【嘘予告】EP00 2014:ソウゴと千景   作:イナバの書き置き

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なんとか更新出来そうだったのでしました。

【原作との相違点】
・最初から3体で仕掛けてくる
・須美、園子が戦闘不能になるのが早い
・一部戦闘の短縮


【番外編】 神世紀298:青空を見上げて(後編)

 五代さんは想像を絶する戦いが起こる、なんて言っていたけどアタシはそんなに直ぐに全てを賭けて戦う事になるなんて思っていなかった。

 もちろん、今までだって四国の人々を守るために必死で戦ってきた。

 それは須美や園子も一緒で、これからも戦う時は3人で連携するのが当然だと思っていた。

 

 ────けど、そう言う訳にはいかないらしい。

 

 見上げる先、樹海の上を3体のバーテックスが悠々と進んでいく。

 射手座、蟹座、蠍座だったか。遠足

 の最中に出現した奴らは連携攻撃で須美と園子を蹴散らし、残ったアタシも無力と見たのか無視して神樹様に向かっている。

 

 ────これが、五代さんの言ってた戦いか

 

 成る程、確かにこれはアタシの想像を越えた戦いだ。

 1人で戦うなんて、考えた事も無かった。でも、引ける訳がない。アタシがここでアイツらを見逃せば四国が滅んでしまうのだ。例えアタシが死ぬとしても、絶対に止めなければならない。

 

「須美、園子……アタシに任せといて」

 

 気絶して樹海に転がっている2人を抱えて退避させ、顔を記憶に焼き付ける。死んでしまうかもしれないから、顔も見ずに行ってしまうなんて事はしたくなかった。

 

「ここは、怖くても頑張り所だろ」

 

 

 

 

 ────────またね

 

 絶対に、死んでなんかやるもんか。

 

 

 

 

 

 

 

 バーテックスの前に先回りし、奴らと相対する。勝ち目なんかあるか分からなかった。

 それでも────

 

 ポケットの中のライドウォッチを握りしめ、放す。

 

 誰かの笑顔の為に戦う。

 

 それがアタシの戦う理由。

 五代さんが対話を通じて再認識させてくれた、アタシの戦う理由を裏切りたくない。それだけで恐怖は消えた。

 両手に斧を召喚する。

 

「随分前に進んでくれたけどなぁ……」

 

 手にした斧で樹足元に線を引き──駆け出す。

 

「こっから先は、通さない!」

 

 サジタリウスが放つ無数の矢を斧を盾にして突き進む。何発か体を掠めるが、致命傷さえ負わなければ構うものか。

 最初の標的はキャンサー。

 まずアイツの体勢を崩してサジタリウスの矢を反射出来なくさせる。

 

「その攻撃は覚えた!」

 

 反射板による押し潰しを回避し、一撃を加える。よろめいた所を────

 

「それで襲って来るのも見なくたって!」

 

 バックステップでスコーピオンの触手を避ける。先程食らった手だ。2度も食らうものか。

 本体の突起を切り飛ばした勢いそのまま、右手の斧をサジタリウスに投げつけ牽制する。

 

「何上から見てんだ!」

 

 上から一方的に攻撃を加えるばかりで、終始見下した様な様子のサジタリウスが、一番気に食わなかった。

 スコーピオンの触手を足場にして跳躍、サジタリウスに斧を叩き付け樹海に落下させる。

 

「このッ……落ちろって────!?」

 

 突き刺さった斧を引き抜いた瞬間、

 キャンサーの反射板とスコーピオンの触手が襲いかかり、弾き飛ばされる。

 

「うっ……ぐぅっ……」

 

 全身が痛みに軋む。体のあちこちから血が溢れでる。

 だが、それでもここで負ける訳にはいかない。

 須美の、園子の、安芸先生の、学校の皆の笑顔が浮かぶ。アタシは、この笑顔を絶対に、守るんだ──────! 

 

 立ち上がった瞬間に、スコーピオンの触手が叩き付けられる。

 咄嗟に斧を盾にして防いだものの、その場から動く事が出来ない。

 

 ──それはつまりキャンサーもサジタリウスも自由に動けると言うこと。

 

「しまっ──────ああああああああっ!?」

 

 キャンサーによって反射されたサジタリウスの矢がアタシを全方位から貫いた。

 

「ぁ────────────」

 

 声さえ上げる事が出来ない程の痛みに膝を付く。

 斧にすがり付くようにして何とか倒れずにいられたが、それだけだった。指の一本すら動かせそうにない。

 

 ──マズい、動かなきゃ

 

 そう思うのに体が言う事を聞かない。アタシは、徐々に与えた傷を再生させながら接近する奴らを睨むことしか出来なかった。

 

「ちく、しょう……」

 

 そうしてそのまま、振り下ろされたスコーピオンの触手が視界一杯に迫って──────

 

 

 

 

 

 

 

 

『クウガ!』

 

 突如空中に現れた巨大な『戦士』の紋章に跳ね返された。そのまま3体纏めて抑え込む。

 

「クウガ……五代さん……?」

 

 いつの間にか目の前に転がり落ちていたクウガライドウォッチが、目映い光を放つ。思わず手を伸ばした。

 

「五代さん……力、貸してくれるんですか……?」

 

 伸ばした手の先に、ライドウォッチが自ら吸い寄せられる。

 すっぽりと手に収まったと同時に光が収まり、空中の紋章が消失した。

 手に持った瞬間、ライドウォッチから意思が伝わる。

 

 

 

 ────どうか、理不尽に屈しないで

 

 

 

 迷わずライドオンスターターを押す。血塗れの勇者装束が光を放ち、変化を始めた。

 

『アーマータイム!』

 

 裂けた部分、欠けた部分が一瞬で修復され、その上に金色の装飾が重ねられる。

 両腕と両足に霊石が埋め込まれたバングルが装着され、炎を吹き上げる。とても熱くて、でもどこか優しさを感じる炎に、思わず笑みが零れた。

 

 

 ──邪悪なる者あらば

 

 

 ──希望の霊石を身に付け

 

 

 ──炎の如く邪悪を打ち倒す戦士あり

 

 

『ク ウ ガ!』

 

 

 

 

 力が漲る。

 

 魂が燃える。

 

 思いで胸が満たされる。

 

 ノロノロと体勢を整えるバーテックスを正面に捉える。

 五代さんから思いは受け取った。後はコイツらを倒して、アタシは皆の笑顔を守るだけ。

 そう。

 今のアタシは、何にだって負ける気がしない。

 

「来いよ。人間の魂って奴を──見せてやる」




・三ノ輪銀
 この後瀬戸大橋の決戦で金の力を使うも重傷を負って意識不明に(園子の満開した回数が少し減る)
 1期終盤(風の大赦潰す位)で復帰しそのまま参戦
 勇者御記と一緒に発見された■■■■ライドウォッチからゆゆゆい時空の記憶を取り戻す
なんやかんやあって最後にグランドジオウに変身して大満開友奈と共に天の神にライダーキック決めてフィニッシュ



って言うがのわゆ編からの当初の構想だったんですが、長すぎて身が持たないのと神世紀に入ってからソウゴの出番が一切ないのでこれやる意味無いな、と思って断念しました。気が向いたら少しずつ書いていきます。
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