〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
デンライナーゴウカにて、翔はちょっとずつ…心を開いて行った。だが…未だに人を信じることができずにいた。そんな時、翔達の前に思わぬ者達が現れる。
では、本編へどうぞ
翔は考えていた…『自分は何のために、ジャドウと戦っているのか』を……
翔「そうだ…俺、A達を倒した時…『アイツらに何もかもをめちゃくちゃにされた奴等の無念を晴らす』って言ったな……それだけじゃねぇ…神様から2度目の人生を与えてもらったにも関わらず、ありがたみすら感じてない奴等に、お灸を据えるためだ。」
翔はジャドウと戦う理由を見つけてスッキリし、食堂車にあるバーに向かおうと、部屋を出た。
部屋を出て、車内を歩いていると…
???「しかしまぁ、この車両もずいぶん変わったなぁ。」
何やら、赤鬼のような怪人を見かけた。
翔「…!!」
???「…?」
その怪人は、翔に振り向くと…
???「おいお前、俺が見えるのか!?」
翔に話しかけて来た。
翔「あぁ、見える。」
???「本当かぁ!!良かったぜ、誰かに話しかけても、反応してくんねぇからさ…」
翔「そうだったのか、ところで…お前『モモタロス』だろ?…何故ここに?」
モモタロス…この赤い体色の怪人の名前である。
モモタロス「それが、俺にも分かんねぇんだよ…」
翔「…そうか…あぁ、まだ名前を言ってなかったな…俺は『青空 翔』、よろしく。」
モモタロス「翔だな、俺は『モモタロス』だ。よろしくな!」
翔はモモタロスに自己紹介し、バーに向かった。
デンライナーゴウカ、食堂車 バーコーナーにて……
翔「マスター…緑茶はあるか…?」
モモタロス「いや、流石にあるわけ…」汗
マスター「…あるよ。」
モモタロス「マジかよ。」
翔「それと、三色団子を2つ頼む。」
マスター「かしこまりました。」
マスターは早速、準備に取りかかる。
翔「なぁ、モモタロス。」
モモタロス「何だ?」
翔「ウラタロス、キンタロス、リュウタロスはどうした?」
モモタロス「カメとクマとハナタレ小僧か?まぁ、どっかにいるんじゃねぇか?」
モモタロスは曖昧に答える。その時…
???「僕ならここにいるよ。」
???「俺もいるで。」
???「僕もいるよ!」
青い体色の怪人、黄色と黒い体色の怪人、紫色の体色の怪人が姿を現した。
モモタロス「なぁっ!?カメ、クマ、ハナタレ小僧!!」
翔「おぉ、『ウラタロス』、『キンタロス』、『リュウタロス』…」
翔はウラタロス達を見て、少し驚いていた。
ウラタロス「正解。改めて、僕は『ウラタロス』。」
キンタロス「俺は『キンタロス』や。」
リュウタロス「僕『リュウタロス』!」
ウラタロス、キンタロス、リュウタロスは順番に自己紹介をした。
翔「俺は『青空 翔』、よろしく。」
翔もウラタロス達に自己紹介をした。
ウラタロス「うん、よろしくね。」
キンタロス「よろしゅうな!」
リュウタロス「よろしく!!」
ウラタロス達も、翔に自己紹介した。その後、緑茶と三色団子をマスターが持ってきて、翔は緑茶を啜った。モモタロスも三色団子をいただき、緑茶を啜った。
翔「ところで…さっきモモタロスから話を聞いたんだが、一部の人にしかお前達の姿を見ることができねぇみてぇだが…何か知ってるか?」
ウラタロス「え、そうなの?」
モモタロス「嘘じゃねぇって!クルーに話しかけても、反応が帰って来ねぇし!今のところ、俺達の姿を見ることができるのは、翔だけだ。」
モモタロスは言う。そこに……
カナ「あ、翔君♪」
カナが姿を現した。
カナ「えっと、そちらの方々は…?」
カナはモモタロス達を見て、困惑する。ウラタロスはカナの近くに移動すると…
ウラタロス「お姉さん、ちょっと僕とお話でもしないかい?」
速攻でナンパを始めた。
