【嘘予告】EP00 2014:ソウゴと千景   作:イナバの書き置き

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UA30000越えました!これからも宜しくお願いします。

【注意】
劇場版仮面ライダージオウ over quartzerの重大なネタバレがあります!


花結い編 第十二花 ソウゴ/SOUGO

「そうですか……赤嶺友奈……さん。それに常磐さんの記憶から作り出された怪人……。謎の存在ですね。こちらが予想しなかった事態です」

「じゃあこれからは造反神側の勇者と戦うことになるんだよね。勇者対勇者……」

 

 そう言って表情を曇らせる上里さんに藤森さん。ようやく香川を取り戻せたと思った矢先に芽生えた新たな悩みに、素直に今回の勝利を喜ぶのは難しいだろう。

 バーテックスを相手にするのは良いが、対人戦が進んで出来る勇者はいない。皆不安で沈んだ表情を隠せなかった。

 そんな様子を眺めていたソウゴさんが、おもむろに口を開く。

 

「赤嶺友奈は、俺に任せて欲しい。一番人型の相手と戦った経験があるのは俺だから」

「ソウゴさん……」

 

 また、またこの人は1人で重荷を背負おうとしている。彼にとって仲間を失った過去は深い傷痕として残されているのだ。だから自分1人で傷付こうとしている。けど、私もそれを許すつもりはない。

 

「……ソウゴさん、無理して1人で戦う必要は無いわ。ウォズさんも、私もいる。ライダーは1人じゃないの」

「……そうだね」

 

 そう。今の私は、勇者で仮面ライダーなのだ。3人で力を合わせれば、赤嶺やソウゴさんの記憶から作り出されたらしい怪人にだって負ける訳がない。

 ソウゴさんも思い詰めた表情を緩め────突風が部室内を吹き荒れる。

 

「みんなー。もしかして私の噂をしていたのかな? どうも赤嶺友奈です」

「あなたッ……!」

 

 何処からともなく侵入したらしい赤嶺友奈が、手を振りながら現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結論から言えば赤嶺友奈が侵入してきたのは、ただの挨拶と宣戦布告が目的だったようだ。

 戦闘に全力を尽くすが、こちらを殺害する意思はないこと。

 自らが負ければ造反神と『友奈達』、そして怪人に関する真実を全て話すこと。

 次の樹海化から本格的に戦うこと。

 そうやって言いたい放題言って、やって来た時と同様突風と共に姿を消してしまった。

 

「嵐の様に去って行ったわね……何なのよ一体……」

「多分、本当に挨拶しに来ただけだ。戦う気になっていたら、最初から襲いかかってる」

「んー。私もそう思うかなー。でも何か不思議だよねぇ。まるで対人に関しての不安を取り除くみたいだった。そーさんはどう思う?」

「そうだね。俺は────」

 

 犬吠埼さんの疑問にソウゴさんと園子さんが答える。やはり、今回は交戦する意思が見られなかったようだ。

 と言うかいつも思うのだが、ソウゴさんのあだ名が『そーさん』って、どうなんだろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さー皆の衆、出撃準備は出来たかな。愛媛奪還戦、新たなるラウンドよ」

「神託は激戦を予想しています。ご武運を」

 

 犬吠埼さんの音頭と上里さんの激励に各々返事をする。

 私も高嶋さんに似た人への攻撃は気が進まないが、あくまで別人と割り切って戦うことにした。

 それに、ソウゴさんの様子が最近おかしい。赤嶺との戦い、私の変身を経て真っ先に対人戦を請け負う姿勢を見せた時から、嫌な予感がしている。このままでは、彼に良からぬ事が起きるのではないか。

 ソウゴさんから目を離さない為にも迷いは早々に捨て去った。

 

「いつでもいけるわ……戦が、始まる」

 

 

 

「皆、気を付けてね」

 

