〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
さて、いよいよ…翔とジャドウトリオが決着をつけます。Dollsの近くにいる翔を妬み、彼を殺害してDollsを自分達の物にしようとするジャドウトリオだが……全戦全敗である……そして、落とし前をつけようとジャドウトリオは、再び翔とDolls達の前に現れるが……
では、本編へどうぞ


第三十話 決着!ジャドウトリオ!!

大型プロジェクトまで、後2日となった今日……Dolls達は、東京ドームシティーでライブを行う日になっていた。翔は、そんな彼女達の用心棒を任された。

翔(ここで保護されているんだ…これぐらいは、やらねーとな…)

翔は左腕のアマゾンズレジスターに手を当てながら、そう思った。

 

 

 

その頃、とある高級マンション前の玄関にて……

A「来たか。」

Aを初めとするジャドウトリオが集結した。

A「今日、東京ドームシティーでDollsがライブを行う。恐らく、青空も来るはずだ。」

B「ほぉ…」

C「オレたちの世界を壊した罪、身体で払って貰わねぇとな。」

A「あぁ、しかも周りには大勢の人達でいっぱいだ…アイツにはピッタリの処刑場だぜぇ♪」

B「そして、アイツに洗脳された人達もオレたちが助けて♪」

C「オレたちは、正義のヒーローになる…エヘヘェェエエエ♪」

ジャドウトリオの顔は、正義のヒーローと言うよりかは……悪い海賊のような顔をしていた。そして、ジャドウトリオは、それぞれの変身ベルトを片手に、ライブ会場へと向かった。

 

 

 

その頃、Dolls達は……

会場に到着し、最終レッスンに励んでいた。

愛「良いよ皆!!もう、サイコー!!」

専属コーチの愛は、べた褒め教育で彼女達に指導していた。もちろん、褒めるだけではなく…

愛「そうだなぁ…ヒヨちゃんはちょっと力が入りすぎてるから、もう少しゆる~く、ね♪アヤちゃんは、途中から表情が堅くなっちゃってるから、笑顔を意識してね♪ミサキちゃん、少しミスしていたところを気にしてるのが見えるから、例え少しミスしても、あまり気にしなくても良いからね♪」

彼女達をよく見ており、アドバイスを送る。もちろん、怒ることはない。

ヒヨ「うん、わかった!」

アヤ「気を付けるわ。」

ミサキ「流石は愛さんですね…的確なアドバイスをありがとうございます。」

愛「うん、頑張ってね♪」

Dollsはレッスンを再開した。

翔「…。」

翔は険しい表情を浮かべていた。

愛「…?…どうしたの、翔君?」

愛は翔に話しかける。

翔「…空気が、重い…そう感じてるだけだ。」

愛「え、そうなの?」

愛は否定をせず、翔の話を受け入れている。

翔(何だか…妙な胸騒ぎがする……ストライカー共か…それとも、ジャドウか…?)

翔「俺、そろそろ見回り行ってくる。」

翔はそう言うと、急ぎ足で見回りに出た。

ライブ会場を見ると、席のほとんどは観客で埋まっていた。翔は通信機でカナに連絡をとる。

翔「南田さん、応答しろ。」

カナ『はい、どうしました?』

翔「会場に幾つか監視カメラがあるけど、何か不審な動きをした人物は映ってねぇか?何だか…空気が重く感じるんだ。」

カナ『確認しますね……っ!!たった今、関係者通路側の監視カメラに、怪しい人物が3人ほど映りました!』

翔「何!?ソイツらの特徴は!?」

カナ『3人共、左腕に黒い腕輪を身につけています!!ライブ会場に向かっています!!』

翔「奴らは俺が何とかする!」

翔はそう言うと、通信を切った。

翔(ジャドウか…一体どういうつもりだ!?)

翔は観客に紛れ、ジャドウの登場を待った。そしてすぐに、ライブが始まった。Dollsは歌い、踊り、観客を湧かせた。

翔(まだか…?)

翔はライブよりも、ジャドウを探していた。すると…

翔(えっ?あそこは、会場裏!?)

ジャドウトリオを見つけた。奴らは、会場裏にいた。

翔(マズイ!!)

翔は静かに、会場裏付近に移動した。

Dolls「ありがとうございました!!」

観客「ワァァアアアアアアアアア!!」

ライブが終了し、盛り上がる会場。そこに……

「皆、目を覚ませ!!」

ジャドウトリオが姿を現した。

翔(来やがったな!)

