Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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気の利いた話が思い付かなくて時間が掛かりました。
テンポも悪くなったので、色々 削って ちょっと駆け足で進めさせていただきます。
元々 繋ぎのような話にするつもりだったので、ごめんなさい!

99話です!どうぞ!


Mission99 神社~知らされる次の目的地~

*Devil May Cry鎮守府 地下*

 

天龍「ちょこまか逃げ回りやがって!」

 

川内「那珂!こっち照らして!」

 

那珂「全部は無理!」

 

天龍型と川内型は、『パイロマンサー』、『アウロマンサー』、『ブロントマンサー』を相手に戦っているが、攻撃を当てても すぐに姿を消しては、別の場所に現れて翻弄されていた。

停電で暗い地下では見通しも悪く、那珂が探照灯で照らしているが、四方八方に現れる悪魔を全て照らす事ができず、悪戦苦闘していた。

 

神通「明石さん!夕張さん!」

 

復旧作業をしていた明石と夕張の近くに、パイロマンサーが現れる。

パイロマンサーは赤い魔方陣を出し、2人を焼き殺そうとしている。

 

夕張「うわぁああああ!!」

 

夕張は やけくそになり、鉄パイプを持ってパイロマンサーを殴打する。そのまま倒れたパイロマンサーの顔面に、何度も鉄パイプを振り下ろした。殴る度に、パイロマンサーから赤い血が飛び散る。

動かなくなったパイロマンサーに止めを刺す為に、龍田が矛で貫く。パイロマンサーの1体が消滅する。

 

龍田「大丈夫?」

 

夕張「大丈夫、ありがとう」

 

龍田は夕張の無事を確認すると、他のマンサーに向かう。

 

明石「ゆ、夕張・・・」

 

夕張「早く電気を戻さないと」

 

明石「う、うん・・・」

 

パイロマンサーを殴りまくった時に、夕張は返り血を浴びていた。問答無用で殴りまくっていた姿もあり、明石は少し引いていた。

 

夕張「あと少しで・・・!」

 

 

・・・・・・

 

*本館*

 

空母 以外の艦娘が、侵入してきたフロストを迎撃している。四の五の言ってられないので、こちらは遠慮なく砲撃している。

 

長門「回復する隙を与えるな!全て蹴散らせ!」

 

山城「新年 早々こんな事になるなんて・・・不幸だわ」

 

陸奥「こんな時に それ言わないで!縁起 悪いから!」

 

利根「筑摩ーー!!」

 

筑摩「撃ちます!」

 

フロストが飛ばす氷の弾丸から、利根は逃げ回っていた。そこを筑摩が援護射撃する。

 

利根「筑摩ぁ・・・」

 

筑摩「利根姉さん、気を付けて」

 

暁「電気が・・・!」

 

戦闘の最中、鎮守府中に明かりが戻る。明石と夕張が、電力の復旧に成功したようだ。

 

長門「これなら よく見える。このまま押し返すぞ!」

 

明かりが点いた事で戦いやすくなり、艦娘達は そのまま勢いに乗ってフロストを殲滅していく。

 

 

*裏山*

 

ダゴンを倒しながら、ダンテとネロは山頂を目指す。

木々がへし折られている為、ダゴンが どこから来たのか分かりやすい。それを目印に、2人は進んでいた。

 

ネロ「何で・・・何で『地獄門』が・・・!?」

 

山頂の拓けた場所に着くと、フォルトゥナにもあった地獄門が佇んでいた。

地獄門は怪しい光を放っており、魔界の入り口が開いている。バエルとダゴンは ここから来たに違いない。

地獄門からダゴンの大群が出てくる。

 

ネロ「ダンテ?」

 

ネロはダゴンの大群を迎え撃とうとしたが、ダンテがネロの肩を掴み、後ろに下がらせる。

ダンテはパンドラを地面に叩き付けるように置くと、パンドラが光りながらガトリング砲に変形する。ガトリング砲を掃射してダゴンの動きを封じ、1ヶ所に留める。

今度はバズーカに変形させて発射。爆風でダゴンが空中に浮かび上がる。

更に三枚刃のブーメランに変わったパンドラを投げ、空中でダゴンを斬り裂く。

最後に、戻ってきたパンドラを移動可能な砲台に変形させ、ミサイルを発射する。無数のミサイルが命中し、ダゴンは氷となって砕けた。

同時に、ミサイルは地獄門にも命中し、瓦礫となった。

元のスーツケースに戻ったパンドラを置き、その上に足を乗せて一段落。しかし、パンドラの蓋が開き、中から光が漏れ出す。ダンテは すぐに、足でパンドラを閉じた。

 

