〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
ジャドウ兄弟の魔の手から765プロダクションを救った青空 翔は、日本全国にその名を轟かせたが、本人は『依頼を達成しただけ』と解釈している。
ドールハウスに、765プロダクションのアイドル達とそのプロデューサー、社長がやって来る。そこで、ドールハウス&765プロダクション主催の、あるプロジェクトが計画される。それは……
では、本編へどうぞ
ある日の休日……
翔「…。」
翔は自室でTVを見ていた。765プロダクションに関するニュースが、未だに報道されていた。
翔(まだ報道されてんのか…)
翔はTVを消すと、外出した。
街を歩いていると、翔は人々から感謝の言葉を浴びせられた。彼らは、765プロのアイドル達のファンだった。
ファン「ありがとう、翔君!!」「春香ちゃん達を救ってくれてありがとう!!」
これに翔は……
翔「礼を言うな…俺はただ、依頼を達成しただけだ…」
と言い、その場を後にした。そして、海浜公園にやって来た。
翔(久しぶりに足を運んだな…)
翔はそう思い、ベンチに座った。そこに…
???「あ、君は…!」
眼鏡をかけた1人の男性がこちらにやって来た。
翔「…?」
翔はベンチから立ち上がり、警戒する。
???「君、青空 翔君かな?」
翔「…そうだ。誰だてめぇは?」
赤羽根「あ、やっぱり!俺は765プロダクション所属のアイドル達のプロデューサーをしている『赤羽根』です。」
赤羽根は自己紹介すると、翔に名刺を渡した。
翔「プロデューサーが、俺に何の用だ?」
未だに警戒している翔は、赤羽根に用件を訊ねる。
赤羽根「実は、ドールハウスに用事があるんだけど…道に迷っちゃったんだ…あはは…」汗
赤羽根は苦笑いしながら言う。
翔「生憎だが…ドールハウスは、外部からの来客は受け入れてねぇんだ。頼みたいなら、ドールハウスの関係者に直接言え。」
赤羽根「えっ、でも君は、ドールハウスの関係者ではないのかい?」
翔「あぁ、そうだ。俺はあそこで保護されてるだけだ…」
赤羽根「そうなんだ…」
赤羽根は困ってしまう。そこに…
斑目「青空?」
斑目が現れた。
翔「斑目さん…」
赤羽根「あ、斑目所長ですね!」
斑目「赤羽根か、そちらのアイドル達はとっくに着いてるぞ?」
赤羽根「あぁ…すみません…」汗
斑目の言葉を聞いた翔は…
翔「おい、どういうことだ?」
斑目に問い詰める。
斑目「我々ドールハウスと765プロダクションが協力して、とあるプロジェクトを計画しているんだ。」
翔「とあるプロジェクト…?」
斑目「そうだ。何でも、765プロダクションがお前にどうしてもお礼がしたいそうだ。」
斑目は微笑みながら言う。
翔「困ったもんだな…」
斑目「まぁそう言うな。」
斑目は翔を撫でようとすると、翔は斑目の手を振り払う。
斑目「さて、ドールハウスに案内する。赤羽根、着いてこい。」
赤羽根「はい、ありがとうございます。」
斑目「青空も、いいか?」
翔「…わーったよ。」
斑目は赤羽根をドールハウスに案内する。翔も黙って斑目に着いていった。
そして、ドールハウスに到着し、レッスン場に案内される赤羽根と翔。
春香「あぁー、プロデューサー!」
律子「遅れるなんて、珍しいですね。」
赤羽根「いやぁ、ちょっと道に迷っちゃって…ごめん…」汗
真美「兄ちゃん、ドジな所もあるんだね~♪」
赤羽根「あはは…返す言葉もないなぁ…」汗
レッスン場には、765プロダクション所属のアイドル達と、
ヒヨ「あ、翔さん!待ってたよー♪」
アヤ「主役の登場ね♪」
シオリ「疲れているのに、来てくれてありがとうございます、翔君♪」
Dollsが待っていた。
翔「…誰が主役だ。寝言は寝てから言え、バカ共。」
翔は入り口に立ち尽くし、メンバー達を罵倒した。
レイナ「入って来て、翔君♪」
レイナがそう言うと、翔は……レッスン場に入ろうとせず、その場に立っていた。
愛「こっちの方が温かいよ?」
愛は翔を誘う。しかし……
翔「どこにいようが俺の勝手だ。それに、そっちに行くのは嫌だ、気分が悪くなる。」
翔は悪態をついた。
愛「そっか……じゃあ、翔君はそのままで。あ、寂しくなったら遠慮なく入って来てね♪」
愛はそう言い、カナの方を向いて頷いた。
カナ「全員集まりましたね。では、始めたいと思います。」
愛「今回、ドールハウスと765プロダクションは、お互いに交流を深めよう、と言うことで……旅行に行きたいと思っています。」
翔(旅行だと…?)