翔がステージに上がった。

翔「おい、ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ?」

B「んなこたぁどうでもいいんだよ!!」

C「オレたちは、ここにいる人達を助けに来たんだ!!皆は青空に騙されているんだ!!目を覚ませ!!」

A「オレたちは皆を助けに来たんだ!!」

すると…

Boooooo!!

ブーイングが発生した。

A「やっとわかったか…青空、覚悟しろ!」

観客「うるせぇよ!!」

ガツンッ

ジャドウらは観客に、空き缶をぶつけられた。

A「あだっ!何すんだよ!!」

そのブーイングは、ジャドウトリオに向けられたモノだった。

観客達「Dollsのライブを、邪魔すんじゃねぇ!!」「俺、この日をずっと楽しみにしていたんだぞ!?」「お前らのせいで、台無しじゃねぇか!!」「翔様を悪く言わないで!!」「翔様が私達を騙してる?何デタラメ言ってんの!?ふざけないで!!」

観客達は、ジャドウトリオに口々に言う。

B「な、何故だ…!?」

C「どうしてなんだ…!?」

A「くそぉ、青空ァ…ここまで洗脳していたなんて…!!」

レイナ「貴方達、いい加減にしなさい!!」

レイナはジャドウトリオに言う。

B「れ、レイナ…!?」

レイナ「彼らは、洗脳されたのではなく…本気で翔君を応援している、純粋な翔君のファンよ。彼らに、貴方達の声は届かないわ。」

ミサキ「それに、翔さんが彼らを洗脳したっていう、決定的な証拠はあるのかしら?」

A「ミサキ…そ、それは…」

ミサキの言葉に、動揺するジャドウトリオ。

アヤ「都合が悪くなれば悪者を作るなんて、あんたらさぁ、本当にどうしようもないわね。」

アヤの言葉に、「そうだそうだ!」と言う観客達。

翔「寝言は寝てから言え、バカ共。」

翔もジャドウトリオに言う。

翔「それに、お前らちゃんとチケット持ってるのか?」

A「そんなこと」

翔「どうでも良くねぇよ。んで、どうなんだよ?」

ジャドウトリオ「「「……。」」」

翔の言葉に、ジャドウトリオは黙り込んだ。

翔「持ってねぇんだな?」

B「ちっ…あぁ、持ってねぇよ!それがどうした!?」

翔「開き直るなよ。中にはな、このライブに来たくても、来れなかった人達だっているんだぜ?お前らがやっていることは、その人達の悲しみを踏みにじる行為となんの変わりもねぇ…例え神が許しても、俺はぜってぇ許さねぇ。」

C「んだとぉ!?」

A「もう良い!お前ら行くぞ!青空を殺せぇぇえええ!!」

B「言われなくても!!」

ジャドウトリオは翔に襲いかかろうとする。

神様(全く、どうしようもないな…はっ!)

神様は、右手を前に突き出した。すると……ジャドウトリオの服が消え、ジャドウトリオは全裸になった。

翔「…えっ?」汗

困惑する翔。

A「うおっ!?ふ、服が!!」

B「な!?どうなってんだ!?」

C「くそぉ、青空の奴、こんな能力まで!!」

翔「俺じゃねぇよ。」汗

ジャドウトリオは股間を両手で隠そうとするが、

神様(無駄だ。)

神様は眼力で、ジャドウトリオの両手を広げさせた。

サクラ「き…きゃぁぁあああああああああ!!」

ミサキ「ちょっ、貴方たち!!何をしてるの!?」

ヒヨ「もうやだーーーー!!!!」

ナナミ「もう、サイアクです!!!!」

アヤ「なななな、なんてもの見せてんのよ!!!!」

ユキ「…!!!!」

シオリ「…あらあら…」

レイナ「…何て美しくないの……」

ヤマダ「あぁ…汚いモン見せられて、マジ最悪っす…」

Dollsは、両手で顔を隠し、悲鳴をあげるが、シオリとレイナとヤマダはゴミを見るような目をしていた。

観客達「ちょおま、お前ら何してんだよ!!?」「ライブ会場で全裸になるとか、何の真似だよ!!?」「汚いもの見せんなーー!!!!」「折角のライブを台無しにしやがって!」「責任とれ!!そして、この場で謝れぇ!!!!」「きゃぁぁあああああああ、へんたーい!!」

ジャドウトリオが全裸になり、会場は大混乱になった。

ユキ「折角のライブ…」

ナナミ「台無しですよ…!!」

シオリ「…こんなの…」

その時…

バッ!

