〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
今回は、プロローグストーリーの最終回でございます。仲間と別れ、再び一人になった『黒野 影一(青空 翔)』。次第に追い詰められていく彼は、自分の死に場所を求め、『宗谷岬』を目指す。そこで、裏切り者のストライカー達と、ソイツらを率いる代理の隊長に会う。そして、彼は…最後の変身をして…………
では、どうぞ
そして、自分が死ぬのに丁度良さそうな場所に着いた。『宗谷岬』である。
ザザーン…ザザーン…
誰もいないこの場所に、波の音が響く。
影一「…光…ジェシカ…勇華…セツナ…静…心……」
生きる気力を失っていた俺は、数少ない味方だった『元ストライカー』達の名を呼ぶ。しかし、返事は返ってこない……その時…
「隊長!」
聞き覚えのある声が聞こえたため、後ろに振り向くと……俺を裏切った『ストライカー』達がいた。更に…俺の後任の隊長らしき人物もいた。だが…俺が驚いたのは、それだけじゃない……
影一「…!!!!」
俺が驚いたのは…勇華達が、十字架に磔(はりつけ)にされていたことだ。それを目の当たりにした俺は…絶望した…。
影一「…そ…そんな…」
ジェシカ「影一さん…ううん、隊長さん……ごめんね…」
傷だらけになったジェシカは、俺に謝罪をする。
影一「…違う…謝るのは…俺のほうだ……!」
昇「貴方が青空隊長…いえ、『黒野 影一』さんですね?」
影一「…。」
椿芽「隊長さん…」
ストライカー達「今まで申し訳ございませんでした!!!!」
ストライカー達は俺に深々と頭を下げ、謝罪をする……しかし、俺には当然…許すつもりはさらさらなかった。
影一「光…いや、ほたるから聞いただろ?『俺はお前らがどれだけ謝罪しようが、優しく接しようが、お前らを許すつもりも信用するつもりもない…もう2度と…その顔を見せるな。』…ってな。」
昇「そんな…黒野さん!彼女達は貴方に誠意を込めて、こうして謝罪をしているんですよ!?許してやってくださ」
影一「黙れ!!」
昇「!?」
俺は、後任の隊長らしき人物の発言に、怒りを隠せなかった。何故なら…
影一「俺はコイツらのせいで、誰も信じられなくなったんだ!!コイツらのせいで、俺は……1年間も、散々苦しい思いを、痛い思いをしたんだ!!それを『申し訳ありません』の一言だけで済ませようだなんて…冗談じゃない!!」
俺は分らず屋のコイツらと後任の隊長らしき人物に、怒りをぶつける。
影一「後任の隊長!てめぇに何が分かるんだよ!?知ったような口を開くんじゃねぇよ!!ストライカー達全員、俺の思いを無視して何がなんでも俺を連れ戻そうだなんて…ふざけんなよクソ野郎!!!!それに…」
俺は十字架に磔にされた、ジェシカ達を見る。
影一「コイツに何も罪はねぇだろ!!」
ノエル「襲って来たものですから、こうして大人しくさせたのですが?」
影一「だからって…ここまでする事ねぇだろ…!!」
俺は、仲間を守れなかった自分の無力さ、そして…こんな分らず屋のクズ共に対する怒りや憎しみをおさえきれず…涙を流した。
影一「…くっ…うぅっ…」
俺は『アマゾンズドライバー』を装着し、
影一「アーーーーマーーーーッゾォーーーーーーーーン!!!!!!!!っうわぁぁあああぁぁぁぁ……」
最後の変身をした。
カオスΩ「うううわぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!」
大空に向かって吠えた俺は、自分の『怒り・悲しみ・苦しみ・憎しみ』が具現化した仮面ライダー…『仮面ライダーアマゾン・カオスオメガ』に変身した。
椿芽「隊長さん…戻るつもりはないんですね…なら…………チカラヅクデ、アナタヲツレモドシマス!」
俺を裏切ったストライカー達は、メモカを使って変身すると、武器を構える。
カオスΩ「がぁぁぁあああああああああ!!!!」
俺は右グリップから『アマゾンブレード』を取り出し、発狂しながらストライカー達目掛けて走り出した。ブレードを乱暴に振り回し、次々とストライカー達を切り裂く。
大本営への復讐を台無しにされ…俺の怒りの矛先は…コイツら『裏切り者』達に向いた。
カオスΩ「ああぁぁぁあああああ!!」
ズバババババババババ!!!!
天音「…なんて強さなの…!?」
真乃「…動きが…見えない…」
天音と真乃は、青ざめた表情でいた。
いつみ「隊長!目を覚ましてくれよ!」
いつみは俺に呼び掛けるが、その発言は…俺の怒りに油を注ぐだけだった。
カオスΩ「うるせぇぇえええ!!」
ザシュッ!
俺は声を荒げながら、いつみを切り裂いた。いつみは血を吹き出し、地面に倒れた。
天音「いつみ!」
ザシュッ!
天音「…え?」
ブシュゥゥゥウウウウウウウッ!
