Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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109話です!どうぞ!


Mission109 迎撃戦~君は1人じゃない~

凜を見付けたネロ達は、悪魔に狙われてる凜を見付けた。

悪魔に狙われる原因となるネックレスを破壊しようとするが、その途中でネロは意識を失ってしまう。

凜を保護した鎮守府は、来るであろう悪魔に備えて準備を進めていた。

 

 

*Devil May Cry鎮守府 グラウンド*

 

凜は、グラウンドに建てられた家でキリエと間宮と一緒に居た。その横では、ネロがレッドクイーンを組み立てている。

 

凜「大丈夫だよね・・・?」

 

キリエ「大丈夫、皆を信じて」

 

ネロ「もう慣れっこだよ」

 

孤児達は横須賀鎮守府に預けてある。心置きなく戦える。

 

 

*正面ゲート*

 

艦娘達や憲兵隊は、鎮守府中に散らばって悪魔を待っていた。正面ゲートでは、ダンテも居た。

 

大淀「提督、明日から仕事しません」

 

ダンテ「そう言うなよ。可哀想な お嬢ちゃんを助ける為だろ?」

 

大淀「何も ここで迎え撃たなくてもいいじゃないですか!」

 

今回は大淀も艤装を装備して参戦する。しかし、大淀には1つ心配な事があった。

悪魔との戦闘になれば、何かしらが壊れる。鎮守府で戦闘になれば、また鎮守府が壊れる事は避けられないだろう。そうなれば、また借金が増える。大淀は それが心配だった。

 

北上「本当に今日 来るのかな?」

 

足柄「来なかったら明日も待つだけよ」

 

川内「何でもいいって!待ちに待った夜戦だよ!夜戦!」

 

阿武隈「どっかの夜戦バカは幸せだね・・・」

 

ダンテ「・・・・・・来るぞ」

 

ダンテは悪魔の臭いを嗅ぎ取り、悪魔の接近を察知した。グラウンドに居るネロも、右腕が光り気付いていた。

次の瞬間、正面ゲートに仕掛けた地雷が爆発した。大きな爆炎が上がり、辺りを照らす。

燃え残っている炎の壁を飛び越え、アサルトが鎮守府に侵入する。鎮守府の他の場所でも地雷が爆発し、アサルトが現れた。

艦娘達は艤装で、憲兵隊は銃を撃ち迎撃する。

ダンテもエボニー&アイボリー、コヨーテ・A、パンドラを使い分け、悪魔を蹴散らしていく。

夜戦に向かない艦娘は、夕張が用意した手榴弾を投げて対応していた。

あっちでドッカンドッカン、こっちでドッカンドッカン。もう鎮守府は お祭り騒ぎである。

 

 

*グラウンド*

 

ネロ「始まったな、行ってくる」

 

戦闘音が鳴り響き、ネロは家を出る。

すると、撃ち漏らしたアサルトが こっちに向かってきていた。家の周りを固めていた艦娘達が迎撃を開始する。

 

ネロ「やってやるよ!」

 

ネロもレッドクイーンを片手に、アサルトへ向かっていく。

自分の後ろには護るべきキリエと、凜が居る。敗ける気がしない。敗ける訳にはいかない。

 

 

*中庭*

 

摩耶「あいつら、悪魔のくせに盾 使いやがるぞ!」

 

夕立「扶桑さんと山城さんと同じっぽい!」

 

山城「これ航空甲板だから!」

 

アサルトは装備している盾で、艦娘達の砲撃を防いでいた。しかし、そんな事は知った事ではないと言わんばかりに、艦娘達は攻撃を続ける。

盾の耐久力に限界が来ると壊れ、そのまま砲撃に晒されアサルトが消滅する。

 

天龍「よっしゃあ!」

 

だが まだ終わりではない。アサルトは次々と鎮守府に侵入してくる。統率してる悪魔を倒さなければキリがない。

 

 

*艦娘寮*

 

秋雲「イラスト描きたーい!」

 

陽炎「あとにしなさい!」

 

