マンモスマンになった男   作:にゃもし。

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勝ち残った8チーム

 

 

 石造りの四つのリングにて行われた本選出場をかけたバトル・ロワイアル。その決着が着いて、出場する8チームが決まった。

 

 

 本来ならその1チームの枠にブロッケンJr.、ウルフマンの「モースト・デンジャラス・コンビ」がおさまっていたが、彼らはバトル・ロワイアルにてキン肉マン・ソルジャーの一人に二人揃って敗れて敗退。代わりにキン肉マン・ソルジャーとマンモスマンの「ソルジャー・チーム」が本選出場を果たす。そして「ソルジャー・チーム」以外の出場メンバーはマンモスマンの知るタッグチームであった。

 

 

 惜しくも本選出場を逃した選手たちはとぼとぼと試合会場から出ていく。その中には「殺人遊戯コンビ」であるケンダマンとスクリュー・キッドの二人がいた。彼らの足取りは非常に重く、まるでこれから絞首台に向かう死刑囚のようだった。

 

 

 そんな暗い表情の彼らの前に「ヘル・ミッショネルズ」の二人が立ち塞がる。しかも、あの秘密結社が着るような衣装を身につけたままで……

 

 

 これにはマンモスマンはビックリ。え? あいつら、あの格好のままでバトル・ロワイアルを勝ち残ったの? すげぇ。あ、でもII世のウォーズマンとマンモスマンは熊の着ぐるみ着た状態で勝ち残ったんだからそんなに難しいことじゃないのか……とも、

 

 

 そして公衆の面々が見ている前で自分たちは「完璧(パーフェクト)超人」の一味だと、鉄の掟により試合に敗北した者は自害しなければならないのに、殺人遊戯コンビの二人は死ぬのが恐くて自害をしていない。よって自分たち自らの手で制裁を加える。……と、そんなことを宣いながら衣装を脱ぎ捨て、正体を明らかにした。

 

 

 言わずもがな、ネプチューンマンとビッグ・ザ・武道である。もっともビッグ・ザ・武道はマイルドマンとかいう超人の名を語っており、さらにオーバーボディとやらを着込んで外見も変わっているが……

 

 

 これにはマンモスマン、なるほど今まであの衣装を着ていたのはここでカッコよく見せるためだったに違いない、と一人で勝手にうんうんと頷いて納得した。

 

 

 そんな今にも殺人遊戯コンビに襲いかからんとするネプチューンマンに待ったをかけたのはアタル兄さん。彼らの間に割って入ってネプチューンマンに対してあれこれ言っているがマンモスマンには分からなかった。なんかいいこと言っていることだけは分かる。とりあえず、このままでは埒が明かないと思ったマンモスマンはちょっと離れた場所から彼らに言ってみる。

 

 

「小さな子どもが見ている場所で制裁を加えるつもりなのか?」

 

 

 ……と無難なことを言ってみる。なんかどこかの王妃様の言葉を真似してみたのである。

 

 

 しかし、ネプチューン様は一筋縄では行かなかった。どこかのパイプ椅子を持って暴れる将軍様みたいなことを宣いながら例のマグネットパワーで金属類を引き寄せて不思議な力で金網デスマッチを「ほれ、これで見にくくなっただろ」と、作成。ついでに「部外者は出ていけ~」と、アタル兄さんをマグネットパワーで弾き飛ばした後、金網の中で制裁を執行。抵抗空しく殺人遊戯コンビの二人は命を落としてしまった。

 

 

 これには人間だけでなく超人たちも戦々恐々。自分たちの陣営の超人をあっさり殺める二人に恐れを抱き、完璧超人の陣営じゃなくて、よかったわい。とあちこちで囁く。ついでにビッグ・ザ・武道はオーバーボディを破壊されたらしく、見慣れた胴着姿になっている。

 

 

 ちなみにマンモスマンはうわー、こいつら本気で殺りやがったよ。こわいわー。完璧(パーフェクト)超人、こわいわー。と棒読み口調で思っていた。

 

 

「なんてことを、たった一度の敗北がその超人を強くすることがあるというのに……」

 

 

 アタル兄さん、二人の亡骸の前でそんなことを呟く。どこから調達してきたシーツで二人をくるませるとこれまたどこから駆けつけてきたのか医師たちに「丁重に弔ってほしい」と手渡す。

 

 

 その後、対戦相手を決めるためのくじ引きが始まる。その時、ネプチューンマンが「お前たちのマスクを俺のコレクションに加えてやる。覚悟しておけ」と絡んできたが、アタル兄さん「試合に勝てればいくらでもくれてやる」と律儀に返事を返してあげる。やさしい。

 

 

“──えー、厳正なるくじ引きの結果、トーナメント表はこうなった。試合や選手の紹介等は翌日にするので時間までに各自でその準備をし、試合開始まで英気を養うように……”

 

 

 例のごとく告知するハラボテ氏。巨大なスクリーンにはトーナメント表が映し出されており、そこにタッグ名と超人の名前が記されていた。

 

 

「お前たちとは2回戦であたるようだな、それまでマスクの手入れするといい。汚いマスクなど欲しくはないからな」

 

 

 早くも勝った気でいるネプチューンマンはアタル兄さんにそう声をかける。そんな彼の態度に気分を害したのか、ネプチューンマンと1回戦目で戦うロビンマスク、ウォーズマンの「超人師弟コンビ」、さらにソルジャー・チームと戦う予定の「2,000万パワーズ」が異を唱える。

 

 

「お前たちが敗北して私とウォーズマンが2回戦で「2,000万パワーズ」と戦う可能性があるのだぞ」と、

 

 

 それだけ言い残すと彼らは翌日に備えて試合会場を出ていく。

 

 

「……ふう、やれやれだぜ。妙な連中に目をつけられたもんだな」

 

「だが、あの完璧(パーフェクト)超人を語る連中は他の超人たちと比べて頭一つ実力が抜き出ているのは事実。気を抜く相手ではない。そしてそれは他の超人たちにも言えることだ」

 

「……そうだな、肝に銘じておこう。どこかの超人の弟は人間にバカにされるようなダメ超人だったのに、今じゃあ超人オリンピックを2連覇するような男に成長したことだしな……」

 

 

 そしてマンモスマンとソルジャーの二人もまた会場を出ていく。しかし、出ていくマンモスマンにハラボテ氏が声をかけてきた。

 

 

「すまんがあの石のリングを片付けてくれんか?」……と、

 

 

 その後、マンモスマンは石のリングをめちゃめちゃにした。

 

 




ざわ…( ´・ω・)ざわ…

■次回予告。
 とりあえず1回戦目をダイジェストでさらっと送りたい。
 第1~3リングの試合の描写?
 ソルジャー・チームと2,000万パワーズのがあれば十分じゃろ。結果は同じだし省略したる。
 
 選手の紹介の後にくじ引きをやるべきだったかな。
 まあ、ハラボテ氏らはひどいミスを連発してるし、これぐらいはいいか。
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