〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
お正月を満喫した翔は、メンバー達と共に旅の続きに出る。道中、左腕に黒い腕輪をした女が現れ、ぶっ飛んだ要求をする。Dollsに心を開いた翔は、彼女達を守るべく、襲ってきた女に立ち向かう。
では、本編へどうぞ
お正月が過ぎ、一同は再び旅の準備をする。準備が終わると、ホテルをチェックアウトし、職員達にお礼を言って、ホテルを出た。
翔「……。」
翔(誰かが後をつけてるな……誰だ?)
翔は、後ろから誰かが着いてきているのを感じた。
女性1(見~つけた♪)
女性2(昨日のあの子、『青空 翔』君で間違いないよ♪)
翔「…。」
曲がり角で、翔は横目で確認する。
翔(アイツらは、昨日の女2人……どういうつもりだ?)
千早「さん、翔さん?」
翔「…な、何だ?」
千早「呼び掛けても、中々反応しないので……どうしました?」
翔「悪い、ボーッとしてた…」
翔は何とかごまかしたつもりだが…
斑目「…。」
斑目は翔を心配していた。彼女は翔の様子を観察していたため、あることを想定した。
斑目(青空…ひょっとして、誰かに後をつけられている?)
斑目「次に乗る列車まで、時間が無い。あそこの曲がり角を曲がったら急ぐぞ。」
メンバー達は困惑したが、了承した。そして、次の曲がり角で、全員が曲がりきった時、一同は走って札幌駅に入っていった。
女性1「あれ?」
女性2「確かに、ここを曲がってったよね?」
翔を見失った女性2人は、焦っていた。そして、女性1はスマホで謎の人物に連絡する。
???『どうしたの?』
女性1「すいません、翔君を見失いました…」
???『まあ、焦る必要はないよ。私はこの後、登別に向かうから、現地で合流しよう。』
女性1「分かりました、私らもそっちに向かいます。」
女性1は通話を終えると、女性2と共に、札幌駅に向かっていった。
その頃、翔達は…
特急『北斗15号』のグリーン車指定席に乗車しており、発車を待っていた。数分後、列車は発車した。
翔「…。」
翔(さっき後をつけてきた奴ら、どうも気になるな……この車両のどこかに乗ってる可能性も考えたほうが良さそうだな…)
翔はそう考えたが…彼の考えが的中することを、この時の一同は知らなかった。
7号車自由席にて、ソイツらはいた。
女性1「この車両に乗ってるのかな?」
女性2「ワンチャン乗ってるかもよ♪」
女性2は、スマホでとある人物にLINEをした。
女性2『今、特急『北斗15号』に乗ってるので、このまま登別に向かいます。』
???『了解。』
しばらくして、『登別駅』に着き、一同は列車から降りた。その時…
???「見つけた!!」
謎の女性が、翔を見て声をあげた。
翔「っ!?」
急に声をあげた謎の女性を、翔は警戒する。
???「あぁ~♪その狼のように怒りを燃やす顔!素敵♪」
伊織「ちょっと!何なのよアンタ!!」
H「私はH、翔君のお嫁さんよ♪」
女の名前は『転生者 H』、彼女は幾多の転生世界で多くのヒロインを殺害したり、いじめを行ったりして自殺にまで追い詰め、挙げ句の果てには原作主人公を自分のモノにした…自分のためなら、手段を選ばない欲深い転生者である。
翔(コイツ…左腕に黒い腕輪がある、ジャドウだな?)
