Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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今回の話、長くなったので3回に分けます。

107話です!どうぞ!


Mission107 リストラ?解体!?~便利屋の仕事を再開せよ~

*Devil May Cry鎮守府 執務室*

 

執務室では、大淀が1人で仕事していた。ダンテは大本営に向かっており、今は留守にしてる。

大淀は黙々と書類の処理と整理をしていたのだが・・・

 

大淀「もうムリーーー!!」

 

遂に我慢の限界に達した。

鎮守府は現在、財政難に陥っていた。

鎮守府は度々 壊れ、悪魔が出て戦闘になれば、器物破損で借金が増える(周りを気にせず暴れ回るダンテとネロが原因)。

艦娘達の副業とも言える便利屋の仕事も、最近は閑古鳥が鳴いていて収入がない。海軍から支給される全員の給料も、借金返済に回されて給料が無いに等しい状況だった。

大淀が あの手この手で どうにか遣り繰りしてきたが、それも限界が来ていた。

 

 

*大本営 元帥 執務室*

 

ダンテ「金 貸してくれ」

 

元帥「またか!これで何度目だ!」

 

お金を借りに来たダンテに、元帥は激怒する。それも そうだろう。お金を借りて、返してから また借りるなら、元帥も そこまで怒らなかっただろう。しかし、ダンテの場合は借りて、返さず また借りる。そりゃ元帥も怒って当然だ。

 

元帥「お前の鎮守府は いったい どうなってる!」

 

ダンテ「どうって言われてもな・・・」

 

元帥「お前が こっちに戻ってきて5ヶ月だ!その間に お前の鎮守府は4回の損害が出てる!4回もだぞ!」

 

ダンテ「もう そんなに経つのか・・・。時間が経つのは早いもんだ」

 

元帥「意味を理解していないらしいな・・・!」

 

尋常ではない事故や深海棲艦の襲撃でもない限り、普通の鎮守府は そんなに壊れない。しかしDevil May Cry鎮守府は当たり前のように何かしら破損する。修繕費も馬鹿にならない。

 

元帥「借金を返済する気はあるのか?」

 

ダンテ「勿論あるさ。けど不思議な事に増えるんだ」

 

元帥「お前が しっかりしてないからだろ!」

 

それからガミガミと元帥が怒鳴り散らすのだが、ダンテは違う事を考えながら話を聞き流すのだった。

しばらくして元帥の息が切れ、少し落ち着いた。

 

元帥「お前は他の鎮守府にも借金してるそうだな?」

 

ダンテ「佐世保には断られた。ハハッ!」

 

元帥「笑うな!」

 

Devil May Cry鎮守府は、横須賀、舞鶴、呉鎮守府からも借金しており、舞鶴と呉提督は気前良く貸してくれた。横須賀提督も文句を言いながら、何だかんだで貸してくれた。

因みに、大将からも個人的に借金してる。

総額にすると笑えない額になっている。

 

元帥「言っておくが金は貸さん!先の借金を返してから出直してこい!」

 

元帥に背中を押され、ダンテは執務室から追い出された。頭をポリポリと掻きながら どうするか考えた結果、鎮守府に帰る事にした。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 執務室前*

 

昼頃、大本営からダンテが戻った。

今は秘書艦の赤城、秘書艦補佐の加賀、事務全般を任せてる大淀と、今後について話していた。

 

大淀「督促状、滞納通知・・・提督、これ以上は無理です」

 

加賀「このままじゃ鎮守府が解体されるわよ」

 

ダンテ「何とかしてくれ」

 

赤城「便利屋の仕事はしないんですか?」

 

ダンテ「人が来なけりゃ仕事にならねぇだろ」

 

加賀「間宮さんも言ってたわ。ネロ達が来てから必要な食材も増えたって」

 

ダンテ「それを言うなら、お前と赤城は食い過ぎだ」

 

赤城「普通です!」

 

ダンテ「1人でチャーハン20人前 食うのは世間 一般的に普通だと言えんのか?」

 

赤城「普通です!」

 

ダンテ「話にならねぇな・・・」

 

