111話です!どうぞ!
とある女学園での行方不明事件を追っていた瑞鶴、鈴谷、熊野、川内は、学園にある噂から、旧校舎を調べる事にした。
怪しい部屋へと入るが、そこにあった姿見の鏡が突如 光り、4人は姿を消した。
*???*
鈴谷が目を覚ますと、瑞鶴、熊野、川内も倒れていた。
3人を起こして周りを見てみるが、そこには異様な空間が広がっていた。
川内「・・・これ、どうなってんの?」
空は夜のように暗くオーロラが見え、周りは昼間のように明るかった。
自分達が今 居る場所は見覚えがあった。ダンテに、鎮守府から学園まで送ってもらった時に通った場所だ。しかし、目の前に広がる光景は、地震や地盤変動があったかのように歪で、記憶と少し違う。
道路の両脇は陥没したように消えていて、崖になっていた。かなり深いのか、真っ暗で底が見えない。
鈴谷「何で鈴谷達 外に居んの?」
熊野「確か、旧校舎の鏡が光って それから・・・」
瑞鶴「兎に角、ここからなら学園が近いし、行ってみましょ」
4人は足を踏み外さないように、道路の真ん中を通って女学園へと向かった。
学園がある場所に着くと、4人は言葉を失った。学園の敷地内の地形が、不自然な程 変わっていた。地面が陥没して崖になってる場所もあれば、地面の一部が宙に浮いている。しかも、地盤が異常に捲れ上がり、校舎その物が斜めに建っている。
鈴谷「これって あれだよね・・・?夢だよね?」
川内「イテテテテテテテ!」
熊野「夢ではないみたいですわ・・・」
川内「私じゃなくて自分のを抓りなよ!」
目の前に広がってる光景は現実だ。夢ではない。
少し歩いて見て回ると、掲示板に張られたポスターや連絡事項のプリントが目に止まる。そこに書かれてる文字は、まるで鏡写しにしたように文字が反転していた。
鈴谷「全然 読めないじゃん」
瑞鶴「まさか鏡の中の世界、なんて言わないよね?」
頭を捻って自分達の置かれた状況を考えていると、女学園の制服を着た者達がゾロゾロと現れた。
人が居た事に安堵した鈴谷は、女学生に近付いた。しかし、その女学生は人ではなかった。
鈴谷「ぎゃああああ!?」
それは、女学園の制服を着たマリオネットだった。
マリオネットは刃物や銃で襲い掛かってきた。鈴谷達は艤装を展開して、自身の身を守るために応戦する。
鈴谷「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
鈴谷が誰に謝ってるのか知らないが、喚きながら砲撃してマリオネットを吹き飛ばす。川内は近接格闘術を駆使して、刃物を躱しながらマリオネットを蹴散らし、熊野や瑞鶴も落ち着いて対処していた。
*女学園 理事長室*
学園の調査2日目、ネロが学園に行って しばらくすると、理事長に呼び出された。
ネロ「消えた?」
理事長「はい、朝から授業に出ていないようで、寮の部屋にも居なかったそうです。どうやらカーテンを結んで抜け出したようで・・・」
ネロ「おかしいな・・・」
艦娘4人は学園の生徒の行方を調査していたはずだ。何か手に負えない問題や何かを見付けた場合は、連絡するようにダンテも先手を打って念押ししていた。
理事長「彼女達は どうやら、旧校舎に向かっていたようです」
警備の人間に監視カメラの映像を確認させると、瑞鶴達が旧校舎の方角に向かっていたまでは確認できていた。その先には監視カメラが無いため、その後どうなったかまでは分からない。
ネロ「旧校舎?」
理事長「今の校舎が建つ前まで使われていた校舎です。今は誰も使っていません」
ネロ「行ってみる。ダンテにも連絡しといてくれ」
