また話が長くなりそうだったんで分割します。
では14話です!どうぞ!
今日のDevil May Cry鎮守府は・・・・・・・・・暇であった。特に急ぎの用事も無い。依頼も無い。悪魔も出ない。海域攻略は・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・」Zzz・・・
ダンテは執務室で いつものように昼寝中。
そこに如月が入室する。
「ねぇ、司令官」
「・・・・・・・・・」
「司令官ってば」
「・・・・・・・・・」
「私お買い物に行きたいな~なーんて」
「・・・・・・行きたきゃ行って良いぞ」
「司令官に一緒に来てほしいの」
「見ての通り、昼寝で忙しいんだ。皐月と文月と一緒に姉妹で仲良く行ってくるってのは どうだ?」
「だから、私は司令官と一緒に行きたいの」
「Hey!提督ぅ!一緒にTea timesは いかがデスカー!」
金剛 乱入!
「あら金剛さん、提督は私とデートなんで遠慮してください」
「(買い物じゃなかったのか?)」
「デ、デート!?ダメデス!提督は私とTea timesするんダヨ!そっちこそ遠慮するデース!」
「(それは初耳だな)」
「司令官!どっちとデートするの?」
「提督ぅ!私とデートダヨネ?」
「(デートになっちまったよ・・・)金剛なら ともかく、
「何か言った?」
「・・・・・・・・・なら、こういうのは どうだ?」
ダンテはトランプを出して机に置く。
「「トランプ?」」
「シンプルに決めようぜ。1人ずつカードを引く、1番 数字の大きいのを引いた奴の希望を叶える、それで どうだ?」
「ふーん、分かりましたわ♪」
「良いデスヨ!」
「『A』は どうするの?」
「そのまま『1』にする。一番下だな」
そして3人はカードを引く。
「私は『7』デス」
「あら?私も『7』ですわ。でも同点の時は どうするのかしら?」
「Oh.それを決めてなかったデスネー」
「・・・慌てるなよ、勝負は まだ終わっちゃいない」
ダンテが見せたカードは『10』。
「俺の勝ちだな」
すると横から誰かがカードを引いた。居たのは鳳翔だ。
「私の勝ちですね」
鳳翔が見せたカードは『Q』のカード。
「「「・・・・・・・・・」」」
「確か、一番 大きいカードを引いた人の希望を叶えるんですよね?」
「(・・・嫌な予感がする)」
「部屋の掃除してください」
鳳翔は満面の笑みで そう宣告する。執務室は現在、足の踏み場も無いぐらい散らかっていた。
「ちょっと待てよ、散らかしたのは俺じゃ━━」
「掃除してください」
鳳翔の表情は変わらない。結局ダンテは掃除することになった。如月と金剛も何故か掃除することに・・・。
執務室にはダンテが買い漁った娯楽が沢山ある。艦娘が遊び倒して どっか行くため、散らかったまま放置されていた。ダンテが散らかしたのは せいぜいデリバリーのピザの空き箱と空き缶ぐらいである。言い訳にはならないが・・・。
・・・・・・
*とある鎮守府 執務室*
「なにぃ、居なくなっただと?」
「・・・探しましたが、その、どこにも居ないので・・・」
執務室では提督と艦娘が話をしているが、艦娘の方は酷く脅えていた。
「・・・まさか お前らが逃がしたんじゃあるまいな?」
「そ、そんな!?違います!」
「口答えするな!このグズが!」
提督は艦娘を何度も何度も殴り付けた。
・・・・・・
夜の街を少女が ふらふらと歩いていた。
「・・・私・・・どうしたら・・・」
少女の身なりは、お世辞にも綺麗とは言い難い。彼女はこの数日、宛もなく さ迷っていた。
「・・・あそこには・・・戻れない・・・戻りたくない」
少女は空を見上げる。
「・・・熊野・・・私、どうしたら良いの?」
少女の影は不自然に揺らめいていた。
そして少女は、そのまま夜の街に消えていく。
・・・・・・
*数日後 Devil May Cry鎮守府 食堂*
この数日、ダンテは如月と金剛にデートだ買い物だ、ティータイムだと言われ続け、昼寝が できないので『南方連絡海域正面』の警護に出撃させた。
今はストロベリーサンデーを味わいながら、平和な一時を満喫していた。
すると、向かいの席に叢雲が座る。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・そんなに見つめられると照れるよ」
「何 言ってんの?それより、あれ知ってる?」
叢雲はテレビのニュースを見ながら訊いてくる。
「あれって?」
「ニュースよ。人の身体の一部が、何かに吹き飛ばされたような死体の話」
「それは また恐ろしい話で」
「・・・悪魔と関係あるんじゃないの?」
「さぁね、吹き飛ばしたいぐらい怨まれてたんだろ?」
「調べないの?」
「それは警察とかの仕事だろ?」
「あんたってホント変わってるわよね。艦隊出撃には付いて行きたがるくせに、こういうのは確かめに行かないんだから」