 その強さからもしもの時の切り札として温存されているらしい園子さんの声を聞きながら、ベルトを装着する。出し惜しみをするつもりは無かった。

 ソウゴさんが少しこちらに目線を向け、表情を固くしてから戻した。

 

 ──やはり、何か変だ

 

 だが疑問を解決する暇も無い。だったら早く片付けて聞き出すしかない。

 

『変身!』

 

『ライダータイム!』

『フューチャータイム!』

 

『仮面ライダー ジオウ!』

『仮面ライダー ゲイツ!』

『スゴイ! ジダイ! ミライ! 仮面ライダーウォズ! ウォズ!』

 

 だって、3人揃えば負ける筈が無いのだから。

 

 

 

 

 ジカンザックスでインベスを切り裂き、宙に放り投げる。代わりに宙から召喚した大葉刈でバーテックスに斬りかかる。精霊の力を使うまでもなく戦闘は進んでいた。

 

 

「おかしい……赤嶺の姿が見えないわ」

「そうだな……バーテックスと怪人ばかりで、それにしても普通に凌ぎきれる程度だ。消耗させるつもりではないのか……?」

 

 私も、乃木さんも、他の勇者達も困惑している。戦い出した当初は私達を消耗させてから赤嶺が攻撃をしてくるものかと思っていたが、そうする意味も無い程相手は手応えが無かった。

 

「消耗以外の作戦……あぁっ、ま、まさか……」

「どうしたのアンちゃん?」

「あ、赤嶺さんは、勇者部を襲うつもりです!」

「なっ────!?」

 

 伊与島さんの予想に、全員が衝撃を受ける。もしそうだとすれば、とてもマズい状況と言う事になる。赤嶺がバーテックスを囮にして勇者部を襲うには充分すぎる程時間を割いてしまった。

 

「くっ……! 東郷、カガミブネで戻れるか!」

「言われずともそうします!」

 

 巫女と勇者の素質を併せ持つ東郷さんがカガミブネを用いれば今すぐ勇者部に戻る事も可能だ。

 そう、今ならまだ────

 

「……美森、今すぐ全員連れてここから逃げろ」

「え……?」

「早く!」

 

 ソウゴさんが此方に顔を向ける事も無いまま、未だかつて無い程焦った様子で東郷さんに声を上げた。

 ソウゴさんは樹海の一点を睨み付けたまま動かない。

 目を凝らせば、樹海に誰か立っている。

 

「人……?」

 

 次の瞬間、はるか遠くに見える赤い人影が、爆炎を放つ。咄嗟に両腕でガードした。

 

「うっ……」

「一体何なのよ!」

 

 私の後ろにいた犬吠埼さんの叫び声に答えられる人などいなかった。高嶋さんも、東郷さんも、皆爆風に弾き飛ばされる。

 残ったのは私とソウゴさん、そしてウォズさんだけ。

 煙で、あの人影がどうなったのか分からない。分からないけど──このままではマズい。

 嫌な予感等と言う生易しい物ではない。私のありとあらゆる部分が警報を鳴らしていた。

 

「────俺を何かと言ったな」

 

 煙の中から声がする。

 やがて煙を引き裂き、1人の戦士が姿を現した。

 真っ先に目に入ったのは黒と濃緑の装甲に、斜めに掛けられたベルト。

 顔面には血のような赤で描かれた『ライダー』の文字。

 

「俺は()()S()O()U()G()O() ──歴史の管理者だ」

 

『仮面ライダーバールクス!』

 

 

 

 

 

 

 ────そして、絶望が始まる。




・常磐ソウゴ
最初からヤバい予感が凄いしてた。とても今の状態ではバールクスに太刀打ち出来ない。魔王の力を使う時か

・常磐SOUGO
お前達の平成って醜くないか?なおじさん。赤嶺襲撃の為の囮にしては強すぎるッピ!

・郡千景
次回平成ライダー特有のライダーバトル初体験!

・乃木園子(中学生)
いくらなんでも大丈夫?次回戦える?ソウゴに『そーさん』とか言うあだ名をつける。
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