黒潮「これ、いつまでも続けてられへんで!」

 

陽炎「口 動かす前に撃つ!」

 

不知火「くっ・・・!」

 

アサルトが不知火に向かってラリアットを仕掛けてきた。不知火はアサルトに押し倒される形になる。アサルトの爪が不知火に迫り、不知火は右へ左へと首を反らして避ける。だが馬乗りにされた状態では、躱し続けるのは困難だ。

 

陸奥「不知火!」

 

不知火に馬乗りになるアサルトを、陸奥が蹴り飛ばす。直後、砲撃を喰らわしてやった。

陸奥の手を借りながら不知火は立ち上がる。

 

陸奥「大丈夫?」

 

不知火「はい」

 

陸奥「まだまだ来るわよ。気を付けて」

 

 

*本館4階*

 

瑞鶴「これ楽しい!翔鶴姉、もっと こっちに回して」

 

空母と水母の艦娘が窓から手榴弾を投げまくっていると、瑞鶴のテンションが上がる。爆撃ではないのだが、遠慮せずに爆発させれるのが嬉しいのかもしれない。

 

翔鶴「瑞鶴、危ないから気を付けて」

 

瑞鶴「大丈夫 大丈夫、投げるだけだし楽勝だか・・・うわっ!?」

 

翔鶴「瑞鶴!」

 

アサルトは窓に向かって暴風を飛ばしてきた。瑞鶴は暴風に吹き飛ばされ、その拍子に瑞鶴が投げようとした手榴弾が床に落ちる。しかもピンは抜かれている。

4階に居た艦娘は手榴弾を見詰めて動かない。最悪の状況が頭を過り、思考がフリーズする。

 

『・・・・・・・・・』

 

加賀「た、退避ー!」

 

蒼龍「逃げろー!」

 

『きゃあああああ!!』

 

手榴弾が爆発。他の手榴弾にも引火して特大の爆発が起き、本館の4階が吹き飛んだ。

 

 

*正面ゲート*

 

ダンテは後ろを振り返り、爆発する本館を見る。だが すぐにアサルトとの戦闘に戻った。

爆発は他の場所で戦闘してる者達にも見えていた。

 

満潮「何なのよ、このバカな作戦!」

 

霞「クズ司令官!半分 悪魔なんでしょ?こいつら一気に纏めて倒せないの?!」

 

ダンテ「できなくもないが、この辺り一帯が消し飛ぶ事になるぞ。それでもいいのか?」

 

満潮「はぁ!?いい訳ないでしょ!バカじゃないの!」

 

霞「ったく、どんな采配してんのよ・・・。本っ当に迷惑だわ!」

 

朝潮「こら!満潮、霞!司令官に向かって何て口の利き方するの!」

 

ダンテ「クソの次はクズとバカ呼ばわりか・・・。いつの間にか口の悪い艦娘が増えたもんだ」

 

「「余計な お世話よ!」」

 

朝潮「妹達が申し訳ありません!」

 

ダンテ「鳳翔は どんな教育してたんだ?」

 

鳳翔『提督!聞こえてますよ!』

 

ダンテ「クソ、聞かれてたか・・・」

 

無線の回線は開きっぱなしだったので、会話は全員に全て筒抜けである。お陰で本館の4階から3階に移動していた鳳翔にも聞かれていた。

緊張感のない会話を繰り広げていると、バリバリと音が鳴り、鎮守府に雷が落ちた。

その雷の正体は『ブリッツ』だった。

ブリッツも、嘗て魔界の帝王が造り出した精鋭で、電撃を操る力を持つ急襲型 悪魔だ。

 

ダンテ「全員 動くな!」

 

ダンテの指示に従い、艦娘達は砲撃をやめる。

するとブリッツは、艦娘達に攻撃しようとしていたアサルトに攻撃を始めた。

 

球磨「あいつ・・・味方を攻撃してるクマ」

 

