101話です!どうぞ!
*ショートランド泊地*
ショートランド泊地にアーロンが現れ、艦娘達は自分達に関する秘密を教えられる。
ダンテと海軍も知っている事を告げられ、艦娘達はダンテの口から改めて、自分達 艦娘と深海棲艦に関する秘密を聞く事となった。
ダンテ「さて、どう説明したらいいものやら・・・」
天龍「まずは俺達が深海棲艦になるって話を説明しろよ」
ダンテ「そうだな。あれは俺が、2度目に この世界に来た時だ」
Devil May Cry鎮守府が一般人の中でも、1番 信頼関係を築けている港町ある。
その港町で祭りをするという事で、Devil May Cry鎮守府は招待された。
艦娘達と港町の祭りに行き、そこにアーロンが現れた。ダンテはアーロンを追って人気のない場所まで行き、そこで海軍が何かを隠している事を教えられた。
“君は俺が深海棲艦を造ったと思っているみたいだが、
“どういう意味だ?”
“それは海軍にでも訊いてくれよ。彼らは真実を知りながら、それを隠している”
そしてダンテは、それを確認する為に大本営へと向かい、そこで当時の元帥から全てを教えてもらった。
海軍は深海棲艦の研究をしていた。その研究が中止になるまでに判明した事は、アーロンが話した事と同じだった。
蒼龍「何だか、悪い冗談を聞かされてるみたい・・・」
大淀「ちょっと待ってください。その研究で解った事は正しい情報なのですか?」
ダンテ「最初の頃は俺も疑問に思っていた。研究資料は既に破棄されていたらしいからな」
深海棲艦の研究では、非人道的な研究が行われていた。それに気付いた一部の海軍将校と憲兵隊が、当時の海軍の責任者と研究者を拘束した。
しかし、踏み込んだ時には既に、研究に関する物は破棄されていたという話だった。
ダンテ「だが武蔵と あきつ丸の変化で、この話は正しいと確信した」
大淀「そんな・・・」
加賀「では、武蔵と あきつ丸は・・・」
ダンテ「もう深海棲艦に変わり始めてる。残された時間は少ないだろうな」
愛宕「あの2人が部屋から出てきたがらなかったのは、そういう事だったのね」
白露「じゃあ私達が戦ってたのは、艦娘だった深海棲艦も居るってこと?」
ダンテ「中には そういう奴も混じってたかもな」
村雨「そんなの おかしいよ!艦娘が深海棲艦になって、深海棲艦が艦娘になって・・・元が同じなら、どうして戦わなくちゃいけないの?!」
時雨「村雨、落ち着いて。まだ話は終わってない」
村雨「でも!お互いに沈め合って、また どちらかになって、そんなの いつまでも終わらないでしょ!」
ダンテ「いや、村雨は正しい。俺も同じように じーさんに言ったからな」
“じゃあ
吹雪「司令官、私達は何の為に戦ってたんですか?こんな戦争を続けても、意味なんて・・・」
ダンテ「意味ならある。じーさんは戦争を終わらせられると信じてた。艦娘が1人も沈まず、深海棲艦を全て沈める事でな」
夕張「そうか!そうなれば、残るのは艦娘だけになる!」
北上「いや冷静に考えなよ。そんな簡単にできる事じゃないよ」
Devil May Cry鎮守府では轟沈する者は まだ出ていないが、他の鎮守府では轟沈する艦娘は珍しい話ではない。Devil May Cry鎮守府も この先 轟沈する者が出ないとは限らない。
口で言うのは簡単だが、実践するとなると並大抵なものではない。
赤城「話は聞かせてもらいました」
『赤城!?/赤城さん!?』
ずっと様子が おかしく部屋で寝ていた赤城が、いつの間にか居て話も聞いていた。
加賀「赤城さん、もう大丈夫なんですか?」
赤城「心配を掛けて ごめんなさい」
どうやら今の赤城は、いつもの赤城に戻っているようだ。
赤城「私達の戦いは、意味がないように思えるかもしれない。それでも、私は意味があると信じたい」
吹雪「けど・・・」
赤城「吹雪さん、何の為に戦うのか、あなたは その答えが分かっているはずです」
吹雪「私が・・・?」
赤城「忘れちゃったんですか?あの時、私に言ってくれた言葉を私は覚えてますよ」
吹雪「私は・・・・・・あっ!」
赤城「思い出してくれたみたいですね」
吹雪「そうだ・・・何で忘れてたんだろ?」
“赤城さん、私 決めました!誰かを護る為に、大切な人達を護る為に強くなります!”