翔はシオリからマイクを取り上げると、

翔「おい、ちょっと良いか?」

観客に声をかける。

翔「俺さ、この会場に来てくれた人達、そしてここに来れなかった人達に、サプライズを用意していたんだ。今から披露しても良いか?」

観客達「え、サプライズ?」「嘘、翔様から!?」「楽しみ~!」

観客は翔に期待し始めた。

翔(このライブを失敗させないためには、こうするしかない!!)

翔はアマゾンズドライバーを取り出すと、装着する。

観客達「そ、それは!」「変身ベルト!?」「翔様、もしかして…!!」

翔「そのもしかしてだ。」

翔はニッと一瞬笑うと、ベルトの左グリップをひねった。

《デルタ》

そして、

翔「アーーマーーゾォーーーーン!!」

大好きな『仮面ライダーアマゾン』の変身ポーズを披露した。そして、

《アマゾン、チェンジ!!》

翔の身体が、黄色い炎に包まれた。

観客「おぉぉおおおおお!?」

《チェンジ!アマゾン、デルタ!》

炎が消え、そこには金色と銀色の身体に、所々に青い傷口のような模様があり、蒼き瞳を輝かせた仮面ライダー『仮面ライダーアマゾンデルタ』が立っていた。

観客達「か、仮面ライダーだ!!」「翔様が、仮面ライダー!?」「おおぉぉ、カッコいいじゃん!!」

アマゾンδ「俺の名は、仮面ライダーアマゾンデルタ!!罪の無い人達のために、戦う者だ!」

アマゾンδは、自己紹介を済ませると、

アマゾンδ「A、B、C…お前達じゃあ、俺は倒せねぇ。」

ジャドウトリオの方に向きを変えた。

A「何ぃ!?」

B「オレたちは絶対にお前を倒す!!」

C「俺達にもベルトが……!?な、無い!?」

B「俺もだ!」

A「オレたちのベルトはどこへやった!?」

ジャドウトリオが持っていたベルトは…

神様(ここだ。)

神様が持っていた。神様は、ジャドウトリオの服を消したついでに、変身ベルトを没収したのだ。

A「こうなったら、ありったけの力で青空をぶっ殺してやる!!」

B「ベルトが無くても、相手は1人だ!!」

C「こっちには、武器もあるんだ!!」

Cはナイフを持った。

アマゾンδ「さっさとかかってこいよ、ノロマ。」

アマゾンδがそう言うと…

A「な!?…生意気なぁ!!」

ジャドウトリオ「「「うぉぉおおおおおお!!」」」

ジャドウトリオは一斉に突っ込んできた。アマゾンδは野性的な構えを取ると、Cに飛び蹴りを繰り出した。

C「があっ!」

Cは吹き飛び、ステージを転がった。

アマゾンδ「おらっ!!くらえっ!!」

Bには右ストレート、Aには手刀打ちを繰り出した。

B「ぐぼぉっ!」

A「がっ!」

ステージを転がるジャドウトリオ。

レイナ「翔君♪」

ヒヨ「翔さんが、仮面ライダーだったなんて…びっくりだよー!!」

ヤマダ「そして強い!!負ける気がしねぇっす!!」

ナナミ「もう安心ですね♪」

ユキ「翔さん…♪」

アヤ「仮面ライダーアマゾンデルタ、カッコいいじゃない♪」

サクラ「すごいです!本当に仮面ライダーに変身しちゃうなんて…!!」

ミサキ「翔さんこそ、仮面ライダーにふさわしいわ!」

シオリ「頑張って、翔君!!」

翔が仮面ライダーに変身する瞬間を目撃したDollsは、驚くどころか…喜びを露にしていた。

アマゾンδ「うおおぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

アマゾンδは、大空に向かって勢いよく吠えた。すると、傷口のような模様が赤く光り、両腕のアームカッターが伸び、背中のヒレが立った。

C「死ね、青空ぁぁあああああああ!!」

Cがナイフを持って、アマゾンδに向かって走り出した。しかし、

ガシッ!

アマゾンδ「がぁぁああああああ!!」

アマゾンδに軽々と投げ飛ばされた。Cは背中から地面に激突し、戦闘不能になった。

B「くそっ!!」

続いて、Bがアマゾンδに向かって行くが…

ズドッ!ドゴッドゴッドゴッドゴッーーーー!!

