〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございやす。

浄化ライブに向けて、渋谷周辺の巡回はまだ続く。

今回はDollsチームBと翔の回になります。前回に引き続きジャドウも登場させるつもりでいます。

前書きが適当で申し訳ありませんが、本編へどうぞ


第五十一話 浄化ライブに向けて(チームB)

次の日も、渋谷周辺の巡回を行った。今回、翔はチームBのメンバーと一緒だ。

 

レイナ「さて、本日もプロらしく美しく平常業務をこなしていきましょう。」

ヒヨ「わ~い!今日もみんなでお散歩だ!今日はどこにいこっか!?」

ナナミ「どこにもいきませんよ。あてもなくブラブラするだけです。これだけハードに都市を徘徊するアイドルは世界広しといえどDollsだけですね。」

ナナミがそう言うと、

レイナ「世界で1つとは素晴らしいわね!ナンバーワンもいいけど、オンリーワンも美しいわ♪」

何故かレイナは喜んだ。

ナナミ「そこ、喜ぶポイントなんだ…」汗

レイナの反応に、ナナミはジト目になった。

レイナ「それに…」

レイナは翔の方に振り向く。

レイナ「私は…いいえ、私たちは嬉しいわ♪こうして翔君と街を歩けるなんて♪」

翔「そうか。」

今日の翔は、『天空寺 タケル』の衣装に身を包んでいた。

ヒヨ「今日の翔さんの服、キレイだねー♪」

レイナ「本当ね♪美しく咲く桜に美しく舞う桜の花びら…とってもキレイだわ♪」

翔「サンキュ。」

ヒヨ「ね、ナナミンもそう思うよね?」

ナナミ「うぇっ!?え、あっと…その……」

突然ヒヨに聞かれ、困惑するナナミだが…

ナナミ「…しょ、翔さんの衣装……とても似合ってます…///」

顔を赤く染めながら、翔の服装を褒めた。

翔「ありがとな、ナナミ。」

翔は口角を上げ、ナナミにお礼を言った。

ナナミ「っ!!……♪」

翔にお礼を言われ、ナナミは笑顔を浮かべた。

翔「あ、そうだ。なぁレイナ、1つ聞きてぇんだけど…」

レイナ「あら。何かしら、翔君?」

翔「浄化ライブ、だったっけ?…あれって、どういう原理なんだ?」

翔はレイナに訊ねる。

レイナ「普通のライブは観客たちからフィールを集めて『メモリア』を作ることができるの。」

翔「メモリア?…なんだそれ?」

ナナミ「あ、これです。」

ナナミは雫のような形をした虹色の結晶を取り出し、翔に見せた。

翔「これが、その『メモリア』なのか?」

ナナミ「はい。まぁ、フィールの集まりって考えていただければ良いです。」

翔「…そうか。」

ナナミは頷くと、メモリアをしまった。

レイナ「ありがとう、ナナミ。」

ナナミ「いえ。」

レイナ「話を戻すわね?浄化ライブはフィールを集めたら、そのフィールを街に一斉に拡散するの。その拡散したエネルギーで一定範囲にある蝶やピグマリオンを消し飛ばすのよ。」