ネロ、キリエ、孤児院の子供達の事は鎮守府で面倒を見ているが、それは鎮守府で勝手に そうしてるだけで、海軍からの正式な許可はない。つまり、海軍からの補助は一切ないので、食費などは これまで鎮守府が負担してる状況だった。

 

ダンテ「もう減らすしかないな」

 

赤城「そんな!皆を犠牲にするんですか!?」

 

ダンテ「仕方ないだろ。大袈裟に言うな」

 

青葉「青葉、聞いちゃいました・・・」

 

盗み聞きしていた青葉は焦ったような顔をして、その場から急いで離れた。

 

 

*食堂*

 

食堂では皆が昼食を摂っていた。その中に、睦月型の艦娘も食事していた。

その睦月型も、今では人数が増えている。

1番艦『睦月』、3番艦『弥生』、4番艦『卯月』、10番艦『三日月』、11番艦『望月』が着任していた。

 

望月「何だか最近、食堂のメニューが質素な気がするねー」

 

如月「そうね・・・」

 

睦月「仕方ないよ。大淀さんも言ってたけど、今は鎮守府も大変だからって」

 

文月「豆のスープ飽きた・・・」

 

三日月「文月、我が儘 言わない」

 

望月「つーかさ、ここの司令官どうなってんの?鎮守府の運営 成り立たないぐらい借金って・・・」

 

卯月「うーちゃん、あの人 苦手ぴょん・・・」

 

睦月「どうして?」

 

卯月はイタズラ好きの艦娘だ。この前、卯月は あまり話した事がないダンテにイタズラをした。その直後、すぐに逃げたが捕まって お尻を叩かれ、鳳翔の説教部屋に連行され、比叡料理の後片付けをさせられる、怒涛の お仕置き3連発が待っていた。

卯月としては軽いイタズラのつもりだったのだが、そこまでやられるとは思わず、少し苦手意識を持っている。

 

弥生「卯月が、悪い・・・」

 

卯月「うーちゃん悪くないぴょん!」

 

そうは言ってるが、睦月型は満場一致で卯月に有罪判決を言い渡した。

そこに、青葉が息を切らせて食堂に駆け込んできた。皆は何事かと食事の手を止めた。

それから青葉の話を聞いた皆は、驚愕した。

 

『リストラ!?』

 

Devil May Cry鎮守府が発足してから そんな気配は1度もなかった。故に、艦娘達にとって この事態は予想外だった。

 

瑞鶴「じゃあ何?私達、解体されるって事?」

 

青葉「数を減らすと言ってたのを、間違いなく聞きました」

 

千代田「でも誰が解体されるんだろ?」

 

川内「そんなの決まってるじゃん。深海棲艦や悪魔と戦わなきゃいけないし、弱い人から解体されるんじゃない?」

 

川内の考えでは、単純に改や改にすらなっていない者が優先的に解体されると考えていた。その考えだと、改二または それ以上の大規模改装を受けている者は安心だが、そうじゃない者からすれば堪ったものではない。

 

磯風「着任したばかりなのに・・・」

 

陽炎「絶対にさせないから!」

 

ネロ「俺が話してきてやる」

 

ショックで項垂れる者が多く居る中、ネロが動いた。しかし、それを利根が止める。

 

利根「待つのじゃ」

 

ネロ「もし青葉が言ってる事が事実なら、やめさせるべきだろ?」

 

利根「いや、その時間が惜しい。これがリストラなら、役立たずから解体される。今 鎮守府には お金が無いであろう?なら・・・」

 

衣笠「そうか、お金を稼げばいいんだ!」

 

北上「じゃあ便利屋 再開?」

 

天龍「だったら すぐに行こうぜ!」

 

神通「でも依頼者が居ないと動けません」

 

そう、便利屋は依頼者が来て仕事を引き受けてから初めて動く事ができる。依頼がなければ何もできない。

暁型から前にやったチラシ配りの案が出るが、そんな時間はないかもしれない。チラシを配り、依頼者が来るのを待っていては遅い。チラシを作ってる間に、解体される可能性もある。悠長にはしてられない。

 

大井「もっと手早く大金を手にする方法は・・・」

 

北上「やっぱ身売りするしか━━」

 

大井「絶対ダメです!!」

 

北上「だよねー・・・」

 

