Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

13 / 551
12話です!どうぞ!


Mission12 迷宮~道化師の罠から生き延びろ~

*Devil May Cry鎮守府 食堂*

 

「ハロ~~!」

 

「あっ!お前は あの時の!」

 

現れたのはジェスターだ。ジェスターに会ったことがある艦娘は皆を下がらせ警戒する。

 

「随分と楽しそうだなデビル坊や」

 

「何しに来やがった?」

 

ダンテはジェスターを睨み付けながら訊くが、ジェスターは それを意に介さない様子。

 

「デビル坊やが そちらの お嬢さん方と楽しそうにしてるから、オレ様も混ぜてもらおうと思ってね」

 

ダンテは魔剣リベリオンを持ち、天龍と龍田が艤装の剣と矛を持つ。

 

「お前は お呼びじゃないんだよ!」

 

3人は同時に斬り掛かるが、ジェスターは一瞬で姿を消す。

突如、全員の足元が光り、ダンテ達は光に飲み込まれた。

 

 

・・・・・・

 

ダンテは気が付くと倒れており、起き上がり辺りを見回すと見知らぬ場所に居た。壁、天井、床、全てが石造りで巨大な通路を形作っている。前後には道が続いている。

よく考えると、一緒に居たはずの艦娘達が居ない。

 

「・・・クソッ、はぐれたか」

 

 

・・・・・・

 

艦娘達も それぞれの場所で目が覚めた。

 

「赤城さん、無事?」

 

「えぇ・・・加賀さん、皆は?」

 

「居ないわ」

 

 

・・・・・・

 

「ここは・・・?」

 

「さっきまで食堂に居ましたよね?」

 

「明石さん、暁ちゃん、雷ちゃん、電ちゃん、金剛さん、大丈夫?」

 

「さっきのは いったい・・・」

 

「ここ・・・どこ?」

 

「分からないわ」

 

「大丈夫なのです」

 

「・・・提督とも はぐれてしまいマシタネ」

 

大淀、間宮、鳳翔、明石、暁、雷、電、金剛は同じ場所で目覚める。

 

 

・・・・・・

 

「・・・何だよ、ここ?」

 

「完全に違う場所だねぇ」

 

「やだ、ここ、何だか怖い・・・」

 

「やべぇ!!龍田が居ねぇ!!」

 

「ちょっ!?大きい声 出さないでよ、声が響くから」

 

「・・・耳が痛い」

 

「急いで龍田を探すぞ!」

 

「気持ちは分かるけど、道 分かんの?」

 

「あ・・・」

 

天龍、北上、如月、初雪が一緒に目覚める。

 

 

・・・・・・

 

「皆 大丈夫~?」

 

「私は なんとか・・・」

 

龍田と羽黒は以前の出撃で連れて帰ってきていたドロップ艦と一緒に居た。

 

「大丈夫だぜ、龍田さん」

 

「文月、大丈夫!?」

 

「たぶん~」

 

「何よ ここ、埃っぽいわね・・・」

 

彼女達は『深雪』『皐月』『文月』『叢雲』。

 

 

・・・・・・

 

全員が居る場所に、突然ジェスターの声が響く。

 

ここはオレ様が用意した空間、オレ様からのサプライズさ。皆 楽しんでよ、だってオレ達・・・友達だろ?

 

「悪趣味なサプライズだな!そんなんじゃ女にはモテないぜ」

 

ダンテが啖呵を切るが、声は それっきり聴こえなくなった。

後方から何かが転がってくる音が聴こえる。そちらに注視すると、通路と同じ幅のジェスターの顔が描かれた大玉が転がってきた。

 

「マジで悪趣味だな!」

 

ダンテは大玉に向かってエボニー&アイボリーを連射して撃ち込むが、大玉は弾を弾きながら迫ってくる。2丁拳銃ではダメだと判断したダンテは、次に長射程で高い貫通力がある対戦車ライフル、『スパイラル』を撃つ。・・・結果は同じ。ダンテは仕方なく逃げる。

 

 

・・・・・・

 

他の場所の艦娘達の所にも大玉が現れた。

 

*赤城・加賀ペア*

 

「逃げるわよ、加賀さん!」

 

「くっ・・・!」

 

 

・・・・・・

 

*鳳翔組*

 

「あんなセンスの悪い大玉、私が破壊してやりマース!」

 

金剛は艤装を展開し その主砲で大玉に砲撃するが、大玉は傷1つ付かず転がってくる。

 

