【嘘予告】EP00 2014:ソウゴと千景 作:イナバの書き置き
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俺は、俺は取り返しのつかない事をさせてしまった。やはり回収しておけば良かったのだ。
千景はまだ気付いていないだろう。だが、千景が■■した時点で自らの全てを擲って人々の自由を守る戦いに身を投じる運命は避けられない。
だって俺たちがそうだったんだから。
なんで俺は千景から■■■■■■■を預からなかった。そうすれば千景が■■する事なんてなかったのに。
ひょっとして、ひょっとして俺は────
────始めから千景が■■■■になる事を望んでいたのか?
──所々塗りつぶされた手記より──
「では、食べながらで良いので聞いて下さい。まず、愛媛での初戦は我々の勝利です」
「次の攻撃は神託が降りてからなのでそれまでは皆さんも英気を養って下さい」
上里さんの言葉を聞きながら各々うどんや蕎麦を啜る。
勇者部は香川を完全に取り戻し、続いて戦いの場を愛媛に移していた。
上里さんや藤森さん、東郷さんらの巫女の力によって制圧した土地へワープ(と言うとありがたみが薄れるが)する『カガミブネ』の恩恵を受け攻勢に転じる事が可能となった私達は、次の攻撃まで休みを得ることとなった。
とすれば、私がする事は1つ。ソウゴさんと過ごす以外の選択肢は無かった。
「千景も良いお店を知ってるんだね……」
「……伊与島さんが、連れてきてくれたから」
カフェでソウゴさんとゆっくり過ごす。そう言うのも悪くなかった。だがその為だけにゲームを中断し外に出てきた訳ではなかった。私には話すべき事がある。
「ソウゴさん」
「どうしたの? 千景」
「その、これをウォズさんから預かってて……」
ウォズさんから預かったジクウドライバーとライドウォッチをテーブルに置く。ソウゴさんがぎょっとした表情でこちらを見た。友人の形見を知らない内に他人が持っていればそうもなるか。
「ウォズが?」
「ええ、これはソウゴさんの友人の物なのでしょう? ……ソウゴさんに返した方が良いと思って……」
ソウゴさんは恐る恐ると言った手つきでライドウォッチを手に取り、暫く眺めた後テーブルに戻した。
一体どうしたと言うのか。
困惑する私にソウゴさんが口を開く。
「いや、千景に持っていて欲しい」
「え────」
「なんか、嫌な予感がするんだ。次の攻撃で、何か起こる気がする。だからもしもの時の為に千景が預かっててくれると安全かな」
「そんな、嫌な予感って……」
「それに最近、何かに監視されている気がする。多分、気付いてるのは若葉と俺だけだ。今の所何もしてこないけど……警戒するに越した事はないと思って」
知らなかった。確かに乃木さんはたまに何もない所で振り返っていたりしたが、まさか監視の目があるなどとは思いもしなかった。
それにソウゴさんの『嫌な予感』と言うのは大体当たる。自分の意思で封印しているとは言え未来予知が出来るのだ。無意識の内に未来を見てしまったと言う場合だってある。どうやら次の戦いは心して挑むしかないかもしれない。
だけどその前に────折角二人きりでこうやってデートをしているのだ。ソウゴさんがデートだと思っているかは知らないが。
どうせなら、何も考えずに楽しみたい。
「ソウゴさん、これ食べてみましょう」
「うどん、パフェ……? それ、美味しいのかなぁ」
────本当に、何事もないと良いのだけれど。
メニューを見て頭を抱えるソウゴさんを眺めながら、そんな事を考えていた。
・常磐ソウゴ
未来予知は自分で封印している(封印出来ているとは言ってない)。なんか監視されてるし不安だなー
・郡千景
ソウゴが監視されていて凄まじく不安。でもデートも楽しみたい!
次は赤嶺さんちの■■さんが出ます。