Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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106話です!どうぞ!


Mission106 恋の空騒ぎ(後編)~願いを叶える仮面~

*Devil May Cry鎮守府 執務室*

 

加賀と1号が出掛けた同じ頃、執務室は騒がしかった。

 

足柄「提督、私のカツよ!食べて!」

 

ダンテ「誰か足柄 止めろ。比叡の料理と混ざって おかしな事になってる」

 

金剛「足柄!邪魔デース!提督は私とTea timeなんだヨ!」

 

ダンテ「だから俺は出掛ける用事が━━」

 

鈴谷「提督、大規模作戦もないし遊びに行こうよ!」

 

ダンテ「鎮守府から出るな。大人しくしてろ」

 

赤城と大淀も居るが、引き続き長良型にも執務を手伝ってもらい、彼女達も執務室に居る。

ダンテ目当てに執務室への出入りが多く、どうにも仕事が捗らないのが現状だ。

 

赤城「出掛けるなんて聞いてませんよ」

 

大淀「提督の判断が必要な書類も残ってますし、困ります」

 

ダンテ「それなら問題ない」

 

ダンテは隠し扉を開けると、縄で拘束された青葉、球磨、多摩が居た。青葉に至っては口まで塞がれてる。

 

球磨「解放しやがれクマー!」

 

多摩「あとで痛い目に遭わせてやるにゃ!」

 

青葉「ムーッ!ムーッ!」

 

由良「えっと・・・どういう状況?」

 

青葉は加賀のスクープを持ってきた時に拘束。球磨と多摩は早朝に ちょっかいを掛けてきたので拘束した。

 

ダンテ「今日は こいつらが1日 提督だ。仕事は こいつらに言え」

 

大淀「そんなの滅茶苦茶です!」

 

ダンテ「朝潮!不知火!」

 

不知火「お呼びですか?司令」

 

朝潮「ご命令を どうぞ」

 

呼ばれて颯爽と現れた忠犬2人。よく躾られている。

 

ダンテ「青葉を見張ってろ。絶対に執務室の外に出すなよ」

 

「「了解しました」」

 

忠実に任務を遂行する2人。

そこに青葉を探して衣笠が来た。

 

衣笠「ねぇ、青葉 知らない?一昨日の夜から・・・って、青葉!?どうしたの!?」

 

青葉の現状を見て驚いた衣笠は、すぐに駆け寄る。口を塞ぐ物を取り喋れるようにすると一言・・・。

 

青葉「トイレ行きたい!」

 

拘束されてから飲まず食わずで ずっと隠し部屋に捕まっていた。色々と限界も近い。

そんな訳で、青葉も見付かり一安心。

しかし、今度は瑞鶴が駆け込んできた。

 

瑞鶴「加賀さんがヤバい!何か お洒落して憲兵さんと2人っきりで出掛けたんだけど!」

 

『えっ!?』

 

青葉「あ、加賀さんならデートですよ」

 

『えっ!?』

 

どうやら加賀が出掛けたのを目撃したらしい。

ダンテは手で顔を覆って嘆いた。折角 青葉を拘束して情報を遮断したのに、このまま知れ渡っていけば野次馬根性で見に行くと言い出す者も出てくるかもしれない。これ以上トラブルは ごめんだ。

そして赤城も一緒になって驚いている事から、この話は初耳だったようだ。

 

ダンテ「朝潮、不知火、どんな手を使ってでも全員 執務室から出すな。それから瑞鶴と青葉の話は忘れろ」

 

朝潮「は、はい」

 

不知火「了解・・・です」

 

そしてダンテは執務室を出た。艦娘達の制止も聞かずに行ってしまった。

執務室に居る者の殆どが騒ぐ中、遂に大淀がキレた。

 

大淀「うるさーーい!!執務に関係ない人は出ていって!!」

 

怒鳴り声は鎮守府中に響き、大変よく聞こえた。鎮守府に居た者は全員 驚き、一瞬だけ心臓が止まった。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

加賀と1号は街に着いていた。

街までは電車を使った。車でドライブデートも考えたが、今回が初デートだ。いきなり格好付けず、身の丈に合った形にしようと考えての事だった。

 