ブリッツには視力がなく、獲物の動きを察知して行動する事が多い。その為、他種の悪魔を攻撃してしまう事もある。攻撃そのものが激しい為、巻き込まれないように注意が必要だ。

 

ダンテ「おい電気屋!」

 

ダンテが大声を出すと、アサルトを攻撃していたブリッツが反応する。

手をパチパチと叩き、更に挑発する。

ブリッツは雷となり、光速でダンテに迫る。間合いを詰めると元の悪魔の姿に戻り、3本の長い爪で攻撃を仕掛けてくる。

カウンターでリベリオンを振り下ろすが、ブリッツは再び雷になって回避した。

 

ダンテ「ほら こっちだ!」

 

その場から移動してブリッツを誘導する。

ダンテとブリッツが居なくなった事で、艦娘達はアサルトへの攻撃を再開した。

 

 

・・・・・・

 

*グラウンド*

 

デビルブリンガーでアサルトの1体を振り回し、他のアサルトを吹き飛ばしてから投げる。

すると、デビルブリンガーが新たな悪魔の反応を示す。

ネロはグラウンドの家に引き返した。

家の中ではキリエ、凜、間宮が、戦闘が終わるのを待っていた。

その頭上では、次元の穴が開いて悪魔の手が凜に襲い掛かる。しかし、その手は凜に届く前に止まった。

窓を突き破って伸びてきたデビルブリンガーが、悪魔の手を掴んでいた。

 

凜「な、何!?」

 

ネロは力いっぱい腕を引き、悪魔を家の中から引き摺り出した。

 

悪魔『また邪魔したわね!

 

ネロ「悪いな、趣味なんだよ!」

 

ブルーローズを撃つが、悪魔は また次元の中に逃げ込んでしまった。

次の瞬間、ネロの側面から悪魔の手が伸びてくる。ネロはレッドクイーンで咄嗟に受け止めて防いだ。

 

ネロ「どうして凜を狙う?」

 

悪魔『あの小娘が持っているのは、我が主を人間界に呼び出すのに必要な物。主が人間界に来れば、忽ち人間達は滅びるでしょうね

 

ネロ「させる訳ねぇだろ」

 

悪魔『だから ここで お前を殺す!お前を殺した後、あの小娘も なぶり殺してやるわ!

 

悪魔は また次元の中に逃げた。

ネロは閻魔刀を出して動かない。次に悪魔が出た瞬間を待っている。

 

ネロ「・・・・・・そこだ!」

 

抜き身の閻魔刀を真上に投げると、ネロの頭上から奇襲を掛けようとしていた悪魔の額に突き刺さった。

ネロも飛び上がり、空中でレッドクイーンによる連続攻撃を与える。

閻魔刀を引き抜き、更にレッドクイーンのグリップ部分を捻って『イクシード』を発動。炎が吹き出し、レッドクイーンの刀身が熱を帯びる。

レッドクイーンと閻魔刀を素早く振るい、ダメージを与え続けていく。激しい攻撃に悪魔は為す術もない。

止めに、レッドクイーンと閻魔刀を同時に振り下ろし、悪魔を地面に叩き付けた。ネロも遅れて着地する。

 

悪魔『お許しください・・・我が主・・・

 

悪魔は自分が仕える者に言葉を残し、消滅した。

 

 

*浜辺*

 

同じ頃、ダンテとブリッツの戦いも終わろうとしていた。

黄色から赤色の雷を纏ったブリッツは、ダンテに向かって赤い電撃を飛ばす。ダンテは それをジャンプして躱した。

ブリッツがダンテに向かっていくが、既にルシフェルを装備していたダンテは、自身の前方に無数の爆発する剣を配置する。

ブリッツは躱せず自ら爆発する剣に突っ込んだ。それを引き金に、爆発する剣が全て爆発してブリッツが纏う雷を消し飛ばした。

今度はギルガメスを装備し、強烈な蹴りでブリッツを蹴り飛ばす。

蹴り飛ばされたブリッツは海に沈み、少しすると爆発して大きな水柱が上がった。

 