翔「ふーん。」

翔は無表情だが、納得したようだ。

ナナミ「浄化ライブ自体は私も初めてです。…なんか説明聞くだけでゲンナリしますね。」

ヒヨ「ほえ?なんで?」

ヒヨの問いに、レイナが答える。

レイナ「当たり前の話よ。浄化ライブはフィールが集まらないと成功しない。つまり、観客たちの心を熱くさせないと失敗よ。」

翔「だろうな。そもそもフィールっつうのがなけりゃ、話にならん。」

レイナの言葉に、翔は言う。

レイナ「…でも、心配しなくていいわ。」

レイナは言う。

レイナ「オーディエンスのハートを熱くさせるのはアイドルの名を冠する者の義務なのだから!」

翔「レイナ…お前、テンション高ぇな。」

翔は気だるげな表情で言う。

レイナ「だって、こうして翔君と一緒にいられるもの♪」

翔「そうか。」

レイナ「…と、いうわけで!巡回が終わったら、さっそくレッスンね!」

レイナがそう言うと、

ナナミ「げえ……」

ナナミは嫌そうな反応をする。すると、

翔「待て、レイナ。」

翔がレイナに言う。

レイナ「どうしたの、翔君?」

翔「レッスンも大事だが、まずは少し休め。レッスン中にケガでもしたら元も子もねぇだろうが。」

翔はレイナにちょっと怒った。

レイナ「そうだったわね…ごめんなさい、翔君。」

翔「あぁ。おいナナミ。」

ナナミ「っ!?は、はい!」

翔「何驚いてんだよ?まぁいいや…お前、何か顔色あまり良くなさそうだな…大丈夫か?」

翔はナナミの表情を伺いながら言う。よく見ると、彼女の足が少し震えていた。

翔「ずっと歩きっぱなしだったもんな…少し休むか?」

その時…

PPP--

カナ『EsGよりモノリス反応、検出!チームB、翔君と共に目的地まで進んでください!場所はモヤイ像辺りです!』

ナナミ「げえ……」

ヒヨ「よーし!みんな、ついてこーい!」

ヒヨは目的地に向かって走り出した。

翔「レイナ、俺はナナミと行く。先に行っててくれ。」

レイナ「わかったわ、ナナミをお願いね♪」

レイナはヒヨの後を追いかけた。

翔「大丈夫か、ナナミ?」

ナナミ「大丈夫です。目的地までそこまで離れてませんし。」

翔「そうか、よし行くか。」

ナナミ「はい!」

翔はナナミと共に、目的地に向かった。

 

 

 

目的地に着くと、1つのモノリスが空中に浮いていた。

ヒヨ「テアトルは展開したから、いつでも戦えるよー!」

レイナ「準備は良いかしら?」

ナナミ「えぇ、ちゃっちゃと終わらせましょう。」

翔「ったく、空気の読めねぇ奴らだ……俺がぶっ潰す!!」

チームBのメンバーはそれぞれの武器を構え、翔は野性的な構えを取る。ヒヨはハンマーを、レイナはソードを振るい、ナナミはガンでピグマリオン達と戦う。翔はキックやパンチ、引っ掻く、噛み付く等、何でもありの攻撃で、飢えた狼のように本能がままに戦う。モノリスがピグマリオン達を地上に放つ。

翔「!!」ダッ!

翔はモノリス目掛けて猛スピードで走っていく。そして、放たれたピグマリオン達を踏み台代わりにし、天にかけ上がっていく。

ダンッ!

翔は最後のピグマリオンを勢いよく蹴り、モノリス目掛けてジャンプした。

翔「…散れ。」

そして、プロペラの如く勢いよく回転し、モノリスをズタズタに切り刻んだ。モノリスはバラバラになり、消滅した。モノリスを破壊した翔は、近くにいたピグマリオン目掛けてライダーキックを繰り出した。

ドッガァァアアアアッ!

ピグマリオン「!!!!」

そのピグマリオンは勢いよく吹っ飛んだ。翔はそのピグマリオンに背を向け、親指を突き立て、サムズダウンした。翔に蹴られたピグマリオンはそのまま消滅していった。

レイナ「お疲れ様、翔君♪」

翔「あぁ、お疲れ。」

ヒヨ「翔さん!さっきの技、どうやってやったの!?」

翔「さぁな、俺もがむしゃらだったから。」

ヒヨ「そっかー。」

翔はナナミの方に歩み寄る。

ナナミ「はぁ…はぁ…」

ナナミは息を切らしていた。

翔「大丈夫か、ナナミ?」

ナナミ「はぁ…あ、翔さん…お疲れ様です…はぁ…はぁ…」

翔「疲れてんのはお前だろ?おい、ちょっと休もうぜ?」

翔はレイナとヒヨに言う。

レイナ「そうね、そうしましょう。」

ヒヨ「さんせーい!」

チームBと翔は近くのベンチに座った。

翔「あ、そうそう。」

翔は小さなカバンからタッパーを取り出す。

ヒヨ「ん?それなーに、翔さん?」

翔「レモンの蜂蜜漬け。」カパッ

翔はレモンの蜂蜜漬けを持ってきていたのだ。ちなみに、翔の手作りである。

翔「俺の手作りだ、よかったら食えよ。」

チームB(((…っ!!翔さん(翔君)の、手作り…!?)))