加賀「どこに行きましょうか?」

 

1号「一応 考えてるんですけど、加賀さんは行きたい所はありますか?あれば、優先しますよ」

 

加賀「・・・色々 見て回りたいですね」

 

1号「分かりました!」

 

意気揚々とデートが始まり、街を行く。

1号は歩きながら、夜の浜辺で見付けた仮面の事を思い出していた。

 

 

・・・・・・

 

*2日前 浜辺*

 

浜辺で見付けた仮面は、緑色の目が2つ、額に赤い色をした第3の目がある奇妙なデザインをしていた。目には宝石が使われているように見える。

 

仮面『お前の願いを叶えてやる

 

1号「うわっ!?」

 

突然 声がして、1号は慌てて仮面を放り投げた。

砂の上に落ちた仮面から、毒々しい液体が溢れ、それが形なき身体を形成していく。

 

1号「お前 何なんだよ!?まさか・・・悪魔か?」

 

仮面『お前の願いを叶えてやる

 

1号「願い・・・?」

 

この仮面の正体が何なのかは分からないが、願いを叶えてくれるとは随分いい奴だ。得体の知れない仮面に1号は興味を持つ。

 

仮面『どうした?早く言え

 

1号「じゃあ、デートプランを考えてくれ」

 

仮面『それはムリだ

 

1号「なら加賀さんと付き合いたい!」

 

仮面『ダメだ、お前の為にならん

 

1号「じゃあデートが上手くいくように━━」

 

仮面『ダメだ、気が乗らん

 

願いを拒否する度に半開きの仮面の目が開眼する。最初は右目。次に左目。最後に、額の第3の目が開く。

願いを叶えると言いながら、何もしてくれない事に唖然とする。少しして思考が戻り、1号は怒った。

 

1号「じゃあ何だったら叶えられるんだよ!このインチキ仮面!」

 

仮面に暴言を浴びせると、怒ったのか仮面の口から緑色の液体が吐き出された。

1号は咄嗟に避けて、液体が掛かった砂浜を見ると、ジューっと音を出して煙か蒸気が上がっている。溶解液だ。これを もし浴びてしまったらと考え、顔が青ざめる。

1号は その場から逃げて、鎮守府に戻って同僚を叩き起こした。

悪魔が出たと聞き、憲兵隊はフル装備で浜辺へ向かう。報告を受けたダンテも遅れて向かったが、既に仮面の悪魔は姿を消していた。

 

 

・・・・・・

 

*現在 街*

 

1号「(結局あいつは何だったんだろうな・・・?)」

 

加賀「あの・・・」

 

1号「はい?」

 

加賀「この店に入るのではなくって?」

 

1号「あ・・・」

 

加賀に声を掛けられるまで気付かなかったが、最初に向かおうとしていた店まで来ていた。どうやら考え事に集中し過ぎていたようだ。

1号は笑って誤魔化し、加賀と一緒に店の中に入った。

 

 

*ビルの屋上*

 

店の中に入る2人を、ビルの屋上から見下ろす者が居た。ダンテだ。

ダンテは2つの理由で、ここまで2人を追ってきた。

1つは、鳳翔に頼まれたからだ。加賀を見守ってほしいと。

ダンテは子供じゃないからと1度は拒否した。

鳳翔としては、艦娘としての使命や在り方に拘り、自他共に厳しく、己を律する加賀が心配だった。それは決して悪い事ではない。だが自分に厳し過ぎる面がある。

勿論、自由に過ごしている時があるのは知ってる。だが それは飽くまで鎮守府に居る時の話だ。仕事が休みの時でも外に出る事は少なく、殆どの時間を鎮守府で過ごしている。理由は、艦娘として不測の事態に備えてだ。

比べて鈴谷などは、休みがあれば遊びに出掛け、規則を忘れて夜遅くに帰ってくる時もある。その度に怒られているが・・・。

何も鈴谷と同じようにしろとは言わないが、それでも、少しは普通の女の子と同じように楽しい時間を過ごしてほしいと考えていた。もう少し自分に甘く、欲張ってもいいと。だからデートに行く事も勧めた。余計な お世話だったかもしれない。でも それは、鳳翔のなりの親心でもあった。

