まさかこんな歳から働くことになるとは   作:ト——フ

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 こんなナニカも見てみたいなーって思ったんで書きました。あと今回は説明回みたいなもので、分かりにくかったら申し訳ございませんm(_ _)m

 それと、今作のナニカは原作とはキャラが違う感じになってるのでタグに〝キャラ崩壊〟入れときますね。そういうの苦手な方はすみません。

 では、どぞ!


No.4◆ 姉ちゃんとねーちゃん ②

 あれからねーちゃんとは度々顔を合わすことがあり、これはそんなある日のこと。

 

 いつもの如く姉ちゃんと敷地内を散歩している時に、ふと間延びした声が俺へと掛かった。

 

「アルトー」

 

「お、ねーちゃんか」

 

 こう呼ぶのはねーちゃんの方だからな。

 

「〝おねだり〟してきてー」

 

「ん、そうだな…………んじゃ、ジャンケンして」

 

「あい」

 

 〝おねだり〟

 

 通常のねーちゃんの能力?のルールであれば、ねーちゃんが〝おねだり〟を3回行い、それを聞いた場合に〝お願い〟を叶えて貰える。

 因みに〝おねだり〟を4回連続で断ると、最低でもその人とその人にとっての最愛の人が死亡する。

 

 という、簡単に説明しても中々バイオレンスな内容で、殆どの人間に適用されるルールなのだが……俺にとっては例外らしく。

 

 俺の場合、ねーちゃんが俺に要求する〝おねだり〟が一つで済んでしまう。それも毎回自ら(ナニカ)に『おねだりしてきて』という内容のもの。

 

 ミル兄の『オレの代わりにこいつ殺して』というお願いを聞いた後に、俺に対して〝おねだり〟してきた時も内容は変わらずいつも通りで。ミル兄の〝お願い〟に反映されて難易度が上がる訳でもなかった。

 

 しかし、その後に観光客のムーナさんにした〝おねだり〟は原作通りに、『これ(多分毒キノコ)食べて』だったことから、俺とのやり取りは別枠なんだろうと推測出来た。

 

 

 そして、俺自身ねーちゃんに色んな種類の(あくまで、可能な限りの)〝おねだり〟(実質 お願いと同義)をしてみたけれど、その後の俺への〝おねだり〟は、一貫して『おねだりしてきて』になってしまう。

 

 

 ・通常

 

 ナニカ→対象人物 ──── 誰か→ナニカ

 〝おねだり〟 3回────〝お願い〟

 内容:『前回の

 〝お願い〟により変動』

 

 ・アルトの場合

 

 ナニカ→アルト────アルト→ナニカ

〝おねだり〟1回 ────〝おねだり〟

内容:『〝おねだり〟──(↑≒〝お願い〟)

してきて』

 

 これを繰り返す。

 

 

 この〝おねだり〟の内容は、どんなものでも(恐らく)可能で、実質此方からノーリスクで〝お願い〟を叶えて貰っているようなもの。

 強いてリスクを上げるとすれば、次のねーちゃんからの〝おねだり〟で、ねーちゃんに〝おねだり〟(≒〝お願い〟)しなければならない。という、ほぼノーリスクなもの。

 

 まぁ、要はお姉ちゃんに〝おねだり〟してごらん?叶えてあげるから。お姉ちゃんを頼って。っていう、ねーちゃんが弟に対してお姉ちゃんムーヴしたいという現れなんじゃないだろうか。

 単純に弟に頼られたい、という。そんなものだと俺は捉えている。

 

 

「最初はグー」

 

「「ジャンケンほい」」

 

「俺の勝ちィ!!」

 

「……」

 

 ま、なんでもノーリスクで〝お願い〟を叶えて貰えると言っても、それで念の才能伸ばしてやら、好きな食べ物出してやら、可能か分からんが元の世界に戻してやら(別に今はさほど戻りたい訳でも無いが)、そんなことは叶えて貰わずに、大抵はいつも一緒に遊んでくれって内容にしてる。

 

「いやねーちゃんゴメン、ゴメンって……流石に今のは俺の反応が過剰だった。調子乗って悪かったから。だからそんな冷たい目でこっち見んの勘弁して頂けませんか……」

 

「……、あい( ̄^ ̄) (やれやれ全くこの弟は……の顔)

 じゃーアルトー、また〝おねだり〟してきてー」

 

「じゃーそーだな…………っと、……なら『いっせーのーで』やろうぜ。今日こそはねーちゃんにリベンジ果たせる気がするしな」

 

「あい(`─´)(ふっ、やってみな──という顔)」

 

「先行はさっきのジャンケン勝ったから俺にちょうだいな。よし、んじゃーいくぞ!いっせーので────」

 

 

 ねーちゃんが起きてられる時間のうちは、〝お願い〟叶えて貰って終わりじゃなくて、出来る限り長いこと楽しんで欲しいから。

 それと、何でもノーリスクで叶えてくれるっていうチートみたいな恩恵、俺からしたら、たとえそうでなくとも、それ目当てでねーちゃんに、もう一人の姉と交流してる様な後ろめたさが付いてきてしまうと直感したから。

 

 もしかしたら俺の転生特典が、言われてないだけでこのチート過ぎる恩恵という可能性もあるが……俺にとって、ねーちゃんは大切な家族で姉だ。

 

 だから、あくまでねーちゃんとして大切にしたい存在だと、今は思っちゃいるんだが……だがしかし、俺も人間な訳で。

 強過ぎる力に目が眩む可能性なんか十分にある。その所為で俺の考え方が変わることも、絶対に無いとは言い切れない。自分のことはよく分かる。意思を貫き通す心の強さがあると自負している、とも口にして言えないくらいの、所詮それくらいの人間だから。

 

 だから、自身がなりたくない人間にならないようにする為にも、こうありたいと自分が定めた人間であり続ける為にも、俺はねーちゃんには私利私欲な〝おねだり〟はしない。(但しイル兄対策は除く)

 

 

 ──2度目の人生。なんやかんやで超幸運で勝ち取った今世だからこそ、結構生に執着していて、簡単に死なないようにはしたいけれども、流石に大切な家族と天秤に掛けるなら後者を取る。

 

 

 

 泥を啜っても、どんな手を使っても必ずこの世界で生き伸びようと強く思ってはいるが、まぁ、どっちが大切なんて、そんなの考えるまでもない。

 

 

 俺はシスコンだからな。姉を優先するのは当たり前だろ。

 

 

 

「なん……だと……また負けた。5連続だぞ」

 

「あい(*´-`) (ふふ、少しは腕を上げたようだが……まだお姉ちゃんにゃ届かんなぁ。出直してき──という顔)」

 

「──(流石にここまでやられては悔しい) もっ回。もっ回やろうぜねーちゃん。お願い。頼むから……ラス一だから」

 

「あい ( ̄  ̄)b (ヤレヤレ相変わらず負けず嫌いな子だな……まぁ仕方ない──私はお姉ちゃんだからね。ふふ──という顔)」

 

 そっ……と、ねーちゃんが手を差し出してきた為、再戦の合図と此方は受け取った。

 

「よし、流石ねーちゃん心が広い!じゃあ勝負!」

 

「あい」

 

 

 

 と、そんな姉とのちょっとした関係性を振り返りながら自身のアイデンティティを再確認した日の一幕だった。

 




美○兄「…………」じろりと作者の方を見つめつつ


いやすみませんね……魔が差したというか……。
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