カナ「えっと…」汗
更に困惑するカナ。
キンタロス「よせ、カメの字…アンタも、俺らが見えるんか?」
キンタロスはウラタロスを止めると、カナに質問した。
カナ「あ、はい。」汗
キンタロスの質問に、カナは困惑しながら答えた。
翔「南田さん、このイマジン達は俺達の味方だ。何も心配はいらねぇ。」
カナ「あ、そうなんですね!」
翔の話を聞いたカナは、すぐに納得した。更に…
ほたる「あ、隊長サン!…と、そちらの方々は?」
ほたるが姿を現した。
リュウタロス「君も僕達が見えるんだね!」
ほたる「はい、見えます!」
リュウタロス「僕リュウタロス!よろしくね!」
ほたる「あたしは『賢宮 ほたる』です、よろしくお願いします!」
リュウタロス「へへ~ん、よろしくね!」
ほたるとリュウタロスは握手し、すぐに仲良くなった。
ウラタロス「おぉ、すぐに友情が芽生えた。これは“泣ける”ねぇ。」
モモタロス「あ、カメ!」
キンタロス「泣ける…泣ける!?」
ウラタロスの“泣ける”という言葉に、反応を示したキンタロスは、変なスイッチが入り……
キンタロス「泣けるでぇ!涙はこれで拭いとけ!」
懐紙を取り出した。
ウラタロス「あぁ、そう言えばキンちゃん…“泣く”というワードやその言葉に似ているワードに反応するんだったね。」汗
ウラタロスは、“泣ける”と言ったことを、少し後悔した。
ほたる「あ、そうです…隊長サン隊長サン!この後、食堂車でクリスマス会をやるんです!!一緒に参加しませんか?」
翔「…えっ?」
ほたる「モモタロスサン、ウラタロスサン、キンタロスサン、リュウタロスサンもどうですか?」
ほたるは、モモタロス達も誘った。
モモタロス「…仕方ねぇな。」
ウラタロス「先輩、本当は嬉しいんじゃない?素直じゃないなぁ~♪」
モモタロス「っうるせぇ…!」
キンタロス「クリスマス会は、泣けるでぇ!!」
リュウタロス「いいの!?やったー!!」
モモタロスは素直じゃなかったが…内心、嬉しそうだった。ウラタロスはそんなモモタロスをからかい、キンタロス、リュウタロスも嬉しそうなリアクションを見せた。
ほたる「隊長サン…クリスマス会、やりましょう♪」
翔「…。」
翔はカナに顔を向けると、カナは翔に優しく微笑み、頷いた。そして、ほたるに顔を向けると、ほたるも優しく微笑み、翔に頷いた。
翔「…少し、考えさせてくれ…」
翔はそう言って、マスターの前にお代を置くと、バーコーナーを出た。
バーコーナーを出た翔は、ラウンジに来ていた。
翔「…。」
翔(クリスマス会か……初めて参加したクリスマス会には…嫌な思い出しかねぇな…)
翔は、隊長だった頃……裏切り者のストライカー達にクリスマス会に誘われたが…結局、ストライカー達に騙され、身体中を傷つけられた。
翔(あんなに酷い仕打ちを受けたんだ……もう…クリスマスのクの字もねぇよ……)
翔はそう思い、俯いてしまった。その時……
シオリ「あら、翔君?」
シオリの声が聞こえたため、翔は顔を上げた。そこには…シオリだけではなく、765プロ一同、他のDollsのメンバー、元ストライカー達、斑目、カナ、愛の姿があった。モモタロス達もいる。
キンタロス「どないしたんや、翔?」
ウラタロス「何だか、元気無さそうだけど…」
リュウタロス「何か、あったの?」
モモタロス「何だ、そんな顔してよ…」
リュウタロス「モモタロスは黙ってて。」
モモタロス「何だとぉ!?」
ウラタロス「ちょ、先輩…そこまでにして。」
ウラタロスが何とかモモタロスを落ち着かせた。
翔「俺の過去の話なんだが…」
翔は、過去に参加した『クリスマス会』の出来事を、語り始めた。
………
……
…
モモタロス「…マジかよ…」
ウラタロス「…そんな事が…」
キンタロス「それにしても、翔を裏切った『ストライカー』達…ほんまに酷い連中や!」