ダンテ「一丁 上がり!」

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 グラウンド*

 

現れたアサルトも全て倒し、全員がグラウンドに合流した。

凜の持つネックレスは悪魔を引き寄せる。こういうのは壊してしまうのが1番だ。しかし、凜は渡そうとはしない。

 

ネロ「凜、お前が何を隠してるのか知らないけど、それを持ってる限り悪魔に狙われる。いつか誰かを巻き込んじまうぞ」

 

キリエ「凜にとって、大事な物なんだよね?」

 

凜「気付いてたの?」

 

キリエ「そんな気がしただけ。でも、これは凜や皆の為なの。だから お願い、それを渡して」

 

凜「・・・分かった」

 

凜はネックレスをネロに渡そうとしたが、望月が止めた。

 

望月「ネロは触らない方がいいんじゃない?また ぶっ倒れるよ?」

 

確かにネックレスに触れてネロは倒れてしまった。また触ると同じ事が起きるかもしれない。

すると、ダンテが横からネックレスを取ってしまった。だが何も起きない。苦しむ訳でもなく、倒れるでもなく、普通に問題がなかった。これには皆も不思議そうに首を傾げた。

 

ダンテ「こいつは悪魔に対して効力を発揮するんだろう」

 

時雨「えっと・・・」

 

鈴谷「意味 分かりませーん」

 

皆は更に首を傾げる。ダンテも半分は悪魔だ。なら、ダンテとネロには何の違いがあるのだろうか?

 

ダンテ「ネロ、左手を出してみろ」

 

ネロが左手を差し出すと、ネックレスを持ったままネロの手に触れる。だが何も起きなかった。

次に右手に触れると、ネックレスが光ってネロが苦しみだした。

 

ダンテ「退魔の力が宿った物を悪魔の手で触れば、そりゃ ぶっ倒れるに決まってるだろ。死ななかっただけ運が良かったな」

 

ネロ「はぁ・・・はぁ・・・マジかよ・・・」

 

つまりネックレスに込められた力が、ネロの悪魔の右腕に反応して拒絶していたのだ。人間としての手で触っていれば、ああはならなかった訳だ。

 

赤城「知ってたんですか?」

 

ダンテ「前に似たようなのを見た事がある。悪魔から身を守るには便利だが、普通の人間が持ってるには危険過ぎる」

 

凜に今度こそ壊していいか再確認すると、凜は頷いた。それを見たダンテはネックレスを放り投げ、銃の引き金を引いた。ネックレスのトップを銃弾が貫き、粉々に砕いた。

こうして、家出娘を巡る騒動が終わった。

だが依頼は まだ終わっていない。凜を家に帰さねば。ネロとキリエ、睦月型が責任を持って家まで送る事になった。

 

 

・・・・・・

 

*凜の自宅*

 

家まで送り届けたのだが、凜に上がっていけと言われた。母親にも連れ戻した報告をする為に、ネロ達は お邪魔する事にした。

 

凜「適当に座ってて。お茶ぐらい出すから」

 

座るように勧められたが、ネロ達は違和感を感じていた。家に入った時、中は真っ暗だった。母親の姿もない。

 

ネロ「お前のママ、どこに行ったんだ?」

 

凜「お母さんは・・・もう居ないの」

 

皐月「え?でも・・・」

 

ネロ達は確かに、母親を名乗る人物に凜を探すように頼まれた。嫌な予感がする。

凜が見た方向には、仏壇があった。そこに飾られた写真には、依頼者である母親が写っていた。

 

睦月「嘘・・・」

 