 

ダンテ「まったく、鳳翔も心配性だな・・・。それにしても、願いを叶える仮面の悪魔ね・・・」

 

2つ目の理由は、憲兵が見たと言う仮面の悪魔。

ダンテには心当たりがあった。それは以前、自分の世界で仕事の依頼があった時に、その事件の発端となった悪魔が居た。

依頼者は刑務所に入れられた男の妹。兄の無実を証明してほしいとの事だった。

罪状は親友を殺めた罪で刑務所に入れられたのだが、その親友を殺した犯人こそが、仮面の悪魔だった。

願いを叶えると ふざけた売り文句も似ている。恐らく同族か、それに近しい種族の悪魔だろう。

その悪魔は願いを叶えるまで しつこく付き纏う。憲兵を見張っていれば、いずれ姿を現すと思っていた。

序でに加賀を見守る事も平行してできるので、鳳翔の頼みも引き受けた次第だ。

 

ダンテ「さて、大当たりは いつかな?」

 

強さに期待はしていないが、悪魔と戦える事を待ちわびながら、ダンテはビルから飛び下りた。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

昼になり、1号と加賀は手頃な飲食店へと入った。

 

1号「どうぞ」

 

加賀「あ、ありがとう」

 

レッスン2、レディーファースト。

同僚に教えられた事を実践し、加賀が座る席の椅子を引く。

ここが高級レストランであれば格好も付いただろうが、そういう訳ではないので、この場合は どうなのだろうか?

加賀も そこまでしなくてもいいのにと思いながらも着席する。

しかし場所が どうであれ、やる事と気持ちが大切だ。

窓際の席に座ったので、外から よく見える。2人の様子を見ながら、ダンテも昼食を摂っていた。デリバリーピザの箱を片手に、普段 食べないトッピングのピザを頬張っていた。

 

ダンテ「美味いな、これ」

 

昼食も無事に済み、加賀と1号は街を散策する。大通りから外れて裏道に入ったり、2人で新たな発見をして、それを話題に街を歩く。

たまたま立ち寄ったゲームセンターでは、加賀がゲームに苦戦したり、学生時代に培った腕を振るい、1号がUFOキャッチャーの商品を乱獲したりした。それを全部 加賀にプレゼントして、あまりの多さに加賀を困らせる一幕もあった。

そうして、平凡ではあるが、平和で ささやかな時間が過ぎていった。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府*

 

夕方、2人は鎮守府に戻ってきた。

 

加賀「今日は ありがとうございました」

 

1号「こちらこそ。今日は、楽しかったですか?」

 

加賀「はい、楽しかったですよ」

 

1号は少し困惑した。加賀が元々 感情表現が苦手なのは知ってる。しかし、無表情で言われると、こういう事が初めてで自信がない1号としては、本当に楽しかったのか疑ってしまう。それでも、本人が楽しかったと言ってるのだから良しとするしかない。

1つ残念なのは、物陰に隠れた艦娘達と憲兵達が様子を見ている事だ。加賀がデートに行った事は、艦娘 全員が既に知っている。

青葉は、朝潮と不知火の包囲から逃げ仰せて新聞を制作。鎮守府に ばら蒔いた。そのせいで皆 知ってる。加賀が この事実を知れば、あとが恐い。

 

1号「加賀さん!」

 

加賀「は、はい」

 

大声で名前を呼ばれ、少し驚いてしまう。

1号は何かを決心している顔をしていた。

 

1号「自分と!付き合ってください!」

 

『(おー!)』

 

1号が放った言葉に、隠れて見ていた艦娘達のテンションが上がる。どことなく眼もキラキラしてる気がする。そうなると、次の加賀の返事が楽しみで仕方がない。

 

加賀「ごめんなさい」

 

『(フラれたー!)』

 

艦娘達と憲兵達は賭けに負けた時のような反応を見せる。

1号は何となく返事が分かっていた。それでも気になる事はある。

 

1号「あの、迷惑でなければ、理由を教えてもらっても?」

 