どうするか悩みつつも、足で仕事を探すしかない。形振り構ってられない状況なので、全員すぐに動く事にした。

 

長門「兎に角 困ってる人を探せ!安くてもいい!お金を稼ぐんだ!」

 

皆が仕事探しに行く中、睦月型と綾波型だけは動かなかった。

その睦月型はと言うと・・・

 

卯月「うーちゃん そんな面倒な事したくないぴょん!」

 

望月「あたしもパース」

 

三日月「そんな事 言ってる場合じゃないでしょ!」

 

睦月「睦月達 解体されるにゃしー!」

 

弥生「ネロ、手伝って・・・」

 

ネロ「仕方ねぇなぁ・・・」

 

動かない卯月と望月を引っ張り、外に連れ出そうと奮闘していた。

そして同じく動かない綾波型。綾波型の艦娘も、何人か着任して増えていた。曙の他に、綾波型7番艦『朧』、9番艦『漣』、10番艦『潮』が着任している。

 

曙「ちょっと漣、私達も行かないと」

 

漣「ちょっと待って、漣に考えがあるから」

 

漣はノートパソコンやらカメラやら、何かしらの機材の準備を始めている。姉妹艦には何をするつもりなのか全く理解できない。

 

曙「・・・何これ?」

 

漣「それに着替えてね。あ、朧と潮は これ持って」

 

「「え?」」

 

機材の準備が終わると、曙に何かの衣装を渡した。その服は、ヒラヒラとした可愛らしいデザインをしていた。

そして朧と潮には、照明機材を持たせて準備万端。何の説明もなく訳が分からない。

とりあえず、言われるまま渡された衣装に着替えた曙。

 

曙「何で私が こんな服 着なきゃいけないのよ?」

 

漣「ぼのには、ネットアイドルになってもらいます!」

 

曙「はぁ!?」

 

漣「ネット配信で投げ銭してもらってガッポリ稼いでやんよ!」

 

曙「やる訳ないでしょ!」

 

漣「うおーい!やらなきゃ漣達 解体されるっての!」

 

曙「自分でやれ!」

 

漣「漣達を助けると思って━━」

 

曙「やらない!」

 

漣「ぼのたんの可愛さを世界に発信して札束に殴られながら稼げるなんて、こんな美味い話 他にないから!」

 

曙「うるさい黙れ!」

 

潮「け、喧嘩はダメー!」

 

曙をネットアイドルにして稼ぎたい漣。やりたくない曙。2人の掴み合いの喧嘩が始まる。潮が止めに入るが、気の弱い潮では止められるはずがなかった。

 

朧「この鎮守府、どうなっちゃうんだろうねー?」

 

一緒に連れてるカニを撫でながら朧が言うが、カニに分かる訳がなかった。

 

 

・・・・・・

 

*正面ゲート*

 

望月「マジで行くのー?」

 

ネロが手伝い、結局 外に連れ出された卯月と望月。

ネロと一緒に、睦月型も他の艦娘のように外で仕事がないか探しに行く事にした。

いざ出発しようとすると、見知らぬ女性が訪ねてきた。

 

女性「あの、どんな仕事も引き受けてくれる便利屋さんは、ここでしょうか?」

 

意図せず仕事が舞い込んだ事に、睦月型は笑顔になる。これなら仕事を探しに行かなくても済みそうだ。

 

睦月「はい、そうですよ」

 

女性「あの、娘を探してほしいんです」

 

卯月「卯月達は高いぴょん。それなりの報酬をもらわなきゃ仕事しない・・・痛っ!」

 

依頼者に ふっかける卯月を、弥生が叩いて黙らせる。

それにしても、娘を探してほしいとは、何か込み入った事情がありそうだ。

 

ネロ「詳しく聞かせてくれないか?」

 

この女性の話では、娘が家に帰ってこないらしい。

夜遊びで夜遅くに帰ってくる事も多いらしいが、遂には家に帰ってこなくなったらしい。

家出から1週間は経っており、学校にも来ておらず、警察にも捜索願は出したが、まだ見付かっていない。

途方に暮れていると、どんな仕事も引き受けてくれる海軍の便利屋が居ると噂を聞いた。最後の望みとして、仕事を依頼しに来たのだった。

 

