〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
前回、『元ストライカー達と元深海凄艦達』が話し合い、元深海凄艦達が元ストライカー達にアドバイスをしていましたね。
今回は、『ドールハウスの関係者と夏菜さん、彩翔さん』がお互いの過去について話し合いをする回です。
そして、ドールハウスの関係者(特にDolls)に、夏菜さんと彩翔さんがアドバイスを送る。
では、どうぞ
ドールハウスにある女子寮にて……
この日、Dollsはオフの日であり、ゆっくりしていた。斑目、カナ、愛も一緒にいる。
レイナ(翔君…どうしたら心を開いてくれるのかしら……)
レイナは考え込んでいた。その時…眩い光が現れ…
女神「失礼します。」
女神が姿を現した。
斑目「お前は…女神!?」
女神「はい、お久しぶりです。」
愛「えっと…」汗
突然の出来事に、困惑する愛。
女神「あ、そちらの方ははじめましてですね。私は女神です。」
愛「あ、うん…片山 愛です…」汗
愛は困惑しつつ、女神に自己紹介をした。
女神「片山 愛さんですね、よろしくお願いします♪」
女神は愛にお辞儀をし、
女神「突然ですが、皆さんには……とある世界の住人達と、話をして欲しいんです。」
カナ「話…ですか?」
女神「はい、とある世界に…翔さんと同じような経験をした方がいまして…その彼に寄り添っている方々と話をして欲しいんです。」
斑目「成る程…ソイツらと話し合い、青空が安心できるような空間作りのためのアドバイスをもらうんだな?」
斑目がそう言うと、
女神「斑目さん、おっしゃる通りです。」
女神は斑目に言い、1度手を叩いた。
すると、空間が和室に変わり、そこには2人の女性の姿があった。
女神「夏菜さん、彩翔さん、お待たせいたしました。」
夏菜「い、いえ…」
彩翔「大丈夫です。」
女神「皆さん、とりあえず座りましょう。」
女神がそう言うと、一同は畳の上に座った。
女神「皆さんには、お互いの過去を話し合っていただきたいんです。まずは、自己紹介をお願いします。」
夏菜「はい。はじめまして、私は『黒崎 夏菜(くろさき なつな)』です。」
彩翔「はじめまして、私は『白鳥 彩翔(しらとり さいか)』と申します。」
夏菜と彩翔が自己紹介を済ませると、ドールハウスの関係者達の自己紹介が始まる。
斑目「私は『斑目(まだらめ) セツナ』…芸能事務所『ドールハウス』の所長だ。」
カナ「はじめまして、私は『南田(みなみだ) カナ』です。ドールハウス所属の特殊公務員です。」
愛「はじめまして、あたしは『片山 愛(かたやま あい)』、同じくドールハウスに所属する特殊公務員。そして、ドールハウス専属のコーチであり、医者でもあります。」
斑目、カナ、愛の自己紹介が終わり、Dollsの自己紹介が始まる。
レイナ「はじめまして、私は『レイナ』。アイドルグループ『Dolls』のリーダーをつとめているわ。」
ヒヨ「『ヒヨ』で~す♪Dollsのメンバーだよ♪」
ナナミ「はじめまして、Dollsのメンバーの一人、『ナナミ』です。」
アヤ「あたしは『アヤ』、DollsチームCのリーダーをつとめているわ。」
ユキ「DollsチームCのメンバー…『ユキ』です。」
ヤマダ「DollsチームCのメンバー、『ヤマダ』っす。」
シオリ「はじめまして、DollsチームAのリーダー『シオリ』です。」
ミサキ「DollsチームAのメンバー、『ミサキ』です。」
サクラ「は、はじめまして!同じくDollsチームAのメンバー『サクラ』です!」
Dollsの自己紹介が終わると、女神は言う。
女神「では、夏菜さんと彩翔さんの過去をお見せします。夏菜さん、彩翔さん、よろしいですか?」
女神の言葉に、夏菜と彩翔は頷いた。女神は映像を映し出す。