ダンテ「おっと危ない。皆 吹き飛ぶところだ」

 

地獄門には、魔界の入り口を開く為の動力源が必要だ。フォルトゥナの魔剣教団は、魔具を動力にして利用していた。

今回も何か使っているだろうと見てみると、それは丸い球体で光を発していた。

それは『永劫機関』と呼ばれているアイテムだった。ダンテも嘗ては、テメンニグルを進む過程で手に入れ、橋を動かす為に使った事がある。

ネロは永劫機関を手にすると、デビルブリンガーの中に吸収された。

 

ネロ「ご褒美がボールかよ」

 

ダンテ「いつか役に立つかもな」

 

地獄門を破壊したからか、猛吹雪は止んでいた。

ダンテとネロは、鎮守府に戻る為に その場を後にした。まだバエルの止めを刺していない。

 

 

*地下*

 

パイロマンサー、アウロマンサー、ブロントマンサーを倒し終わった天龍型と川内型。5人は疲れて床に座り込んでいた。

 

天龍「あいつら、悪魔としては大した事ないんだろうけどよ・・・」

 

神通「消えたり出てきたり、厄介でしたね・・・」

 

那珂「那珂ちゃん目が回る~・・・」

 

川内「でも、夜戦ができて最高」

 

ただ1人、川内だけは夜戦で大暴れができたので悦に浸っている。その顔は幸せそうだった。

 

明石「夕張、大丈夫?」

 

夕張「うん・・・ちょっと、着替えたいかも・・・」

 

明石と夕張も座り込んでいた。悪魔が迫る中での復旧作業。緊迫した状況下での作業だったので、こちらも疲れていたのだろう。

 

 

*食堂*

 

翔鶴「壁が・・・!」

 

鳳翔「やったんですね」

 

食堂では凍結した壁などが元に戻った。エアコンも正常に機能しており、食堂内に暖かさが戻る。

 

 

・・・・・・

 

*グラウンド*

 

陸奥「ほんとにカエルね・・・」

 

如月「この悪魔は嫌かも・・・」

 

騒ぎが沈静化し、全員が合流してグラウンドに集まった。理由は、虫の息のバエルの処遇だ。

艦娘達の何人かは、バエルの見た目が好ましくないので遠目で見守っている。

 

ダンテ「残念な お知らせだ。お前の兄弟は皆オネンネしちまった」

 

バエル『この・・・ぶち殺してやる!

 

ダンテ「誰かに呼ばれて人間界(こっち)に来たのか?それとも、ノコノコ散歩しにか?」

 

バエル『お前ら全員 食ってやる!

 

ダンテ「なるほど、餌を求めて来た訳か。じゃあ話は お終いだ」

 

ダンテは背中のリベリオンに手を伸ばし、そのまま垂直に跳躍する。急降下しながらリベリオンを振り下ろし、バエルを斬る。

バエルの身体は一瞬で氷になり、粉々に砕け散った。

 

文月「お蕎麦、食べ損ねちゃったね・・・」

 

間宮「良かったら、今から作り直すけど・・・」

 

大井「もう夜中の3時ですよ」

 

加古「じゃあ今年は寝正月だね!最高じゃん!」

 

古鷹「加古は毎年そうでしょ・・・」

 

裏山には時々、艦娘達も足を運ぶ事がある。彼女達の証言では、裏山で地獄門のような人工物は見た事がないらしい。

どうして地獄門が現れたのか、なぜ鎮守府の近くにあったのか、確かな情報が得られないまま新年を迎える事となった。

 

 

・・・・・・

 

*神社*

 

朝を迎え、加古の言うような寝正月とはいかなかった。鎮守府の面々も お正月という事で、初詣に来ていた。

艦娘達は鳥居の前で一礼してから、鳥居を通り抜ける。キリエと孤児達も、艦娘達の真似をしながら通り抜けた。

 

孤児「天龍~、疲れた・・・」

 

天龍「来たばっかりだろ!?」

 

