Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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くどくならないように戦闘描写は あっさりしてます。あっさりし過ぎてるかも・・・。

112話です!どうぞ!


Mission112 Terraforming~始動する野望~

*???*

 

アーロン「さぁ、始めようか!」

 

アーロンは高笑いを上げながらスイッチを押して何かを起動する。

沈黙するボルヴェルクとフレキ&ゲリは、高笑いするアーロンを静かに見ていた。

 

 

*セリーナの島*

 

セリーナは自分の家がある島で静かに暮らしていた。

突然 強風が吹いて、観音開きの窓が開いた。

セリーナは何かを感じ取り、魔方陣の中に入り姿を消した。

 

 

*Devil May Cry鎮守府 グラウンド*

 

グラウンドでは、ダンテが天龍の稽古に付き合っていた。

途中でダンテは遠くの空を見詰め、稽古が中断された。

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

天龍「どうしたんだよ?何か見えんのか?」

 

天龍も同じ方を見てみるが、何も無い。

グラウンドにある家ではネロが皿洗いをしていたが、ネロも動きを止めた。

 

キリエ「ネロ?」

 

ネロ「・・・・・・・・・」

 

ダンテとネロも、何かを感じ取っていた。

 

 

・・・・・・

 

日本某所、街の上空に突如、逆円錐型の巨大な機械が出現した。

謎の機械の出現により人々は どよめき、まだ小さなものであるが、パニックが起きていた。

様々な分野の学者が集められ、彼らを含めて政府と会議が行われた。同時に、国の あらゆる機関がこの浮遊する謎の機械の情報収集と調査に乗り出した。

そして南方海域では、海中から巨大な水上要塞が浮上する。

 

 

*大本営 元帥 執務室*

 

海軍も この事態に対し、政府や陸軍、集められた学者達と情報を共有しながら動いていた。

だが問題は それだけではなかった。

 

大和「現在、深海棲艦の大部隊が日本に向かって接近しているのを、偵察に出ていた艦隊が発見しました」

 

元帥「間違いないのか?」

 

大和「はい、今の速度ですと、48時間以内に日本に到達すると思われます」

 

元帥「こんな時に・・・。通信指令室に行く。全ての鎮守府の提督と連絡を取る」

 

大和「はい!」

 

 

・・・・・・

 

*指令室*

 

ハッキリとした事は まだ判明していないが、学者の推測では あの機械は大量破壊兵器だと判断していた。

機械の破壊が決定し、そちらは陸軍が対処する事が決まった。

 

元帥「現状は説明した通りだ。君達の方で報告はあるか?」

 

大湊『北方海域でも同様の機械が現れました・・・』

 

横須賀『南方海域の警備に出ていた私の艦隊が、水上要塞らしき物を発見しています』

 

元帥「水上要塞だと?」

 

南方海域の制海権を取り戻したとは言え、そこに水上要塞の建設をしたという話は聞いていない。深海棲艦が海を占領して以来、海に関する案件は海軍が必ず派遣される。しかし そんな任務もなかった。

それは つまり、人類ではなく深海棲艦かアーロンに関わる物だと容易に推測できる。

 

佐世保『敵の物であるなら、そちらは我々 海軍で対処するしかない』

 

舞鶴『待ってください!深海棲艦の大部隊は、各鎮守府の戦力を合わせなければ食い止められない数です。戦力を分散させていいんですか?』

 

呉『確かに、戦力を分散させても対処できるのは2ヵ所まで。3ヶ所 全部は難しいわね』

 

佐世保『それでも我々でやるしかない』

 

海軍は海軍で、対処の方法について話し合っていたが、意見が分かれて中々 決まらない。

元帥も部下である提督達の意見が理解できるため、どうするべきか決めかねていた。そんな中、ダンテだけは意見を述べず、気になった元帥は考えを述べるように施した。

 

ダンテ『こっちの艦娘とネロを南方海域に行かせて、俺は北方海域に向かう』

 

横須賀『待ちなさいよ!1人で あんな馬鹿デカい機械を止める気なの!?』

 

佐世保『本気なのか?』

 

ダンテ『戦力も分散させたくない、全部 止めたい・・・だったら これしかないだろ?』

 

呉『元帥は どう考えてらっしゃるので?』

 

横須賀『止めてください!1人でなんて無理です!』

 

元帥「・・・・・・・・・」

 

ダンテ『もう決めた。じゃあな』

 

横須賀『ちょっと・・・!何なのよ あいつ!』

 

呉『ダンテちゃん、人の話を聞かないタイプね・・・』

 