初めに、彩翔の過去を映し出した。彼女は昔、軽空母『鳳翔』と名乗り、艦娘として活動をしていた。だが……彼女が所属していた鎮守府では、艦娘による提督への暴力、暴言は当たり前…その提督のお陰で今まで上手くいっていたにも関わらず、その艦娘達はそれを“当たり前”と思い、ありがたみすら感じていなかった。
その提督は…艦娘達だけではなく、海軍の大本営からも苛められていたのだ。大本営は艦娘達を利用し、その提督を辞めさせるように徹底的に追い詰めていたのだ。その証拠に…大本営がその提督を辞めさせるために用意した手紙がある。大本営の作戦は成功し…精神を身体を壊したその提督は、辞任していった……。
その大本営の不祥事は、辞任していった提督の後任の提督により、明らかになった。艦娘達もその提督によって漸く……自分達の過ちに気付き、最初は辞任していった提督を探して、謝罪をすることにしていたが……中々その提督が見つからず、次第に焦った彼女達と後任の提督の行動は…徐々に徐々におかしくなっていき……大本営を襲撃するという暴挙を起こし、更に…辞任していった提督を鎮守府に連れ戻すという…狂った考えに陥った。鳳翔(彩翔)はその提督に、「そんなことはやめるべき!」と訴えても、その提督は聞く耳を持たなかった。辞任していった提督の思いを無視して、狂った行動をするその提督と艦娘に嫌気がさした鳳翔(彩翔)は、艦娘を辞め…辞任した提督の元に向かい、彼の逃亡を手助けすることにしたのだ。そこで彼女は『白鳥 彩翔』という名前をもらって、今に至る。
次に、女神は夏菜の過去を映し出した。
夏菜は小さい頃に両親を失い、兄によって大切に育てられた。ある日…当日高校生3年生だった夏菜は、兄と離ればなれになってしまった。その理由は……軍によって無理矢理連れていかれ、海軍に強制入隊させられたのだ。その3年後…兄と再開を果たすが……変わり果てていた兄の姿を見て、軍に怒りを覚えた…軍は艦娘とグルになって、何も罪の無い兄を散々苛めてた挙げ句……見放したのだ。数日後、突如…自宅に艦娘がやって来たため、夏菜は刀を振るってその艦娘達を撃退したのだが……後日、艦娘達に目をつけられ、3年間も監視されていた。更に…夏菜の仕事場にまで魔の手を伸ばしてきたのだ。彼女の職場の者達は、夏菜を助けるためにとある人物の元に彼女を送り届けた。そのとある人物は、兄も信頼している人物であり、その人物らの協力を得て、現在に至る。
夏菜「私も、兄を散々苛めた艦娘達に目をつけられ、3年間も監視されていたんです……その時はもう…限界でした…!」
夏菜は涙を流し、両手で顔を覆った。彩翔が夏菜の背中を優しく擦り、彼女を慰める。
レイナ「なんて美しくない連中なの…!」
愛「夏菜ちゃんのお兄さんを連れ戻すためなら、手段を選ばない…あの“ストライカー”達とやってることは同じだよ…!!」
夏菜「ズズッ…あの“ストライカー”達、ですか…?」
夏菜は顔を上げる。
カナ「あのストライカー達のせいで…翔君は…っ!!」
カナは怒りの表情を見せる。女神が翔の過去を、映し出した。
かつて、翔は『妖魔(オブリ)』と呼ばれる異形の怪物を倒す存在『ストライカー』の隊長をつとめていた。ある日、翔は「学歴が優秀」であることを『時空管理局』に目をつけられ、無理矢理『五稜館学園』に連れていかれ、とあるチャンネルにいるストライカー達の隊長になった。彼は持ち前の優しさで、彼女達とは数日で打ち解けられたものの…彼女達は突如、豹変した。翔とすれ違い様に突然の誹謗中傷…彼の身体を拘束し、理不尽な暴力…適当な言いがかりをつけ、皆の前で土下座をさせる…更には、彼が大切にしていた物を、彼の目の前で破壊する等……彼を徹底的に追い詰めていった。
時空管理局にも『大本営』があり、彼らは…どの隊長も成し遂げられなかった功績を次々と積み上げていく翔を『邪魔者』と見なし、ストライカーを利用して、彼の身体を、精神を蝕んでいった。その証拠に……翔に濡れ衣を着せ、彼を徹底的に追い詰めるように指示した内容が書かれた手紙を用意していたのだ。
