを取り出した。

椿芽「た、隊長さん…何をするんです…!!」

バルカン「俺がてめぇらにされたことと同じことをした。どうだ、トドメ刺すのを邪魔された気分は?」

椿芽「うっ…それは、その…」

椿芽の表情は青ざめた。

バルカン「いざ自分がやられた途端に何をするんですってか?…あの時、俺もてめぇと同じことを言ったけど…てめぇはそれ以降、トドメを刺すのを妨害することをやめたのか?」

椿芽「…。」

バルカン「黙ってちゃ分かんねぇよ、どうなんだよ?」

バルカンは椿芽を責めるが、椿芽はずっと黙っている。

バルカン「答えろぉ!!」

椿芽「!?…や、止めてませんでした…」

バルカン「そうだよなぁ?なのに、自分がやられたら何をするんだって…どんだけ自分に都合が良いんだよ、気に入らねぇ…」

バルカンはフライングファルコンプログライズキーを起動させる。

《ウィング!》

そして、銃口をゆっくりと椿芽に向けた。

椿芽「た、隊長さん…やめ、止めてください…撃たないでください…!」

バルカン「…死ね。」ズドォンッ!

バルカンは躊躇うことなく、椿芽に『ウィングフライングブラスト』を放った。放たれた徹甲弾は途中で爆発する。すると、それは無数の光弾となり、椿芽に向かって飛んでいった。

ズドドドドドドドーーーー

椿芽「いやぁぁあああああああああああ!!」

無数の光弾は、椿芽を襲い…椿芽は戦闘不能になった。

バルカン「…。」

椿芽を倒したバルカンは、変身を解除すると翔の姿に戻った。

A「お、おい…青空…」

すると、ボロボロになったAが話しかけてきた。

翔「あ?」

A「…お前、一体…何者なんだよ…」

翔「それを知ってどうする?」

A「そ、それは…」

翔「目的がねぇなら、余計な詮索をしねぇほうが身のためだぜ?」

翔の言葉に、Aは何も言えなかった。

翔「おい、この世界を元に戻す方法はあんのか?」

A「…。」

翔「お前らが作った世界なんだろ?元に戻す方法ぐらい、あるよな?」

A「…知らねぇな。」

ジャカッ…

翔はエイムズショットライザーをAに向けた。

A「…お、おい…何の真似だよ…!」

翔「とぼけたって無駄だぜ?この世界を作り出したのはお前とB、Cの3人だ…って、自分達で白状したよな?」

A「…っ!!」ガタガタガタガタ

翔「ちょいと話を聞かせてもらおう…嘘が通ると思うなよ?」

翔はAを縛り上げると、病院内に連れていった。




いかがでしたか?今回はここまでです。
バルカンをフライングファルコンにしてみました。そして、未だに懲りないストライカー達を、成敗しました。怪我をしたサクラは、無事であり…順調に回復しております。

そして、新たに星9以上の評価をくださった『悪狼』さん、ありがとうございました。

次回も、お楽しみに。
では、またね
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