「What!?」

 

「無理です!逃げますよ!」

 

鳳翔の声に従い、全員 走り出す。

 

 

・・・・・・

 

*天龍組*

 

「逃げろー!」

 

「「「わ~~~!?」」」

 

 

・・・・・・

 

*龍田組*

 

「何か転がってきたわ~」

 

「に、逃げますよ!」

 

「ホントに何なのよ此処は!」

 

「いいから走れ叢雲!」

 

「文月!」

 

「あぁっ!待って~!」

 

龍田達も大玉から逃げる。

 

 

・・・・・・

 

*ダンテ*

 

「しつこいんだよ・・・」

 

ダンテは どこまでも続く一本道を走りながら大玉から逃げていた。曲がり角や分かれ道も無く、どこまでも大玉が追いかけてくる。

途中で7ヘルズが現れ、手に持つ鎌を振り下ろす。ダンテは それを全て躱し、最後尾に居る悪魔をジャンプして踏みつける。そのまま踏みつけた悪魔をスケボーのようにして、滑りながら大玉から逃げる。他の悪魔は大玉に押し潰された。

 

 

・・・・・・

 

*赤城・加賀ペア*

 

赤城と加賀も大玉から逃げていた。

 

「・・・あの顔を見てると頭に来るわね」

 

「加賀さん、前!」

 

前方には扉がある。2人は扉に飛び込むと広い空間に出た。大玉は追ってこない。

広い空間に出ると、突如 天井から悪魔『エニグマ』が降ってきた。6本の腕を持ち、手にした弓で魔力の矢を放ってくる。赤城と加賀は艤装を展開、艦載機を発艦して応戦する。

 

 

・・・・・・

 

*鳳翔組*

 

鳳翔達も大玉から逃げていると、前方に扉が現れる。その扉に入ると広い空間に出た。そこは向こう岸まで吊り橋が架かっており、橋の下では溶岩が煮えたぎっている場所だった。

 

「こんな所を進むんですか!?」

 

間宮が狼狽える。

 

「でも、後ろには引き返せないヨ」

 

「・・・致し方ありませんね」

 

鳳翔達は吊り橋を渡ることにした。

 

「こ、恐いのです・・・」

 

「電、暁、下を見ちゃダメよ!」

 

「わ、分かってるわよ!雷こそ、あんまり揺らさないでよ!」

 

「揺らしてないわよ!」

 

「大淀、大丈夫?」

 

「な、なんとか・・・明石は?」

 

「正直・・・めっちゃ恐い!」

 

吊り橋を渡っているとブラッドゴイルが現れた。ブラッドゴイルは、艦娘達を体当たりで溶岩に落とすため向かってくる。

 

「させません!」

 

鳳翔は艤装を展開し、艦載機で応戦して吊り橋を渡る艦娘を援護する。

 

 

・・・・・・

 

*天龍組*

 

天龍達も大玉から走って逃げていると、前方に十字路が現れる。

 

「「右だ/右!」」

 

「左に!」

 

「・・・え?」

 

天龍と北上は右の角に入り、如月は左に入った。初雪は曲がり損ねて真っ直ぐに進んでしまう。大玉は初雪を追って転がる。

 

「・・・何で私だけ!?」

 

天龍、北上、如月は助かったと安堵したが、新たな大玉が天井から降ってくる。

 

「「「・・・え?」」」

 

大玉は天龍と北上に向かって転がり始める。

 

「うわっ!?こっち来た!」

 

「逃げろー!」

 

北上と天龍は再び大玉に追われることになった。

その後、十字路に上半身は人、下半身は蜘蛛の悪魔『アルケニー』が数体 現れ如月を襲う。

 

「いやーーー!!!来ないでーーー!!!」

 

如月は悪魔から逃げる。

 

 

・・・・・・

 

*龍田組*

 

「あれ いつまで追ってくるのよ!」

 

叢雲が愚痴る。

 

「とにかく、皆さんと合流しないと!」

 

「天龍ちゃん、無事だと良いけど・・・」

 

羽黒と龍田が話していると、突然 床が抜けた。

 

『え・・・?えぇー!?』

 

龍田達は落とし穴に落ちていった。

 

 

・・・・・・

 

*赤城・加賀ペア*

 

爆撃によってエニグマを全て吹き飛ばした赤城と加賀は、艤装を解除して部屋の奥の扉を抜けて進む。しばらく進むとT字路に出た。左から何かが来る気配がして、そちらを見ると・・・。