ヒヨ「翔さんのお嫁さん!?そうなの、翔さん!?」
翔「んなわけねぇだろ?」
アヤ「ほら、翔も否定してるじゃない。」
翔はHの発言を、真っ先に否定するが…
H「フフッ、照れてるのね♪可愛いわぁ~♪」
Hは全く聞く耳を持たない。更に…
女性1「見つけたよ、翔君。」
女性2「ま、先に見つけたのはHさんだけどね。」
翔「やはり、後をつけてきたのか。俺に何の用だ?」
女性1「もう分かるでしょ?Hさんと結婚して。」
翔「断る、会って間もない奴と結婚なんてできるか。」
女性2「いいからいいから♪」
翔「やだね。それに、俺にだって選ぶ権利はある。」
Hの要求は…翔と結婚することだった。このぶっ飛んだ要求に、翔は当然嫌がった。
H「どうしてもダメなの、翔君…?」
翔「当たり前だ。」
H「…ならば!」
Hが声を荒げたため、翔は構えをとる。Hは…
アヤ「ちょ、ちょっとアンタ、何やってんの!?」
アヤが慌てたリアクションをする。何故なら……Hは何を思ったのか、突然服を脱ぎ出したのだ。
翔「…。」
しかし、翔は表情1つ変えない。
H「どうよ、この水着!」
Hは翔に見せつけるように、アピールする。Hが着ている水着は、黒色のビキニである。
翔「…何やってんだ?」
翔は表情を変えず、Hに問いかける。
H「何って、これで翔君も私を好きになってくれたでしょ、ねぇねぇ?」
Hは勝ち誇ったような顔をする。しかし…
翔「お前がそんな格好をしても、お前の魅力は俺には伝わって来ねぇよ。身体を見せれば男は惚れる…そんな甘ったれた考え、一部の男には通用しねぇぞ?」
翔は全く動じなかった。
H「…え?」
翔「それに、お前の一方的な思い…俺は受け取りたくもねぇよ。相手の気持ちを考えられねぇ野郎を、お前は好きになれるのか?」
翔がそう言うと、Hは放心状態になった。
女性1「翔君さぁ、Hさんに恥をかかせるつもり?」
翔「何言ってんだ?俺は俺の気持ちをぶつけただけだ、恥をかいたのは自業自得だろうが。」
女性2「マジないわ。」
翔「お前らがマジねぇよ。」汗
女性2人はHの協力者だと、翔は確信した。
H「…っ!!」
Hは鬼のような形相を浮かべ、
ガシッ!
アヤ「あぐっ!?」
アヤの首を締めはじめた。
H「アンタのせいで!!アンタのせいでぇぇえええええええええ!!」
Hは翔にフラれたのを、アヤのせいにして彼女の首を締め切りだしたのだ。
翔「やめろ!!」
翔はHの腕を掴むと、力を入れ始める。
H「ぁぁあああああああ!!」
翔「何でもかんでも、自分の都合良くいくほど…現実はそんな甘くねぇんだよ!!」
H「だったら、私を好きになりなさいよ!!」
翔「無理。自分の思い通りにならなくなると、他人に危害を加えるような奴は、大嫌いだね!!」
翔はそう言うと、Hを華麗に投げ飛ばした。
H「いったぁい!!」
翔「てかお前…いい加減に服着ろよ…」汗
H「こうなったら…!!」
突然、もがき苦しみ始めるH。段々人の姿ではなく、豹のような姿に変わっていった。両手には鋭い爪が生えている。
ヒョウ獣人「これが私の真の姿よ!」
翔「コイツ、獣人か!?」
ヒョウ獣人「そうよ!私は『ヒョウ獣人』になる力を手に入れた!Dollsがいなければ、翔君を私のモノにできたのに!!」
ヒョウ獣人に変身したHは怒り狂い、言ってることがめちゃくちゃになっていた。
女性1「私達も行くよ!」
女性2「えぇ!」
女性2人は両手を顔に添えると…赤いスーツに白い糸のような物が何本も垂れ下がった姿に変わった。
翔「赤ジューシャ!?」
『赤ジューシャ』…Hの協力者の2人の女性が変身した姿であり、悪の組織『ゲドン』の戦闘員である。
ヒョウ獣人「行きなさい!」
赤ジューシャ「「きぇぇええええええ!!」」
赤ジューシャは奇声をあげると、Dolls達に襲いかかろうとした。しかし、
翔「せやっ!おらっ!!」ドカッ!バキッ!
