〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
E、F、G…3人の『ジャドウ兄弟』が765プロダクションを乗っ取り、やりたい放題であることを知った翔とカナは、社長の高木 順二朗の救出に成功する。そこで、ジャドウ兄弟を完全に始末するべく、高木と作戦を練った。
しかし、ジャドウ兄弟は卑劣な手を使って、翔を始末しようとしていた。
では、本編へどうぞ
翌日……ジャドウ兄弟を始末する日がやって来た。
翔「さて、いよいよだな…」
高木「青空君。」
翔「社長、準備は良いか?」
高木「もちろんだ。」
翔は『旧 サイクロン号』によく似たバイクにまたがり、高木にもう一つのヘルメットを渡す。そして、バイクを走らせようとしたその時…翔のスマホが鳴った。
翔「もしもし?」
真『あ、青空さん!ボクです、菊地 真です!』
相手は『菊地 真』だった。翔が事前に真と連絡先を交換していたのだ。
翔「どうした?」
真『大変なんです!雪歩が…!』
翔「何、萩原に何かあったのか?」
真『詳しいことは現地で話します!』
その後、翔は765プロダクションを目指して、バイクを走らせた。
現場近くの駐車場に着くと、翔はヘルメットを外した。すると…
真「あ、青空さん!社長!」
真が走ってやって来た。見ると、服装が乱れていた。
翔「菊地、何があったんだ?」
真「今朝から、仲間のアイドル達の様子がおかしくて…それで、Eさん達が雪歩を無理矢理どこかへ連れていったんです。」
翔「何だって…それよりお前、服装が乱れてんぞ?」
真「さっき、Eさんに襲われかけたんです。襲われたくなければ青空さんを連れて来いって脅されて、青空さんに電話をかけたんです。」
翔「…そうか。」
真「えっ…怒らないんですか?」
翔「怒るかよ。それに、まだお前らからの依頼は達成してねぇからな。おい社長…そろそろ。」
高木「あぁ、わかった。」
高木は翔の言葉を聞き、身を隠した。
翔「さて、菊地…行くぞ。」
真「はい!」
翔は真と共に、765プロダクションに向かった。
真「あの、青空さんを連れてきました!」
真がそう言うと…
Eの声『よくやった。ようこそ、青空 翔君。昨日はよくも僕の顔に傷をつけてくれたなぁ?』
Eの声が響いた。
翔「萩原はどこへやった!?答えろ!」
E「ここさ。」
765プロダクションの玄関を見ると、Eを初めとしたジャドウ兄弟の姿があり……
雪歩「いや、見ないで…見ないでぇぇええええええ!!///」
屋上には…檻に閉じ込められた下着姿の雪歩がいた。更に…
ザザザッ…
玄関には765プロダクション所属のアイドル達の姿があったが…どうも様子がおかしい。全員、翔に敵意を向けている。
翔(全員様子がおかしい……一体どうしたんって言うんだ?)
神様(翔!ジャドウ兄弟は他の世界の薬を使って、765プロのアイドル達を洗脳したんだ!)
翔(何だと!?)
なんと、彼女達はジャドウ兄弟によって洗脳されていた。
翔(くそが…下手に攻撃できねぇ…!!)
E「フッフッフ、Dollsを救った英雄も、ここまでか。」
玄関から、ジャドウ兄弟が姿を見せた。
F「コイツを殺せば、Dollsもカナさんもオレたちの物だぜ!!」
Fは拳をボキボキと鳴らす。
G「痛くはしないからさ…さっさと死んでくれる?」
Gはニコッと微笑む。
神様(お前達の好きにはさせん…はっ!!)