睦月型は顔を青くして、互いの顔を見合わせる。

それから凜は、自身の事や母親の話を始めた。

凜が幼い時、父親が家を出た。それからは母親と2人で生活していた。

数年前、凜が まだ小学生だった時に、空から光 輝く巨大な悪魔と、空を覆い尽くす程の悪魔の群れが現れた。

悪魔は街を破壊し、艦娘達と それを率いる者と激しい戦いを繰り広げた。凜と母親も、その時その場所に居た。そして凜の母親は、帰らぬ人となってしまった。

この話を聞いて、如月、皐月、文月の顔が曇る。その時の事は勿論 知っている。自分達が その悪魔と戦った艦娘だから。

凜は、自分達が戦火を広げた戦いの被害者だった。

戦う事で助けられる命があれば、助けられない命もある。だが本人を前にすると、割り切れないものがある。まるで自分達が責められているような感覚だった。

ネロやキリエ、他の睦月型には何の話か さっぱりだった。

 

凜「ダンテ、だっけ?あの人でしょ?あの時 悪魔と戦ってたの」

 

如月「ごめんなさい・・・」

 

皐月「ボ、ボク達・・・」

 

凜「謝んないでよ。あの時は仕方なかった事だし・・・」

 

凜は自分を保護したDevil May Cry鎮守府の、ダンテや艦娘達が あの時の騒動の当事者だと気付いていた。

凜は その後、親戚の家に引き取られた。高校に上がってからは1人暮らしを始めて今に至る。金銭面に関してはアルバイトをしているが、心配する親戚が援助してくれているようで問題はないらしい。

 

凜「あのネックレスもね、先祖から代々 受け継がれてる物らしくて、お母さんが大切にしてたんだ。だから、形見なの」

 

凜が あのネックレスを中々 手放さなかったのは、母の形見だったから。凜には申し訳ない事をしたが、あのままでは命が いくつあっても足りない危険を孕んでいた。

しかし、これでキリエ達が感じていた違和感の理由が分かった。母親の話をすると、凜は ずっと それを否定する言葉を言っていた。それも そのはず、凜の母親は亡くなっており、母親に頼まれたと言っても信じる訳がなかった。

 

凜「お母さんが亡くなって、形見も無くなって、私 完全に1人ぼっちになっちゃった・・・」

 

凜は無理に笑顔を作ってみせるが、目からは涙が溢れていた。

すると、ずっと黙って話を聞いてたキリエが、凜を そっと抱き締めた。

 

キリエ「私の両親も、昔に亡くなったの」

 

凜「え・・・?」

 

キリエ「それからは兄さんとネロの3人で暮らしてたんだけど、同じように悪魔の事件が切っ掛けで、兄さんも亡くなっちゃって・・・」

 

ネロ「(クレド・・・)皆、少し2人だけにしてやってくれ」

 

卯月「うーちゃんは残ってるぴょん」

 

ネロ「いいから来い」

 

睦月型も今は何もできないと分かっていた為、ネロと一緒に部屋から出た。

 

キリエ「でも私は、1人じゃなかった。ネロが一緒に居てくれたの。凜は、1人で頑張ってたんだよね?」

 

凜「うん・・・うん・・・」

 

キリエ「でも、凜は1人じゃないよ。今は私達が居るから。困った事があったら いつでも言って。力になるから。それに、お母さんは きっと、凜の傍で見守ってくれてるから」

 

凜「うん・・・あり、がとう・・・」

 

凜は気が済むまで泣いた。

キリエは人の心に寄り添える優しさを持っている。その優しさは、本当の意味で、凜の救いとなったと思いたい。

凜が落ち着くと、ネロと睦月型も含めて 少しだけ お喋りをしながら時間が過ぎていった。

 

 

・・・・・・

 

凜「また会えるよね?」

 

キリエ「うん、いつでも会えるよ」

 

凜「じゃあ・・・またね」

 

キリエ「うん、またね」

 

そろそろ鎮守府に戻る為に、ネロ達は凜の家を出た。すると、目の前に凜の母親が立っていた。

母親は優しい笑みを浮かべながら頭を下げた。顔を上げると、母親の身体が ゆっくりと透けていき、消えてしまった。

 

卯月「や、やっぱり幽霊だったぴょん!うーちゃん達、やっぱり幽霊にあってたんだぴょん!」

 

弥生「卯月うるさい・・・近所迷惑・・・」

 

卯月「お、怒ってるぴょん?」

 

