〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
主人公同士の話し合いが終わり、【逃亡提督シリーズ】の住人達と、翔が話し合います。
彼らが翔に送ったアドバイスとは……
では、どうぞ
翔「…アンタらが、俺と話したいって人達か……俺は『青空 翔』だ。」
翔は後から来た人達に、自己紹介をした。
夏菜「君が、青空 翔君なんだね。」
翔「そうだ。」
夏菜「はじめまして、黒崎 拓斗の妹の『黒崎 夏菜』です。」
彩翔「はじめまして、『白鳥 彩翔』です。」
圭「『城ヶ崎 圭』です。よろしくね♪」
空「私は『東條 空』、よろしくね♪」
瑠璃子「はじめまして、私は『秋庭 瑠璃子』です。」
真澄「『市井 真澄』です!よろしくお願いします!!」
空「真澄ちゃん、声大きいって。」
真澄「だ、だからそれを言うなぁ~!!///」
自己紹介を済ませた夏菜達だが、真澄は空に声が大きいことを言われ、顔を真っ赤に染めた。
翔「…。」汗
そんな空と真澄を、翔はジト目で見ていた。
夏菜「ところで…青空君、歳はいくつなの?」
翔「…16だ。」
夏菜「…じゅ、16!?」
翔の年齢を知った夏菜は、驚いた。
黒崎「私も驚いたよ…16歳の少年が、私と似たような経験をしていたなんて……」
夏菜のリアクションを見た黒崎は言う。
彩翔「あのね、青空君…私と夏菜さんは、ドールハウスの人達と話をしたんだ。」
翔「…何?」
翔は彩翔を見る。
彩翔「皆さん、青空君に対して…感謝をしていましたよ?」
翔「…は?」
彩翔の言葉に、困惑する翔。
夏菜「本当だよ、青空君。」
夏菜は翔に語りかける。
夏菜「皆さん、青空君のお陰で、今の自分達がある…今度は自分が、青空君を救いたいって、皆さんは言っていたよ?」
翔「…。」
夏菜「…信じられない?」
翔「…信じられないって言うより…信じたら良いのか、分からねぇ…」
翔がそう言うと…
夏菜「…そうだよね…お兄ちゃんと同じような経験をしていたから、余計だよね……」
夏菜は翔に共感した。
翔「…何故そう言い切れる?」
翔は夏菜に問い掛ける。
夏菜「私と彩翔さんもね…ドールハウスの人達と話し合って、君の過去を知ったんだ。」
翔「…何?じゃあ、アイツら(ドールハウスの関係者)は、最初から俺の過去を知っていたのか…?…もう、訳が分からねぇぞ…」
夏菜の言葉に、翔が混乱していると…
女神「翔さん。」
女神が姿を現した。
翔「…女神様…?」
女神「お久しぶりです、翔さん♪」
女神は翔に優しく微笑んだ。
女神「翔さん、貴方の過去ですが……私が、ドールハウスの皆さんと夏菜さん、彩翔さんに話したんです。」
女神は申し訳なさそうに言う。
翔「…なぁ、女神様……」
女神「は、はい…」
翔「…どうして、ここまでするんだ?」
翔は怒るどころか、自分の過去を話した理由を女神に聞いた。
女神「私はただ…翔さんに、幸せになって欲しいんです…」
翔「…それ、俺がこの世界に来る前に、言ってたな…?」
女神「はい、翔さんは…ご自身よりも、他人を優先する方…私も天界から貴方のことを見守っていたんですが、翔さんはご自身を犠牲にしてまで、他人を助けようとしたり、助けている場面が、よく見られました。」
翔「…。」
女神「私は、どうしてこんなに優しい貴方が…傷つかなければならないのか、分かりません…貴方は、周りから感謝されることをやっていて、何も悪さはしていないのに…」
翔「…別に、感謝されたくてやってる訳じゃねぇよ…」
女神「それでも…翔さんは、苦しんでいる人達を助けたんです。それは、貴方の『優しさ』と『正義感』の強さが、具現化しているんですよ?それは、誇りに思っても良いんです、何故なら…貴方は周りの人達から、感謝をされているから…貴方の活躍は、日本全国に知られているから。」
翔「…。」
翔は『何故、自分にここまでしてくれるのか…?』と、訳が分からずにいた。そんな彼に…黒崎達が声をかけた。
黒崎「君と話していた時にも言ったが…君のありのままを受け入れ、心から寄り添ってくれる人達がいるんだ。」
彩翔「誰も信じられなくなって、自虐的にならなくても良いんですよ?」
夏菜「青空君の思いを、理解している人達もいれば、真剣に理解しようとしている人達もいるから…だから、青空君…君はもう、1人じゃないよ?」
空「そうだよ♪元ストライカーの皆も、君のことを信頼して、助けようとしているんだよ♪」
圭「元ストライカーの皆、君のお陰で救われたって言ってたよ?」
瑠璃子「青空君は沢山の人達を救って来たんだから、もっと誇りに思っても良いんですよ!」
真澄「私は…いや、私達は青空君を、黒崎さんと同じくらい、尊敬してる!!」
黒崎達は、翔に言った。
翔「…。」
翔は黙り込んでしまう。女神は、1度手を叩く。すると……
斑目「なっ!?」
カナ「きゃっ!?」
愛「わっ!?」
Dolls「ひゃっ!?」「あらっ!?」「っ!?」
元ストライカー達「えぇっ!?」「ひゃあっ!?」「うおっ!?」
ドールハウスの関係者、元ストライカー達が姿を現した。
いかがでしたか?コラボ回の第4話は、ここまでとなります。
黒崎さん達と話をした翔が心は…少しずつ、少しずつ…揺らいでいった。彼は、ドールハウスの関係者達、元ストライカー達に心を開くことはできるのだろうか。それは、作者である私にも分かりません。
次回、コラボ回の『最終回』になります。
お楽しみに。
では、またね