Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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ありがとうございます!

11話です!どうぞ!


Mission11 観艦式~一大イベントを成功させよ~

*Devil May Cry鎮守府 執務室*

 

最近ダンテは、ある事が気になっていた。それは最近 着任した、羽黒のダンテに対する態度だ。鎮守府内で顔を会わせれば“ごめんなさい”と言って逃げられる。理由も解らず逃げられるのは、流石に傷付く。

 

「女運の悪さは ここでも同じか・・・」

 

艦娘は美人揃いだが問題が多い。

 

赤城、間宮、明石、金剛は問題 無い。

加賀には嫌われてる節がある。

鳳翔と大淀は口うるさい。

天龍は普通に うるさい。

龍田、北上は時々 何を考えてるか解らない。

羽黒には逃げられる。

あとは お子様。

 

「(頭に鉛玉 撃たれるよりマシだけどな)・・・・・・建造するか」

 

 

・・・・・・

 

*工廠*

 

「提督、今日は どうしました?」

 

明石がダンテを迎える。

 

「1人ぐらい建造しようと思ってな」

 

「たまには開発もしたら どうです?」

 

「強い武器 造っても、使うのが あいつらじゃなぁ・・・」

 

艦娘達は まだ経験が少ない。練度も高くない。そんな者に強い兵装を持たせても、使いこなせなきゃ意味がない。

あと、失敗してペンギンが出てくるのも気に入らないため、あまり開発をしようとはしないダンテ。

 

「まだ俺が使う方がマシだ」

 

「提督なら使えそうだから恐いんですよ・・・」

 

明石の言葉を鼻で笑い、建造を始める。待つのが嫌いなため、高速建造材も使用する。

 

「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!よっろしくぅ!」

 

「・・・・・・・・・」

 

ダンテは思った。また変な女が来たと。

 

「・・・・・・艦隊のアイドルって、何だ?」

 

「皆を笑顔にする お仕事をする人です!」

 

「誰を笑顔にするんだよ、深海棲艦か?・・・そもそも艦隊にアイドルなんか要るのか?」

 

「・・・提督はー、那珂ちゃんのこと嫌い?」

 

「・・・まだ よく解んねぇ」

 

「じゃあ提督に好きになってもらえるように頑張りまーす!」

 

「あ、あっそう・・・明石、あと頼んだ」

 

「分かりました」

 

その場から逃げるダンテ。ダンテの困った様子に苦笑いの明石。

その後、鎮守府を散歩するダンテは羽黒と遭遇する。

 

「ご、こめんなさい!」

 

逃げる羽黒。

 

「おい、何で逃げる?」

 

羽黒を追うダンテ。

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

全力疾走の羽黒。

 

「だから何で逃げんだよ?」

 

余裕で追えるダンテ。ダンテはトリックスターの能力で、一瞬で羽黒の前に先回りし捕まえる。

 

「・・・何で追いかけてくるんですか?」

 

「お前こそ何で逃げるのか聞かせてもらいたいね」

 

既に半泣きの羽黒。

 

「何やってるデスカー、提督ぅ?」

 

横を見ると金剛がティータイムをしていた。事情を説明すると金剛から提案する。

 

「そんな時はTea timesを一緒に楽しむデース!一緒にTea timesを楽しめば、仲良くナレマスヨー!」

 

「悪くねぇな」

 

羽黒は その場の空気に流され、諦めて一緒にティータイムすることになった。

 

「で?何で俺から逃げるんだ?」

 

「それは その・・・ごめんなさい!」

 

「提督ぅ、女の子には もっと優しく聞かないとダメデスヨ」

 

「どうして俺から逃げるんだい?」

 

今まで聞いたことが無いぐらい優しい声音で、羽黒に顔を近付けて聞くダンテ。

 

「だから、それは そのぉ・・・/////」

 

「Oh.何かモヤッとスルネー・・・」

 

そこへ大淀が来る。

 

「提督、ここに居たんですね。見ていただきたい書類があるので、執務室に来てください」

 

「分かった、すぐ行く。じゃあ後は2人で楽しんでくれ」

 

ダンテを見送る金剛と羽黒。

 

「羽黒は どうして提督から逃げるんデスカ?」

 

「私、緊張して、それに・・・司令官さんが ちょっと恐くて・・・」

 

「大丈夫デスヨ。ここに来て日は まだ浅いデスガ、提督は優しい人だって、私には分かりマース」

 