アマゾンδはBに背を向けたまま、Bに右手の甲で攻撃し、その直後に肘打ち攻撃の交互攻撃を繰り出した。かつて仮面ライダーアマゾンが、『ハンミョウ獣人』に繰り出した技を、アマゾンδ(翔)は完コピしていたのだ。Bはアマゾンδのハイキックを受け、背中から壁に激突し、ステージにうつ伏せに倒れ、戦闘不能になった。

アマゾンδ「後はお前だけだ。」

アマゾンδはAの方に、向きを変える。

サクラ「ライダー、頑張ってください!!」

ヒヨ「ライダー、頑張れーー!!」

ミサキ「ライダーは絶対に負けないわ!私達は、貴方の勝利を信じている、だから負けないで、ライダー!!」

レイナ「ライダー、頑張って!!」

アヤ「負けんじゃないわよ、ライダー!!」

観客達「アマゾン、デルタ!アマゾン、デルタ!アマゾン、デルタ!」

Dollsと観客達はアマゾンδの勝利を信じ、アマゾンδを応援する。

アマゾンδ「かつて、お前らによって何もかもをめちゃくちゃにされた奴らの無念…俺が晴らす!!」

アマゾンδはそう言うと、ベルトの左グリップをひねった。

《バイオレント、スマッシュ》

ベルトから音声が響くと、アマゾンδは空高くジャンプし…

アマゾンδ「アマゾン、キック!!」

必殺技『アマゾンキック』をAに繰り出した。

ドッゴォォオオオオオオッ!!

A「ぎゃぁぁああああああああああ!!」

アマゾンδのキャラをくらったAは勢いよく吹っ飛び、背中から壁に激突し、ステージにうつ伏せに倒れ、戦闘不能になった。アマゾンδの勝利だ。

レイナ「翔君が…仮面ライダーが勝ったわ!!」

観客「ワァァアアアアアアアアア!!!!」

レイナの言葉に、観客はアマゾンδの勝利を大いに喜び、歓声をあげた。

 

 

 

あの後、警察が到着し、ジャドウトリオは警察に逮捕された。

A「皆!青空に騙されているんだ!!」

B「そうだ!オレたちは皆を助けようと!」

C「て言うか、服着せろ!」

ジャドウトリオの言い訳は届かず、パトカーに乗せられる。

レイナ「もう2度と、その顔を見せないでちょうだい!!」

ユキ「貴方達は…悪者です…!」

ミサキ「正義のヒーローは翔さんよ!ライブ会場でいきなり全裸になった貴方達に説得力は無いし、正義のヒーローを名乗る資格なんて無いわ!!」

ジャドウトリオは、それぞれの推しキャラにはっきりと言われ、放心状態になり、そのまま連行されていった。

翔「…ふぅ…」

翔は一息つくが…

翔(まだ戦いは、始まったばかりか…)

安心はしていなかった。

神様(あぁ、ジャドウ達はこの世界にまだいる。そして翔…A、B、Cの始末、ご苦労だった。後は私が何とかする。)

翔(あぁ、ありがとう。)

翔は空を見上げる。

レイナ「翔君…!」

翔「…?」

翔はレイナの方に振り向く。

レイナ「ありがとう、翔君!ライブは台無しになりかけたけど、成功したのは…翔君、貴方のお陰よ♪」

翔「…。」

翔は観客の方を見る。

観客達「翔くーん、ありがとー!!」「スカッとしたよーー!!」「兄貴、俺達一生着いていきます!!」「翔様ーありがとー!!」「いやぁ、すごい演出だったな!!」「私もびっくりしちゃった!翔様が本当に変身したみたいだったもん♪」「最高のサプライズだったよ!!」

観客達は、翔に感謝し…仮面ライダーに変身したのは、演出だと思っていた。

翔(神様の影響で、観客は演出と思っている訳か。)

翔は何も言わず、ステージを去っていった。

 

 

 

その後、ライブは無事に終了し、Dolls達は楽屋で休んでいた。

カナ「皆さん、お疲れ様でした♪」

愛「いやぁ、一時はどうなっちゃうのかと思ったけど…翔君があんなサプライズを用意していたなんて、あたしびっくりしたよー♪」

ナナミ「そう言えば、翔さんの姿がありませんけど?」

カナ「あ、私探して来ます。」

カナは楽屋を出て、翔を探しに行った。

 

 

 

