悪魔殺法デビルシャーク──海中にいるサメの如く、片方のロングホーンを突き出した状態でキャンバスの下へと潜り込んだバッファローマンはリングにいるマンモスマンをロングホーンで切り刻むためキャンバスを縦横無尽に駆け巡る。
しかし、その技はマンモスマンの左腕一本で受け止められ、キャンバス下に潜り込んでいるバッファローマンを引き摺り出すべく腕にロングホーンを食い込ませたままマンモスマンは力任せに引き上げた。
だが、マンモスマンが引き上げたのはバッファローマンのロングホーンのみ。バッファローマンはキャンバスの下でロングホーンを自らへし折ったのである。
意表を突かれて驚くマンモスマン。隙を見せた彼にバッファローマンはキャンバス下からマットをぶち破ってリング上へと飛び出し、間を置かずにマンモスマンにハリケーン・ミキサーを食らわせて上空へ撥ね飛ばした。
天井近くまで撥ね飛ばされたマンモスマンはやがて勢いを失い失速し、真下のリングへと脳天を下にして、きりもみ状態で落下してくる。
「ハリケーン・ミキサーッ!!!!」
キャンバスに激突する寸前のマンモスマンにバッファローマンは再度ハリケーン・ミキサー。マンモスマンの巨体が再び宙に舞う。さらにバッファローマンの追撃はそれだけでは終わらず、マンモスマンが落下するたび、3回、4回と続けられた。
「これが噂のハリケーン・ミキサーか…… だがその技はロングホーンあってこそ相手に強力な回転力を生み出す。ロングホーンのない今の状態など……」
ハリケーン・ミキサーを食らい、きりもみ状態で頭から落ちていたマンモスマン。彼はその回転を強引に止めてしまう。そして脳天からの激突を防ぐためキャンバスに向かって両腕を伸ばす。
「そんなことは俺が一番よく知っている!!」
落下中のマンモスマンの背後にいつの間にかに回っていたバッファローマン。マンモスマンの腰に腕を回して固定した後、キャンバスに向かって落ちていく。その落下地点には折れたロングホーンが切っ先を上に向けて待ち構えていた。しかも二本。
「如何にお前といえど、あれなら只では済まされまい!!」
ロングホーンの切っ先に向かって落下していくマンモスマン。さすがにあれはまずいと判断したアタル兄さん、ロングホーンを取り除くためにリング内に入って駆け寄る。
しかし、そうはさせんとラーメンマンが背後から飛びかかって馬乗りの状態でアタル兄さんの背に乗ってキャンバスの上に押し倒し、そこからアタル兄さんの体を反らすように両手でアゴを徐々に上げていってキャメル・クラッチ。
これにはマンモスマンびっくり。残虐超人状態のラーメンマンつえーなーと。
「俺が自由自在に操れるのは何も“鼻”だけじゃない!!」
キャンバスに激突する寸前、マンモスマン、二本の象牙を真下のキャンバスに向かってにょきにょきと伸ばし、ロングホーンを弾かせ、キャンバスに突き立て、激突を防ぐ。
「いつまで俺にしがみついている!!」
バッファローマンの胴体をパワフル・ノーズで巻き付いて頭上に持ち上げ、そのままキャンバスを蹴って高く跳ぶ。
「落下式パワフル・ノーズ・ブリーカー!!!!」
片手で喉を押さえつつ、もう片手で太ももを押さえた後、立てた膝の上にバッファローマンの背中を当てながら、轟音とともにキャンバスに着地。骨の砕く音がリングに響く。
「ナパーム・ストレッチ!!」
隣ではいつの間にかに立ち位置がラーメンマンと入れ替わったアタル兄さんが腕と足を極めながら、くるくると回転しつつ上昇し、ラーメンマンを下にして高速落下、ラーメンマンの胸に“A”の文字を刻ませてキャンバスに激突した。
両者、技を極めたままの状態でしばらく時間が経過した後、レフェリーがジャッジを下す。
『──勝者!! ソルジャー・チーム!!!!』
試合の終了を告げるゴングが鳴り、マンモスマンとアタル兄さんは技を解いてラーメンマンとバッファローマンをそれぞれ解放した後、両者どちらともなくがっちりと熱い握手を交わす。
まもなくして歓声が沸き上がった。
( ´・ω・)にゃもし。
■何気に「ソルジャー」&「マンモスマン」って色的に似合うと思うの。
■次回、キン肉マンとはぐれ悪魔の試合の描写は必要ないよね。
パパっと結果だけ書いてさっさとソルジャー・チームvsネプチューン書くべ。