〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
遂に、Dolls達に心を開いた青空 翔。しかし、人間不信な所は、まだ克服できていない。
クリスマスが過ぎ、一同は北国へ降り立つことになる。いくつかのグループに別れ、それぞれ旅をすることになる。しかし…その前に……
では、本編へどうぞ
クリスマス会が終わり、次の日が訪れる。
翔「…ん?」パチッ…
翔は、朝早く目覚めた。そして、食堂車のバーコーナーに向かうと、
翔「…お、モモタロス。」
モモタロスがいた。
モモタロス「よぉ、翔。よく眠れたか?」
翔「お陰さまで。」
モモタロス「そいつは良かったぜ。」
モモタロスはそう言うと、翔の座っている席に皿を滑らせた。皿の上には、黄色い見た目で、天辺に焦げ茶色のソースがかかった何かが乗っていた。
翔「何だそれは?」
翔はモモタロスに聞く。
モモタロス「何って、“プリン”だよ。」
翔「…プ、プリン?」
モモタロス「あぁそうさ。俺はこう見えて、プリンが大好きなんだ。これ以上に、最高の食べ物はねぇ。」
翔「そうなのか。」
翔はプリンを見ながら言う。
モモタロス「お前、プリン食ったことねぇのか?」
翔「あぁ。」
モモタロス「えっ…?」
翔の返答を聞いたモモタロスは困惑した。翔はモモタロスに、理由を語り始めた。
………
……
…
モモタロス「…そんな事が…」
翔「そ、俺の実の両親は、俺の目の前で殺された。そんで両親を殺した犯人は、俺を引き取った。」
モモタロス「けど、何で犯人達はお前を引き取ったんだ?」
翔「簡単なことだ…口止めと、俺を都合の良い人形にするためだ。雑用や家事は全部俺に押し付け、自分達はギャンブルや酒に溺れる。んで、何か気に入らねぇことがあれば、暴力で俺に八つ当たり。ま、そのお陰であの犯人達は逮捕されたんだけどな。」
モモタロス「…。」
モモタロス(翔の奴…相当辛かっただろうな…けど、本当に信用できる人達が見つかったみてぇだから、ある程度は大丈夫そうだ……にしても翔って…本当に頭良いんだな……)
翔「さて、話はここまでにして……モモタロス、プリンって美味いのか?」
翔はモモタロスに問いかける。
モモタロス「えっ…あ、あぁ、美味いぜ!」
モモタロスはそう言うと、プリンを一口運んだ。それを見た翔も、スプーンでプリンをすくって口に運んだ。
モモタロス「どうだ、美味いだろ?」
翔「…確かに、美味い…!」
初めて食べたプリンに、翔の舌は釘付けになり…あっという間に食べ終えた。
翔「ふぅ、ご馳走さん。なぁ、モモタロス…これは一体何の真似だ?」
モモタロス「昨日、お前に奢ってもらったろ?そのお礼だ。」
翔「そっか…ありがとな、モモタロス。」
モモタロス「へへっ、良いってことよ!」
そこに…
レイナ「おはよう翔君、モモタロス、美しい朝ね♪」
レイナがやって来た。
翔「おはよう、レイナ。」
モモタロス「よぉ。」
翔とモモタロスは、レイナに挨拶した。
レイナ「翔君、そろそろ食堂車に行かない?」
翔「あぁ、そうする。んじゃ、モモタロス、また後でな。」
モモタロス「おう。」
翔はレイナと共に、食堂車に向かった。
食堂車に着くと、メンバー達が迎えた。
春香「おはようございます!翔さん♪」
雪歩「お、おはようございます。」
アヤ「おはよう、翔♪」
ユキ「おはようございます、翔さん。」
斑目「おはよう、青空。」
愛「あ、おっはよ~翔君♪」
翔「おはよう。」
翔は一言挨拶し、席に座った。テーブルには、朝食が並んでいた。
ミサキ「翔さん、おはようございます♪」
翔の左隣に、ミサキが座った。
翔「おまっ…ミサキか。」
ミサキ「はい、ミサキです♪」
ミサキは翔に微笑む。
翔「…。」
翔はテーブル上のパンケーキを見る。
ミサキ「翔さんは、パンケーキを食べたことありますか?」
ふと、ミサキは翔に問いかけるが…
翔「食ったことねぇ。」
翔はそう答えた。
ミサキ「…そ、そう…」
ミサキ(翔さんの両親を殺害したクズ2人もそうだけど、裏切り者のストライカー達も……翔さんにろくな物を食べさせなかったのね…!!…考えるだけで、イライラするわ…!)