レッスン3、みっともない事はするな。

こういう場合、さっさと身を引くのが1番だ。理由を教えてもらおうなど言語道断。

もう同僚に教えてもらった事など忘れてる。

 

加賀「私は艦娘。人間の あなたとは、生きる時間が違う。それに、いつ沈むかも分からないから・・・」

 

1号「自分が何か嫌な気持ちにさせたとかは・・・」

 

加賀「それはないわ。あなたは こんな私に色々してくれた。ただ、私は まだ、誰かと一緒になるつもりがないだけ。だから あなたは何も悪くない」

 

加賀の話を聞いて、艦娘達と憲兵達は涙を流す。ハンカチで鼻をかむ奴まで居る。

結局こいつらは何なんだろうか?

 

加賀「今日は本当に ありがとう」

 

それだけ言って、加賀は艦娘寮へ向かった。

加賀が行った後、1号は涙を流した。だが、その顔は晴れ晴れとしていた。自分の想いを伝え、スッキリしたのだろう。

そこに、ダンテも戻ってきた。

野次馬の艦娘達と憲兵達も物陰から出てくる。

 

1号「えっ!?皆、どうして?」

 

3号「すまん、見てた」

 

1号の勇気に、皆から称賛の拍手が鳴る。

鳳翔は満足そうにダンテに話し掛けた。

 

鳳翔「お疲れ様です」

 

ダンテ「結局 無駄足で退屈な1日だった」

 

那珂「加賀さんにはフラれちゃったけど、カッコ良かったよ!」

 

1号「いや~・・・///////」

 

那珂も励ましの言葉を送り、1号もテレる。

しかし、次の那珂の言葉で、事態が急変する。

 

那珂「那珂ちゃんのファンを辞めても、頑張ってね!」

 

1号「・・・・・・え?」

 

そんな話はしていないし1度も聞いていない。ファンを辞めるつもりなど微塵もない。何かが おかしい。

 

那珂「ファンの皆からね、加賀さんが好きだからファンを辞めるって聞いたよ。ちょっと寂しいけど、那珂ちゃんは応援してるから!」

 

1号「・・・・・・あ゛?」

 

1号は周りに居る同僚を睨む。全員 悪い笑みを浮かべてサムズアップしていた。

1号は それだけで察した。嵌められたと。

そう、全ては こいつらの策略だった。

那珂のファンであるにも関わらず、1号が加賀に うつつを抜かしているのは知っていた。1号を加賀と くっ付けて、那珂のファンを辞めさせ、那珂の笑顔を少しでも長く、自分達に向けてもらおうと画策していた。

1号が加賀とデートできるように協力したのも、全てはライバルを蹴落とす為に仕組んだ罠だったのだ。

 

1号「テメェら何してくれてんじゃー!!死んじまえ!!」

 

仮面『その願い、聞き届けた

 

1号「あの時の!」

 

1号の言葉を待っていたかのように、仮面の悪魔が現れた。

憲兵の1人を狙って、口から溶解液を吐き出すが、咄嗟に動いたダンテが突飛ばし、狙われた憲兵は難を逃れた。

 

ダンテ「待ってたぜ、インチキ野郎!」

 

ダンテは すぐに銃を抜いて撃ち、銃弾が当たった悪魔の顔である仮面に罅が入る。

仮面の悪魔は跳び跳ねながら可能な限り銃弾を躱し、反撃に溶解液を連続して吐き出してきた。

ダンテも回避するが、溶解液が当たった場所は溶けて無くなってしまった。それを見た艦娘達と憲兵達も慌てて逃げる。

ダンテは更にエボニー&アイボリーを撃ち、悪魔の仮面の罅が拡がる。溶解液をジャンプして避けると、リベリオンを本館の壁に突き刺し、リベリオンに ぶら下がった状態で更に銃を撃つ。悪魔が溶解液を吐くと、リベリオンを引き抜いて また避ける。

本館の壁に溶解液が当たり、建物の一部が崩れ落ちた。仮面の悪魔は崩れ落ちてきた瓦礫に溶解液を浴びせるが、全部を溶かす事はできずに下敷きになる。

砂埃が晴れると、ダンテが瓦礫の隙間から見える悪魔に向かって銃口を向けていた。

 

仮面『や、やめろ、俺が悪かった。やめてくれぇ・・・!