リュウタロス「ホントだよ!折角のクリスマス会が台無しじゃん!!」
翔の話を聞いたモモタロス達は、翔を裏切ったストライカー達に対して、ショックや怒りを見せた。
シオリ「私達、翔君と一緒に…クリスマス会をしたいです。これは、私のワガママですけど…」
伊織「クリスマスは1年に1度しか無いんだから、ね?お願い!」
ミサキ「私達は、翔さんを裏切ったストライカー達のような真似はしないわ…!」
斑目「青空にだけ寂しい思いを…私達はさせたくないんだ。勿論、無理に出ろとは言わない。」
春香「私…クリスマスを通じて、ドールハウスの皆さんと、翔さんと、もっと仲良くなりたいです!」
響「ジブンも、翔さんともっと仲良くなりたいぞ!」
あずさ「翔さんは、翔さんのペースでいいんですよ♪」
ユキ「翔さん…」
サクラ「クリスマス会、人数も多い方が楽しいですよ♪」
愛「そうだよ♪あたしも皆も、翔君がいないと寂しいよ。」
モモタロス「折角デンライナーに乗ってたんだ、ちょっとでも思い出を作ろうぜ?」
ウラタロス「翔だって、お客様なんだから…僕らは、君を心から歓迎してるよ♪」
キンタロス「せやで!みんなで楽しんだ方が、泣けるでぇ!涙を拭くためのこれも、用意しといたで!」
リュウタロス「やろーよ、翔!僕も翔とクリスマス会するの、楽しみにしてるよ!!」
メンバー達は、翔に言う。
レイナ「皆、心から翔君を歓迎しているわ♪勿論、私もよ♪だから……一緒に楽しみましょう、翔君♪」スッ
レイナは翔に優しく微笑み、そっと手を差し伸べた。
翔「……。」
翔は、少し黙り込んだ後……
翔「…俺なんかで…良いのか?」
メンバー達に問いかけた。
モモタロス「何言ってんだよ!翔だからこそ、良いんじゃねぇか!」
ウラタロス「先輩、たまには良いこと言うじゃん。」
モモタロス「たまにって何だ!?たまにって!!」
ウラタロスにからかわれ、ギャーギャー騒ぐモモタロス。
※ちなみに、この『デンライナーゴウカ』には、“防音機能”がついています。
アヤ「モモタロスが言った通り、“翔だからこそ”良いのよ♪」
あから「遠慮する必要はないよ、隊長殿!って、僕が言っても、説得力無いんだけどね…えへへ。」
雪枝「わ、私も、隊長さんとクリスマス会をしたいです。今まで、出来なかった分…この場で、思いっきり楽しみたいです!」
幸子「私もです!隊長さんと、クリスマスを楽しみたいです!」
マリ「私は遠慮しとく…って、言いたいとこだけど、隊長が参加するなら、私も参加するよ。」
モニカ「写真撮る準備、いつでも整ってるよ。勿論、隊長さんの笑顔を撮る準備もね♪」
メンバー達は、翔を心から歓迎していた。
翔「…俺も…参加して、良いのか?」
翔がそう聞くと、メンバー達はパァッと笑顔になった。
レイナ「勿論よ、翔君♪」
ナナミ「むしろ、こっちからお願いします!」
ヤマダ「仮面サイダーも用意したんで、グイッと行きましょーや♪」
春香「やったー!翔さんも参加してくれますよ♪」
真「楽しみだな~♪」
雪歩「あぁ、夢みたいですぅ♪」
翔が参加することを知り、喜びを露にするメンバー達。
斑目「決まりだな。では、1時間後、食堂車に来るように。」
一同「はいっ!」
赤羽根「今日は、特別な日になりそうですね、社長。」
高木「そうだな。私も楽しみだ。」
赤羽根と高木も、笑顔を見せる。こうして、時の列車で…盛大なクリスマス会が始まろうとしていた。
いかがでしたか?今回はここまでです。
デンライナーゴウカ…という事で、『モモタロス』、『ウラタロス』、『キンタロス』、『リュウタロス』を登場させました(笑)。
翔はメンバー達に、少しずつ…ほんの少しずつだが、メンバー達に、心を開いていった。
次回、クリスマス会です。お楽しみに。
…え?ジャドウ?裏切り者のストライカー達?…そんなモンは知らん。
では、またね