普段、感情にのせられるような行動をしないミサキだが…翔の過去を知っているので、心の中で怒りを燃やしていた。
翔「…なぁ、ミサキ。」
ミサキ「ハッ!?ど、どうしました翔さん?」
翔に話しかけられ、ミサキは怒りを沈めた。
翔「これ、美味いのか?」
翔はパンケーキを指差しながら言う。
ミサキ「えぇ、美味しいですよ♪」
ミサキはそう言うと、「いただきます。」と一言いい、パンケーキを一口サイズに切り、口に運んだ。それを見た翔も、ミサキと同じようにパンケーキを一口サイズに切り、口に運んだ。
翔「…。」モグモグ…
ミサキ「…ど、どうですか?」
ミサキは翔に問いかける。
翔「これは……美味いな…!」
翔はパンケーキの味に舌を包んだ。
ミサキ「…。」フフッ
ミサキはそんな翔を見て、優しく微笑んだ。そして、朝食を食べ終えた後……
アナウンス『まもなく、函館、函館です。お忘れ物の無いようにご注意下さい。』
アナウンスが響き、列車は北国にたどり着いたことを知らせた。
斑目「皆、朝食は済んだか?」
斑目が確認すると、皆は大丈夫と合図した。
高木「この後の予定は、グループに別れて北海道を満喫し、札幌駅に現地集合だ。」
赤羽根「グループ分けは、函館駅についてから行います。では、各自荷物を確認して降りる準備をしてください。」
高木と赤羽根のアナウンスが終わり、解散するメンバー達。荷物をまとめた後……列車は函館駅に入線した。そしてドアが開き、一同は函館駅に降り立った。
やよい「わぁ、私達遂に…北海道に…!」
春香「うん、来たよ!北海道に!!」
ヒヨ「おぉ…さ、寒いけどヒヨは大丈夫だよ!」
サクラ「ほ、本当ですね…はぁ~…」
サクラが息を吐くと、白かった。
翔「風邪引くなよ?サクラ、ヒヨ。」
サクラ「心配ありがとうございます、翔さん♪」
ヒヨ「うん!心配ありがとー!!」
サクラとヒヨは、翔に感謝をした。
高木「さて、ここからグループ分けといこう。今からクジを引いてもらって、同じアルファベットの人達とグループになってもらう。」
高木はそう言うと、箱を取り出した。
翔「いつの間に…」
高木「はっはっはっ、寝る前に作っておいたんだよ。」
高木は笑った。そして、クジを引いた結果……
Aグループ『高木、響、亜美、律子、やよい、アヤ、サクラ、マリ』(8名)
Bグループ『赤羽根、あずさ、美希、雪歩、ヤマダ、シオリ、幸子、あから』(8名)
Cグループ『斑目、真美、真、貴音、千早、ユキ、ヒヨ、ほたる、雪枝』(9名)
Dグループ『カナ、愛、春香、伊織、ミサキ、レイナ、ナナミ、モニカ、翔』(9名)
となった。
モモタロス「んじゃ、また後でな!」
ウラタロス「北海道、楽しんでね♪」
キンタロス「気ぃつけてな!」
リュウタロス「いっぱい思い出作ってね♪」
イマジン達は函館駅を去るデンライナーから、一同を見送った。一同もデンライナーを見送り、函館駅を出た。そこに……
D「見つけたぞ、青空 翔!!」
逮捕されたはずのDが姿を現した。
春香「Dさん!?逮捕されたはずじゃ…」
D「春香、君を取り戻すために脱獄してきたんだ!!」
Dはハァハァと息を荒くしながら、春香にゆっくりと近づく。
春香「い、いや…来ないでください…!」
春香は腰が抜けて、その場に尻餅をついてしまった。
翔「…。」ザッ…
すると、翔が春香を守るように、彼女の前に立った。
D「お前、そこを退け!!」
翔「退かねぇよ。」