 

ダンテ「それはムリだ」

 

仮面『た、頼む、助けてくれ

 

ダンテ「ダメだ、気が乗らん」

 

皮肉にも、仮面の悪魔が使っていたのと同じ言葉で拒否される。

ダンテは容赦なく銃を撃つが、悪魔の姿が消えた。次の瞬間、仮面の悪魔はダンテの後ろに回り込んでいた。

 

仮面『次は、“お前の為にならん”、だろ?

 

『提督!/提督さん!/司令官!/司令官さん!/司令!』

 

悪魔は、形なき液体の身体の中にダンテを取り込んでしまった。

艦娘達と憲兵達がダンテの身を案じて叫ぶ。

悪魔の身体も溶解液であり、取り込んだ獲物を溶かす事ができる。仮面の悪魔はダンテを溶かし、骨だけにして吐き捨てようとしていた。

 

仮面『ぬぅっ!?

 

仮面の悪魔が突然 苦しんだと思った刹那、悪魔の身体が真っ二つに泣き別れた。中から、リベリオンを振り上げた姿勢のダンテが現れる。それは、ダンテが内側から悪魔を斬り裂いた事によるものだった。

そのまま悪魔は消滅した。

 

 

・・・・・・

 

ネロ「ただい・・・ま・・・」

 

キリエ「・・・・・・・・・」

 

夜、買い物に出掛けてたネロとキリエが戻ってきたのだが、2人が鎮守府に着いて最初に見たのは、ボロボロになった鎮守府の有り様だった。

こうして、今回の騒動が終わった・・・かに見えたが、まだ終わっていなかった。

 

・・・・・・

 

*演習場*

 

翌日、加賀がダンテと艦娘達を演習場に呼び出した。

あまり感情を表に出さない加賀も、その日は怒りの形相だった。しかも、手には青葉が ばら蒔いた新聞があった。

 

加賀「これは何?」

 

青葉「いや・・・えっと・・・」

 

加賀の気迫に、青葉も言葉が紡げない。

話は それだけでは終わらない。

 

加賀「昨日 私が帰ってきた時、隠れて見ていたそうね?」

 

告白されていた瞬間、隠れて見ていた事がバレていた。艦娘達は誰が言ったのかと犯人探しをするように、お互いの顔を見合わせていく。

それよりも、嫌な汗が止まらない。

 

加賀「提督、お願いがあるのだけれど、いいかしら?」

 

ダンテ「ん?」

 

加賀「しばらくの間、全員の訓練に関する事を私に一任してくれないかしら?」

 

ダンテ「俺は別に何でもいいぞ?好きにしな」

 

これには艦娘達が反対した。

恐らく加賀が一任してほしいと言ったのは、恥ずかしい所を見られた腹いせに、訓練でボコボコにする為だ。少なくとも艦娘達は そう考えた。

そして提督であるダンテが許可を出してしまえば、理不尽 極まりない訓練が正式に認められる事になる。

しかし決定が覆る事はない。ダンテは艦娘の訓練に関してはノータッチで興味がなく、文句を言っていた艦娘達も加賀の一喝で沈黙した。

 

加賀「さぁ、楽しい訓練を始めましょうか。覚悟はいいわね?」

 

瑞鶴「に・・・逃げろー!」

 

加賀「待ちなさい!」

 

蜘蛛の子を散らすように演習場から逃げる艦娘達。それを追う加賀。鬼ごっこが始まる。

その後 加賀が発艦した艦載機のパイロットが全員の位置を報告。全員 捕まり、航空演習では加賀のスパルタ訓練で皆ボロ雑巾になったとか、ならなかったとか。

那珂のファン1号である憲兵も、那珂の取り計らいでファンを辞めずに済んだ。事情を知った那珂が、自分のファン49人を公開説教。姉妹艦である川内と神通も苦笑いで見守っていた。

こうして、騒がしい憲兵の恋に、1つの幕を下ろしたのだった。




次回も よろしく お願い致します!
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