神様は右手を前に突き出した。
やよい「あれ?私、一体何を…?」
千早「って、翔さん!?」
春香「あっ!?雪歩ちゃん、どうしたのその格好は!?」
春香は屋上にいる雪歩に言う。いつの間にか、766プロのアイドル達の洗脳が解けていた。
雪歩「さっきEさん達に無理矢理服を脱がされて…もう嫌、穴掘って埋まってますぅぅううううう!!」
雪歩は泣き叫んだ。
ジャドウ兄弟「「「あ、あれ…?」」」
洗脳したはずのアイドル達が、突然正気を取り戻したため、混乱するジャドウ兄弟。
伊織「あんた達、雪歩をあんな目に合わせておいて…覚悟はできてるんでしょうね!?」
律子「もう我慢の限界よ、Eさん、Fさん、Gさん、貴方達を警察に通報します!!」
F「お、おいどうすんだよ!洗脳が解けちまったよ!!」
E「心配ない、忘れたのかい?高木社長がどうなっても良いのかな?」
Eがそう言うと、律子と伊織は黙り込んだ。
翔「脅したって無駄だ。」
E「何?」
翔「社長!!」
翔がそう言うと、高木が姿を現した。
F「はっ…!?」
G「えっ…!?」
E「な、何でぇぇええええええ!?」
監禁したはずの高木が現れたため、更に混乱するジャドウ兄弟。
律子「しゃ、社長!!」
高木「私は無傷だ!青空君が助けてくれたからね!」
高木はにこやかそうに言った。
翔「E、F、G…貴様ら、父親の権力を利用して、アイドル達にやりたい放題していたんだってな?」
ジャドウ兄弟「「「うっ…!?」」」
翔の言葉に、ジャドウ兄弟の表情はみるみる青ざめていった。
翔「例え世間が許しても、俺は貴様らを許さねぇ……」
翔はそう言うと、『アマゾンズドライバー』を装着し、左グリップをひねった。
《デルタ》
翔「…アマゾン。」
《アマゾン、チェンジ!》
ドゴォォオオオオオオンッ!!
すると、翔の身体が黄色い炎に包まれた。
《チェンジ!アマゾン、デルタ!》
やがて、炎が消え…そこには、金と銀の身体を光らせた蒼い瞳の仮面ライダーが立っていた。
アマゾンδ「仮面ライダーアマゾンδ、罪のねぇ人達のために、戦う者だ!!」
アマゾンδは爪を立てるような野性的な構えを取り、腰をどっしりと落とした戦闘体勢に入る。
E「か、仮面ライダー!?」
F「おい、ヤバイぞ…!!」
G「あんなの、勝てっこないよ!!」
ジャドウ兄弟は事務所内に逃げようとするが、アイドル達が立ち塞がった。反対方向にはアマゾンδがおり、挟み撃ち状態である。
アマゾンδ「逃げられると思うなよ?」
アマゾンδは素早い動きで、Gを蹴り飛ばし、Fを投げ飛ばした後、Eを捕らえた。
アマゾンδ「萩原の檻の鍵はどこだ!?」
E「か、かかかかか鍵!!」
アマゾンδ「早く出せ!!」
E「ひぃぃいいいいいい!!」ブクブク
Eは口から泡を吹いて、気絶した。アマゾンδは気絶したEを地面に叩きつけると、Eの服の胸ポケットから鍵が落ちた。
アマゾンδ「そこにあったのか、ったく…手間かけさせんなよ。」
アマゾンδは鍵を拾うと、近くにいた伊織の方に振り向いた。
アマゾンδ「…おい。」
伊織「ひっ!?」
本気でブチキレたアマゾンδを目の当たりにした伊織は、アマゾンδを見てビビっていた。
アマゾンδ「これ、多分萩原の檻の鍵だと思うんだが、これでアイツを解放しろ。」
伊織「は、はい!!」
伊織は鍵を受け取ると、走って屋上に向かった。
アマゾンδ(…こんなの見せられたら、そりゃビビるわな…)汗
アマゾンδはそう思い、FとGの方に振り向く。
F「いつつつ…っ!…E!!」
G「いてて…よくもE兄さんを!!」
FとGはヨロリと起き上がった。
アマゾンδ「フンッ、来い?」クイックイッ
アマゾンδはFとGを挑発した。
F「何を…生意気なぁぁあああああ!!」
G「F兄さん、待って!」
挑発に乗ったFは、Gの言葉に聞く耳を持たずにアマゾンδ目掛けて走り出す。
アマゾンδ「っ!!」ドカァッ!