ダンテは一方的に通信を切り、止める暇もなかった。

いつまでも話し合いに時間を掛けていられない。ダンテが動く以上、こちらも行動を起こすしかない。

 

佐世保『元帥、ご決断を』

 

元帥「仕方ない・・・横須賀、舞鶴、呉、佐世保鎮守府、大湊警備府は接近中の深海棲艦の迎撃に向かえ!こちらからも大和型 戦艦2隻を出撃させる。総指揮は大将に任せるので指示に従うように!」

 

『了解!』

 

元帥「大淀、アメリカ国防相に連絡して、衛星を借りたいと伝えろ。現地の状況を確認したい」

 

大本営 大淀「了解!」

 

 

*Devil May Cry鎮守府 指令室*

 

指令室にはダンテと一緒に、赤城と加賀、大淀も居た。3人は心配そうな顔で、通信を切ったダンテを見ていた。

 

赤城「提督・・・」

 

ダンテ「止めるなよ。もう決めた」

 

赤城「止めません・・・。提督を信じていますから」

 

ダンテ「テレビに映ってた金属の塊、夢で視たのは あれか?」

 

赤城「はい、間違いありません」

 

赤城が視た夢では、街に現れた機械から地上に向かって目映い光の柱が伸び、そこを起点に街が吹き飛んでいた。陸軍が対処する事が決まっているが、夢の通りなら最悪の事態も考えられる。

 

赤城「陸軍に止められるでしょうか?」

 

ダンテ「どうだろうな?人手も足りないようだし、任せるしかないな。お前らも早く準備しろ」

 

赤城と加賀は工廠に向かい、出撃の準備に走る。

大淀も鎮守府全体にアナウンスして、他の艦娘達にも出撃の準備を急がせた。

 

 

・・・・・・

 

*グラウンド*

 

キリエ「ネロ・・・」

 

ネロ「大丈夫、すぐに終わらせる。全部 終わったら、皆でフォルトゥナに帰ろう」

 

キリエ「うん、皆で待ってる」

 

ネロも自分の艤装を取りに、工廠へ向かう。

大本営と各鎮守府から艦隊が出撃する。

大本営、横須賀、舞鶴、呉、佐世保鎮守府、大湊警備府からなる連合艦隊は、迫り来る深海棲艦の大部隊の迎撃に。

Devil May Cry鎮守府の艦隊とネロは南方海域に。

ダンテは1人で北方海域へと向かった。

艦隊が出撃したのと同時刻、陸軍の戦車部隊が浮遊する機械に対して総攻撃を開始した。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

陸軍が攻撃を開始してから2日が経った。それでも浮遊する機械の破壊には至らなかった。

学者達も、破壊する方法が何かないかと必死に模索していたが、突然 機械の一部がスパークし始めて動き出した。

機械の下方、先端部分が開き、砲身が出てくる。そこから光の柱が伸び、地上に到達すると衝撃波が発生した。戦車部隊は吹き飛ばされ、ビルが倒壊していく。その範囲は更に広がっていく。

光を発射した機械の頭からは、排気ガスを出すように黒煙を吐き出していた。

 

 

*北方海域*

 

同じ頃、ダンテも目的の座標に着いていた。

目の前には浮遊する巨大な機械。

その機械からも光の柱が伸びて海面に到達すると、海に巨大な穴が空いたような状態となった。

ダンテはパンドラを移動砲台に変形させ、浮遊する機械へと攻撃を仕掛ける。

すると、機械から金属で出来た触手が何本も現れ、ダンテに襲い掛かってきた。

ダンテは跳躍して触手に乗り、駆け抜けながらエボニー&アイボリーを撃つ。更に跳躍して、本体に向かってリベリオンを振り下ろした。しかし、リベリオンの刃が弾かれダメージが通らない。

 

ダンテ「(こっちの攻撃は対策済みか・・・!)」

 

また触手が迫り、ダンテは魔方陣を形成して それを蹴るように横に飛ぶ。だが無数にある触手を全て躱す事ができず、触手に捕まってしまった。

力任せに触手を振解くと、ギルガメスで機械の本体を殴る。それでも傷1つ付かない。

側面から触手が迫るが、打撃技で弾いていく。

しかし、ダンテの動きが少しずつ鈍っていき、再び触手に拘束された。そのまま頭の部分へと連れていかれ、ダンテは黒煙に包まれてしまった。

もう1度 振解こうとしたが、思うように力が入らない。排気ガスには、ダンテの力を弱らせる何かが含まれていた。

 