レイナ「ありがとう、翔君♪」

ヒヨ「わーい、いただきまーす♪」

ナナミ「では、遠慮なく。」

チームBはレモンの蜂蜜漬けを召し上がる。

チームB「「「っ!!」」」

翔「…美味いか?」

翔はチームBのメンバーに聞く。

レイナ「今まで食べたレモンの蜂蜜漬けの中で…最高にDeliciousだわ♪」

ヒヨ「お、美味しい~♪」

ナナミ「ほんのりと口の中に広がる甘さが、たまりません…ンフッ♪」

メンバー達は翔のレモンの蜂蜜漬けに釘付けになっていた。その時…

???「そのレモンの蜂蜜漬け、僕でしたら40点ぐらいの点数を差し上げますよ?」

眼鏡をかけた頭の良さそうな雰囲気の男が話しかけてきた。彼の左腕に、黒い腕輪があった。

翔(またジャドウか。)

翔「なんだお前、食ってもいねぇのに40点ぐらいの点数を差し上げますだって?随分とまぁ偉そうだなぁ?」

???「僕は事実を述べただけですよ?あ、申し遅れました、僕はJです。」

彼の名前は『転生者 J』、学力が自慢なのだが、元は成績が最下位の落ちこぼれだった。自慢の学力は、神様からもらったのである。

翔「俺は青空 翔だ。J、お前が言ったのは事実なんかじゃねぇ、お前の勝手な偏見だ。」

ヒヨ「そーだそーだ!!」

レイナ「折角翔君が一生懸命作ってくれた手料理に口出しするのはやめてくれるかしら?」

ナナミ「そもそも、点数をつけるのなら翔さんの手料理を食べてからにしてください。ホント不愉快です。」

J「ナナミさんのその言葉、僕からしたらご褒美です。」

ナナミ「…は?」汗

Jの発言に困惑するナナミ。彼は、美女に罵倒されることが大好きな正真正銘『ドM』である。

レイナ「それより、早く食べなさい。その後に点数をつけなさい。」

J「わかりました、ではいただきます。」

Jは翔のレモンの蜂蜜漬けを食べる。その時…

J「っ!!?」

J(こ、これは…!!)

Jはびっくりした表情を浮かべる。

J(何なんだ…優しい甘酸っぱさが口一杯に広がっていく!…こんなに美味い料理、生まれて初めてだ!!)

翔「んで、点数はどうなんだ?」

翔がJに聞くと、

J「っ!?」…プッ!

ベチャッ…

Jはレモンの蜂蜜漬けを吐き捨てた。

レイナ「何て美しくないの!!」

ヒヨ「吐き捨てるなんて、ひどいよ!!」

ナナミ「人の手料理を吐き捨てるなんて…貴方、最低ですね。」

チームBはJに抗議した。

J「何なんですか!?僕のほうがこんな奴よりも美味しい料理を作れるのに…彼女達はこんな物に幸せそうな顔をして…青空さん、僕にとって貴方の手料理は不味いです。」

Jはいちゃもんをつけた。

翔「お前の舌に合わないのなら、それは仕方ねぇことだ。けどな……」

翔はJが吐き捨てたレモンをチラッと見て、再びJの方に顔を向ける。

翔「食い物を粗末にする野郎は、誰であろうと俺は許さねぇ…中にはな、食いたくても食えねぇ奴らだっているんだぞ?分かってんのか、おい?」

翔は静かに怒りを燃やしていた。

J「ふん、僕は不味かったからそれを素直に表現しただけです。何も悪いことをした覚えはありませんよ?」

Jはそう言うと、ゲネシスドライバーを装着した。

J「青空さん、僕はここで貴方を消します。貴方は邪魔なのでね。」

翔「上等だ、やれるモンならやってみろ…!」

翔はアマゾンズドライバーを装着する。

J「変身。」

《メロンエナジー…ロック、オン…ソーダ》

翔「アマゾン。」

《デルタ…アマゾン、チェンジ!》

ズドォォオオオオオオンッ!

《メロンエナジーアームズ》

《チェンジ!アマゾン、デルタ!》

Jは『仮面ライダー斬月・真』に変身し、翔は仮面ライダーアマゾンδに変身した。

アマゾンδ「っ!!」ダンッ!