“えぇ、楽しみにしてます”
吹雪は、赤城への誓いを思い出した。
吹雪は、ずっと艦娘として出来が悪かった。航行も満足にできず、戦闘訓練も見れたものではなかった。それが災いし、大本営に所属していた頃は主に事務仕事が中心だった。
Devil May Cry鎮守府に来てからは皆の献身的な協力により、航行も戦闘訓練も満足のいくものとなり、今では出撃も遠征も熟せるようになった。
1人の艦娘として自信が付き、赤城と約束した。“強くなる”と。
それなのに、今の自分の現状に慣れてしまい、自分で決めた決意を、いつの間にか失念してしまっていた。
暁「誰かを護る為に・・・」
赤城「私達は ただ戦っていた訳ではないはずです。そこには ちゃんと意味がある、希望があると信じてきたはずです」
艦娘達は使命だからと言って深海棲艦と戦っていた訳ではない。大切な仲間を、自分が関わった人達を、自分の意思で護りたいと思って戦っていた。
艦娘達は、戦う理由を既に持っていた事を思い出した。
天龍「海軍は兎も角、提督まで俺達に黙ってたのは何なんだよ?お前も俺達と同じように思って、前の元帥に言ったんだろ?なのに何で黙ってたんだよ?」
ダンテ「じーさんとの約束だった」
鳳翔「約束?」
これは海軍の中でも最重要機密だ。もし艦娘が知ってしまえば、疑問や迷いを抱いて戦えなくなる可能性がある。そうなれば、深海棲艦が国そのものを狙って攻撃してきた時に、防衛もままならず呆気なく壊滅してしまう。
それらの理由から、前任の元帥はダンテに口止めした。
ダンテ「じーさんが秘密にしたがる気持ちは分からなくもない。深海棲艦と戦えるのは、艦娘だけだからな」
ネロ「俺達だって戦えるだろ?」
ダンテ「俺や お前は、この世界に留まり続ける事はできない。俺達が居ない時は どうする?」
ネロ「それは・・・」
ダンテ「海軍も悪意から隠してた訳じゃないさ」
長門「我々と深海棲艦に関しては分かった。だが武蔵と あきつ丸は どうするつもりだ?」
ダンテ「元に戻す方法を模索中だ」
長門「元に戻せる保証はないだろ?」
ダンテ「戻せない保証もない」
長門「・・・・・・・・・」
ダンテ「・・・・・・・・・」
長門は武蔵とあきつ丸を傍に置いておく事に反対だった。残された時間で元に戻す方法が見付かるとは思えなかった。
逆にダンテは、最後まで元に戻す方向で考えている。アーロンが実験と称して何かして変化が起きているなら、同じように元に戻す方法があると考えていた。
両者の意見が分かれ、ダンテと長門の睨み合う構図ができてしまう。
そこで、夕立が第3の考えを提案した。
夕立「深海棲艦が沈んで艦娘に戻るなら、深海棲艦に変わった瞬間に沈めたらいいっぽい」
妙高「それは どうなのかしら・・・?」
夕立「ぽい?」
妙高「提督、これまでの話の中で、まだ1つだけ疑問が解消されない事があります」
ダンテ「言ってみろ」
妙高「深海棲艦が沈んで艦娘になるにしても、その全てが艦娘として戻る訳ではないのでは?」
ダンテ「どうして そう思う?」
妙高が言いたいのは、現在 確認されている艦娘の数だ。深海棲艦との戦争が始まって以来、艦娘側は幾度となく深海棲艦を沈めてきた。その全てが艦娘になっているとして、過去に轟沈した艦娘を差し引いても、今 現在 全ての鎮守府に着任している艦娘の人数 以上が居てもいいはずだ。
もし そうなら、他国の海外艦も含め、今頃 世界中に艦娘が溢れ返っている。
ダンテ「確かに、言われてみればそうだな」
瑞鶴「つまり、沈めたとしても確実に戻ってこれる訳じゃないって事か・・・」
長門「では どうする?未然に防げる危険を、自ら抱え込むと言うのか?」
ダンテ「長門、お前は まだ分かっちゃいないな」
長門「何をだ?」
ダンテ「刺激があるから人生は楽しい。そうだろ?」
ダンテと付き合いが長い艦娘は思い出した。自分達の提督は、笑って自ら危険に飛び込むクレイジー提督だったと。
言われた長門は、ダンテの とんでも理論に絶句した。だが すぐに思考が再起動する。
長門「あなた1人が馬鹿な事をして馬鹿な目に遭うのは一向に構わない!だが皆を巻き込むな!お前達からも言ってやれ!」
