〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

96 / 551
やさぐれショウです。

今更ながら…裏切り者達の出番が全く無いと感じ始めたので、この物語を書きました。

裏切り者達は未だに懲りず、翔を探し続けている。街を歩くだけじゃなく、SNS等も使って……そこで、裏切り者の一人が、とある画像を見つける。そこには……

では、本編へどうぞ


第四十九話 嫉妬、依存

東京のとある都市にある廃旅館にて……

 

ここに、翔を裏切ったストライカー達と、ソイツらを率いる隊長『白河 昇』が身を寄せている。『翔を連れ戻す』という理由で……今まで散々不祥事を起こし、世間からは冷たい眼差しを向けられていた。そんな社会で暮らせないと感じた昇は、廃旅館を拠点とすることにした。もちろん、彼も社会から冷たい目を向けられている。

『隊長のくせに、何故止めない?』

『無能にも程がある。』

『ストライカー達の思い一筋で、追われている人や関係ない人たちの思いは無視かよ。』

等、ネットやSNSでは批判されている。

昇(勢いでストライカー達に怒鳴り散らしてしまったな……ストライカーをやめてもらうとも言ったが、やめたって何も変わりはしない…くそっ、どうすれば良いんだ…?)

昇は一人、考え事をしていた。

昇(こんな時…青空隊長だったら、どうするのだろうか……僕は、彼女達を救いたい…何としてでも、青空隊長に謝罪をさせて、彼女達を救いたい…!!)

コンコンッ…

昇(ん、誰だろう?)

昇「どうぞ。」

昇が返事をすると、

椿芽「失礼します。」

ボロボロの戸が開き、美山 椿芽が入ってきた。

昇「椿芽、どうかしたのかい?」

椿芽「青空隊長の姿を、ココナッツ・ベガの皆さんが見たという情報を。」

昇「本当かい!?場所は!?」

椿芽「はい、新宿で見たそうなんですが…何やら新宿が異様な雰囲気に包まれていて…」

昇「…え?」

椿芽の言葉に困惑する昇。

椿芽「この世界の地図に、新宿が記載されていないんです。こちらを…」

椿芽は地図を見せる。

昇「…本当だ…何故だろう……」

椿芽「それについては、現在調査中です。」

昇「…そうか。」

 

 

 

陽奈「あ~あ、全然見つかんないじゃん!」

二穂「何故だ何故だ!!何故見つからないんだ!!」

栞「困ったわね…」

裏切り者のストライカー達は、翔を中々発見できず…イライラしていた。

真乃「あの、一つ気になったんですけど…」

真乃が口を開く。

天音「何?」

真乃「Dollsでしたっけ?…何だか、怪しい気がするんです。」

真乃はDollsを怪しいと言う。

伊緒「あの国民的アイドルが怪しいの?」

あおい「けど、奴らは隊長のことを知らないって…」

真乃「確かに知らないと言ってましたね…けど、何か隠しているような気が…根拠はありませんが……」

天音「根拠が無いんじゃ意味ないじゃない。」

真乃の言葉に天音は言う。

陽奈「う~ん…お?」

陽奈はスマホを見ていた。そして、何かを見つけたようだ。

陽奈「…何、これ……?」

そして、言葉を失う。

小織「陽奈ねぇ?」

陽奈「ねぇ…皆、これ見て…」

陽奈はスマホを見せる。他のメンバー達も陽奈のスマホを見る。

伊緒「…え?」

天音「…は?」

二穂「…なっ!?」

栞「…そんな…こんなのって…!」

陽奈のスマホに写っていたのは……とあるスイーツ店で、Dollsのメンバーの一人『アヤ』と肩を並べて写っている『青空 翔』の姿だった。

真乃「やはり…私の計算は間違っていなかったようですね……」

真乃はそう言うが、目の光が消えていた。

陽奈「陽奈達に隠れて浮気?…マジあり得ないんだけど……」

伊緒「…隊長さん、あたし達を見捨てたの…?」

天音「…何なの、翔……あたし達に隠れてこんなことして…」

二穂「…情けない顔までしおって…!」

栞「…これは、隊長さん……オシオキが必要みたいね……」

小織「……コロス。」

裏切り者達の目の光は消え、どす黒く淀んでいた。

 

 

 

昇「…しかし、何故新宿が地図に載ってないんだ?」

昇は地図を見て思った。その時…

スパァンッ!

戸が勢いよく開き、陽奈達がドカドカと入ってきた。

昇「ひ、陽奈!?どうした!?」

陽奈「ねぇ、昇たいちょー……これ、見て?」

陽奈はスマホを昇に見せる。

昇「えっ!?…あ、青空隊長…!?」

昇は例の画像を見て、言葉を失った。

真乃「やはり…Dollsの人たちは、青空隊長と関わりがあったんです…」

昇「何だって!?」

天音「信じられない!!あたし達に隠れて浮気するなんて!!」

栞「こんなの、笑えない冗談よね……」

昇「僕はDollsについて調べるよ。君たちは今は休んでてくれるかな?」

小織「…うん。」

ストライカー達は昇の部屋を出ていった。

昇「…前はモシュネ達がいたから楽に調べられたんだが……今はモシュネ達もいなくなってしまったからな…くそっ!」

昇はイライラしながらも、Dollsについて調べた。しかし……どういうわけか、何も出てこないのだ。

昇「…何故だ?何故何も出てこない…!?」

昇は他のサイトでも調べようとしたが、やはり情報が出てこない。

昇(…そうだ、Dollsが所属している事務所はどこだろうか…それが分かれば、何か手がかりが得られるかもしれない!)

昇はDollsの所属事務所を探した。

昇(…なんだこれ、芸能事務所『ドールハウス』?)

そして、ドールハウスという芸能事務所に関する情報をを見つけた。それを調べると……

昇「…ここに所属しているのか。」

昇はそれを写真に撮ると、ストライカー達に送った。

 

 

 

陽奈「ん?何々…『ドールハウス』?」

真乃「成る程…Dollsはこの事務所にいるんですね。」

天音「そうと分かれば、さっさと行くわよ!」

伊緒「えっ!?で、でも…出撃命令は出てないよ!?」

伊緒は天音に言うが、

二穂「そんなことはどうでもいい!!」

栞「えぇ…出撃命令なんて、待ってられないわ…」

二穂と栞は天音の味方をしていた。伊緒は折れ、天音達と勝手に出撃し、ドールハウスに向かった。

天音(翔…アンタがいない間、あたし達は大変な思いをしたんだよ?アンタがいないと、あたし達はダメなの…)

二穂(白河 昇は頼りにならん…あたし達が頼れるのは……翔だけだ…)

陽奈(隊長は…陽奈達を見捨てたりしないよね……?)

彼女達は、今まで雑用や妖魔を弱らせること、調もの等を全部翔に押し付けていて、自分たちは何もしなかった。そんな生活をずっとしてきたため……すっかり翔に依存してしまっていた。

 

『何がなんでも、翔を連れ戻す』

 

それが、彼女達の原動力になっていた。




いかがでしたか?少し短めですが、今回はここまでです。

とうとう、翔がDollsと関わっていることを裏切り者のストライカー達に知られてしまった。翔を裏切ったストライカー達は、嫉妬心を激しく燃やし…ドールハウスへと向かった。彼女達はすっかり翔に依存してしまっており、何の躊躇いもなく…数々の不祥事を起こしていた。

次回も、お楽しみに。

では、またね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。