その手紙を見つけた翔の精神は、完全に破壊され……誰も信じられなくなり…穏やかな彼の姿は完全に無くなり…暗く冷酷な少年に変わり果ててしまったのだ。そして彼は…辞任願を大本営に提出したのだが……その時、大本営の本性をビデオカメラで撮影することに成功したのだ。大本営の本性を知った彼は、復讐するため…大本営の本性をネットで世間に暴露したのだ。その結果…大本営は世間から全く信頼されなくなり、過去に起こした不祥事が次々と発覚していった。その後、翔は大本営の連中を襲撃しようとしたが…それは、裏切り者のストライカー達によって、無惨に潰された。
翔が隊長を辞めた後、後任の隊長が入ってきて…その隊長のお陰で、ストライカー達は漸く…自分達の過ちに気付き、翔を見つけて謝罪をしようとしたが…中々見つからず、その隊長とストライカー達は次第に焦りだし……大本営を襲撃し、翔を五稜館学園に連れ戻すという、狂った考えに陥った。翔の味方のストライカー(今は元ストライカー)達が、「そんなことはやめるべきだ!」と言っても、その隊長は聞く耳を持たなかった。そんな裏切り者達の行動に怒りを覚えた翔は、怒りの矛先をストライカー達に向け、ストライカー達を殺そうとしたが…ストライカー達は死ななかった……彼女達に次第に追い詰められ、限界を感じた翔は…海に身を投げて自殺をしてしまった…。
その後、神様と女神によって【プロジェクト東京ドールズ】の世界に転生したが…その世界にも、裏切り者のストライカー達がやって来て、翔を探し回っている。ストライカー達に危険を感じたドールハウスは、翔を保護することにして、翔はドールハウス所属に身を潜めて今に至る。
夏菜「酷い…なんて酷い連中なの…!!」
泣き止んだ夏菜は、翔を裏切ったストライカー達に怒りを覚えた。
斑目「ストライカーだけではない……時空管理官の『ティエラ』、又の名を『小田切(おだぎり) ゆか子』は…青空を見捨てて、真っ先に逃げていった…!!」
彩翔「そ、そんな…!!」
彩翔は驚き、言葉を失った。女神は、ティエラの様子を映し出した。
ティエラは、翔がストライカー達に苛められている様子を、隠れて見ており、自分も翔と同じ事をされることを恐れ、時空管理官を辞め、翔を見捨てて…真っ先に逃げていったのだ。
夏菜「まるで、あの海軍と同じ…!」
彩翔「上の人までいなくなったら、もう…誰を信じたら良いのか、分からなくなってしまいますよね…」
夏菜と彩翔は言う。
愛「本当にその通りだよ…そのせいで、何も罪の無い翔君は…!」
愛は辛そうな顔をする。
シオリ「翔君は、心に深い傷を抱えてしまい…誰も信じられなくなってしまったんです…」
アヤ「あたし達はかつて、翔に救われたの…だから、今度はあたし達が翔を救いたい…!」
シオリとアヤがそう言うと、女神は…Dollsの過去を映し出した。
当時、8人だったDollsは……不安で精神を病んでいる者が多かった。そこに現れたのが…翔だった。彼はDollsのファンとして、積極的に彼女達と関わっていった。そんな彼のお陰なのか…彼女達は次第に明るさを取り戻していったのだが、中には翔を突き放す者もいた。それでも翔は、そんな彼女達の“ありのまま”を受け入れ、心から彼女達に寄り添い続けた。その後、翔は……Dollsのメンバー1人を庇い…命を落とした。その時、Dollsは翔が自分達のありのままを受け入れ、心から寄り添ってくれていたことに漸く気付き…翔に何もできなかったことを…翔を突き放したことを、激しく後悔した。その後…何とか活動を続けたDollsは…『国民的アイドル』に登り詰め、その名を世間に轟かせた。
翔が亡くなって1年後……彼は、Dollsの元に再び現れたが、穏やかな姿はどこにも無く、心と身体に深い傷を抱え、人間不信になっていた。その原因が…『ストライカー』達による裏切り…時空管理局の逆恨みによって見放されたことによる、精神的ショックによるものだった。それを知ったDollsは、『今度は私達が翔に寄り添う番』と…翔のありのままを受け入れ、心から彼に寄り添っていくことを決心したのだ。