長門は他の艦娘達に意見の同意を求めたが、旧メンバーの艦娘達は全員 目を逸らしてしまった。
北上「いや~、何て言うか・・・」
鈴谷「言うだけムダ・・・みたいな?」
ダンテを よく理解している艦娘は、既に諦めていた。こうなってしまえば、最後までダンテの考えに付き合うしかない。
長門は もう何も言えなくなった。
ダンテ「責任は俺が背負う。真面目な話をすると、あの2人を助ける方法を最後まで探してやりたい」
加賀「考えはあるの?」
ダンテ「あるにはあるが・・・」
『・・・・・・?』
煮え切らないダンテの返答に、艦娘達は首を傾げた。
こうして、艦娘達が知りたい事を全て話し終え、納得できない部分も無理に納得してもらい、この話は終わりとなった。
ダンテは、艦娘達に この話を他の鎮守府に言わないように伝えた。Devil May Cry鎮守府の艦娘には無理にでも納得してもらったが、他の鎮守府の艦娘も同じようにいくとは限らない。もし知った時には、想定される最悪の事態にもなりかねない。
話が終わった その時、少し離れた場所で爆発が起きた。
天龍「な、何だ!?」
長門「行くぞ!」
・・・・・・
ダンテ達が爆発の起きた場所に駆け付けると、艤装を展開した武蔵と、呆然としている あきつ丸が居た。
そんな2人に大和が駆け寄る。
大和「武蔵、何があったの?」
武蔵「わ、分からない・・・気付いた時には・・・撃っていた・・・」
ネロ「あきつ丸、大丈夫か?」
あきつ丸「・・・・・・・・・」
ネロ「あきつ丸!」
あきつ丸「へ?あ・・・自分は、大丈夫であります・・・」
爆発したのは何もない所なのだが、その爆発は武蔵の砲撃によるものだった。
問題なのは、武蔵が無自覚に砲撃した事だ。
セリーナ「半魔、恐らく意識が呑み込まれ始めている。悠長にはしてられないぞ」
ダンテ「分かってる」
明日、早朝に偵察部隊を出し、持ち帰った情報を元に作戦会議をする事が決まっている。
艦娘達にとって信じがたい話を聞かされたばかりだが、ここで二の足を踏んでいる場合ではない。
武蔵と あきつ丸の深海棲艦化を止め、アーロンが開いた魔界の入り口を閉じ、南方海域の制海権の確保、これらを迅速に行わなければならない。最早 一刻の猶予もない。
まだ頭の中が整理できないまま、艦娘達は就寝に就く事となった。
長門「提督、私は まだ認めた訳ではない。この判断で、皆が必要のない危険に晒された時は、あなたを絶対に許しはしない」
長門は そう言って その場を後にする。長門は まだ納得はしていなかった。
ダンテも、そんな長門の様子に やれやれと思いながら、その背中を見ていた。
・・・・・・
*浜辺*
消灯時間が過ぎても、まだ起きている艦娘が居た。赤城だ。
赤城は浜辺で1人、夜の海を見ながら誰かに話し掛けていた。
赤城「あなたは誰なの?」
?『おいで・・・おいで・・・』
赤城「どうして私を呼ぶの?」
?『一緒に帰ろう・・・』
姿なき声の主は、赤城の問い掛けに答えず呼び続けていた。
・・・・・・
翌日、訓練や艤装のメンテナンスで各自がやるべき事をやって忙しくしていた。
作戦会議は まだ始まっていない。早朝に出撃した偵察部隊が まだ戻ってきていない。今は偵察部隊が情報を持ち帰ってくるのを待っている状態だ。
大淀が指令室に待機していると、泊地近海の警備に出ていた艦隊から入電が入った。ショートランド泊地に向かって、艦娘によって編成された3つの艦隊と1隻の船が接近しているとの事だった。
報告を受けたダンテは桟橋まで行き待っていると、艦隊と船が到着した。
船から降りてきたのは、横須賀の提督だった。
横須賀「やっほー!元気してた?」
ダンテ「何しに来た?」
横須賀「援軍よ」
ダンテ「援軍?」
横須賀「あれ?もしかして、もう終わっちゃった?」
ダンテ「まだ作戦会議すら始めちゃいねぇよ」
横須賀「良かったぁ~、間に合ったぁ~」
ダンテ「それより援軍って どういう事だ?」
ダンテが疑問に思うのも仕方がない。横須賀鎮守府には、留守の間Devil May Cry鎮守府の警備を頼んでおいた。それなのに、ここに来たのは どういう訳か?
