Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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140話です!どうぞ!


Mission140 仲間~魂からの叫び~

*虎の民の村 古墳 9月18日 1:23*

 

川内「喰らえ!」

 

川内達はジンを相手に戦闘に突入していた。

砲撃するが、ジンは鉄扇から発生させた風の障壁で砲弾を防ぐ。

天龍型が刀と矛で斬り掛かるが、ジンは その刃を鉄扇で受け止め、逆に天龍型2人の身体を鉄扇で斬る。

鉄扇に付いた鎖を伸ばし、鉄扇が飛んでくる。天龍型は それを躱し、ゴロゴロと床を転がり立ち上がってジンを睨む。

 

北上「あいつ、私ら相手に1歩も動かないとか」

 

球磨「舐められたものクマ」

 

神通「あの障壁も厄介です」

 

大井「遠距離攻撃は防がれ、接近戦にも対処してくる。しかも鉄扇を飛び道具に・・・!」

 

多摩「死角がないとは この事にゃ」

 

天龍「・・・そうか!」

 

大井「え、何?」

 

天龍「あいつ、俺達の動きをコントロールしてる!」

 

球磨「お前 何 言ってるんだクマ?」

 

龍田「なるほど~、そういう事だったのね」

 

天龍の言葉に、皆は何が言いたいのか分からなかったが、龍田だけは理解できたようだ。

ジンは1歩も動かず艦娘達を相手にしている。天龍と龍田は、ダンテとの稽古で同じような状況を1度 経験している。

 

 

・・・・・・

 

*数年前 Devil May Cry鎮守府 グラウンド*

 

ダンテとの稽古で、天龍と龍田は2人掛かりで斬り掛かったが、ダンテは稽古の間、1歩も動かず2人の刃を捌いていた。

 

 

“畜生!何で1発も当たらねぇんだよ?!”

 

“そりゃ そうだ、俺の狙い通りに動いてりゃ、当たるものも当たらねぇ”

 

“どういう事~?”

 

 

天龍型の動きは、全て予定調和だった。

天龍が正面から斬り掛かるのも、天龍と龍田が同時に仕掛けてくるのも、龍田がフェイントを掛け、天龍が その隙を突いてくるのも、ダンテが2人の刃を受け止め、躱し、剃らす事で、そう動くように仕向けられていた。

全てはダンテの計算の上であり、天龍型はダンテの頭の中で構築されたシミュレーション通りに動いていたのだ。どう動くか分かっていれば、1歩も動かずに対処するのはダンテにとっては簡単だ。それなら1発も当たる訳がない。

 

 

“つまり、全ては俺の掌の上って訳だ”

 

“はは・・・マジかよ・・・”

 

“達人レベルでも そんなの難しいはずなのに・・・”

 

 

・・・・・・

 

*現在*

 

北上「んで、どうするの?」

 

天龍「正攻法じゃムリだ」

 

天龍はハンドサインで皆に何かしらの指示を出す。それを見て、皆は少し笑った。

 

夕張「おもしろいじゃない」

 

球磨「こっちは死にそうクマ」

 

川内「兎に角、ジン(あいつ)に1発 入れるよ!」

 

北上「先ずは そこからだね」

 

天龍型 以外の艦娘が一斉に砲撃し、天龍型が左右に別れてジンに突撃する。

ジンは再び風の障壁を出すが、砲弾はジンではなく、ジンの正面の床に着弾した。爆煙が広がり視界が遮られる。

 

ジン『・・・・・・?

 

風の障壁が消えるまで、艦娘達は砲撃を続けてジンの視界を遮る。

風の障壁が消えると、ジンの左右から2つの影が迫る。ジンは鉄扇を振り、天龍型と思われる影を斬る。

しかし・・・

 

ジン『・・・・・・!?

 

多摩「来ると思ったかにゃ?」

 

球磨「残念、違うクマ」

 

斬ったのは球磨と多摩の主砲だった。斬られた衝撃で、2人は吹き飛ぶ。

 

天龍「そこだああああ!!」

 

がら空きになったジンの胴体を、正面から現れた天龍型の刀と矛が交差しながらX字にジンを斬る。斬り飛ばされたジンは壁に背中を打ち付け、膝を突く。

 

那珂「やった!」

 

神通「先ずは1発、ですね」

 

夕張「同じ手は通用しないだろうけどね」

 

ジン『忌々しい人間め

 

天龍「何だよ、喋れんのかよ」

 

