とある教師の業務日誌   作:ダレンカー

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第3話

 

 

 

×月○日

 

 

ホモが嫌いな女子はいないらしい。

いや、知らんがな。

 

 

 

織斑君と俺の関係を噂する生徒がこの頃増えているらしい。

いや、まぁ、年頃だよねぇ。

今まで女子しかいなかった学園に現れた男子生徒、しかもイケメン。

なかなか自分たちとの恋愛を想像するのも難しいのかもね。

 

 

 

だけど俺本人に攻めか?と聞いてきたときはこの学園の未来が心配になった。

その子は偶然居合わせた織斑先生に連行されていったけど。

 

 

せめて織斑君に伝わらないことを願う。

年頃の男の子がこんな環境でそんな事実を知ったら…ねぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

×月△日

 

 

ふと思い立って、夜中にまた整備室に行ってみた。

まだ謝ってなかったし。気になったから。

 

 

 

ノックをして部屋に入ると、こわごわと俺の方を見る更識簪さんの姿が。

とりあえずこの前の事を謝罪した。急に不躾な事を聞いたねって。

あと楯無ちゃんに上手くいってないと聞いたと。

 

 

そしたら別に怒っていないって、あとこちらこそ走り去ってごめんなさいと謝られた。

うん、この子も優しくていい子だね。

それから少し話をした。まぁ、口数は決して多くなかったけど。

あんまり遅くならないようにと言って部屋を後にした。

最初から打ち解けられるとは思っていなかったから上手くいった方だと思う。

 

 

 

また、今度訪ねてみようと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×月×日

 

 

急用が入った先生の代わりに授業をやった。

たまにあるんだよね、こういうの。

 

担当したのは楯無ちゃんのクラスだった。

俺に気づいた楯無ちゃんがウインクしてきたからし返すと頬を少し赤らめていた。

背伸びした女の子が照れる姿って、可愛いよね。

 

 

 

 

授業の後、昼食をとるため食堂に向かったら、織斑君と凰さんの姿を見かけた。

でもなんだか仲が悪そうに見えた。

というよりは凰さんが織斑君を避けているような…。

何かあったのだろうか?

 

 

ここまで書いて思い出したけど、確か名前で呼んでいいと言われてたっけ。

今度会ったら、呼んでみようかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×月●日

 

 

 

鈴ちゃんと呼ぶことをちゃんと許可してもらった。

今日も食堂であった時に。

 

 

 

その時、織斑君の事を聞いてみたんだけど途端に不機嫌になってしまった。

いや、そこまで踏み込むつもりもなかったんだけど話くらいなら聞くよっていうと

その後三十分くらい愚痴に付き合わされてしまった。

 

 

いわく、鈍感馬鹿。そしてキングオブ唐変木。

なるほどね、そういうことだったのか。

何時か織斑先生が言っていた言葉の意味がやっと分かったよ。

 

 

それでいてあんな風に女の子を落としちゃうんだからそりゃたまったもんじゃないだろう。

少し、いやかなり同情してしまった。恋する女の子たちに。

 

 

 

 

でもね?鈴ちゃん。だからってISで壁を壊すのはやめてほしいかな。

直すの、俺なんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×月▲日

 

 

 

織斑先生に織斑君って鈍感だったんですねって言ったら例の顔をしていた。

あの顔、やっぱり面白い。織斑先生に言ったらぶん殴られると思うけど。

 

 

そしたら同じ男としてどう思うか聞かれた。

いや、俺あんなにモテないしそんな事言われても困る。

 

 

でも、ああいうのは周りがどんなに言ってもしょうがないんだよね。

せめて好きな人でもできれば変わると思うんだけど。

 

 

先は長くなりそうですねと言ったらまた盛大にため息を吐いていた。

いつものように缶コーヒーをあげたら笑っていた。

最近お前に餌付けされているようだと。確かにそう見えるかもね。

二人で少しの間笑いあった。ちょっと織斑先生がかわいく見えたかも。

 

 

 

 

これもばれたら殴られそうで怖いけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×月▼日

 

 

 

今日はクラス対抗戦があった。

いやはや、大変な一日だったよホント。

 

 

 

 

いつものように織斑先生や真耶ちゃん、

そして今日は篠ノ之さんとオルコットさんと一緒にピットで試合を観戦していた。

 

 

序盤は鈴ちゃんの専用機の衝撃砲で圧倒されていた織斑君。

それを心配そうに見つめる二人、すっかり恋する乙女の目だったなぁ。

 

 

俺は中立のつもりだったから特に反応はしなかったんだけど、どっちの味方だ!

的な視線は勘弁してほしかったな、俺一応教師だよ?

 

 

 

そして織斑君が徐々に対応してきた瞬間、異変が起こった。

アリーナに轟音が響き渡って正体不明のISが侵入してきたんだ。

 

 

 

すぐに真耶ちゃんが二人に避難を指示したんだけど、

織斑君は教師部隊が来るまで引き止めとくって。

放っておいたら観客にも被害が出るかもしれないからと。

 

 

 

ちょっとおかしかった。まるでヒーローみたいだなって。

やっぱり織斑先生の弟だなって。

そんな俺に織斑先生は笑みを返して織斑君に応戦の許可を出した。

救助までに時間がかかることは確かだったしね。

 

 

 

 

真耶ちゃんが必死に抗議する中、織斑先生がコーヒーを入れだした。

これでも飲んで落ち着けって。

そしたら何を思ったか塩を入れだしたんだ。うん、思わず吹き出しちゃったよ。

問答無用で飲まされたけど。酷い味だったなぁ。

 

 

 

ああ見えて内心動揺してたんだろうな、織斑先生。

もう少し素直になればいいのに。

 

 

 

あ、篠ノ之さんが現場に向かおうとしたのを止めたのは大変だった。

邪魔をするなら…!って木刀で切りかかってくるんだもん。

怖かったなぁ。まぁすぐに鎮圧したけどね。

 

 

 

頭に血が上った相手に後れを取るほど、俺も弱くないよ。さすがに。

 

 

 

君が行くことで織斑君の危険が30%は増えるよって言ったらおとなしくなった。

こういうのは若さゆえのってやつだと思う。だから怒らないよ?俺は。

 

 

 

 

そして二人は見事敵を倒して見せた。うん、ホントよかったよ。

最後は油断したのか一撃くらっていたけど、それも大したことなかったみたいだし。

 

 

問題のISは無人機だったらしい。それも未登録のコアだとか。

正直ISの事は良くわからないからへぇーと言ったら織斑先生に呆れられた。

それからここはもういいからとアリーナの修繕に向かわされた。

うん、俺はわりといつも通りだったね。

 

 

またちょっと、自分の存在意義が分からなくなったかも。

 

 

 

 

 

 

 

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