そのDollsに、サクラが加入した。彼女は『ピグマリオン』と呼ばれる化け物に命を奪われたが、その時…仇を取ろうとしたのが、翔だったのだ。その行動に感動したサクラも、翔のありのままを受け入れ、心から彼に寄り添うことを決心し、現在に至る。
ナナミ「私達の今があるのは、翔さんのお陰です…!」
ミサキ「翔さんは…私達にどれだけ嫌な顔をされても、どれだけ冷たくされても…私達のありのままを受け入れ、心から寄り添ってくれた…だから、私達はここまで来れたんです。」
ヒヨ「翔さんが寄り添ってくれなかったら……ヒヨ達、どうなっていたんだろう…」
ヤマダ「それは、ヤマダにも分かんねぇっす…」
ユキ「ですが…翔さんのお陰で、その恐怖は、消えました…」
サクラ「私も、翔さんと出会っていなかったら…ずっと自信を持てずに、いたかもしれないです…」
Dollsのメンバー達は口々に言う。
シオリ「夏菜さんと彩翔さんは…夏菜さんのお兄様に、今も寄り添い続けているんですよね?」
彩翔「えぇ。」
夏菜「兄は、最初は人間不信でしたが…時間をかけてゆっくりと、人を信じられるようになったんです。」
彩翔と夏菜は言う。
レイナ「夏菜さん、彩翔さん……私達も、翔君が心から寄り添ってくれたように、私達も翔君に寄り添っているの……でも、翔君は中々心を開けずにいる…翔君の事情は理解しているけれど、どうしても焦ってしまうの…どうすれば、翔君は私達に心を開いてくれるのだろう…って……私達、どうすれば良いか、教えてもらえませんか?」
カナ「私からも、お願いします…!」
レイナとカナ、そう言うと、ドールハウスの関係者達は全員、「お願いします!」と、頭を下げた。夏菜と彩翔は、ドールハウスの関係者達に、アドバイスを送る。
彩翔「私達から言えることは…これからも、青空君に寄り添い続けてください。」
夏菜「中々心を開いてもらえないことに焦ってしまうお気持ちはすごく分かります……それでも、いつか青空君が心を開いてくれることを、信じてください。青空君を信じ、ありのままを受け入れ、心から寄り添ってあげてください。そうすれば…いつかきっと、青空君は皆さんに心を開いてくれると思います。」
彩翔と夏菜はアドバイスを送り、優しく微笑んだ。
カナ「彩翔さん、夏菜さん…ありがとうございます…!」
愛「お二人のアドバイスを基に、あたし達はこれからも…翔君を信じて、ありのままの翔君を受け入れ、心から寄り添い続けるよ!!」
斑目「私達は、青空からどれだけ冷たくされても、罵倒されても…それを受け入れる覚悟は出来ている。最高のアドバイスを送ったこと、感謝する…!」
カナと愛、斑目の言葉に、Dollsは頷いた。彩翔と夏菜は、ドールハウスの関係者に微笑んだ。
女神「では、これで『ドールハウスの関係者の皆さんと夏菜さん、彩翔さん』の話し合いは終了します。」
女神はそう言うと、1度手を叩いた。すると、彩翔と夏菜の身体が光だし、その場から姿を消した。それと同時に、和室だった空間は、女子寮の空間に戻った。
レイナ「美しいアドバイスだったわ…皆、夏菜さんと彩翔さんのありがたいアドバイスを、忘れないようにね!」
Dolls(レイナ以外)「「「はいっ!!」」」
斑目「カナ、片山…私達もあのお二人のアドバイスを、忘れてはならない、良いな!」
カナ「はいっ!」
愛「もちろんです!」
ドールハウスの関係者達は、彩翔と夏菜のアドバイスを胸に抱き、これからも翔に寄り添い続けることを、改めて決心したのであった。
いかがでしたか?コラボ回の第2話はここまでとなります。
内容が前回と似た感じになってしまいますが、次回もそんな感じになると思います。あらかじめご了承ください。
次回、主人公同士の話し合いになります。
お楽しみに。
では、またね