弥生「少し・・・」

 

睦月「あ、怒ってるんだ・・・」

 

キリエ「きっと、凜が心配で、私達に頼んだんだね」

 

ネロ「あぁ、そうだな」

 

ネロ達は鎮守府への帰路に着いた。

その途中、卯月が大事な事に気付いた。

 

卯月「報酬は どうするっぴょん?」

 

『・・・・・・・・・あ』

 

依頼者が幽霊では報酬などあるはずがなかった。娘である凜に言うのも筋違い。借金を返済する為に街中を駆けずり回り、悪魔と戦ったが、気付いた時には完全にタダ働きだった。

 

『しまったー!』

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 執務室*

 

3日後、執務室に艦娘達が雪崩れ込み、執務机に現金を置いていく。この数日、艦娘達が便利屋として働いて得た報酬だった。

 

ダンテ「何だ これ?」

 

長門「我々が働いて稼いだ。これで借金を返せば、皆を解体せずに済むだろ?」

 

ダンテ「稼いだって・・・足りねぇし。それに解体って何の話だ?」

 

加賀「そう言えば、ネロとキリエも そんな事を言ってたわね」

 

白露「借金が返せなくて食費も掛かるから、あたし達を解体して人数 減らすつもりだったんでしょ?」

 

白露の説明で、ダンテ、赤城、加賀、大淀の4人は やっと合点がいく。艦娘達が勘違いしてる事に大笑いした。

 

赤城「違いますよ、解体なんてする訳ないじゃないですか」

 

加賀「それで あんな話を・・・」

 

大淀「減らすというのは、全員分の食事の量です」

 

“皆を犠牲に”とは、食べる事が好きな赤城が、食事の量を減らすと聞いて大袈裟に言っていただけだった。

全ては勘違いと分かり、艦娘達は安心する。

 

ダンテ「ん?曙、何 怒ってんだ?」

 

曙「うっさい糞提督!別に怒ってない!」

 

結局 漣にネットアイドル デビューさせられた曙は、ご機嫌斜めだった。勘違いならやらなくて済んだ。

反対に漣は満足そうな顔をしている。

 

漣「いや~、ぼのたん可愛かったよ、最高だったよ」

 

曙「ぼのたん言うな!」

 

漣「グーはダメなやつ!グーはダメだって!」

 

曙は漣をボコボコに殴り、執務室から さっさと退室してしまった。

怒ってる理由が分からないダンテは気にしない事にした。曙が怒りっぽいのは今に始まった事ではない。

勘違いと分かった今、そうなると何故 勘違いしたのかという話になる。艦娘達は青葉を睨む。

 

青葉「あー・・・勘違いでしたー!」

 

鈴谷「逃げた!」

 

摩耶「待てゴラァー!」

 

青葉が逃げ、艦娘達も それを追って執務室から出ていく。

ソファーでは、ネロとキリエが1枚の手紙を読んでいた。その手紙は凜からで、キリエ宛に今朝、鎮守府に届いていた。

手紙には感謝の言葉や、これから自分自身が どうしていくのかが綴られていた。そして おまけも。

 

 

“PS.ネロへ、キリエ美人だから他の男に取られないように頑張ってね。女子高生に興奮するのは分かるけど、痴漢はダメだよ。キリエに嫌われても知らないぞー”

 

 

キリエ「・・・らしいよ」

 

ネロ「余計な お世話だし、興奮してねぇし」

 

キリエ「凜って おもしろいね」

 

ネロ「どこがだよ・・・」

 

ダンテ「おい、そこの犯罪者、借金が増えたから お前も少しは働け」

 

ネロ「冤罪だっつーの!」

 

結局ネロはタダ働きだったので、渡せる お金が無い。艦娘達と違ってネロだけ何もせず警察と遊んでただけだと、ダンテは勘違いしていた。

鎮守府では工事の音が鳴り響いている。

Devil May Cry鎮守府が借金を返済できる日は いつになるのやら・・・。




次回も よろしく お願い致します!
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