ずっと沈黙していたジンが、立ち上がって遂に口を開いた。

ジンは その場で高速回転しながらナイフを飛ばす。

 

川内「ぐあぁっあああっ!!」

 

何本ものナイフが、痛々しいまでに艦娘達の身体に刺さり、艦娘達は皆 倒れてしまった。立ち上がろうとするが、痛みで中々 動けない。小蘭の腕にも、1本のナイフが突き刺さっていた。

ジンは艦娘達の間を通り、出口に向かう。その足を、川内の手が掴んだ。

 

川内「まだ・・・負けてない・・・がはっ!」

 

ジンは川内を蹴り飛ばし、手が離れると そのまま外に出た。

 

 

*古墳の外*

 

イン『ぐおぉぉぉぉ!

 

ジンが外に出ると、インが吹き飛んできた。その身体は傷だらけになっていた。

 

ダンテ「遂に兄貴の登場か?」

 

バージル「頭数は揃っているな」

 

イン『兄者、助けてくれ・・・2人で力を合わせれば・・・

 

ジンがインの剣を拾い、ダンテとバージルはジンとインが仕掛けてくると思い構える。

 

イン『ぐぅっ・・・!?

 

「「・・・・・・!?」」

 

イン『兄者・・・何故・・・

 

ジン『弱い奴は必要ない

 

インは驚愕した顔で、振り返りながら倒れた。その背中には、インの剣が刺さっている。

ジンは、インが既にダンテとバージルに敗北したと判断していた。その結果、インを排除したのだ。

 

ダンテ「クソ野郎が・・・!」

 

ダンテとバージルは同時に駆け出し、ジンに特攻する。魔剣ダンテと閻魔刀を振り下ろし、ジンも鉄扇を振るう。

 

 

・・・・・・

 

*古墳 3:12*

 

川内「ぐぅぅぅ・・・!がぁっ・・・!ぬぅぅ・・・!」

 

神通「姉さん・・・」

 

川内は腕を動かし、自身の身体に突き刺さったナイフを抜いていく。立ち上がり、残りのナイフも抜いていく。

 

川内「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

 

最後の1本を抜き、川内は膝を突いて崩れ落ちた。

床を這って小蘭の元へ行く。

 

小蘭「川内・・・」

 

川内「大丈夫・・・?」

 

小蘭「どうして来たの?私、川内達に嘘 吐いたのに・・・偉そうな事ばっかり言ったのに・・・」

 

川内「それは・・・・・・そんなの・・・決まってんじゃん!私達、もう仲間でしょ?こんな怪我までして、1人で行くなんて・・・」

 

小蘭「ごめんね・・・私、村を救いたかっただけで・・・・・・助けて・・・」

 

川内「ごめん、ごめんね・・・・・・ああああああ!!」

 

川内の怒りの咆哮が、古墳内部に響く。

 

 

*古墳の外*

 

ジンは鉄扇を振り、風の障壁を出す。

ダンテとバージルは風の障壁に弾かれ吹き飛ばされるが、空中で受け身を取り着地する。

 

ダンテ「しぶといな、体力だけは一人前かよ」

 

伊勢「あれは!?」

 

日向「あいつが親玉か」

 

村で悪魔を一掃した伊勢型、飛鷹型、鳳翔、村人達が駆け付けた。

村人達はジンに睨まれ、どよめきが走る。

 

川内「ジーン!!」

 

ダンテとバージルの後ろから、ボロボロの姿になった川内達と小蘭も来た。

 

夕張「あれって・・・」

 

夕張達が見たのは、インの死体だった。背中には、インの剣が突き刺さっているのが見える。

 

天龍「どうなってんだよ!?」

 

ジンはダンテとバージルに向かって、鉄扇の先を向ける。

 

ジン『貴様ら、私の弟にならないか?

 

ダンテ「・・・・・・何?」

 

ジン『インから、貴様も悪魔だと聞いている。この世は人間共にくれてやるには勿体ない。私達の力なら、この世を手にする事ができるぞぉ

 

飛鷹「そ、そんなの・・・」

 

グリフォン『何かヤベー勧誘しだしたぞ、アイツ・・・

 

艦娘達と小蘭、グリフォンに村人達はダンテとバージルを見る。

 

バージル「・・・何が言いたい?」

 

ジン『人間は弱い。すぐに群れを成す。叶いもせぬ夢を見る。感情を さらけ出し、怯え、泣き叫ぶフッハハハハハハハ!こんな弱い生き物が、この世を統べて良いのか?