アマゾンδは走って来たFに、回し蹴りを繰り出した。
F「げふぁっ!!」
Fの顔面に命中し、Fは宙でギュルギュルと回転し、地面に叩きつけられ、戦闘不能になった。
G「F兄さん!!…よくもF兄さんを!!」
Gは素早い動きでアマゾンδを惑わそうとするが…
アマゾンδ「…遅い。」ガシッ
G「っ!?」
簡単にアマゾンδに捕まった。
アマゾンδ「そらよぉっ!!」ドゴォッ!
アマゾンδはGを思い切り地面に叩きつけた。
G「◯☆□@#¥!?」
Gは声にならない悲鳴をあげ、戦闘不能になった。
その頃、屋上では…
伊織「雪歩、大丈夫?」
雪歩「ふぇぇえええん、伊織ちゃぁああん!」
伊織は雪歩の救出に成功した。雪歩は伊織に泣きつくが、
雪歩「…?…あれ、仮面ライダー…?」
FとGを撃破したアマゾンδを見て、泣き止んだ。
伊織「仮面ライダーアマゾンδって言ってたわ。私達の味方だから、安心しなさい♪」
伊織はそう言うと、「にひひっ」と笑う。雪歩も安心し、笑顔を見せた。
玄関付近では、アマゾンδがFとGを撃破した。
アマゾンδ「秋月、そろそろ警察呼べ。」
律子「あ、はい!」
律子はスマホを取り出し、すぐに警察に通報した。
E「うーん…」
すると、Eが起き上がった。
E「!?…F兄さん!G!」
アマゾンδ「安心しろ、殺しちゃいねぇからな。」
E「何…?」
アマゾンδ「後はてめぇだけだ、かかってこいよ?」
アマゾンδはEを挑発する。
E「何だとぉ!?僕ちんの正義の拳を受けてみろぉぉおおおおおお!!」
Eは挑発に乗り、ガッツポーズのような構えを取りながら、アマゾンδ目掛けて走り出した。
アマゾンδ「隙だらけだ、バカ野郎。」
アマゾンδは走って来たEにアッパーカットを打ち込んだ。
バキィィイイイイイイイッ!
E「ぐぇぇええええええええ!!」
顎を殴られたEは、勢いよく宙に吹っ飛ぶ。
アマゾンδ「何が正義の拳だ…自分の欲望のために拳を振るっていたてめぇに、正義の拳を振るう資格なんてねぇ!!」
《バイオレント、スマッシュ》
アマゾンδ「フンッ!!」
アマゾンδは落ちてきたE目掛けて、右ストレートを放った。
ボコォォオオオオオオオッ!
E「ぶひぃぃいいいいいいいいい!!」
アマゾンパンチは、Eの腹に命中した。Eは勢いよく吹っ飛び、背中から壁に打ち付けられ、地面にうつ伏せに倒れると、戦闘不能になった。
真美「やったぁ!仮面ライダーが勝ったよ!!」
亜美「やったね真美、お姫ちん!!」
貴音「仮面らいだぁ…なんて勇ましい…!!」
美希「仮面ライダーカッコいいの!!」
響「スカッとしたぞ!!」
春香「やったね、千早ちゃん!!」
千早「えぇ、本当に良かった…!」
765プロのアイドル達は、アマゾンδの勝利を見届け、お互いにハイタッチしたり抱き合ったりして、喜びを分かち合った。
あの後、アマゾンδは変身を解除し、翔の姿に戻った。そして、警察が到着し、ジャドウ兄弟は逮捕された。
E「うわぁぁああああああん!折角のハーレム生活がぁぁあああああ!!」
G「だからあれほどアイマスだけで我慢しようって言ったじゃないか!!」
E「うるさい!お前だって賛成していただろう!!」
F「くそがっ!!」
逮捕されたジャドウ兄弟に、アイドル達は口々に言う。
律子「もう2度と、その顔を見せないで!」
伊織「見せたらどうなるか、分かってんでしょうね!?」
真美「そうだそうだ!!」
貴音「またここに来ようものなら…薙刀で追い払います。」
亜美「そうだそうだ!!」
翔(すげぇ言われようだな…ま、アイツらの自業自得だが…)汗