翔は、春香の前から退こうとしなかった。
春香「しょ、翔さん…!」
春香は翔の後ろに隠れた。
翔「天海の奴、どうみても嫌がってんだろ。そのくらいにしておけ。」
D「うるせぇ!お前のせいで牢屋に入ったんだ!青空 翔、落とし前をつけてやる!!」
翔「あれは自業自得だろ。」汗
Dの発言に、呆れる翔。
D「来い、サガーク!」
Dがサガークを呼ぶと、サガークは古代ファンガイア語を発しながら現れた。しかし……
D「おい、どうした?早く僕のお腹に止まれ!!」
どういうわけか、サガークはDのお腹に止まろうとしない。そして、
サガーク『◯□@#☆△!』ドカッ
D「っ!?」
Dに体当たりし、ジャコーダーとウェイクアップフエッスルを奪った。
D「おい、サガーク!どういうつもりだ!!」
サガーク『□、△@¥#×…』(D、僕は君に失望したよ…)
D「…は?」
サガーク『□×@*※◯!αΔγ※×↑…』(僕はこのお姉さん達についていく!君とはおさらばだ…)
サガークは古代ファンガイア語でDに別れを告げ、翔に語りかける。
サガーク『@#…*◯□△αγβΔμ↓?』(ねぇ…僕もそっちに来て良い?)
翔「何?こっちに来ても良いかって?」
翔が復唱すると、サガークはコクンッと頷いた。
ナナミ「翔さん、分かるんですか?サガークの言葉が…」
翔「あぁ…どういうわけか、な……俺は構わねぇが、お前らはどうだ?」
翔はメンバー達に聞くと、メンバー達は笑顔で頷いた。
翔「大丈夫そうだな。これからよろしく、サガーク。」
サガーク『☆□◯ΣΔ♪』(よろしくね♪)
サガークが、仲間に加わった。
D「サガーク…僕を裏切ったな!!」
サガークが翔側に寝返り、Dは怒り狂っていた。
翔「さて…お前、よくも俺の骨を折ってくれたなぁ?」
翔は戦闘体勢に入る。サガークがジャコーダーとウェイクアップフエッスルを翔に渡すが、
翔「サンキューサガーク。けど、俺にはコレがあるんだ。」
翔はアマゾンズドライバーをサガークに見せ、装着した。
翔「…アマゾン。」
《デルタ…アマゾン、チェンジ!チェンジ!アマゾン、デルタ!》
そして、翔は仮面ライダーアマゾンδに変身した。
D「くっそぉ…こうなったら、ありったけの力で、お前を殺してやるぅぅうううううう!!」
Dは『マグマサーベル』を取り出し、アマゾンδに襲いかかった。
アマゾンδ「フンッ!ムンッ!」ガキィンッ!ドカッ!
アマゾンδは左腕のアームカッターでマグマサーベルを受け止め、Dの腹に右ストレートをお見舞いした。
D「ぐほぉっ!!」
アマゾンδ「ゴツい剣を持っていても、所詮はその程度か…」
D「うぐっ…!!」
アマゾンδ「お前が…例えどんなに見た目が強そうな武器を持っていようが、使いこなせなきゃ意味がねぇよ。」
D「…なん、だと?」
アマゾンδ「だってお前、攻撃が大振りすぎなんだよ。その動きを見りゃ、素人であることがすぐに分かる。」
D「…!」
Dの表情が青ざめていく。彼は…サーベルを使うのは全くのど素人…ジャコーダーが使えたのは、鞭のように刃が自由自在に伸びるため、使い勝手が良いからだ。
アマゾンδ「ほらほら、地べたに座ってねぇで、さっさとかかってこいよ…ノロマ。」
アマゾンδが挑発すると、
D「な…生意気なぁぁあああああああ!!」
Dは立ち上がり、サーベルからビームを放った。
アマゾンδ「うがぁぁああああああああああ!!」バチィッ!