ネロは理事長室から出て、すぐに旧校舎に向かう。
理事長は、Devil May Cry鎮守府にも瑞鶴達が消えた事を連絡した。
・・・・・・
*旧校舎*
旧校舎に着き、ネロは正面から入ろうとしたが扉に鍵が掛かっている。無理に抉じ開けて中に入った形跡は無いので、瑞鶴達が無理矢理 中に入ったとは思えない。
諦めて戻る途中、そのまま どこかに行ってしまったのだろうかと考えたが、ネロは旧校舎の周りを回って入れる場所が無いか確かめた。窓には全て鍵が掛かっている。ガラスを割って入った形跡も無い。
見当違いかと思い引き返そうとしたが、デビルブリンガーが一瞬 光り、悪魔の反応を示した。
ネロは旧校舎 正面の扉を蹴破り中に入った。デビルブリンガーに反応はない。
埃が溜まった床に、4人分の足跡が残っていた。それを辿っていくと、2階の通路の1番 奥の部屋に着いた。中に入ると、姿見の鏡だけがあった。
ここまでは何の異常も見受けられなかった。それでも、ネロは警戒を緩めなかった。
突然 右腕が疼き見てみると、デビルブリンガーが光っていた。
次の瞬間、鏡が光り、ネロも その場から姿を消した。
*鏡の世界*
マリオネットを撃破した艦娘4人は、到底 道とは呼べない道を進みながら女学園を探索していた。
中には断崖になっている場所もあり、瑞鶴が他の3人を踏み台にして先に上がり、上から腕を伸ばして3人を引き上げて進んだりもした。
歩ける場所は一本道になっており、道に迷う事はなかった。
熊野「これは流石に、通れませんわ」
途中で道が途切れていた。崖になっていて下は見えない。助走を付けてジャンプしたとしても、反対側には届きそうになかった。
どうしたものかと考えていると、赤い結界が出現して閉じ込められた。すると、またマリオネットが現れた。再び艤装を展開して応戦する。
・・・・・・
ネロが目を覚ますと、やはりネロも異様な場所に居た。学園の近くの道に似ている。
すると、ネロを囲むようにスケアクロウとメガ・スケアクロウが何体も現れた。
ネロは背中のレッドクイーンを地面の突き立て、グリップ部分を捻る。推進剤噴射機構からエンジンのような音が鳴り、戦闘準備はバッチリだ。
ネロ「
一斉に襲い掛かる悪魔を相手に、ネロもレッドクイーン片手に飛び込んだ。
・・・・・・
現れたマリオネットを全て倒した艦娘4人。同時に結界も消えた。
鈴谷「久々に結界 見た・・・」
川内「前には進めないし悪魔は出てくるし、これ ちょっと困ったね」
そんな事を言ってると、異変が起きた。
崖下から岩盤が浮き、途切れた道を繋いでいく。あっと言う間に道が完成した。
瑞鶴「そうか、悪魔を倒せば進めるようになるんだ」
熊野「では、先を急ぎましょう」
道は校舎へと続いている。行きたくなくても行くしかない。
進むと行き止まりだった。目の前には鏡。
鈴谷「また鏡だし・・・」
瑞鶴「ちょっと川内、触らない方がいいって」
川内「うわっ!?」
川内が鏡に触れると、中に引き摺り込まれそうになる。瑞鶴、鈴谷、熊野が川内の身体を掴んで引っ張るが、その甲斐もなく4人 一緒に引き摺り込まれてしまった。
*校舎*
鏡を通ると校舎の中だった。外からは見た時に校舎は斜めに建っていたのだが、中では真っ直ぐに建っているように感じる。どうやら空間そのものが歪んでいるようだ。
そこまでは良かったのだが、校舎内でも悪魔に襲われた。100歩 譲って それもいいとして、この先どうすればいいか分からなかった。
鈴谷「しんど・・・」
瑞鶴「こんな狭い場所じゃ艦載機 使えないし・・・」