ダンテ「ゴホッ・・・傍迷惑なの造りやがったな・・・ゴホッゴホッ・・・!」

 

触手はダンテを光の柱の中に放り込み、ダンテは光の中に消えてしまった。

 

 

*南方海域*

 

ダンテが北方海域に着いた頃、Devil May Cry鎮守府の艦隊とネロは南方海域に到着し、水上要塞を その眼で捉えていた。

艦隊とネロは迷う事なく水上要塞へ向かっていく。

すると、海中から深海棲艦が現れた。その数は、今頃 連合艦隊が相手をしているであろう大部隊と同等の数だった。

 

天龍「まだ こんなに戦力を残してたのかよ・・・!」

 

更に水上要塞からは、大量のビアンコアンジェロとアルトアンジェロが飛来してくる。

 

ネロ「あの野郎、ふざけやがって!」

 

因縁のある悪魔を見て、ネロの怒りが沸々と再燃する。

艦隊とネロは深海棲艦と悪魔の両方を相手に、激しい戦闘を繰り広げる。

 

 

*大本営 指令室*

 

機械から光が発射されてから、学者の1人が地球に どんな影響を与えるのか観測していた。

観測状況に驚愕した学者は、すぐに大本営、陸軍基地、政府へと連絡を取る。

 

学者『あれは大量破壊兵器なんかより質が悪い!あの光線は、一種のテラフォーミングです!』

 

元帥「テラフォーミング?」

 

学者『地球を作り変えているんです!あの光は地球の地核に影響を与えてます。機械から排出される排気ガスは、空気中の酸素にも影響を及ぼしています』

 

それだけでなく、地球環境の ありとあらゆるものにも影響を及ぼし始めている。嵐、地震や竜巻、火山の噴火など、世界各国で災害が起き始めていた。

 

元帥「このままだと どうなります?」

 

学者『地球の環境が今と全く違うものになり、人類だけでなく全ての生命が滅びます!早く あれを破壊してください!』

 

元帥「将軍!」

 

陸軍将軍『既に指示を出した。そちらは どうなってる?』

 

元帥「ダンテ提督は どうした?!」

 

大本営大淀「通信が途絶えました!ターゲットも未だ健在です!」

 

元帥「やはり1人で行かせたのは間違いだったか・・・」

 

陸軍の将軍は更に戦力を投入し、機械の破壊に全力を尽くす。

しかし、ダンテとの通信が途絶え、焦りが募る。

 

大将「元帥、狼狽えてはなりません。今はやれる事をしましょう。艦隊、状況報告!」

 

大将の指示で、連合艦隊から深海棲艦との戦闘における現在の状況報告が入る。それを聞いた大将は即座に的確な指示を出していく。

連合艦隊は指示に従い、深海棲艦の大部隊に善戦していた。

大将は戦いにおいて戦力を最大限に活かし、どれだけ不利な戦況でも覆してしまう戦略を立てる事で有名だ。大将が指揮する戦いでは負けた事がない。それが、大将が“最強”と呼ばれる所以だった。

余談だが、それ故に大将に教えを乞いたいと思う者が多いが、あまりの厳しさに挫折する者も多い。

 

大将「各水雷戦隊は潜水艦の注意を引け!それと敵前線の撹乱だ!撃ちまくれ!潜水艦隊も それに続け!」

 

舞鶴 漣『ほいさっさ~!』

 

五十鈴『水雷戦隊、突撃よ!』

 

大将「機動部隊は敵部隊への攻撃は考えるな!今は制空権を奪われないようにする事だけに集中しろ!」

 

横須賀 飛龍『了解!』

 

大将「戦艦を基幹戦力とした艦隊は、中央突破を目指せ!」

 

武蔵『この状況で中央突破だと!?本気なのか!?』

 

大将「派手にやれ!」

 

武蔵『中央突破が聞いて呆れる・・・。我々は囮だな?』

 

大和『武蔵、やるしかない!』

 

大将「その隙に重巡を基幹戦力とした艦隊は、敵部隊の側面から横擊しろ!抜かるなよ!」

 

横須賀 摩耶『やってやるよ!』

 

 

・・・・・・

 

*南方海域*

 

ネロ「先に行く!ここは頼んだ!」

 

加賀「ネロ!」

 

ネロは制止も聞かず、立ち塞がる深海棲艦と悪魔を蹴散らしながら1人で水上要塞へと向かってしまった。艦娘達も追おうとしたが、深海棲艦と悪魔の対処に手一杯で思うように動けない。

 

陸奥「1人で行っちゃったわよ!?」

 