「・・・どうしてですか?」

 

「だって、優しくなかったら、わざわざ逃げる羽黒を追いカケテ理由を聞こうとはシマセンヨ」

 

 

・・・・・・

 

*執務室*

 

「何だ これ?『観艦式』?」

 

「はい、観艦式についてと他の鎮守府の提督との顔合わせも含めて会議をするそうで、3日後に大本営に出頭するようにと」

 

「パスだ」

 

「どうしてですか!?」

 

「面倒な臭いがプンプンする」

 

「これは元帥直々の命令ですよ。行かなかったら命令違反で軍法会議かもしれませんよ」

 

「牢屋に入れられるってか?そうなったら此処よりは快適に昼寝ができそうだ」

 

「それと、ちゃんと軍服も着て行ってください」

 

「あの白いのか?・・・絶対に嫌だ」

 

「ダメですよ!会議に私服で行く提督なんて居ません!」

 

「これが俺の正装だ」

 

 

・・・・・・

 

*3日後 朝 執務室*

 

執務室の扉には加賀が腕を組んで仁王立ちしていた。ダンテを逃がさないためだ。ダンテは大淀と鳳翔に、ある事で問い詰められていた。

 

「軍服、どこにやったんですか?」

 

「知らない」

 

「昨日の夜には そこに出しておきましたよね?」

 

「見てない」

 

赤城もダンテに同伴するために執務室に居るが、おにぎりを食べながら傍観していた。

 

「もう時間が無いのに・・・」

 

「仕方ありません。今日は このまま行ってください。赤城さん、提督の手綱、しっかり握っててくださいね」

 

「任せてください」

 

大淀と鳳翔が諦め、そのまま行こうとするが、扉の前の加賀が退かない。

 

「何だ?」

 

「赤城さんに迷惑を掛けないようにしてください」

 

「善処するよ」

 

ダンテと赤城は出発した。出発する時に、赤城は正面ゲートに居るケルベロスの口から、白い軍服の袖が はみ出ているのを見たが、見て見ぬふりをした。

 

 

・・・・・・

 

*大本営*

 

大本営の会議室には元帥と各鎮守府の提督、その他の海軍将校が集まっていた。提督達の後ろには、各々の秘書艦が控えている。

 

「(・・・・・・遅い。何をやっとるんじゃダンテ提督は)」

 

会議の時間になっても現れないダンテ。集まった者達から放っておいて会議を始めないかと意見も出るが、本日の主役が来なければ話にならない。

しばらくすると、元帥の秘書艦 大和が入室する。

 

「Devil May Cry鎮守府のダンテ提督が来られました」

 

そして紅いコートを身に纏うダンテと赤城が入ってくる。

 

「遅れてしまい申し訳ありません」

 

ダンテの代わりに赤城が謝罪する。

 

「待っておったぞ。ダンテ提督、空いてる席に座りなさい」

 

ダンテは席に着き、後ろに赤城が控える。大和も元帥の後ろに控える。

元帥 以外の海軍関係者は、ダンテを好奇の目や妬みの目で見ていた。ダンテは海軍で有名になりつつあった。悪魔を狩る男。凍結した村の一件は、海軍でも知っている者が多く、その事件を解決したのがダンテであるとの噂を耳にしている。いったい どんな男なのかという好奇の目で見る者。そして自分達が必死に勉強し、訓練し、実績を残さねばなれなかった提督に、元帥から破格の条件と待遇で簡単に提督になったダンテに どんなコネを使ったのか、もしくは賄賂を払ったのかと勘繰り、妬む目で見る者。

 

「随分 遅かったのう。何をしておった?」

 

「道が混んでただけさ」

 

「なるほどのう。軍服は どうした?」

 

「犬に喰われた」

 

妬みの目で見る者は軍会議に提督でありながら私服で現れ、今も不遜な態度で元帥と話しているのが面白くなかった。それらも許されるのは納得いかない。

 

「皆に紹介しよう。新たに発足した鎮守府の提督、ダンテ殿じゃ」

 

海軍関係者から文句や野次、嫌味が飛ぶ。

 

「元帥は何故こんな男を提督に?」

 

「まだ若僧ではないですか」

 

「元帥に気に入られているようだが、いつまでも調子に乗るなよ」

 

「元帥は彼に何か脅されてるのですか?でなければ、こんな ひよっこが いきなり提督になれるはずがない」

 