川内「とりあえず教室の中 入ってみる?」
適当に近くの教室の扉を開け、中に入ってみる。悪魔は現れず、特に何かある訳ではなかった。
熊野「これは・・・楽譜?」
教室の黒板には、何かの曲の一部である楽譜が書かれていた。よく分からないが、鈴谷が念の為に楽譜をメモする。
その後も悪魔を倒しながら各階の教室に入り、同じような楽譜を見付けるのだった。
・・・・・・
校舎内を歩きながら、鈴谷がメモした楽譜を見て熊野は考え事をしていた。
鈴谷「熊野、前 見て歩かないと危ないよ」
熊野「これは・・・音楽室に行ってみませんか?」
鈴谷「何で!?何で夜の学校で行きたくない場所ベスト3の1つに行くの!?」
熊野「この楽譜、全部 同じ曲のメロディですわ。となると、弾いてみたくてよ」
鈴谷「みたくない!」
熊野は楽譜の旋律に見覚えがあった。
鈴谷は嫌がってるが、他にできる事もないので、熊野の提案に乗るしかなかった。
・・・・・・
*音楽室*
川内が先陣を切り、警戒しながら音楽室の扉を開ける。あるのは音楽室 特有の備品だけで、悪魔の姿はない。安全を確認すると全員で中に入った。
鈴谷「吐きそう・・・吐きそう・・・吐きそう・・・」
川内「大丈夫だから」
音楽室には偉大な音楽家の肖像画が並んでおり、かなり雰囲気が出てる。鈴谷の精神は恐怖で限界が近かった。
熊野は迷わずピアノまで行き、演奏の準備を始めた。
瑞鶴「弾けば何か変わるの?」
熊野「それはやってみないと分かりませんわ」
譜面置きに楽譜を置き、楽譜に従い演奏を始めた。その曲はシューベルト作曲、『魔王』だった。
「「「(何で選りにも選って この曲!?)」」」
熊野の演奏と共に、地響きが発生する。
・・・・・・
*鏡の世界 女学園*
ネロも悪魔を片付けて、地形が変わった女学園まで来ていた。
悪魔を倒しながら先を進む。すると、道が途切れて崖になっている場所まで来た。
ネロは1度、自分の右腕を見てからデビルブリンガーを伸ばした。デビルブリンガーは反対側にあるオブジェを掴み、ネロ自身が引き寄せられるように崖を飛び越える。
反対側に着地すると、地響きが起きる。
ネロ「な、何だ!?」
ネロが立ってられない程、地響きは更に大きくなる。
・・・・・・
*女学園*
同じ頃、ダンテは たまたま鎮守府に遊びに来ていたセリーナを連れて女学園まで来ていた。
正面ゲートまで来ると、理事長が待っていた。
理事長「お待ちしておりました!」
ダンテ「ネロは どこだ?」
理事長「向こうの旧校舎に・・・っ!?」
こちらでも地響きが起き、理事長や警備員がフラついて倒れそうになる。校舎内でも、女学生達が悲鳴を上げている。
ダンテ「生徒を避難させろ!」
それだけ言い、ダンテとセリーナは旧校舎へと急ぐ。
理事長は すぐに教員や警備員に指示を出し、生徒の避難誘導を始める。
*鏡の世界 音楽室*
瑞鶴「熊野、もういいから!やめて!」
鈴谷「イヤーーー!!」
それでも熊野はやめない。何かに取り憑かれたように演奏を続ける。
演奏が進むにつれ、地響きも大きくなる。鈴谷達が立ってられない程 揺れていた。
更に熊野の演奏に合わせ、男性の歌声まで聴こえてくる。音楽室にある肖像画の眼も赤く光っている。もう訳が分からない最悪の状況だ。
鈴谷「熊野!」
演奏が終わると熊野は倒れてしまった。同時に地響きや音楽室の異変も止まった。
その時、音楽室の扉が勢い良く開いた。
「「「ギャアアアアアア!!!」」」
ネロ「大丈夫か!?」
鈴谷「うわ~~ん!ネロだ~~!」
今度こそ知ってる者が現れて安心した。