 

「「・・・・・・・・・」」

 

鳳翔「提督、バージルさん・・・」

 

ジン『人間は、虫けら以下の!無力な生き物だハハハハハ!アッハハハハハ!

 

ダンテ「それは━━」

 

川内「違ーう!違う違う違ーう!」

 

ダンテが反論しようとしたが、それを遮って川内が叫ぶ。ダンテは自分のターンを奪われ、怪訝な顔で川内に振り返る。川内は そんなこと気にせず、ダンテとバージルの前に出る。

ここからは川内のターンだ。

 

川内「昔の私も そう思ってた。けど間違ってる。そりゃ人間は ちっぽけで弱い生き物だよ。自分勝手で、身体も弱くて簡単に死ぬ。腕も足も細くて、何にもできないくせに!偉そうな事ばかり言う!」

 

小蘭「・・・・・・・・・」

 

川内は呉鎮守府に所属していた時、褒められるような事は一切してこなかった。他者を傷付け、心を踏みにじる事を沢山してきた。だが それは、当時の呉提督に、姉妹艦だった呉の神通と那珂を人質にされ、従うしかなかった。どんなに酷い事でも、恨まれる事でもやるしかなかった。

その過程で、汚い人間を大勢 見てきた。元人間だったアーロンに、呉の神通と那珂を怪物に変えられた事もあった。川内は誰よりも、人間の醜さを知っている。

 

川内「だけどね、そんな人間だけど、悪魔にはない凄い特技を1つ持ってるんだよ。それは力を合わせるってこと、仲間を作るってこと!!仲間を作れば勇気が湧いてくる!1人1人は弱くても、力を合わせれば どんな海だって渡れる!どんな山だって乗り越えられる!!間違った道を歩いてても、仲間の声が導いてくれる!!」

 

那珂「川内ちゃん・・・!」

 

北上「川内も・・・変わったね」

 

大井「提督の影響でしょうね」

 

川内がダンテ達と共に初めて一緒に戦った頃、利害が一致しているというだけで一緒に居た。馴れ合うつもりもなかった。

1人で突っ走り、呉の神通と那珂を救えず、アーロンを倒す事もできなかった。

しかし、艦娘を人間として見ているダンテの元に来て、そのダンテの下で働く艦娘達と過ごし、川内の考えは少しずつ変わった。

人間として生き、Devil May Cry鎮守府の仲間と力を合わせ、呉の姉妹艦の仇であるアーロンを倒す事ができた。1人では きっと、それは叶わなかっただろう。

 

川内「この世で1番 勇気があるのは!仲間が居る奴だぁ!!仲間が居る奴が この世で1番 強いんだよぉ!!」

 

それは、昔の川内とは違う、今の川内が出した答え、魂からの叫びだった。

 

ジン『ハッ!

 

そんな川内の想いを、答えをジンは嘲笑う。

ダンテは違和感を感じ、キングケルベロスを取り出す。何故か、キングケルベロスが淡い光を放ちながら明滅を繰り返していた。

 

ダンテ「・・・ったく、俺の見せ場を取りやがって。川内!」

 

川内「・・・?うわっとっと!?」

 

ダンテ「使え、今の お前なら扱えるはずだ」

 

川内「これって・・・」

 

ダンテは、キングケルベロスを川内に投げ渡した。ダンテが魔具を艦娘に貸し与えるのは初めての事で、他の艦娘達は大層 驚いていた。

 

ダンテ「見せ場はくれてやる。あいつに見せてやりな、人間の力ってやつを。決めてこい」

 

バージル「奴の話はくだらん。さっさと終わらせろ」

 

川内「うん、ありがとう。ジン、お前みたいな奴は、私達に勝てない!魔界(じごく)に送り返してやる!」

 

ジン『地獄に行くのは貴様らだ!

 

川内「行くよ、神通!那珂!やぁああああ!!」

 

神通「撃ちます!」

 

那珂「どっかぁーん!」

 

ジンは もう1つの鉄扇を出し、2つの鉄扇から無数のナイフを飛ばす。川内は駆け出し、同時に神通と那珂が砲撃し、ジンのナイフを吹き飛ばす。砲撃を抜け飛んできた残りのナイフは、川内が走りながらヌンチャク形態のキングケルベロスを振り回し弾く。

 

川内「おりゃあ!」

 

棍棒形態になったキングケルベロスで、炎を巻き上げながら棒高跳びのように川内が飛び上がる。

ジンは空中では避けられないと考え、川内に向かって鎖を伸ばし、鉄扇を飛ばす。

 

川内「はぁっ!」

 

ジン『っ・・・!?