アマゾンδは両腕のアームカッターでビームを弾き、ベルトの左グリップをひねった。
《バイオレント、スラッシュ》
その後、D目掛けて走ってジャンプすると、
アマゾンδ「大切断!!」
必殺技『大切断』で、マグマサーベルを折った。更に、Dを捕らえると、
アマゾンδ「痛みを思いしれ…ゔぐぁぁああああああ!!」ガブッ!
思い切り噛み付いた。
バキッ!ベキッ!メキッ!
D「ぎゃぁぁああああああああああああ!!」
アマゾンδに噛み付かれ、Dはもがき苦しむ。ある程度噛み付いたアマゾンδは、Dに回し蹴りを繰り出した。Dはアマゾンδに落とし前をつけようとしたが、返り討ちに合い…戦闘不能になった。
D「…が…ぁ……」
アマゾンδ「…。」
アマゾンδは変身を解き、翔の姿に戻った。
春香「翔さん…」
翔「天海、もう大丈夫だ。」
翔は春香に告げた。
D「ま、まだ…だ…!…まだ…決着…は………ついて、ない…!」
ボロボロのDはそう言うが…
翔「もう決着はついてる。そんなボロボロの状態で、戦える訳ねぇだろ。」
翔にあっさりと切り捨てられた。
翔「…行こうぜ?」
翔はメンバー達にそう言うと、メンバー達は優しい笑顔を見せた。そして、北海道を満喫すべく、歩きだした。
D「ま…まて…!!」
Dはメンバー達に手を伸ばすが、メンバー達は行ってしまった。
その直後、Dの視界が真っ暗になり、
神様「どうだったか、ここでの生活は?」
神様がDの前に姿を現した。
D「なっ、てめぇは!?」
神様「幾多の世界でも、手段を選ばない…お前も相変わらずだなぁ。」
神様は呆れながら言う。
D「僕がいったい何をしたって言うんだ!!」
神様「ヒロインの寝とり行為…他転生者、原作主人公の殺害…あまりにも悪質だ。」
D「ふ、ふざけるな…そんなの、あんまりだ!!」
神様「人の命を奪っておいて、あんまりだと?…全く、どこまで身勝手な奴なんだか…尚更これ以上、この世界には置いておけんな。」
D「な、何が言いたい?」
神様「ゲームオーバーだ!直ちにこの世界から出ていってもらう!」
D「そ、そんな…そんなの、嫌だ…!!」
神様「まぁ、安心しろ…お前のように罪を犯した連中が、地獄の刑務所にいる。お前は、一人ではない。」
D「じ、地獄…!?や、やめろ…やめてくれ!!」
神様「無理だな。何せ、お前はそれだけのことをしてきたんだ。では、Dよ……」
神様はそう言うと、
神様「さよならだ。」
Dに右手を突き出した。
D「うわぁぁぁああああああああああああああ!!!!」
Dは神様の右手から放たれた光に飲み込まれ、姿を消していった。
翔(これで、天海も一安心だな…)
神様(あぁ、Dは無事に地獄に送ることができた。翔、君のお陰だぞ?)
翔(俺はただ、アイツに仕返しをしただけだ。骨を折られたからなぁ…?)
神様(ははは、そうかそうか。では、北海道旅行を満喫するんだぞ。)
神様はそう言うと、去っていった。
春香「翔さん翔さん♪」
翔「…?」
春香「翔さんって、結構ワイルドな戦い方をするんですね♪」
翔「あれが、俺の戦闘スタイルだからな。」
翔は春香に言う。
レイナ「翔君の戦い方は、正直よ。引っ掻いたり、噛み付いたりと、何でもありの攻撃だけど、それは…本能がままに戦っている。翔君の牙は、誰かを守るために光る。それが、翔君の美しさよ。」
レイナが説明すると、
春香「そうなんですね!!」
春香は目を光らせ、感心した。
翔「1つ確認したい。北海道のどこへ行っても良いのか?」
赤羽根「そうだよ。北海道から出なければ大丈夫。」
翔「分かった。」
翔が確認を終えた所で、グループごとに目的地へと向かった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
とうとうDも退場し、地獄へ送られることになりました。サガークに失望された挙げ句、見捨てられたものですから、何だか…かわいそうだと感じた…訳ないでしょーが、奴の場合は自業自得ですから!!
次回も、お楽しみに。
では、またね