まさかこんな歳から働くことになるとは   作:ト——フ

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 お気に入り件数がもう70件を突破したんですが……驚きです。そしてめっちゃ嬉しい……!!
 ……つまり皆さんアレですよね? カルトが好きなんですよね?そうなんですよね? いやはや同士がこんなにも居るなんて私は嬉しい……(ポロロン)
 妹萌えは正義。再確認致しました。

 というわけでですね、第3話です。 この話から独自設定やらなんやらが出てきます。ですので、その辺苦手な方には申し訳ございません。
 あ、ただ一つ。言っておきたいのは、今作のアルカ、ナニカも原作同様キルアラブです。 弟である主人公とも仲が良いですけど、一番はお兄ちゃんって感じで。

 というわけで、第3話どうぞ!


No.3◆ 姉ちゃんとねーちゃん ①

 姉は隔離されている。

 

 昔はよく一緒に外に出て遊んだものだが、ある日を境に切り離された。

 前世の記憶、もとい原作『HUNTER×HUNTER』の知識がある為分かってはいたが、どうにも出来なかった。

 

 こんなことを言うと、自分の姉に会えないなんて辛かろうと思われるだろうが、俺は別にそうは思わない。

 勿論姉のことは好きだし、なんなら愛しているが、この件に関して言うと俺は別問題。

 

 なんでか?

 

 会いに行けるから。

 より正確に言うと、どんなに離れていても()()()()()が呼んでくれるから──

 

 ─

 ──

 ───

 

 

 俺とアルカは双子ということもあり、幼少期よりずっと一緒につるんでいた。遊ぶ時もご飯の時も。兄のキルアともよく一緒に行動を共にし、兄弟関係は良好だったと思う。

 

 そんな、ある時

 

「アルトー」

 

「ん?」

 

 珍しい。

 いつも俺のこと『アルちゃん』って呼んでくんのに。なんかあったか?……え、もしや俺なんかやらかしたとか?それでもしかして姉ちゃん怒ってる?

 

 普段はほんわかして優しい姉ちゃんだが怒ったら怖いのだ。それはもうホント、マジでめっちゃ怖いレベル(語彙力)

 

 そのため若干気を張って、選択を間違えないよう慎重に返事を返す。

 

「どした姉ちゃん」

 

「ナデナデさせてー」

 

「え、……、いや……うーん、なんか恥ずいしパスで」

 

「えー、じゃアルトー、手繋ごう」

 

「ま、そんくらいなら」

 

 ん、と此方の手を差し出すと、きゅっと優しく握ってくる。

 

「アルトー、一緒に散歩しよう」

 

「あいよー」

 

 なんか……変だな、というかよく分からんが違和感?がする、ような、なんだ。そんな漠然とした気持ちのまま歩いていると、道が二手に別れる。

 

「アルトー、右行こ」

 

「あーい」

 

 そう言うので右へと進むことに。確かこの先は……っと、だよな、川だったよな。確か。

 ふむ、今日は暑いし水遊びするのも悪くないな……こんなことなら着替えでも持ってくるべきだったか。

 そのことを姉ちゃんにも言おうかと思い、振り向くと

 

「おわっ……っっ!?」

 

 顔が真っ白に、目は真っ黒に、半開きに開いた口の中も真っ黒に。まるで、パンダかのようになってしまった姉に驚きを隠せず、つい声に出てしまった。

 

「え、と……」

 

「……」

 

 此方をじ──と、見つめてくる。何も言わず。

 流石に俺からしても急であり、咄嗟な対応に詰まった為、自然と口を噤んでしまっていた。

 

 というか、そうか……忘れていた。

 そう言えばこの姉の中にはもう一つの人格?の『ナニカ』が居る、んだったっけか。

 

 確か〝おねだり〟を3回聞いたら、〝お願い〟を1つ叶えてくれる。んで、その〝お願い〟によって後の〝おねだり〟の大きさも変わる……だったか? 他にも、同じ人間は連続で〝お願い〟出来ないとか、そんなのもあったっけ……。

 

 いや、そんなこと考えてる場合じゃないか。取り敢えず今この現状、どうするか。

 何か〝お願い〟を叶えて貰わないとアルカには戻らない。

 

「……んじゃ、そうだな……君のこと『ねーちゃん』って呼ばせて」

 

「あい」

 

 よし、これくらいなら次の〝おねだり〟もそんなに難易度上がらんだろう。

 そう思っていると、目の前のナニカ、もといねーちゃんがゆっくりと目を瞑っていくのが見えた。

 

 確か眠るんだっけか。なら、まぁ

 

「……おやすみねーちゃん。またな」

 

「あい……」

 

 そのまま意識が消え、力の抜けた身体が倒れそうになった為慌てて支えに入る。

 すると、今度は普段耳にする、馴染みある声が耳に届いた。

 

「……ん、アルちゃん?」

 

「お、姉ちゃん」

 

 姉ちゃんが起きた。

 

「なぁ、その、な……」

 

「ん?」

 

 さっきのことや、ねーちゃんについて姉ちゃんに聞こうと思ったが、果たして大丈夫なのかと思い、若干どもってしまう。

 が、しかし、ここは聞くべきだろう。

 

「姉ちゃんの中にさ、その……もう一人さ……」

 

「ナニカのこと?」

 

 もう名前付けてるってことは、もう既にキルアは確認済みって訳か。

 

「あ、うん。そうそう。えー、と、俺初めて会ったわ」

 

「あーそっか。アルちゃんはまだ会ったことなかったっけ」

 

「うん、だからめっちゃびっくりした」

 

 姉ちゃんが悪い訳でないのは頭で分かってはいるが、それでも気持ちの問題で。なにぶん急で此方も心臓止まるかと思ったからね、ホントびっくりした。

 なので、シラーとした目をつい向けてしまった。

 

「あはははは、ごめんごめん。機嫌直してー」

 

 そう言いながら俺の頭をナデリナデリとする我が姉。

 

「──っ、やめ……恥ずいだろ

 

 そんな俺の言葉などどこ吹く風で、大変いい笑顔で続けて撫でてくる。

 や、嬉しくないわけじゃないけど……どうにも恥ずかしいのだ。その所為か自然と顔が赤くなっているのを感じ、反射的にそっぽを向く。

 

「んふふ。赤くなって。アルちゃんはかわいいなぁ」

 

「……、だからやめんか……」

 

 くっ、この姉め……くそっ、ダメだな。どうにも姉ちゃんには敵わん。

 

 

 

 余計な部分もままあったが、まぁそんなこんなが俺のねーちゃんとの初めての出会い。

 




 アルカ・ナニカのルールとか喋り方とか確認する為に、原作30〜32巻読み直したけど、めちゃんこ面白かった……。
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