女性「お金なら払いますから、お願いします!どうか、娘を探してください!」

 

母親は深々と頭を下げる。

睦月達に、断る理由はない。この仕事を引き受ける事にした。

 

睦月「分かりました。娘さんは私達が探します」

 

皐月「うん!ボク達に任せてよ!」

 

望月「マジかー・・・」

 

望月は この期に及んで やる気が出ないようだ。卯月も、叩かれた事もあり口には出さないが、望月と同じ気持ちだった。

 

如月「悪魔とは関係なさそうだけど、ネロも手伝ってね♪」

 

ネロ「そのつもりだ」

 

女性「これが娘です」

 

母親が手渡したのは1枚の写真だった。

名前も聞き、他にも色々と情報を貰ってから捜索を開始した。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

街まで来たネロと睦月型は、一旦 情報を整理する事にした。

 

三日月「娘さんの名前は(りん)さん、17歳の高校2年生。制服を着たまま出掛けて戻らず、友達と遊ぶ時は、よく この辺りに来るそうです」

 

写真に写ってるのは今時の高校生という感じで、黒のロングストレート、耳にピアス。特徴と言えば それだけである。

 

卯月「そんなの、その辺にゴロゴロと歩いてるぴょん」

 

如月「でも、今の時間なら まだ見付けやすいと思うの」

 

ネロ「早く探すぞ」

 

学校が終わるまでには まだ時間がある。今の時間帯に学生が歩いてるのは少ない。そういう意味では、目立つので見付けやすいかもしれない。

ネロ達は聞き込みを始めた。

 

 

・・・・・・

 

*2時間後*

 

聞き込みしながら探し回ったが、中々 見付からない。既に学校も終わってる時間で、道行く学生も増えてる。これでは見付けるのは容易な事ではない。

 

皐月「もしかして、この辺りには居ないのかな?」

 

宛が外れたかと思い、別の場所を探すか思案していると、女の子の怒声が聞こえた。

そちらに行くと、ガラの悪そうな男4人が女子高生に絡んでいた。どこかに連れて行こうとしているが、女子高生は抵抗している。

 

チンピラ「1人なんでしょ?いいから俺達と遊ぼうよ」

 

女子高生「あたしに触んないで!怪我するよ!」

 

三日月が写真に写る凜と、目の前の女子高生を何度も何度も見比べる。

 

三日月「んん?・・・あの人 凜さんです!」

 

望月「うわ~、面倒臭そうな状況で見付かるとか、ないわ~・・・」

 

そう、絡まれていたのは探している凜だった。早く助けて、母親の元に帰さなければ。

 

ネロ「俺が行ってくる」

 

睦月型を その場に残し、ネロ1人で向かっていく。睦月型は一先ず、ネロに任せる事にした。

 

チンピラ「いいから来いよ」

 

凜「イヤッ!」

 

ネロ「おい、やめてやれよ。嫌がってるだろ」

 

チンピラ「あ?何だ お前?関係ない奴は引っ込んでろ」

 

ネロの登場に凜もチンピラも、一瞬 呆けた顔をするが、すぐにチンピラの1人がネロの胸ぐらを掴んで威嚇してくる。しかもネロの片足まで踏んでくる。

ネロは自分の胸ぐらを掴む腕を掴み、突き飛ばすように振り払った。

 

ネロ「男が女の子を複数人で囲んで、挙げ句 人の足まで踏むとは、お前らモテねぇだろ?今度は俺が踏んでやるよ」

 

チンピラ「んだと この野郎!」

 

ネロの挑発にチンピラ達がキレる。

最初に胸ぐらを掴んできたチンピラが殴り掛かってくる。ネロは自分の腕でガードして、がら空きの腹を1発 殴ってから突き飛ばす。

更に2人のチンピラが時間差で殴り掛かってきたが、ネロは小さい動作で避け、その2人も突き飛ばす。

直後、もう1人のチンピラが体勢を低くしてネロにタックルしてきた。ネロは それを受け止め、膝蹴りを入れてから投げ飛ばす。

時間差で殴り掛かってきた片割れが また向かってくるが、ネロは片手で逆立ちしながら、その勢いのまま顔面を蹴り飛ばす。

今度は最初に胸ぐらを掴んできたチンピラが また殴り掛かってくるが、ネロは その腕を掴んで動けなくしてから顔面を殴る。

 