翔はアイドル達を見て、そう思った。
警察「覚悟しろ、お前達の父親も『監禁』、『脅迫』の罪で捕まったからな。家族揃って牢屋で反省しろ!!」
ジャドウ兄弟はパトカーに乗せられ、連行されていった。それを見届けた翔は、立ち去ろうとする。
「ま、待ってください!!」
翔「…?」
翔が振り向くと、そこには雪歩の姿があった。
雪歩「あ、あの!青空さん、765プロを救ってくださって、ありがとうございました!!」
雪歩は翔に深々と頭を下げた。
翔「依頼はこれで達成した。」
高木「青空君、本当にありがとう!私達は君に何とお礼をすれば良いか…」
翔「なら、俺がライダーであることを、黙っててくれ。それだけで良い。」
伊織「そ、それだけ!?」
翔「そうだ、それだけだ。」
高木「わかった。」
高木の言葉を聞いた翔は、立ち去っていく。
アイドル達「翔さーん、ありがとうございましたー!!」「青空さん、ありがとうございました!!」「ありがとー!!」
アイドル達に見送られ、翔はバイクに乗ると、走り去って行った。
次の日……
シオリ「皆さん、大変です!!」
何やらシオリが慌てているので、Dollsのメンバーはリビングに移動し、TVを見ると…
アナウンサー『かつて、国民的アイドル『Dolls』を救った英雄『青空 翔』君が、765プロダクションのアイドル達を、E容疑者、F容疑者、G容疑者の元から救いだしました。3人の容疑者は、父親の権力を利用し、高木 順二朗社長を監禁し、アイドル達に性的な嫌がらせを何度も行っていたということです。取り調べに対し、父親は容疑を認めていますが、E容疑者、F容疑者、G容疑者は全員、容疑を否認しています。765プロダクションが救われ、日本全国からは翔君に対して感謝の言葉や信頼の言葉が寄せられています。』
翔の活躍が、ニュースで報道されていた。
レイナ「流石はNo.1ヒーローね♪」
サクラ「か、カッコいいです!!」
ヤマダ「いやぁ、何かジブンのことのようでうれしいっすな~♪」
アヤ「ホントよね~♪」
ユキ「…翔さん♪」
ミサキ「翔さんの優しさ、私も見習わなきゃ、ね。」
ヒヨ「ヒヨ、翔さんみたいに強くなるー!!」
シオリ「日本全国から感謝や信頼の言葉が、翔君に届けられて、何だか嬉しいですね♪」
ナナミ「日本全国まで、その名を轟かせるなんて…流石は翔さんです♪」
Dollsは、ニュースを見て、微笑ましいムードに包まれていた。
また、ドールハウスの事務室でも、
斑目「青空…立派だぞ!!」
カナ「もう、素敵過ぎます♪」
愛「翔君はドールハウスの…ううん、日本の誇りだね♪」
微笑ましい雰囲気が漂っていた。
一方、翔は…
翔「へきしっ!!」
ドールハウスの屋上で、仮面サイダーを片手にくしゃみをした。
翔「別に、有名になりたくてやったんじゃねぇよ…ただ、気に食わねぇ奴を潰しただけだ…」
翔はスマホを閉じると、仮面サイダーを飲み、喉も心も潤した。
翔(新作の『ドラゴンフルーツ味』、中々美味い…)
翔はサイダーを飲み干すと、ドールハウスに入って行き…自室で身体を休めるのであった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
Dollsの次に765プロを救った翔は、全国にその名を轟かせることになった。本人は、有名になりたくてやった訳ではなく、あくまでも雪歩と真の依頼を達成しただけ…と、思っている。それと、翔が久しぶりに『仮面ライダーアマゾンδ』に変身したな~。
次回も、お楽しみに。
では、またね