翔に吹っ飛ばされ、阻止された。
翔「ヒョウ獣人、赤ジューシャ…お前らの相手は、この俺だ!!」
翔はアマゾンズドライバーを装着すると、ベルトの左グリップをひねった。
《デルタ》
翔「アマゾン!」
《アマゾン、チェンジ!…チェンジ!アマゾン、デルタ!》
翔は『仮面ライダーアマゾンデルタ』に変身し、野性的な構えを取る。
ヒョウ獣人「ぎゃぉぉおおおおおおおお!!」
ヒョウ獣人は奇声をあげると、アマゾンδに襲いかかり、取っ組み合った。。
アマゾンδ「がぁぁあああああ!!」ガブッ!
アマゾンδはヒョウ獣人と取っ組み合い、思い切り噛み付いた。
赤ジューシャ「きぇぇえええ!」
斑目「ふっ!」ズドォンッ!
この隙に、赤ジューシャはDolls達に襲いかかろうとしたが、斑目のイクサナックルから放たれたエネルギー弾に当たり、返り討ちにあった。
斑目「青空!雑魚は私に任せろ!!」
アマゾンδ「ありがとう、斑目さん!」
斑目は頷くとイクサベルトを装着し、イクサナックルを左手に当てる。
《レ・ディ・ー》
斑目「変身。」
《フィ・ス・ト・オ・ン》
斑目は『仮面ライダーイクサ』に変身した。顔面部のシールドが展開し、バーストモードへと姿を変えた。シールドが展開した影響で発生した風圧に、赤ジューシャは吹っ飛ばされた。イクサはイクサカリバーを取り出すと、グリップを押し込み、深紅の刃を伸ばした。
赤ジューシャ「「…!」」
赤ジューシャ達も、レイピア状の剣を取り出した。そして、イクサに向かって行くが…
イクサ「ふっ!はっ!せやっ!」
イクサカリバーで剣を折られ、切りつけられた。
赤ジューシャ「「ぎぇええええ!!」」
苦痛の叫びをあげる赤ジューシャ。
イクサ「私を怒らせたこと、後悔するが良い…」
イクサはフエッスロットから金色のフエッスル『カリバーフエッスル』を取り出すと、ベルトに差し込み、ナックルを押し込んだ。
《イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ》
電子コールが響き、イクサは必殺技『イクサジャッジメント』を繰り出した。
イクサ「はぁぁあああああああああ!!」ズパァッ!!
赤ジューシャ「「ぎゃぇえええええええええええええ!!」」
赤ジューシャは断末魔をあげ、消滅した。
ヒョウ獣人「あぁっ!私のクローン達がぁ!!」
アマゾンδ「後は、お前だけだな…」
ヒョウ獣人「ぎゃぉぉおおおお!!」
ヒョウ獣人は奇声をあげ、素早い動きでアマゾンδの周りをグルグルと回りだした。そして、背後から攻撃を仕掛ける。
アマゾンδ「っ!?」
アマゾンδはヒョウ獣人の攻撃を避けた。ヒョウ獣人はまたも、アマゾンδの周りを回りだす。そして、背後から攻撃を仕掛けるも、またアマゾンδに避けられた。
アマゾンδ(コイツ、さっきから後ろからばっかり攻撃してくるな……)
アマゾンδは思った。ヒョウ獣人は再び、アマゾンδの周りをグルグル回り、後ろから攻撃を仕掛けてきた。
アマゾンδ「はぁっ!」ザシュゥウウッ!!
アマゾンδはそれを見抜き、ヒョウ獣人の目を引っ掻いた。
ヒョウ獣人「ぎゃぁぁあああああ!私の目がぁぁあああああああ!!」
目を引っ掛かれ、のたうち回るヒョウ獣人。アマゾンδはのたうち回るヒョウ獣人を無理矢理起こし、反撃を開始した。アマゾンδに集中攻撃され、ヒョウ獣人はなす術もなかった。アマゾンδは右手の甲で、ヒョウ獣人の顔面を何度も殴り付けた(仮面ライダーアマゾンが、獣人カタツムリに繰り出した技)。顔面をボコボコにされたヒョウ獣人はフラフラしている。アマゾンδはベルトの左グリップをひねる。
《バイオレント、スラッシュ》
ベルトから音声が響き、アマゾンδは右腕のアームカッターを伸ばした。
アマゾンδ「大切断!!」
そして、必殺技『大切断』でヒョウ獣人を叩き切った。
ヒョウ獣人「ぎゃぉぉおおおおおおおお!!」
ヒョウ獣人はHの姿に戻り、戦闘不能になった。
春香「やった!!」
美希「ライダーが勝ったの!!」
あずさ「これで、安心ですね~♪」
赤羽根「青空君、本当にスゴいな…」
カナ「流石、翔君ですね♪」
愛「翔君に倒せない敵はいない!…だね♪」
アマゾンδの勝利を目の当たりにしたメンバー達は喜びを露にした。
あの後、Hは警察に逮捕され、そのまま連行された。
翔「ったく、何だったんだ…」
翔は少しイライラしていた。
翔(てか、ジャドウって…男だけじゃないんだな…)
女神(はい、女性のジャドウもいるんです。)
女神が翔に話しかけた。
翔(あ、女神様。)
女神(お久しぶりです、翔さん♪)
翔(久しぶり。それで、さっきのジャドウも地獄に送られるのか?)