皐月「ネロ、右で殴っちゃダメだよ!左にして!」

 

ネロ「じゃあ足にする!」

 

顔面を殴った時、ネロは悪魔の右腕で殴っていた。一応 手加減はしてるが、人間相手には遠慮した方がいいだろう。

バラバラで攻撃しても駄目だと考えたチンピラは一斉にネロに殴り掛かる。しかし、ネロは蹴り技で纏めて蹴り倒した。

最初に胸ぐらを掴んできた倒れてる男を見て、ネロは ゆっくりと近付いていく。

それを見たチンピラは、自分が どうなってしまうのかと、ネロの強さも相まって顔を引き攣らせていると、宣言通り足が内側に回るように右足を踏まれた。右の股関節が悲鳴を上げ、その あまりの痛さにチンピラも悲鳴を上げる。

 

ネロ「俺に勝とうなんざ、2000年 早いぜ!」

 

弥生「やり過ぎ・・・」

 

チンピラ4人は痛む身体に項垂れながら地面に倒れている。

ネロは呑気に決め台詞を言ってるが、周りには野次馬が集まっていた。人の往来が多い街中での乱闘だったので、ちょっとした騒ぎになっていた。

ネロは気にする様子もなく、凜に声を掛けた。

 

ネロ「おい、大丈夫か?」

 

凜は もう何が何だか、訳が分からないという風に唖然としていた。しかし、何も言わずに その場から逃げ出した。

 

ネロ「ちょっと待てよ!」

 

卯月「あいつ逃げたぴょん!」

 

倒れてるチンピラや野次馬を放置して、ネロは凜を追い掛ける。睦月型も それを追った。

ネロが追い付き、凜の腕を掴んで引き止める。

 

ネロ「ちょっと待ってくれ!」

 

凜「離してよ!」

 

ネロ「逃げないでくれ。俺達は話がしたいだけだ」

 

凜「私と一緒に居ると怪我するよ!」

 

ネロ「・・・それ どういう意味だ?」

 

凜「いいから私に構わないで!」

 

ネロ「だから話を聞けって!俺は君の母親に頼まれて来たんだ」

 

凜「はぁ!?ふざけないで!」

 

凜はネロの手を振りほどこうとするが、ネロは中々 手を離さない。

そして凜は、とんでもない事を大声で叫び出した。

 

凜「ちかーん!へんたーい!お巡りさーん!」

 

ネロ「え?え?えっ!?」

 

何事かと人が集まってくる。

しかもタイミングがいいのやら悪いのやら、自転車で巡回中の警察官が2人 駆け付けた。

 

警官「どうしました?」

 

ネロ「いや、何でもねぇよ」

 

と言ったが、通りすがりの目撃者が警察に見た事を話した。しかも話が誇張して、ネロが女子高生を襲っていた事になってしまった。

 

警官「詳しく話を聞かせてもらっても?」

 

ネロ「違う!俺は何もしてねぇ!って、あいつ どこ行った!?」

 

警官「待ちなさい。話は まだ終わってないよ」

 

ネロ「今それ処じゃねぇんだよ!」

 

警官に対応してる隙に凜が消えた。どさくさに紛れて逃げたのだろう。

もう1人の警官が無線で応援を呼び、少ししてパトカーが到着した。

 

ネロ「離せよ!」

 

警官「いいから署まで来なさい!」

 

暴れて怪我をさせる訳にもいかず、パトカーに乗せられ警察署に連行された。

睦月型は この展開に唖然とする中、卯月だけは悪ノリしていた。

 

卯月「やっぱりネロは凶悪犯だったぴょん。そういう顔してたから うーちゃんは気付いてたぴょん」

 

三日月「そんな訳ないでしょ!」

 

皐月「ど、どうするの!?」

 

誤解で逮捕されたのは見過ごせない。しかし、逃げた凜を放っておく訳にもいかない。睦月型は二手に分かれて対応する事にした。

ネロの誤解を解き、凜を見付ける事はできるのだろうか?




次回も よろしく お願い致します!
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