【嘘予告】EP00 2014:ソウゴと千景   作:イナバの書き置き

12 / 42
続けて2話目です。
色々酷いのは許して


花結い編 第二花 合流

 私、郡千景はきっと誰から見ても絶望している様に見える顔色で椅子に座っていた。何故私以外の人がソウゴさんの事を忘れているのか。それについて上里さんが神託を受けているので一先ず待つ事にしたが、どうにも落ち着かない。

 

 どう考えてソウゴさんの事を忘れるなんておかしい。バーテックスによる新手の精神攻撃だろうか。だとすればこの人達も────

 

 何やら心配した様子でこちらを覗き込む勇者達を見ながらそんな考えに至る程私は精神的に追い詰められていた。

 

「……一旦外の空気に当たってくるわ、その方が気分も落ち着くし……」

「あ、ああ……気を付けろよ……」

「ええ……」

 

 乃木さんの狼狽えた様な返事も聞き流し、部室の戸を引く。

 ────目の前に人が立っていた。黒金の戦士の顔面に描かれた赤い『ライダー』の文字が目に入る。

 

「……ソウゴさん?」

「……千景?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃああれね、あなたは別世界の郡千景で、この世界に召喚されるのに巻き込まれて」

「それで本来召喚される筈の千景さんと合体してしまったと言う……事ですか?」

「……どうもそうらしいわ」

 

 上里さんからの神託も降り、勇者部とやらの部長姉妹、犬吠埼風及び樹と机越しに対面して問答を交わす。隣に何故かオーマジオウに変身したままのソウゴさんが座っていて、これではまるで保護者面談だ、と私は不覚にも思ってしまった。

 

「ええとそれであなたが……常磐ソウゴさん?」

「ああ、何か千景の様子がおかしいと思って、追いかけて来たんだ」

「え、追いかけて来れるモノなんですか……?」

「なんか行ける気がするって思ったんだよね。それで気付いたらそこに立ってたわけ」

 

 私からすればやりそうだな、程度の事だが犬吠埼姉妹にはそうも行かず何とも言えない表情で話し合っている。ソウゴさんを横目でチラチラと見ながら小さな声で話し合う姿にはなんと言うか、いっそ可哀想と言う気持ちさえ覚えた。

 

「ねえ樹、これ私1人の手には負える気がしないわ……」

「勇者部五箇条、なるべく諦めない、だよ……」

 

 なんと美しき姉妹愛かな。私はソウゴさんが変身を解除するのを忘れていて、2人もオーマジオウの姿に怯えてる事はなんとなく見抜いていたが、面白そうなのでもう少し放置しておく事にした。

 

 

 

 

 

 

 結論から言えば、私達は他の勇者同様寮生活をする事になった。げんなりした表情でそう伝えてきた犬吠埼さんには本当に申し訳ない事をしたと思う。もっと早くに止めておくべきだった。

 

「あれ……?」

 

 ソウゴさんも変身を解いたが、次の瞬間──黄金のベルトが消え白色のベルト、ジクウドライバーが現れた事に首を捻っていた。




・常磐ソウゴ
状況が読めないので変身したまま。威圧感凄いから止めた方が良いと思う。

・郡千景
ジオウ千景とのわゆ千景が融合して生まれたnew千景。テンションが最低から最高まで上がったのでややキャラ崩壊気味。普段だったら美しき姉妹愛とか絶対言わない。

・犬吠埼姉妹
そこそこ近い距離にあるエクスプレッシブフレイムアイが発する熱に耐え、デコラティブダイアルから謎の格の違いを感じながら面談する2人の気持ちを簡潔に答えよ。

・神樹
気付かぬ間に何か変な魔王が自分の中にいてビックリ。取り敢えずオーマジオウの力に制限をかける事を試みる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。