 

「初雪さん!」

 

「こんな所に居たのね」

 

「・・・!赤城さん!加賀さん!・・・助けて!」

 

初雪の後ろからは大玉が追いかけてきていた。

 

「「・・・!?」」

 

赤城と加賀は初雪と合流できたが、一緒に逃げることになった。

 

 

・・・・・・

 

*鳳翔組*

 

艦載機の機関砲でブラッドゴイルを石像に戻し、石像になったブラッドゴイルは溶岩に落ちていった。助かったと思ったが、今度は吊り橋の片岸のロープが切れる。

 

「「「きゃーーー!!」」」

 

「Nooooooooo!!」

 

「皆さん!?」

 

「「「あぁ!?」」」

 

間宮、暁、雷、電は渡りきっていたが、鳳翔、金剛、大淀、明石が吊り橋に掴まり ぶら下がる。

 

「あっ!?」

 

「大淀っ!」

 

大淀が手を滑らせて落ちてしまうが、明石が大淀の手を掴む。

 

「・・・あ、ありがとう」

 

「登って!・・・・・・ぐっ、大淀ちょっと太った?」

 

「太ってない!///////これは筋肉!」

 

「皆そう言う・・・」

 

吊り橋を梯子のように登り、全員 無事なことに安堵する。そして奥の扉を進む。

 

 

・・・・・・

 

*天龍・北上ペア*

 

大玉に追われてると また十字路に出る。今度は左に曲がり、玉は真っ直ぐ進むだろうと思い安心した2人だが、大玉は十字路の真ん中で止まり、左に転がってくる。

 

「「何で曲がれるんだよぉー!」」

 

そして また逃げる。しばらく進むと目の前には壁、行き止まりだ。

 

「「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!」」

 

行き止まりで大玉が迫ってきて あたふたしてると床が抜けた。

 

「「わぁ~~~~~!!」」

 

落とし穴に落ちていく天龍と北上。

 

 

・・・・・・

 

*如月*

 

「もう いやーーー!!」

 

如月は ずっとアルケニーに追われていた。

すると前方からダンテが来るのが見える。

 

「・・・司令官!・・・え?」

 

ダンテが現れて喜びも束の間、ダンテの後ろには大玉が追いかけてきていた。前後 挟み撃ちになる如月。

 

「どうしろって言うのよ~~~!!!」

 

ダンテはエボニー&アイボリーに自身の魔力をチャージする。アルケニーに向かって『チャージショット』で紅い弾丸を撃ち、アルケニーを粉砕する。

ダンテは そのまま如月を掴み、横抱きにして滑っていく。

 

「司令官・・・私、怖かった・・・」

 

「安心するのは早いぞ。まだ悪趣味なボールが来てるんでな!他の奴は どこだ?」

 

「最初は天龍さんと北上さんと初雪ちゃんと一緒だったんだけど、途中で はぐれちゃって・・・」

 

「手間が増えたな!」

 

 

・・・・・・

 

*龍田組*

 

「もう 何なのさー・・・」

 

「痛いわね、ここ何処よ!」

 

皐月と叢雲が愚痴る。落とし穴に落ちて出た広い空間。辺りを見回していると、軟体生物のような見た目の悪魔、『ソウルイーター』が現れた。龍田達は艤装を展開、主砲で攻撃する。

 

「ふぇ~~、効いてないよ~」

 

だがソウルイーターは紫色のガスのようになり砲弾が すり抜ける。

 

「・・・っ!危ない!」

 

叢雲の背後から迫るソウルイーターに気付いた羽黒が砲撃する。するとソウルイーターは苦しみながら消滅した。

 

「あ、ありがとう羽黒さん」

 

「さっきはダメだったのに、何で今は攻撃が効いたの?」

 

皐月が疑問に思っていると・・・

 

「私、何となく解っちゃったかも~」

 

「どういうことですか?」

 

「この悪魔は後ろから攻撃してくる時に実体化するみたいね~。そこを狙えば倒せるんじゃない?」

 

艦娘達は龍田の予想が正しいと判断し、お互いの背中をカバーしながらソウルイーターに攻撃する。

 

 

・・・・・・

 

*天龍・北上ペア*

 

「痛ってー、何なんだよ まったく・・・」

 

「・・・生きてる心地がしないよぉ」

 