元日というのもあり、人が多い。はぐれないように、孤児1人にキリエや艦娘が付いて歩いている。手を繋いでいるペアも居て微笑ましい。

ダンテとネロも嫌々ながら来ていたのだが、2人は鳥居の前で立ち尽くしていた。

 

キリエ「ネロ?」

 

鈴谷「提督、先に行っちゃうよ?」

 

ネロは神社の本殿がある方角を睨んでいる。ダンテも同じ方角を見ながら、目を細めていた。

 

ネロ「(何だ、この威圧感は・・・?)」

 

ダンテ「先に行け」

 

皆に先に行くように促すと、艦娘達やキリエ、孤児達は人混みの中に消えた。

しかし、ダンテとネロは その場から1歩も動かない。

 

ネロ「ダンテ」

 

ダンテ「あぁ、凄い殺気だな」

 

悪意ある殺気ならば、皆を先に行かせたりはしなかった。だが、殺気はダンテとネロだけに向けられている事を、2人は気付いていた。

自分達2人だけに用があるならば、一先ず艦娘達やキリエ達は先に行かせても大丈夫だと判断した。

ダンテとネロは、鳥居を通り抜けて境内に入った。その瞬間、他の参拝客が全員 姿を消した。先が見えない程 混雑していた人の往来が、忽然と姿を消したのだ。

次の瞬間、何者かが2人に襲い掛かった。ダンテとネロは後ろに飛び退き回避する。

襲ってきた者を見ると、丈の短い着物を着た おかっぱ頭をした3人の子供だった。だが普通の子供ではない。頭から動物の耳らしきものがあり、顔は狐そのものだった。そして異様に細く長い指からは、鋭利な爪が伸びていた。

 

ダンテ「悪魔じゃなさそうだが、ご挨拶だな」

 

ネロ「俺達に何か用か?」

 

3人の狐顔をした子供は質問に答えず、問答無用で攻撃してくる。その動きは、普通の人間では有り得ない素早さだった。

 

ダンテ「ほら、こっちだ こっち!」

 

ダンテは3人の内の2人の子供を相手にしていた。素早い動きで攻撃してくるが、ダンテは1発も当たる事なくヒラリヒラリと避けていく。

近接戦闘では倒せないと判断した2人の子供は、顔の前で2本の指を立てながら、ブツブツと聞き取れない言葉を呟く。すると、指の先に火の玉が現れ、ダンテに向けて飛ばしてきた。

 

ダンテ「子供が火遊びか?悪い遊びを覚えて、親の顔が見てみたいってやつだな」

 

ダンテはロイヤルガードの技、『ロイヤルブロック』で火の玉を弾いていく。

ネロも飛び掛かってきた子供を躱して足を掴み、そのまま投げ飛ばした。

投げられた子供は苦もなく着地し、再びネロに攻撃を仕掛けようとしたが、それを止める者が現れた。

 

?「もう よい!下がれ!」

 

女の声が響くと、3人の子供は声がした方に飛び退き、ダンテとネロから離れた。

そこに居たのは、豪勢な着物を着た女が1人、立っていた。

女はダンテとネロを睨んでおり、3人の子供は女の後ろに控えているが、殺気は今でも出ている。

 

ダンテ「見ろよ、今度は美人が出てきたぞ」

 

ネロ「それ今 関係ないだろ」

 

ダンテ「今度は美人さんが相手か?」

 

ネロ「どうして俺達を狙う?」

 

?「そなたらこそ、ここに何の用じゃ?」

 

ネロ「質問してんのは こっちだろ」

 

?「狙ってなどおらぬ。不愉快な者が入ってきたのでな、追い返そうと思っただけじゃ」

 

ダンテ「俺達は ただの付き添いだ」

 

?「穢れた血を持つ者よ、ここから出ていけ」

 

ネロ「穢れた血?」

 

ダンテ「悪魔って意味だ」

 

ダンテは その呼ばれ方に、微かな懐かしさを覚えた。1度だけ、そう呼ばれた事があった。

もし そう呼んでいた者と縁のある者なら、話が通じるかもしれない。

 

?「ここから出ていかぬなら、滅ぼす」

 

ダンテ「俺達は敵じゃない。この世界に呼ばれたと言えば、分かるか?」

 

ネロ「呼んだのはセリーナだろ?」

 

ダンテ「話の腰を折るな」

 