横須賀「Devil May Cry鎮守府の警備なら、残ってる娘達に任せてあるから大丈夫よ」
ダンテ「だからって 来る必要あったか?」
横須賀「ちゃんと説明するから口 閉じて聞きなさいよ」
大湊提督が設計した新たな通信設備が、横須賀鎮守府にも配備された。それにより横須賀鎮守府と その艦隊は、深海棲艦からの無線通信 及び暗号通信の傍受をされる心配がなくなった。
海軍は早急に南方海域の制海権を確保したい。故に、元帥は自由に動けるようになった横須賀の艦隊を本作戦に投入する事を決定したのだ。
横須賀「って訳で、私達が援軍。一応うちの主力の娘達を連れてきたから、足は引っ張らないわよ」
ダンテ「頼もしい事で」
横須賀「そういう訳だから、さっそく作戦を練りましょ」
ダンテ「偵察に出てる連中が そろそろ戻ってくるはずだ。話は それからだ」
横須賀「了解」
横須賀の艦娘達には艤装のメンテナンスを言い渡し、横須賀提督はダンテと共に会議室に向かった。
・・・・・・
その後、偵察部隊が泊地に帰還した。
偵察部隊からの報告で、ゆっくりだが、敵の大機動部隊がショートランド泊地に真っ直ぐ向かってきている事が判明した。
他にも得た情報から、横須賀艦隊も組み込んだ作戦が立てられた。
作戦内容も纏まったところで、比叡が慌てた様子で駆け込んできた。
比叡「司令!皆も!急いで来てください!」
・・・・・・
比叡の案内で浜辺まで来ると、既に他の艦娘達も集まっていた。
何事かと思っていると・・・
?『おいで・・・おいで・・・』
横須賀「この声は何なの?」
比叡「分かりません。急に聴こえるようになったんです」
謎の声が聴こえた。その声は、ダンテや他の者にも聴こえるようになっていた。
赤城「この声が、ずっと私を呼んでるんです」
ダンテ「他の奴にも聴こえてるのを見ると、赤城だけが おかしくなった訳じゃなさそうだ」
・・・・・・
再び偵察部隊を出撃させ、声の発生源を確かめさせると、声は作戦海域であるアイアンボトムサウンドの方角から聴こえてくる事が分かった。
赤城「提督、今回の作戦に、私も入れてください」
これには艦娘達が反対する。それは至極 当然だった。赤城が申し出たのは、夜戦による突入部隊と一緒に行く事だからだ。夜戦で力を発揮できない空母の赤城を、夜間での任務に入れる訳にはいかない。
それだけでなく、赤城の様子が おかしいのは皆 知っている。赤城は ずっと幻聴が聴こえてボーッとする時がある。
今回の作戦には、赤城を入れるべきではないと皆が判断していた。それはダンテも同じ意見だ。
ダンテ「今の状態で よく行こうと思ったな」
赤城「行かなければならない気がするんです」
ダンテ「戦闘中に またボーッとしたりしないだろうな?」
赤城「大丈夫です。私を信じてください」
加賀「赤城さん、考え直してください」
赤城「私は、行かなきゃならないんです」
加賀「どうして そこまで・・・?」
赤城「私は ずっと あの声に呼ばれてました。何故だか分からないけど、私は その声がする場所に行かないといけない気がするんです」
加賀「赤城さんを呼んでるとは限りません!」
赤城「私には分かります。私を呼んでるんです。お願い加賀さん、私を行かせて」
赤城は強い意思を持って、真っ直ぐに加賀の目を見る。
加賀は もう、どう言って赤城を止めればいいのか分からなくなってしまった。
長門「提督、赤城は まだ調子が悪いようだ。泊地で待機するように言ってくれ」