だが今は熊野が心配だ。
ネロ「熊野、起きろ。おい!」
熊野「ん・・・ネロ?ごきげんよう」
ネロ「おはよう、大丈夫か?」
熊野「少し身体が重いですわ・・・。けど、大丈夫ですことよ」
熊野は一応 平気そうだ。
音楽室には鏡が現れていた。
5人は鏡を通ると、旧校舎の前に居た。
*旧校舎*
ダンテとセリーナが旧校舎に着くと、出入り口は白い結界に阻まれていた。
セリーナ「任せておけ」
セリーナが杖を翳すと杖が光り、白い結界が砕けた。
そのまま中に入り、魔力が感じる2階へと向かおうとする。
その時、今度は赤い結界が出入り口と階段に出現する。先に階段を上がりかけていたセリーナと分断される。
セリーナ「半魔!」
ダンテ「先に行け!」
セリーナは1人で2階へと上がり、最奥の部屋を目指す。
結界に取り残されたダンテは、何が現れるのか待っていた。旧校舎1階の風景が歪み、異空間へと変わる。
異空間に突如 現れたのは、嘗てデュマーリ島のウロボロス社ビルで戦った『トリスマギア』が現れた。
トリスマギアは暗黒の知識を信奉する闇の賢者達。3つの顔が それぞれ炎、氷、雷の魔術を持ち、合体すると更に大きな力を発揮する。
トリスマギア『ここに踏み込んだ罪を悔いて、死に逝くがいい』
ダンテ「説教なら間に合ってる」
*鏡の世界 旧校舎*
鏡の世界のネロ達も旧校舎に辿り着いた。中に入るが、変わった事はなかった。
そのまま2階へ行くと、やはり鏡があった。全員で鏡を通ると、薄紫色の空間が広がる場所へ出た。
鈴谷「あれって、行方不明になった人達じゃない?」
瑞鶴「きっと そうね」
熊野「皆さん、大丈夫ですか?」
その空間には、消えた女学生達が倒れていた。
艦娘4人が無事か確認していると、ネロの右腕に反応があった。すると、どこからか鏡が飛んできて、ネロ達の周りを周回するように浮いている。
鏡の動きが止まると、鏡面にネロを映し出す。次の瞬間、鏡の中からネロが出てきた。そのネロは鏡で反転させたように、左腕が悪魔の腕となっているネロだった。
ネロ「今度は俺の偽物かよ」
艦娘4人が、意識のない女学生達を空間の端に移動させると、艤装を展開してネロと並ぶ。
ネロ「鈴谷と熊野、瑞鶴は援護してくれ。俺と川内で突っ込む」
「「「「了解!」」」」
*旧校舎*
トリスマギアの顔が3つに分裂し、それぞれの顔から魔術を駆使した攻撃を仕掛けてくる。
青い顔が氷を飛ばし、ダンテの頭上から氷柱が落ちてくる。ダンテは1歩 後ろに下がると、氷柱が床に突き刺さった。
ダンテ「邪魔」
ダンテ自作のショットガン、コヨーテ・Aで邪魔な氷柱を破壊する。
間髪入れずに青い顔が迫り、冷気を吐き出すが、ダンテは それを躱してギルガメスで反撃する。
青い顔が引っ込むと、赤い顔が火の玉を飛ばしてきた。側転しながら躱すが、今度は紫の顔が迫り、輪っか状の電撃を放ってきた。それも躱すと、エボニー&アイボリーで無数の弾丸を撃ち込む。
紫の顔が引っ込み、追尾性のある電撃の玉を飛ばしてきた。ダンテはルシフェルの爆発する剣を配置し、電撃の玉を相殺する。
透かさず赤い顔が迫り、口から炎を吐き出してくる。それも避けると、赤い顔に爆発する剣を突き刺していく。
ダンテ「おい、やる気あるのか?退屈過ぎてアクビが出ちまうぜ」
1発も当てられないトリスマギアに、ダンテはアクビをしながら挑発する。それが効いたのか、3つの顔が合体する。
トリスマギアは炎、氷、雷が合わさった魔術をダンテに放った。しかし、ダンテはロイヤルガードのスタイル技、完全無欠の鎧『ドレッドノート』を身に纏い、その攻撃を全身で受け止める。