 

川内は空中で鉄扇を蹴り飛ばした。すると、ジンの手から鎖が離れ、武器を1つ手放してしまった。

ジンを飛び越え着地すると、振り返りながらキングケルベロスを振る。ジンも残りの鉄扇を振り、キングケルベロスと鉄扇が何度も ぶつかり合う。

 

川内「おりゃりゃりゃりゃー!」

 

棍棒形態のキングケルベロスで何度も突きを放ち、ジンも鉄扇で それを弾く。

キングケルベロスを雷を操る三節棍に変え、それを振り回しながら翻弄し、打撃を与えていく。

 

神通「那珂ちゃん!」

 

那珂「行って!」

 

神通もジンに突撃し、那珂が砲撃で2人の援護に入る。

鉄扇からナイフが飛んでくると、川内は身を翻して避け、飛び退く。

すると神通が、川内に気を取られて隙だらけのジンを体術で攻め立てる。

 

ジン『忌々しい人間共がぁ!

 

神通が攻撃し、ジンからの攻撃を躱すと川内が攻め立てる。川内がジンの攻撃を回避して離れると、また神通が体術で攻める。それを繰り返し、那珂の砲撃のフォローもありジンにダメージを与えていく。

その戦いを見て、艦娘達は驚いていた。

 

天龍「スゲー・・・」

 

夕張「魔具を使いこなしてる・・・」

 

木曾「それに、さっきと違って奴を追い詰めてるぞ!」

 

ダンテ「戦いってのは、ノリに乗ってる方が勝つもんさ。川内!イカしたビートで奴のケツを叩いてやりな!」

 

ジンが鉄扇を横凪ぎに振るうと、神通は後ろに飛び退きながら砲撃する。そこにヌンチャク形態のキングケルベロスで、川内がジンに攻撃を仕掛ける。那珂が放った砲弾も飛んできた。

ジンは鉄扇を振り、風の障壁を発生させた事で砲弾が弾き飛ばされた。至近距離の川内も飛ばされるかと思われたが、川内は球体状の氷のバリア『アイスエイジ』を発生させる。風と氷が ぶつかり合い、耳を擘く音が けたたましく鳴り響く。

 

川内「これで決める!」

 

風の障壁と『アイスエイジ』が消えると、川内は炎を纏うキングケルベロスを、ジンは鉄扇を一閃し、2人は交差する。

 

天龍「・・・・・・ど、どっちが勝った?」

 

どちらも一閃したポーズのまま動かない。

しばらくの静寂の後、ジンは川内に振り返る。その顔は、信じられないという顔をしていた。そして地に倒れた。

 

『・・・・・・か、勝ったー!』

 

村人も艦娘達も跳び跳ね、ガッツポーズしながら川内の勝利を喜ぶ。

 

川内「見たか!これが川内型の━━」

 

神通「姉さん!」

 

川内「~~~~!もう何?!折角 決め台詞を・・・で、何?」

 

神通「あれ・・・」

 

?『オオオオオオオオ!!

 

川内「・・・・・・何かヤバイの居る!」

 

老人「あれは先祖が封印した闇だ!野放しにすると、地上は闇に包まれる!」

 

上空には、ジンとインが封印を解いた事で、巨大な悪魔が復活していた。

その悪魔は黒い雲のような身体をしており、身体から放出した黒い雲で空を覆っている。あの悪魔を倒さない限り、地上は暗闇に閉ざされたままとなる。

 

ダンテ「おー、あんな所に丁度いいのが」

 

バージル「獲物を取られたからな、あれで我慢するか」

 

ダンテ「だな。川内、それ返せ」

 

川内「あっ!?」

 

川内からキングケルベロスを奪い取り、ダンテとバージルは真魔人となり飛翔する。紅と蒼の光が、地上を照らすように輝きながら上昇し、黒い雲の中に入る。黒い雲の中で、何度も光が瞬く。

 

「「姉さん/川内ちゃん」」

 

川内「何、どうしたの!?」

 

突然、神通と那珂が川内を抱き締めた。突然の事に川内も驚いている。

 

神通「今の姉さんの、想いを知れて良かったです」

 

 

“間違った道を歩いてても、仲間の声が導いてくれる!!”