元帥は頭を抱えた。自分達の事しか考えず、子供のような言い分しか言えない馬鹿な部下達に。

そんな中、1人の軍人が口を開いた。

 

「待て、この男は先の村の一件を解決した男だ。近頃 巷で騒がれている化け物、海軍や陸軍、そして憲兵も二の足を踏んでいた悪魔を倒せる男だぞ。文句があるなら この男と闘って勝ってみせろ。そうすれば貴様らの要求も通るだろうよ」

 

他の者は全員 黙った。黙らせた男は、海軍でも武闘派の軍人として有名だ。見た目も身体はデカく、顔も厳つい。無精髭も生やしている。階級は『大将』だ。

そして元帥が補足説明をする。

 

「彼は便利屋で悪魔絡みの事件を得意としておる。彼には我々の協力者として提督となり鎮守府に居てもらっている。彼を追い出したいなら、代わりに君達の誰かに悪魔の対処をしてもらうことになるが?」

 

沈黙が広がる中、ダンテが口を開いた。

 

「何でも良いが、そろそろ本題に入ってくれ。こっちも暇じゃないんだ」

 

「そうじゃったな、これより軍会議を始める。まず観艦式じゃが、新しい鎮守府の お披露目も含めてDevil May Cry鎮守府で開催する。ダンテ提督と その艦娘には しっかり準備をしてもらいたい」

 

「準備?何しろってんだ?」

 

「それは会議が終わったら また説明しよう」

 

それから会議は、各提督の鎮守府の報告や深海棲艦の情報交換などが行われた。その間ダンテは居眠りし、赤城に度々 起こされたが、話など これっぽっちも聞いちゃいない。

 

 

・・・・・・

 

会議も終わり、会議室にはダンテ、赤城、元帥、大和、何故か大将が居た。

そしてダンテは観艦式の説明を受けた。

 

「要は海軍主催のパーティーだろ?」

 

「何か語弊があるが そんな感じじゃ。国の要人も お越しになるから警備は憲兵がする。おぬしらは催し物を考え準備し、実行するだけじゃ」

 

「任せろよ、人を楽しませる方法は心得てるぜ」

 

「赤城、鳳翔達と協力し、しっかりと頼むぞ」

 

「一航戦の誇りに賭けて」

 

「じゃあ帰るぜ じーさん」

 

「うむ」

 

「楽しみにしているぞ、若僧」

 

「大和、デートだが━━」

 

「早く帰らんか!」

 

「行きますよ提督」

 

赤城に引き摺られ帰っていくダンテ。

 

「・・・・・・///////」

 

「中々おもしろい男を拾ったな親父」

 

「若い分、こちらが苦労するがな・・・」

 

「俺の(せがれ)共もあれぐらいなら安心なんだがな」

 

「儂の孫が あんな ぶっ飛んだ人間になって堪るか。軍に入るのも反対じゃったのに」

 

「うちは軍人の家系だ。諦めろ」

 

大将は元帥の息子だった。

 

 

・・・・・・

 

*翌日 Devil May Cry鎮守府 会議室*

 

ダンテ達は観艦式の内容を話し合っていた。大淀が進行役で話す。

 

「基本は演習場で、艦娘による艦隊航行でのお披露目になります。あとは艦載機によるエアーショーですね」

 

「日本には こういうイベント事には出店があるんだろ?それも出そうぜ」

 

「しかし私達だけでとなると手が足りませんよ」

 

「・・・一般人も来れるんだよな?」

 

「場合によりますが・・・」

 

「なら、その一般人に手伝ってもらおう」

 

チラシ配りの一件で、艦娘達は便利屋として住民達の ちょっとした手助けをする機会が多く、親睦を深めている。ダンテは その住民達に祭りの出店のように店を出してもらおうと言うのだ。

 

「ご迷惑ではないですか?」

 

鳳翔が心配するが・・・。

 

「お前らが頼めば大丈夫だろ。次!」

 

「那珂ちゃんはー、ステージで歌ったり踊ったりするのが良いと思います!」

 

「良いねぇ、誰がやる?」

 

「はい!那珂ちゃんセンター、頑張ります!」

 

「流石 艦隊のアイドル。他に誰か やりたい奴 居るか?」

 

そして、ダンテにとって予想外の人物が挙手した。

 

「・・・・・・・・・加賀?」

 

「・・・・・・・・・///////」

 

加賀の隣では赤城がニコニコしている。

 