瑞鶴「ああもう!こっち どうすんのよ!」

 

赤城「目の前の敵を先に撃破します!第2次攻撃隊、発艦!」

 

 

*水上要塞*

 

要塞に上陸したネロだったが、目の前にはアレックス・テイラーが開発した軍事兵器、テイラー・ドローンが待ち構えていた。以前ダンテが破壊したドローンとは別に、大型兵器のドローンも数体 並んでいる。

しかもドローンはオリジナルではなく、悪魔の細胞と融合して強化されていた。

アレックス・テイラーが引き起こした事件が解決した後、アーロンはテイラー・コープの研究所に侵入。ドローンの開発データを盗み、独自に開発、改良している。

テイラー・ドローンが腕に備え付けられている機関砲を一斉に掃射してくる。更に背中からはミサイルを発射し、ネロを狙う。ネロは飛んでくる無数の弾丸の中を駆け抜け、飛来するミサイルをレッドクイーンで斬り伏せる。

跳躍してテイラー・ドローンに接近すると、レッドクイーンを叩き付けるように振り下ろす。更に横凪ぎに振るい、次々とテイラー・ドローンを破壊していく。

 

ネロ「ガラクタなんかで止められると思うなよ!」

 

大型ドローンは火器を使わずに肉弾戦を挑んできた。拳を振りかぶり、ネロに殴り掛かる。ネロもデビルブリンガーの拳を叩き付け、両者の拳が ぶつかり合う。衝撃波が発生し、周りに居たドローンが吹き飛んだ。

パワーは どちらも互角のように見えた。すると、大型ドローンは足を床に固定、床から足が離れないようにする。更に機体から蒸気が上がり、馬力が上がる。

 

ネロ「この・・・!らぁああああ!!」

 

ネロが押し負けそうになるが、気合いの咆哮を上げながら押し返す。

デビルブリンガーの光が強くなり、そのまま拳を押し込みドローンの腕を破壊した。更に胴体も殴り、ネロの右腕が貫通してドローンは機能停止する。

ネロは その後もドローンを破壊し続け、全てのドローンを倒すと水上要塞の内部へと入った。

内部に入って最初に見たのは4つの扉だった。しかし、道が途切れていて扉の方に行けない。しかも、扉は全て白い結界に阻まれていた。

 

ネロ「(何か反対側に渡る方法は・・・ん?)」

 

中央2つの扉の間に、何かを嵌め込むための窪みが見える。鎮守府の裏山にあった地獄門の動力に使われていた永久機関を取り出し見比べると、窪みと永久機関のサイズが合っているように思えた。

永久機関を頭上に放り投げ、落ちてきたところでオーバーヘッドシュートする。永久機関は真っ直ぐに窪みに嵌まった。

振動が起きると、扉がある方の足場から橋が伸びてきた。同時に、扉を塞ぐ結界の1つが砕け散った。

 

ネロ「Bingo!」

 

通れるようになった扉の1つに入り、先に進む。

 

 

*北方海域*

 

北方海域は嵐になっていた。海は荒れ、雨風も強い。

そんな中で、機械は何事もないかのように光線を発射し続けている。

光線が当たる海底で、魔人ダンテが立ち上がる。

魔人ダンテが立っている場所は、光線の中だった。光線を浴びてる以上、かなりの衝撃を受けているはずだが、それでも立ち上がった。

魔人ダンテは ゆっくりと上を見上げると、翼を広げる。次の瞬間、魔人ダンテが飛翔する。魔人ダンテは光線の流れに逆らうように光の中を上昇していく。

そのまま機械の砲身へと突進し、魔人ダンテが ぶつかると機械は爆発炎上して海に落下。そのまま海中へと沈む。

外壁は頑丈でも、中身は脆かったようだ。

 

 

*大本営 指令室*

 

大本営 大淀「元帥、北方海域のターゲットの破壊を確認しました!」

 

元帥「ダンテは どうなった?無事なのか?」

 

大本営 大淀「分かりません。未だ通信が繋がりません」

 

北方海域の機械の破壊には成功した。しかし、ダンテの安否までは確認できなかった。

残すは日本上空の機械と深海棲艦の大部隊、南方海域に現れた水上要塞を止めなければならない。

地球上の生命が滅びるタイムリミットは、刻一刻と迫っていた。

 

 

*水上要塞 内部*

 

セリーナ「兄上」

 

アーロン「来たか・・・」

 

ネロが要塞に入った頃、セリーナは1人でアーロンの元まで来ていた。




次回も よろしく お願い致します!
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