ダンテ「う~ん・・・セリーナは どう思う?」
セリーナ「赤城の思うようにさせてみては どうだ?」
長門「何故だ?!」
セリーナ「赤城には不可解な事が多い」
赤城は既に、夢の話をダンテに話している。そしてダンテからセリーナにも伝えられている。
セリーナが言う不可解な事とは、赤城の予知夢とも言える夢を視る事と、異世界のダンテを出会う前から知っていた事。そして、今回の謎の声を、誰よりも先に聴いていた。
セリーナにもハッキリとした事は分からないが、赤城に対して何かあると考えていた。
セリーナ「赤城が行く事で、何か分かるかもしれない」
長門「しかし━━」
ダンテ「分かった。俺とネロが赤城の護衛に回る」
ネロ「本気かよ?それでも危険だぞ」
横須賀「空母を夜戦任務に入れるなんて、正気じゃないわよ」
ダンテ「かもな。だが もし赤城を呼んでるなら、赤城が この異変を止める鍵になるかもしれない」
赤城「ありがとうございます」
ダンテ「ちょっと待て。1つ条件がある」
赤城「何でしょうか?」
ダンテ「俺から離れるな。今の お前は目を離すと危なっかしいからな」
赤城「何だか私、子供みたいですね。でも、分かりました」
その後も艦娘達は、赤城を説得して思い留まって貰おうとしたが、結局 赤城の頑固さに負けて反対派が折れる結果となった。こうして、赤城も出撃する事が決まった。
この判断が、吉と出るか凶と出るかは、まだ誰にも分からない。
・・・・・・
?『おいで・・・おいで・・・』
翌朝、まだ朝日も顔を出していない時間に、艦娘達が集まり作戦開始時間を待っていた。
それぞれが艤装を装着して海の上に立ち、艦娘達は謎の声を聴きながら水平線を見詰めていると、水平線から朝日が顔を出す。
指令室では大淀が時計を確認している。
大淀「提督、時間です」
大淀の声に、ダンテと横須賀提督が頷いて作戦開始の許可を出す。
大淀『作戦が開始されました!全艦、抜錨してください!』
大淀のアナウンスが流れ、作戦開始の合図であるサイレンがショートランド泊地に鳴り響く。
蒼龍「支援部隊、第3艦隊、出撃する!第2航空戦隊、抜錨!」
加賀「第1艦隊、一航戦 加賀、出撃します」
瑞鶴「第5航空戦隊、瑞鶴!」
翔鶴「翔鶴!」
「「抜錨します!」」
利根「航空巡洋艦、利根、出撃するぞ!」
那珂「4水戦、那珂ちゃん、現場 入りまーす!」
金剛「榛名、準備はいい?突入主力艦隊、抜錨!提督のハートを掴むのは、私達デース!」
榛名「勝利を!提督に!!」
大和「戦艦大和、推して参ります」
川内「川内!三水戦、出撃します!」
長門「戦艦 長門、出撃する!」
扶桑「山城、行くわよ」
山城「西村艦隊、出撃します!」
錨を巻き上げ、各艦隊に編成された艦娘が出撃する。
大淀が全艦隊の出撃を報告すると、ダンテも動き出した。
ダンテ「よし、俺達も行くぞ」
ネロ「あぁ」
赤城「はい」
ダンテ「俺達は魔界の入り口を閉じる。その後は そっちの出番だ」
横須賀「任せて」
ダンテ、ネロ、赤城は船に乗り込み出撃した。
遠ざかっていく艦隊と船を、間宮とキリエ、孤児院の子供達が見守っていた。
間宮「皆、どうか頑張って」
キリエ「ネロ・・・」
間宮とキリエは両手を組み、全員が無事に帰ってくる事を祈った。
別の場所でも、武蔵と あきつ丸が遠ざかっていく艦隊を見詰めていた。
そんな2人の僅かに残っていた人間の肌が、完全に白い痣に侵食された。
また しばらく日が空くと思います。
次回も よろしく お願い致します!