愛は翔の方に振り向き、
愛「翔君に、どうしてもお礼がしたいってね♪」
微笑みながら言った。
翔「礼はもうもらった。もうこれ以上は、何も求めてねぇよ。」
伊織「私達が気がすまないの!」
翔の言葉に、伊織が声をあげた。
伊織「私達、あの3人に抵抗できなくて、辛かったの……そこに、アンタが現れて、私達を呪縛からといてくれた…だから、どうしてもお礼がしたいの!!」
翔「…。」
赤羽根「ごめんよ、青空君…伊織は1度自分でやると決めたことはやりきらないと気がすまない性格で…」汗
翔「アンタが謝ることはねぇよ、それがコイツの個性なんだろうし…」
翔は表情を変えず、赤羽根に言う。
伊織「そう言えば、自己紹介がまだだったわね。私は『水瀬 伊織(みなせ いおり)』ちゃんよ♪」
翔「…青空 翔だ。」
伊織「じゃあ、翔ね♪」
翔「…は?」
あまりにもフレンドリーな対応に、困惑する翔。
千早「水瀬さん、あまり翔さんを困らせてはダメよ?」
伊織「大丈夫よ、翔は困ってないわ!ね、翔?」
伊織が翔に顔を向けると……
翔「…。」汗
翔は明らかに、困っていた。
律子「困ってるじゃない…」汗
美希「でこちゃ~ん…?」
律子と美希はジト目になる。
真「いきなり馴れ馴れしくされると、流石に困っちゃうよ…」汗
伊織「うぅ、ごめん…翔。」
翔「…気にすんな。」
翔がそう言うと、伊織はパアッと明るい笑顔を見せた。
翔「…そうだ、765プロ所属のアイドル達に問う。あれ以来、あのバカ3人から嫌がらせをされることは無くなったか?…ま、アイツらは今、刑務所にいるだろうけど…」
雪歩「は、はい!大丈夫です…青空さんのお陰ですぅ…///」
翔「…大丈夫なんだな?」
真「はい、お陰様で。」
翔「そうか。」
765プロの現状を知った翔は、心の中でホッとしていた。
カナ「はーい、翔君への自己紹介は後にして…行き先を発表しますね♪」
愛「私達は……『北海道』に行きまーす!!」
サクラ「北海道ですか~、行ったことないな~。」
春香「私もだよ!楽しみだなぁ~♪」
盛り上がるアイドル達だが…
翔(北海道か……)
翔だけは、少し暗い表情を浮かべていた。北海道のある場所で、彼は自らの命を絶ったのだ。そのため、彼にとって北海道は、嫌な思い出が詰まった場所であった。
翔(俺が身を投げた場所だが…まぁ、前の世界とは違うだろう…それに、南田さんや片山さんらが計画してくれたんだろう…何もしてない俺に、文句を言う資格はねぇからな…)
翔はそう思っていた。
愛「…くん?…翔君?」
翔「…!?」ハッ!?
愛に呼ばれ、翔はハッとして顔をあげた。愛は翔に近付く。
愛「大丈夫?顔色あんまり良くないよ?具合悪い?」
翔「…平気だよ。」
翔はぶっきらぼうに答える。
春香「あの、翔さんも一緒に…旅行に行ってくれますか?」
春香は心配そうに聞く。
翔「それは俺が決めることだ。」
翔がそう言うと、春香は不安そうな顔をする。
カナ「あ…765プロの皆さんにも、お伝えします。翔君、良いですか?」
翔「…勝手にしろ。」
翔がそう言うと、カナと愛は話し始める。
カナ「翔君なんですけど……心の病気を抱えていて……人を信じることができなくなってしまっているんです…」
愛「つい悪態をついちゃったり、Dollsのメンバー達や斑目所長、カナちゃんやあたしを罵倒しちゃったりすることもあるんだけど、『自分よりも、他人を思いやる』優しい心の持ち主なんだよ?翔君も、決して悪気があって悪態をついたり、Dolls達を罵倒している訳じゃないんだ…理由はカナちゃんが言った通り…どうか、翔君のありのままを受け入れて欲しい…」
カナと愛の話が終わると……翔が口を開いた。
翔「…俺みてぇなクズ野郎が、お前らと旅行に行っても、迷惑になるだけだろ?」
翔がやさぐれ気味に言うと、765プロの関係者達は……
春香「そんなことありません!!」
千早「翔さんは、突然現れた私達に付き添い、ストーカーから救ってくれました!!」
律子「そんな命の恩人を、迷惑だなんて思えないですよ…!!」
雪歩「Eさん達の魔の手から、私達を救ってくれた青空さんは…私達のヒーローです!!」
真「そのお礼を込めて、我々765プロダクションとドールハウスの皆さんと計画したんです!青空さんにお礼をするために……どうか青空さんには、遠慮しないで欲しいんです!」
響「ジブン、翔さんと交流を深めたいぞ!」
貴音「私(わたくし)も、翔様と交流を深めたいです…!」
等々、翔と一緒に行きたいと言ったり、それに頷く者もいた。
サクラ「わ、私も、翔さんと一緒に旅行へ行きたいです!!」
シオリ「人数が多いほど、楽しいですから♪」
レイナ「翔君がいないと、寂しいわ。」
アヤ「行こうよ、翔♪こんな機会、滅多にないことよ!」
Dolls達も、翔を誘う。
愛「行こ、翔君?アヤちゃんが言ったように、こんな機会は滅多にないことだし、行けなかったらもったいないよ♪」
愛の言葉に、この場にいる全員(翔以外)は、コクコクと頷いた。
カナ「それに、翔君はクズなんかではありませんよ?」
カナは翔に優しく言う。
翔「…。」
翔は少しの間、黙り込むと……
翔「……仕方ねぇな……」
と言い、旅行に行くことを決めた。これを聞いた一同は、喜びの声をあげた。
高木「決まりだな。では1週間後、『Dolls&765プロ 交流旅行』に行こう。何か質問や意見はないかね?」
高木がそう言うと、全員『異議無し』と答えた。一匹狼の活躍の影響により、2つのアイドル事務所による大型プロジェクトが始まろうとしていた。
いかがでしたか?今回はここまでです。
アイマスのキャラの個性にあまり詳しくない私は、アニメやネットの情報を使って、勉強中です。
それはそうと…今年中に『ジャドウトリオ』は、【プロジェクト東京ドールズ】の世界から、退場してもらおうと思っています(笑)。
次回、ジャドウトリオと翔が、決着をつけます。
お楽しみに。
では、またね