「・・・歌えるのか?」

 

「・・・持ち歌があります///////」

 

「・・・タイトルは?」

 

「・・・『加賀岬』です///////」

 

「・・・・・・・・・マジかよ」

 

「・・・・・・・・・///////」

 

「ハッ!良いぜ、やってみろよ」

 

「分かりました///////」

 

「じゃあトリは俺だな」

 

「提督もやるんですか!?」

 

大淀もビックリだ。

 

「当たり前だろ、俺が出なきゃ絞まらねぇ」

 

「ではステージは那珂ちゃんと加賀さんと提督で・・・。ステージ関係の資材と機材は明石、お願いね」

 

「任せて大淀」

 

「細かい調整やスケジュールは私がやりますね」

 

「あぁ、任せた」

 

こうして観艦式の準備と練習が始まった。

 

 

・・・・・・

 

大淀が当日のスケジュールを組み、明石が必要な資材と機材を手配する。

町には艦娘総出で住民に協力してもらうために頭を下げに行った。住民達は快く引き受けてくれた。

妖精さん達は特設ステージの組み立て。

また ある時は観艦式の予行演習。

 

「北上、そこでトリプルアクセル入れろ」

 

「艦隊航行って そういうのしないから!」

 

「おい提督!お前 邪魔だから向こう行ってろ!」

 

また ある時はステージでの歌の練習とリハーサルをした。

 

 

・・・・・・

 

*観艦式 当日*

 

鎮守府では屋台が並び、鳳翔と間宮も屋台を出して出番が無い艦娘、出番まで手が空いている艦娘が交代で手伝い、お客様の接客に当たる。

尚、天龍と龍田は憲兵と一緒に警備に当たっていた。

 

「中々 賑わっているではないか」

 

「今日は首相も お越しになる。普通の事やって普通に終わってくれれば儂は安心なんじゃが・・・」

 

「住民に協力してもらうなんて、そんな発想は無かったですね」

 

大将と元帥と大和も勿論 来ており、三者三様の感想を述べた。

鎮守府には政府要人、海軍関係者、一般人も来ており、人で溢れ賑わっていた。

 

 

・・・・・・

 

演習場では艦娘による艦隊航行のセレモニーが始まり、時折 陣形を変えるなどし、赤城が艦載機を発艦し編隊飛行させ、その他の艦娘が空砲を撃ち、迫力のある演出が行われた。会場は多いに盛り上がり、元帥と大将も満足していた。

 

 

・・・・・・

 

特設ステージで催しが始まると、トップバッターは那珂の出番だ。

 

『初恋!水雷戦隊』

 

~~~~~♪

 

『恋の2-4-11』

 

~~~~~♪

 

那珂の出番が終わり、会場は終始 盛り上がっていた。

次に加賀がステージに上がる。

 

『加賀岬』

 

~~~~~♪

 

会場は その歌声に静かに聴き入っていた。

そしてラストにあの男、ダンテだ。

 

~~~~~♪

 

ダンテはネヴァンを掻き鳴らし、ハードロック調の音楽を演奏し始めた。それまでの流れと空気を ぶった斬る演奏とノリに会場は沈黙。挙げ句の果てには、テンションが振り切れたダンテがネヴァンを振り回し、ステージ上の機材を破壊しながら暴れだす。明石、加賀、那珂によって取り押さえられ、ダンテは強制退場させられた。

 

「ガッハッハッハッハ!やはり面白いな、あの男」

 

大将は笑っていたが、元帥は冷や汗が滝のように流れ顔が真っ青になっていた。大和も、ダンテのパフォーマンスに苦笑いである。会場は終始 沈黙していた。

その後は問題なく、多少のトラブルもあったが無事に観艦式は終了した。

 

 

・・・・・・

 

『かんぱーい!』

 

その日の夜、ダンテと艦娘達は打ち上げをしていた。

 

「提督!何で あんなに暴れたんですか!?機材が滅茶苦茶ですよ!高かったのに!」

 

「加賀さん、ステージ良かったですよ」

 

「ありがとうございます、赤城さん」

 

「変な奴は居なくて良かったな」

 

「そうね、天龍ちゃん」

 

皆 思い思いに食べ、飲み、話に花を咲かせた。

だが それも長くは続かず、呼ばれざる客が現れた。

 

「ハロ~~!」




今回は文化祭みたいになったから、次は運動会かなww

次回も よろしく お願いいたします!
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