俺は突っ立っている天音を切り伏せた。数秒後、天音は勢いよく血を吹き出し、地面に倒れた。
真乃「天音!」
その後、真乃を切った。真乃も血を吹き出し、地面に倒れた。
リョウコ「隊長さん!もうやめて!」
カオスΩ「!!黙れぇぇぇええええええ!!」
俺は『ココナッツ・ベガ』、『ビスケット・シリウス』、『ショコラーデ・ミラ』、『アマンド・フォーマルハウト』、『アルタイル・トルテ』の奴らを切り裂いて倒した。切られた奴らは、血を吹き出してそのまま地面に倒れた。残るは、『降神 陽奈(おりがみ ひな)』と『降神 小織(おりがみ こおり)』だけだ。
陽奈「たいちょー…嘘…だよね…?」ブルブル
小織「…!…ひ、陽奈姉…!」ブルブル
二人は青ざめた表情で震えていた。けど…俺は、容赦しねぇ…。
アマゾンブレードをしまい、左グリップをひねった。
『バイオレント・パニッシュ』
そして、右腕のアームカッターを伸ばし、二人に襲いかかる。
ザシュッ!
小織「…!?」ドサッ…
まずは小織を切り裂き…
ザクゥッ!
陽奈「!!…あがぁぁあああああ!!」
次に陽奈にアームカッターを突き刺し、叩き切った。
カオスΩ「ああああああああああああ!!!!」
ザシュッ!!ブシュゥゥゥウウウウウウウッ!
陽奈は勢いよく血を吹き出し、地面に倒れた。
昇「…そんな…」
後任の隊長は、呆然としていた。何故なら…俺はストライカー達を全滅させたからだ。俺は重い足取りで、ジェシカ達の元に向かう。
カオスΩ「ジェシカ…光…勇華…セツナ…静…心…!今、解放するから…!」
俺はジェシカ達…いや、モニカ達を十字架から解いた。
モニカ「…隊長さん…?」
カオスΩ「!!…モニカ!?」
俺はモニカの元に駆け寄る。
カオスΩ「モニカ…うぅっ……ごめんな…!」
モニカ「隊長さん…あたし達…楽しかった。…隊長さんと…一緒にいられて…」
モニカは俺に微笑む。
モニカ「だから…ありがとう……隊長…さ…ん……」
モニカはそう言うと、目を閉じた。
カオスΩ「!?…モニカ…?」
俺はモニカを呼ぶが、モニカは返事をしない。
カオスΩ「モニカ!?…嘘だ…嫌だ……モニカ!!……ほたる!…あから!…マリ!…幸子!…雪枝!」
ほたる達も、返事をしない。ぐったりと、目を閉じたままだった。
カオスΩ「うぅっ…うぐっ……皆ぁ……グスッ………ごめん………ごめんな!!」
俺は、その場に泣き崩れてしまった。その時…
昇「うわぁぁあああああああ!!」
ザシュッ!
カオスΩ「!?」
俺は、後任の隊長に…背中を切られた。
昇「はぁ…はぁ…」
俺は、後任の隊長のほうにゆっくり振り向くと…
ガシッ!
昇「あぐっ!?…うああぁぁ…!」
片手で首を掴んで持ち上げると、
カオスΩ「…くたばれ…」
ドガァッ!
地面に叩きつけた。ソイツは、気絶した。俺は、大空に向かって吠え…一人、泣いた。それは…悲しみに満ちていた。
10分ぐらい泣いた後、俺は変身を解除した。そして、モニカ達を抱え、芝生に寝かせた。
翔「…。」
俺は『アマゾンズドライバー』と遺書をモニカ達の近くに置いて、崖に向かって歩いた。
翔(もう俺の味方は誰も居ねぇ…俺は変身ベルトの使い方を誤った…早く、地獄へ堕ちなければ…)
そして……
翔「…ごめん…俺……もう、疲れた……」
俺はそう言うと、海に身を投げて……自殺をした……。
翔side OFF…
モニカ「…ん?」
モニカは、目を覚ました。
モニカ「隊長さん…?…!…これは…!?」
モニカは、近くに置いてある『アマゾンズドライバー』を拾う。
モニカ「…ねぇ、皆起きて!」
モニカが声をかけ、ほたる達は目を覚ました。
モニカ「皆…これ…」
モニカは翔の『アマゾンズドライバー』を見せる。
ほたる「これって、隊長サンの…」
幸子「…?…これは…」
幸子は近くに落ちている紙切れを拾う。
幸子「…!…隊長…さん……そんな…」ポロポロ
あから「幸子君!?」
その紙切れは……翔の遺書だった。
雪枝「そ、そんな……隊長さん……うぅっ……」ポロポロ
マリ「隊長…卑怯だよ…」ツーッ
遺書には…
『皆、ごめんな。俺、もう疲れちまったよ。今までありがとうな。 青空 翔』
と、書かれていた。
あから「くっ……隊長殿…!」ポロポロ
ほたる「グスッ…うぅっ……隊長サン…!」ポロポロ
モニカ「…隊長…さん…!…うぅっ…うわぁぁあああああああん!!!!」ボロボロ
浜辺には…翔の味方の『元ストライカー』達の泣く声が響いた。
『青空 翔』は……死んだのだった………。
プロローグストーリーはここまでとなります。いかがでしたか?
プロローグストーリーは『バッドエンド』で終わらせましたが、メインストーリーは『ハッピーエンド』で終わらせるつもりです。
プロローグも終わったので、次回からは『メインストーリー』を書いていきます。お楽しみに。
では、またね。