アマゾンδは地面を勢いよく蹴って、斬月・真目掛けて走り出す。

斬月・真「甘いです。」

斬月・真はソニックアローから矢を放った。しかし、

斬月・真「何…!?」

アマゾンδは矢をかわしながら、斬月・真に迫ってきた。そして、

ズザザザザーーーー!!ドカッ!

斬月・真「!?」

スライディングで斬月・真を転ばせた。アマゾンδは素早く起き上がり、斬月・真の腹部を踏みつけ、右手のソニックアローに手をかけた。

アマゾンδ「ヴヴッ!ムンッ!」ドボッ!ドボッ!

斬月・真「うぐっ!ぐはっ!!」

アマゾンδは斬月・真の腹部を何度も踏みつける。そして、

バッ!

斬月・真(しまった!!)

ソニックアローを奪い取った。

アマゾンδ「こいつは貰うぜ?」

斬月・真「うっ…貴様、それを返せ!」

斬月・真は起き上がり、アマゾンδに言う。

アマゾンδ「返して欲しいか?なら、力ずくで取り返してみろ!」

斬月・真「上等です!」

斬月・真は構えを取らず、アマゾンδ目掛けて走り出す。

アマゾンδ「はぁっ!」ズパァッ!

斬月・真「があっ!!」

アマゾンδはソニックアローで斬月・真を切る。

アマゾンδ「おらおらっ!せいっ!はぁっ!!」ジャキンッ!ズバッ!ガキンッ!

斬月・真「あっ!ぐあっ!ああっ!!」

斬月・真はアマゾンδに切り刻まれ、

アマゾンδ「せいやぁっ!!」ドゴォッ!

斬月・真「がはぁっ!!」

最後はハイキックを受けた。アマゾンδはソニックアローを捨てると、ドライバーの左グリップをひねった。

《バイオレント・スラッシュ》

シャキンッ!

そして、右腕のアームカッターを伸ばすと、斬月・真目掛けて走り出し、空高くジャンプした。

斬月・真「っ!!」

斬月・真はドライバーの右レバーを2度押し込むが、遅かった。

アマゾンδ「大切断!!」ズパァッ!

斬月・真「ぐぁぁあああああああああ!!」

斬月・真はアマゾンδの大切断をくらい、Jの姿に戻り、戦闘不能になった。

ヒヨ「やったー!」

ナナミ「流石は、翔さんですね♪」

レイナ「えぇ、美しい勝利だわ♪」

チームBのメンバーは、アマゾンδの勝利を喜んだ。アマゾンδは変身を解き、翔の姿に戻ると、ティッシュでJが吐き捨てたレモンを拭き取り、ゴミ箱に入れた。

翔「そのまま放置してりゃ、街を歩く人たちにとって、迷惑だろ?」

レイナ「ふふっ、美しい心意気ね、翔君♪」

レイナは翔に微笑んだ。

PPP--

カナ『皆さん、お疲れ様です。モノリス反応及びピグマリオン反応はありません。帰還してください。』

翔「おう。」

翔が返事をすると、通信機は切れた。

翔「さて、帰って休むぞ。」

レイナ「ふふっ、そうね♪」

ヒヨ「ねぇねぇ翔さん!さっきのレモンの蜂蜜漬けってまだある?」

翔「あぁ、ちょっと余分に作りすぎてな。戻ったらまた食べな。」

ヒヨ「わーい!」

翔「行こうぜ、ナナミ。」

ナナミ「…翔さん……はい♪」

翔はチームBと共に、ドールハウスへと戻って行った。

 

 

 

ドールハウスに戻った後、翔は作りすぎたレモンの蜂蜜漬けを斑目とカナ、愛にお裾分けしたのであった。

 

斑目「う、美味い!!」

 

カナ「はぁ~、美味しい♪」

 

愛「くぅ~!!最高だよ~♪」




いかがでしたか?今回はここまでです。

食べ物を粗末にしたJに怒った翔は、仮面ライダー斬月・真に変身したJを圧倒した。
何か、斬撃音って言葉で表すの、難しいなぁ…あ、そう思ってんのは私だけ…?まぁいいや。

今までまともな食事すら与えられなかった翔は、食べ物の有り難さを誰よりも理解しています。

次回も、お楽しみに。

では、またね
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