ダンテ「ダメだ、楽しくねぇ。俺を楽しませられないなら、終わらせても文句はないな?」
ダンテはトリスマギアに向かってエボニー&アイボリーを構える。もう この悪魔に付き合う気がなくなった。
*鏡の世界*
川内「こいつ、しぶとい・・・」
鈴谷「こんなの どうやって倒せばいいの!?」
鏡から現れたネロは、どれだけ攻撃を当てても立ち上がる。まるで不死身かと思わせるように。
鏡のネロが攻撃しようとすると、瑞鶴の艦載機が機関砲と爆撃で動きを封じる。
その隙に鈴谷、熊野、川内が砲撃する。
爆炎から鏡のネロが飛び出してくると、ネロは拳を握ったデビルブリンガーを伸ばす。鏡のネロも対抗するようにデビルブリンガーを伸ばし、両者の拳が ぶつかり合う。
何度でも立ち上がるとは言え、いつまでも続けていられない。意識のない女学生達に流れ弾が行かないように、鏡のネロとの位置関係にも気を配らねばならない。何か手立てを考えなければ・・・。
熊野「・・・鏡、鏡ですわ!」
鈴谷「鏡が何?!」
熊野「偽物のネロは あの鏡から出てきましたわ!鏡を壊せば、消えるのではなくて?」
偽物のネロを出現させた鏡は消える事なく、ネロ達の頭上で ずっと戦闘に巻き込まれないような位置を取っていた。
ネロ「悪くない考えだ。こいつは俺が押さえる!皆は鏡を壊せ!」
鈴谷、熊野、川内、艦載機が鏡に攻撃を始める。しかし、鏡は突然 動き出し、攻撃を避けていく。
鈴谷「あいつ逃げた!」
川内「逃げるって事は やっぱり・・・」
瑞鶴「あの鏡が弱点ね!」
弱点が分かれば恐いものなどない。艦娘4人の攻撃は更に激しくなり、宙を逃げ回る鏡に攻撃が当たり始めていた。
このままでは危険と判断したのか、鏡は分身した。それも数えるのが億劫になる程に。
攻撃を当てれば鏡は消えるが、それは分身体であって本体を倒さなければ終わらない。
鈴谷「こんなのムリなんですけど!」
熊野「見分けが付きませんわ・・・」
その時、ネロ達が居る異空間に罅が入り、光が差し込む。すると、無数の鏡の中で、1つだけ鏡面が緑色になっているのがあった。
瑞鶴「アウトレンジで決めてやる!」
1つだけ色の違う鏡が本物だと当たりを付け、瑞鶴の艦載機が分身体の間を抜けていく。
艦載機は機関砲を撃ち、避けられなかった本物の鏡の鏡面が砕け散った。分身体の鏡は一斉に消え、偽物のネロも消滅する。同時に、ネロ達が居る異空間も崩壊を始めた。
セリーナ「聞こえるか?!こっちに来るんだ!」
光の方からセリーナの声がする。
5人は女学生達を背負ったり抱えて走る。そこが出口だと信じて光に飛び込んだ。
*旧校舎*
ダンテの一方的な攻撃に、トリスマギアは弱っていた。
ダンテはエボニー&アイボリーに自身の魔力を注ぎ、『チャージショット』を撃つ。赤い魔力を帯びた弾丸が直撃し、トリスマギアが消滅した。
辺りが白い光に包まれ、ダンテは元の旧校舎に戻った。出入り口を塞いでいた結界も消えている。
2階では、ネロ達も現実の世界に戻ってこれた。全ての原因と思われる鏡は、鏡面が砕け散っていた。
瑞鶴「セリーナが助けてくれたの?」
セリーナ「帰り道を示してやっただけだ」
鈴谷「それでも助かった。ありがとう」
川内「今 何時?」
セリーナ「そろそろ夕方になるぞ」
川内「マジ?寝る・・・」Zzz・・・
ネロ「おい寝るな!」
朝など とっくに過ぎていると分かった瞬間、川内は寝てしまった。助け出した女学生達を外に運ばなければならないので、寝られると困る。
川内は起きる事はなかった。
ダンテ「そっちも終わったか」