翔は、外の空気に当たっていた。

翔「…。」

翔はアマゾンズドライバーを手に持って、見つめていた。そこに、

カナ「あ、いたいた。」

カナがやって来た。

翔「…。」

カナ「翔君、楽屋で皆が待ってますよ♪さ、行きましょう♪」

カナは翔に手を差し伸べる。翔はカナの手を取らず、楽屋に戻って行った。カナは翔の後に着いていった。

そしてカナと一緒に、翔が戻ってきた。

シオリ「翔君♪」

アヤ「待ってたわ、翔♪」

Dollsは、翔を歓迎する。

翔「…。」

愛「…翔君?」

翔「…いつか、お前らに話さなければいけねぇって、思っていたけど…とうとう話す時が、来たようだな…」

愛「え、どういうこと?」

翔「詳しくは、外で話す…」

翔はそう言うと、楽屋を出た。Dollsは帰りの支度を済ませ、外に出た。外に出ると、翔が待っていた。

翔「Dollsはもう、知っただろうけど…俺は『仮面ライダーアマゾンデルタ』だ。」

愛「…翔君が、仮面ライダー…?」

カナ「!!まさか翔君…ドールハウスがあの未知のピグマリオンに襲撃された時…!」

翔「あぁ、仮面ライダーに変身した。これが証拠だ。」

翔はアマゾンズドライバーを装着すると、

翔「アマゾン。」

と、呟き…ベルトの左グリップをひねった。

《デルタ…アマゾン、チェンジ!チェンジ!アマゾン、デルタ!》

そして…Dolls、カナ、愛の目の前で『仮面ライダーアマゾンデルタ』に変身した。

アマゾンδ「これで分かっただろ?」

アマゾンδはそう言うと、変身を解いて、翔の姿に戻った。

レイナ「…美しい…」

翔「…?」

レイナ「何て美しいの!!」

翔「何が美しいんだ…?」

翔はレイナに問う。

レイナ「自分が仮面ライダーであることを、正直に告げたこと…それに、沢山の人々を命懸けで守ったこと……翔君のように美しい心を持った人は、そうそういないわ!!」

翔「は、はぁ…」汗

翔は困惑したが、

翔「けど、勘違いすんなよ?俺はまだ、お前らに心を開いた訳じゃねぇ…あくまでも、俺はこういう奴だって知って欲しいっていう、願いがあった…だから俺は、お前らの前で仮面ライダーに変身した。」

Dolls達の目の前で、仮面ライダーに変身した理由を告げた。

サクラ「はい!」

ミサキ「翔さんの願い、確かに聞いたわ♪」

シオリ「翔君が心を開いていなくても、私達は構いません♪」

レイナ「私達は、どんな翔君でも、温かく受け入れるわ♪」

ヒヨ「そうだよー♪」

ナナミ「わ、私もです///」

アヤ「そうよ♪だから心配しないで、翔♪」

ユキ「今度、翔さんと一緒に『仮面サイダー』を飲みたいです…♪」

ヤマダ「その時は、よろしくっす♪」

Dollsは、翔を受け入れた。

カナ「翔君、自宅になる場所が見つかるまで、ドールハウスにいても良いですし、何なら…ずっといても良いんですよ♪」

愛「まぁ、翔君次第なんだけどね。でも、あたしも翔君がいてくれた方が、もっと楽しいからな~♪」

カナも愛も、ウェルカムモードだった。

翔「…お前ら、変わってんな。」

翔はそう言うと、ワゴン車に乗車した。Dolls達もワゴン車に乗り、愛の運転でドールハウスに戻って行った。

翔(コイツらのように…ありのままを受け入れられたのは、生まれて初めてだ……俺、コイツらを信じても…良いのかな…?…まだ、分かんねぇや…)

翔は車内で1人、考え事をするのであった。

 

ED~DA PUMP『Bright! our future』~♪




いかがでしたか?今回はここまでです。
ジャドウトリオを倒した翔は、Dolls達に自分は仮面ライダーであることを話し、Dolls達は翔を受け入れ、自分達はどんな翔でも、温かく受け入れることを、翔に伝えた。果たして、翔がDolls達に心を開く時は、いつになるのだろうか。

それと、DA PUMPの『Bright! our future』って曲は、どの仮面ライダーにもピッタリの曲だと思っています。『それぞれの悲しみを仮面に秘め、戦い続けるtake over rider』って部分が好きです。

次回、ジャドウ達の転落人生を書きます。
お楽しみに。
では、またね

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