確かに、今回ダンテを呼んだのはセリーナだ。だが、セリーナは この世界の意思に従っただけ。呼んだのは実質、この世界と言える。

女はダンテの言葉で、全てを察したような顔をした。

 

?「そうか、そなたらが・・・。なら、今この世界に何が起きているか知っておるのか?」

 

ダンテ「知ってる」

 

?「なぜ呼ばれたのかも?」

 

ダンテ「知ってる」

 

?「ならば、ここに遊びに来ている暇はないはずじゃが?」

 

ダンテ「と言うと?」

 

?「我よりも古き時代、王になれなかった愚かな男が、再び穢れた者達を招いた始まりの入り口が広がりつつある」

 

ネロ「それって・・・」

 

王になれなかった愚かな男とは、恐らくアーロンの事だろう。

そして、今の時代に悪魔を呼び出した最初の魔界の入り口は、今も口を開けていると言う。

 

?「ここから去れ。そして役目を果たし、この世界から出ていけ」

 

次の瞬間、女と3人の子供の姿が消え、それと入れ替わるようにダンテとネロの周りには、突然 参拝客の往来の風景が戻った。

 

ネロ「どうなってる?」

 

ダンテ「あいつら見付けて さっさと帰るぞ。また襲われたら面倒だ」

 

ダンテとネロは、人混みを掻き分けながら皆を探した。しばらく探し回ると、境内にある売店で見付けた。

 

如月「これ可愛いわね♪」

 

吹雪「私は、こっちにしようかな・・・うーん、悩む!」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

ネロ「・・・・・・・・・」

 

ダンテとネロの苦労も知らず、参拝を済ませた艦娘達は御守りや御札を買い漁っていた。御守りのデザインも様々で色違いもある。艦娘達は どれを買うか悩みまくっていた。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 裏山*

 

その日の夜、ネロは1人で裏山に居た。

地獄門は今では瓦礫となっている。ネロは ずっと、その瓦礫を見詰めて佇んでいた。

そこに、ダンテが来た。

 

ダンテ「また変な事 考えてないだろうな?」

 

ネロ「・・・変な事って?」

 

ダンテ「変な事は変な事だ」

 

ネロ「何だよ それ」

 

ダンテはネロの横に並び立ち、同じように瓦礫を見詰める。少しの間、お互いに そうしていると、ネロが口を開いた。

 

ネロ「何で こんな所に地獄門があったと思う?」

 

ダンテ「お前も見当は付いてるだろ?」

 

ネロ「アーロン(あいつ)か・・・」

 

ダンテ「喧嘩を売られてるのは間違いないな」

 

誰にも気付かれずに建設したのか、何かしらの方法で一瞬にして ここに運んだのか、どちらにせよ、目と鼻の先に地獄門が置かれていたのは ふざけた話である。何の目的があったのか、いや、そもそも目的があるかも怪しいが、デビルハンターの お膝元に設置するとは、舐められたものだ。

 

ダンテ「俺は先に戻るぞ。お前も昨日 今日の事は一先ず気にするな。その時になれば嫌でも向き合う事になる」

 

ネロ「・・・あぁ」

 

 

・・・・・・

 

*食堂*

 

ダンテは鎮守府に戻り、艦娘達と食事を摂っていると、セリーナが慌てて駆け込んできた。

 

セリーナ「半魔、魔の気配が強くなってきている!」

 

ダンテ「おう、お前も飯 食うか?」

 

セリーナ「要らん!それよりも━━」

 

ダンテ「知ってる」

 

セリーナ「・・・え?知ってる?」

 

ダンテ「親切な美人に教えてもらった」

 

鈴谷「美人って何の話?まさか新年 早々ナンパしてたとかじゃないよね?」

 

鈴谷がジト目で追求してくるが、とりあえず無視。

セリーナから詳しい事情と場所を聞き、神社で会った女から聞いた話と照らし合わせる。その話から、艦娘達の顔色が変わった。

 

赤城「そこに、魔界の入り口があるって事ですか・・・?」

 

ダンテ「どうした?何かあるのか?」

 

大淀「そこは、昔 多くの艦が沈んだ場所です・・・」

 

長門「鉄底海峡、アイアンボトムサウンド・・・」




これから数話分、纏めて執筆しながら話の区切る場所を調整する予定なので、次回の投稿に時間が掛かると思います。

次回も よろしく お願い致します!
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