鈴谷「あ、提督、任務完了だよ」
ダンテも2階に上がり、全員が無事だった事に安心したのか、笑みを浮かべていた。
その後 助け出した女学生達は衰弱していたが、命に別状はなく、念の為に救急車で近くの病院に運ばれた。
助け出した女学生達から話を聞くと、亡くなった片親や、自分が欲しいと思っていた物が旧校舎に入っていくのを見たそうだ。恐らく幻だが、彼女達は それを追って旧校舎に入り、鏡があった部屋まで行ったらしい。その後の事は覚えていなかった。
艦娘4人は もう、この学園に留まる理由がなくなったため、転校するだの適当な理由を付けて女学園を去る事になった。それを聞いたクラスメートは、瑞鶴、鈴谷、熊野、川内のために送別会を開いてくれた。4人は それぞれのクラスで送別会を楽しんでから、鎮守府へと帰還した。
依頼を達成した事を聞いた大将からも、電話で お礼を言っていた。
旧校舎にあった鏡は、なぜかセリーナが自分の島に持ち帰ってしまった。
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 食堂*
食堂では、瑞鶴が旧校舎にあった鏡について翔鶴に話していた。
瑞鶴「結局あの鏡って何だったんだろ?セリーナは悪魔とは元々 関係ないって言ってたし・・・」
翔鶴「う~ん・・・瑞鶴、付喪神って知ってる?」
瑞鶴「確か・・・」
付喪神とは、100年 経つ器物に精霊や神の魂が宿り、人を誑かすと言われている存在だ。
翔鶴「その鏡は古いのよね?」
瑞鶴「理事長が旧校舎が建った時からあるって言ってたからね。でも悪魔は?神様なのに悪魔が出てくるのは おかしくない?」
翔鶴「付喪神になるには条件があるらしいの」
付喪神になるには、宿る器物が壊れたり、一部分が破損していない綺麗な状態でなければならないらしい。
旧校舎にあった鏡には罅が入っていた。もしかすると、鏡に宿った魂が付喪神になれなかった事で負の感情を抱き、そこに悪魔が取り憑いて今回の事件を引き起こしたのかもしれない。
瑞鶴「そう考えると、何だか可哀想だね・・・」
翔鶴「私達も、物は大切にしなくちゃね」
瑞鶴「提督さん、昨日ジュークボックス蹴って破壊してたけどね・・・」
翔鶴「瑞鶴、この後 工廠に行って艤装の お手入れしない?」
瑞鶴「それいいね、皆も誘おうよ!加賀さんとか!」
翔鶴「・・・・・・ふーん、
瑞鶴「あ、違っ!あんな奴 呼ばない!またガミガミうるさいもん!」
加賀「誰の話?」
瑞鶴「ぎゃああああああ!?」
*執務室*
ダンテ「さーて、これだけあれば しばらくは贅沢できるな」
ダンテの目の前には、アタッシュケースに入れられた現金があった。
お嬢様が通う学園という事もあり、報酬は申し分ない額だったのだが、助け出した女学生の親が感謝の印にと、別で報酬を貰ったので かなりの大金となった。
ダンテが この お金を どう使おうか考えていると、大淀がアタッシュケースを持って退室しようとする。
ダンテ「おい、どこに持っていくつもりだ?」
大淀「全て借金の返済に回します。贅沢なんてさせませんよ」
ダンテ「俺の取り分は どうなる?大淀?大淀!・・・おーい」
大淀は そのまま執務室から退室した。
ダンテの取り分はなかったが、大淀はネロ、瑞鶴、鈴谷、熊野、川内に仕事に見合った取り分を渡し、残りは借金の返済に使った。
かなりの額だったので、Devil May Cry鎮守府の借金は一気に少なくなった。
では次回から、クライマックスに突入したいと思います。
次回も よろしく お願い致します!