 

 

那珂「ありがとう」

 

川内「・・・・・・ううん、こっちこそ ありがとう」

 

川内も2人を抱き締め、川内型の絆を深めるのだった。

空では強い光と共に巨大な爆発が起き、黒い雲が消えていく。地上には、太陽の光が降り注いだ。

 

 

・・・・・・

 

*虎の民の村 9月22日 9:54*

 

艦娘達の傷が ある程度 癒えるまで、ダンテ達は虎の民の村で世話になっていた。

鎮守府に戻るため、ダンテ達は村を出発しようとしていた。

 

小蘭「お父さんと お母さんも元に戻ったし、川内、神通と那珂、それに皆も、本当に ありがとう」

 

川内「気にしないで、こういうの慣れてるから」

 

神通「こちらこそ、お世話になってしまって」

 

那珂「ご飯 美味しかったよ!」

 

小蘭父「お父さん、そろそろ村に戻られては どうですか?」

 

老人「村の生活は性に合わん」

 

小蘭父「また そんな事を言って・・・」

 

小蘭母「ふふっ」

 

小蘭の両親も、ジンとインを倒した事で猫の姿から人の姿に戻る事ができた。

しかも、小蘭の父親は この村の村長だった。

 

小蘭「もし日本に行く事があったら、また会えるかな?」

 

川内「うん!だったらさ、鎮守府おいでよ。私の仲間、皆 紹介するからさ」

 

そしてダンテ達は、小蘭と その家族、村人 全員に見送られながら出発するのだった。

 

川内「ありがとー!虎の民ありがとー!」

 

 

・・・・・・

 

その帰り、ダンテ達は田舎道を歩きながら港を目指した。

 

川内「提督、キングケルベロス頂戴!私と相性バッチリだしさ」

 

ダンテ「ダメだ、こいつは たまたま力を貸しただけで、もう お前に従わないぞ」

 

川内「えー?ケチ」

 

ダンテ「(ケチって・・・)」

 

夕張「けど、あの状況で よく川内型だけで倒せたよね?」

 

川内「そりゃ、私達 川内型が最強だからじゃん!」

 

バージル「フッ・・・」

 

夕張の疑問に答えながら川内は胸を張るが、川内の言葉にバージルが含みのある感じに鼻で笑った。バージルが笑った理由は、ダンテが答えた。

 

ダンテ「あのなぁ、お前がキングケルベロスで戦う前に、俺とバージルで相手してたんだぞ」

 

川内「・・・・・・つまり?」

 

ダンテ「散々 弱らせた状態で戦えば勝てるに決まってるだろ」

 

神通「それって・・・」

 

川内「う、嘘だあああああ!!」

 

キングケルベロスの力を借りていたとはいえ、川内は自分の実力でジンに勝ったと思っていた。それが、ダンテとバージルがダメージを与えて弱っていたから勝てたという事実に、川内はショックで崩れ落ちた。

その後、ダンテにブーブー文句を言っていたが、今度は標的をバージルにロックオンする。

 

川内「ねぇ、バージルって提督の双子の兄弟なんでしょ?何で そんな無愛想なの?その閻魔刀、ネロが持ってたのでしょ?何でバージルが持ってるの?何で?何で?」

 

バージル「(鬱陶しい・・・)」

 

川内「提督、バージルが無視する!」

 

ダンテ「話は聞こえてるだろうから、そのまま話し掛け続ければいいと思うぞ」

 

バージル「(余計な事を・・・!)」

 

川内「分かった。ねぇ、何で?何で?何でオールバックにしてるの?何で?何で?」

 

質問攻めである。川内は久しぶりにダンテや皆に会えたので、兎に角 話したかった。バージルは川内に話し掛け続けられ、鎮守府に帰るまでイライラする事になった。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 9月29日 0:00*

 

川内「夜戦だあああああ!!」

 

それから1週間が経過した頃、深夜の鎮守府に川内の雄叫びが上がる。

 

ダンテ「(帰ってきてから うるせぇ・・・)」

 

島風「寝るの おっそーい・・・」

 

天津風「勘弁してよ~・・・」

 

鎮守府に戻ってきてから、川内は やっぱり うるさかった。鎮守府の面々は しばらく、久しぶりの不眠症に悩まされるのだった。

 

バージル「(・・・・・・寝れん)」

 

川内「夜戦だあああああ!!」




次回も よろしく お願い致します!
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