女神(はい、女性のジャドウは私が担当していますので、私が地獄の牢屋に入れます。)
翔(そうか、んじゃ…後は任せる。)
女神(お任せください♪)
女神はそう言うと、去っていった。
その後、メンバー達は『登別温泉』を堪能した。え?混浴な訳ないだろ?男湯、女湯って別れてます、はい。
翔「…。」
翔(登別温泉、気持ちよかったな…)
温泉から出た翔は、少し休んでいた。
赤羽根「青空君。」
そこに、赤羽根が話しかけてきた。
翔「赤羽根P(プロデューサー)、お疲れ…」
赤羽根「うん、お疲れ様。ところで、青空君…」
翔「…?」
赤羽根「この円盤、どうしようか…」
赤羽根はサガークを見ながら言う。
翔「サガークは、アンタを新しい主人にした。765プロのアイドル達は、アンタが守ってやれ。」
赤羽根「え?」
翔「あくまでも、俺はアイツらからの依頼で、アイツらを守れた…依頼を聞くまで、アイツらの現状を知らなかったんだ。だから、1番近くで見守っているアンタが…新しい『仮面ライダーサガ』として、アイツらを守るんだ。」
赤羽根「…青空君。」
翔「俺から言えることはそのぐらいだ。何か、聞きたいことはあるか?」
赤羽根「あ、じゃあ1つだけ…サガークは、何を食べるんだい?」
翔「サガーク、どうだ?」
サガーク『#¥☆□※◯@△×。Δ◎▽、αμ◯*@☆。』(僕はお腹が空かない体質なんだ。だから、大丈夫。)
サガークは、古代ファンガイア語で語る。
赤羽根「えっと、何て言っているんだい?」汗
翔「『僕はお腹が空かない体質なんだ。だから、大丈夫。』って言ってる。」
赤羽根「そっか、でも…サガークにも僕達が普段食べている食べ物の味も、知ってほしい。」
赤羽根がサガークにそう言うと、
サガーク『@▽☆◯□、β※γ↑Σ。』(ありがとう、ご主人。)
サガークはベルトとなる触手を伸ばしてきた。
赤羽根「…?」
翔「サガークの手に触れて、握手してやれ。」
翔がそう言うと、赤羽根はサガークと握手を交わした。
赤羽根「これからよろしく、サガーク!」
サガーク『こちらこそよろしくね、ご主人。』
赤羽根「え?サガークの言葉が…僕にも分かる!?」
翔「サガークがアンタを主人として認めたんだ。アンタのために、力を貸してくれるだろう。」
翔はそう言って、去っていった。
サガークが赤羽根を主人と認識したため、赤羽根は『仮面ライダーサガ』に変身できるようになった。この力は、『誰かを守るために使う』と、赤羽根は決意した。
いかがでしたか?今回はここまでです。
かつて、転生者 Dの元にいたサガークだが…彼のやり方に失望した。それと同時に、彼に力を貸していたことを後悔していた。そこで、翔達と行動を共にした所…人の暖かさを理解し、2度と同じ過ちを犯さないために、赤羽根Pを主人として、力を貸すことにした。近い内に、赤羽根Pを『仮面ライダーサガ』に変身させようと思います。
次回も、お楽しみに。
では、またね