落とし穴に落ちた後そんな会話をしてると、大量の水が流れてきた。

 

「「いぃっ!?」」

 

「俺ら こんなのばっかりかよぉー!」

 

「ぶくぶくぶくぶく・・・」

 

2人は濁流に飲まれ、どこかへと流されていった。

 

 

・・・・・・

 

*龍田組*

 

「つ、疲れた・・・」

 

「ボクも・・・」

 

「文月も~・・・」

 

「初雪、無事だと良いんだけどなぁ・・・」

 

ソウルイーターを全て倒し終わった龍田達。

部屋を出て奥へと進む。しばらく進むと再び扉が見えてきた。

 

「・・・また扉よ」

 

「また悪魔が出るんじゃないだろうなぁ・・・」

 

「い、行くしかないですよね?」

 

「他に道は無いしね~」

 

龍田達は扉を開けた。扉を抜けると遊園地のような場所に出た。

 

「・・・何ここ~?」

 

「ボクも こんな遊園地は嫌かな・・・」

 

その遊園地のような場所は、ジェスターの顔がモチーフになっている物が沢山あった。

 

「悪趣味を通り越して意味 解んないわ~」

 

そんな話をしていると赤城組、鳳翔組が合流した。

 

「おい!初雪!」

 

「・・・深雪!叢雲!」

 

「あんた何処 行ってたのよ!」

 

「皆さん、ご無事でしたね」

 

「鳳翔さんも、ご無事で何よりです」

 

深雪、初雪、叢雲、鳳翔、赤城が話していると、加賀が疑問を口にする。

 

「これで全員?」

 

「如月が居ないよ!」

 

「司令官も居ないわ!」

 

「天龍ちゃんも居ないわ~・・・」

 

「北上さんも居ないのです」

 

「那珂ちゃんも居ないよ~」

 

皐月、雷、龍田、電、文月が居ない者の名前を挙げていく。

すると近くの噴水から巨大な水柱が上がり、天龍と北上が飛び出してきた。

 

「天龍ちゃん!?」

 

『北上さん!?』

 

「おぉ!龍田、無事だったか!」

 

「天龍ちゃんこそ・・・」

 

「うわっ!?駆逐艦 集まってくんな!」

 

「あとは提督と如月さんと那珂ちゃんだけですね」

 

鳳翔が そう呟くと・・・

 

「呼んだか?」

 

声がした方を見ると、ダンテと如月が こちらに歩いてきた。

 

『提督/司令官/司令官さん!』

 

「「如月!」」

 

皐月と文月が如月に駆け寄る。

 

「全員か?」

 

ダンテが訊く。

 

「那珂ちゃんが居ないのです」

 

突然 遊園地のアトラクションが動き出した。メリーゴーランドにジェスターが乗っていた。

 

「いや~、ここまで来れるとは大したもんだね~」

 

全員がジェスターに警戒し、艦娘は艤装を展開した。

 

「この悪趣味な場所は お前の趣味か?」

 

「そう怒るなよデビル坊や。それにしても・・・」

 

ジェスターは艦娘達を見る。

 

「そっちの お嬢さん方も物好きだね~」

 

「どういう意味かしら?」

 

加賀が弓を引きながら訊ねる。

 

「お仲間が悪魔に殺されたのに、()()と一緒に居るんだからさぁ。そういう趣味でもあるのかな?」

 

艦娘達は悪魔という言葉を、ケルベロス達 魔具のことを指していると思った。

 

「提督が居れば大丈夫だと信じています。あなたに とやかく言われる筋合いはありません」

 

赤城が気丈に そう答える。

 

「その提督が悪魔だって言ってんの」

 

艦娘達は驚いた。特に仲間を悪魔に殺されている艦娘は・・・。

 

「そんな出鱈目も大概にしろよ!提督が悪魔な訳ないだろ!」

 

天龍が吠える。

 

「あれ?余計なこと言っちゃった?」

 

ジェスターは わざとらしく手で口を押さえる。

 

「そう思うなら、デビル坊やに訊いてみな。なぁ、デビル坊や」

 

「嘘、ですよね?提督が悪魔だなんて、質の悪い冗談ですよね?」

 

「・・・・・・・・・」

 

大淀が訊くが、ダンテはジェスターを睨んだまま何も言わない・・・。




滅茶苦茶 長くなりそうだったので話を別けることにしました。
那珂ちゃんは次回、ちゃんと出します!

では次回も よろしく お願いいたします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。