「悪魔じゃなかったら無駄足になるしな。それに今は、ストロベリーサンデーの時間だ」
「・・・少しは働きなさい。あんた最近 食べるか寝るかしかしてないわよ」
「なら、今晩辺りダイエットしてくるよ」
・・・・・・
夜の街で さ迷っていた少女は男に絡まれていた。男は少女を何処かに連れて行こうとするが、少女は抵抗する。
すると突然、砲撃音と共に男の頭が吹き飛んだ。少女は男を殺した者を見て脅えた。
「何で・・・私が・・・誰か・・・・・・誰か、助けて・・・」
少女は ふらふらと覚束ない足取りで その場から逃げる。少女の後ろには、その少女と瓜二つの少女が立っていた。
同じ頃、ダンテも同じ街に居た。ダンテは 吹き飛ばされた死体が発見された場所を回っていた。
「収穫ナシか、やっぱ無駄足だったな」
ダンテも それなりに気にはなったので調べに来たが、悪魔の痕跡は見付からない。帰ろうかと思ったが、近くで砲撃のような音が響く。ダンテは音がした方へ向かった。しばらく その付近を見て回ると、頭部が無くなった死体を発見した。
「・・・・・・っ!」
ダンテは その場から飛び退くと、ダンテが居た場所で爆発が起きた。攻撃した者が居ると思われる方を見ると、艤装を持った少女がダンテに主砲を向けていた。
「夜の散歩にしちゃ、かなり物騒だな」
少女は黒い影となり消えた。ダンテは気配が消えたのを確認すると、街まで乗ってきた車に戻ることにした。車まで戻ると、車の側で少女が倒れていた。その少女は先程 自分を襲った少女と瓜二つだった。
「微かに悪魔の臭いがするな・・・また厄介事に巻き込まれそうだ」
ダンテは少女を鎮守府に連れて帰ることにした。
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府*
ダンテは少女を鎮守府に連れて帰り、医務室に運んだ。少女は かなり衰弱しており、今は明石が診察して処置している。医務室の外ではダンテと大淀が終わるのを待っていた。
「やっぱり艦娘か」
「はい、彼女は最上型の3番艦、鈴谷さんです」
「何で艦娘が街で倒れてんのかね」
「分かりませんが、どこかの鎮守府に所属してるのは間違いないと思います」
「こっちの方の街に居たってことは、最近 稼働し始めた横須賀か?」
横須賀鎮守府は最近 修繕が終わり、新しい提督が着任していた。
「明日 確認してみます」
「本人から話を聞ければ早いんだけどな」
明石が医務室から出てくる。
「終わりました。点滴を打って、今は落ち着いてます。ただ、かなり衰弱してましたから、しばらくは起きないかもしれません」
「仕方ない、起きたら すぐ知らせてくれ。聞きたいこともあるしな」
「分かりました」
「大淀、鳳翔に お嬢ちゃんの世話 頼んどいてくれ」
「分かりました」
「そういや、那珂と一緒に居た お嬢ちゃん誰だ?」
「神通さんですね、那珂ちゃんの姉です。今日の出撃で連れて帰ってきたんです。挨拶は明日にするように伝えてます」
「明日が楽しみだ」
・・・・・・
*翌朝 執務室*
「あの……軽巡洋艦、神通です。どうか、よろしくお願い致します……」
「あぁ、よろしくな。那珂、色々 案内してやれ」
「了解です!あと那珂“ちゃん”って呼んでください!」
「・・・・・・那珂チャン」
「行こ、神通ちゃん!」
「あの・・・失礼します」
2人は執務室から退室する。
「那珂ちゃん、提督は どんな人?」
「んーっとね、半分 悪魔」
「・・・・・・・・・え?」
2人が退室した後、ダンテと大淀が鈴谷について話していた。
「あの鈴谷さんは横須賀鎮守府の所属ではないそうです」
「なら他の場所か・・・近くに他の鎮守府はあるのか?」
「いえ、他の鎮守府は此処からも、横須賀からも かなり離れています」
「変な拾い物しちまったな」
「提督は どうして彼女を?」
「僅かに悪魔の臭いがした。それに、お嬢ちゃんのソックリさんに襲われたしな」
「鈴谷さんが もう1人 居るってことですか?」
「そっちは心当たりがあるから、必ず捕まえるさ。無関係じゃないなら、ここに置いてた方が都合が良い」
「・・・分かりました」
「(どこに行きやがった?モノマネ野郎・・・)」
*翌日*
「提督!鈴谷さんが目を覚ましました!」
明石から鈴谷が目覚めたと聞いて医務室に向かうダンテと大淀。鈴谷の傍には鳳翔が居た。鈴谷はダンテを見て少し怯えた。
「だ、誰・・・?」
「鈴谷さん、こちらは この鎮守府の提督ですよ」
「いや・・・殴らないで・・・やめ・・・イヤー!」
鳳翔が『提督』と言った途端、パニックを起こして頭を抱えながら怯えだす。
「大丈夫ですよ!」
「ほら、横になって」
鳳翔と明石が鈴谷を宥める。ダンテと大淀は、今は話ができないと思い、執務室に戻る。
・・・・・・
落ち着いた鈴谷から、ダンテの代わりに話を聞いた鳳翔が報告する。
「彼女は舞鶴鎮守府から来たようです。そこの艦娘は毎日のように暴力を受け、無茶な艦隊運用で『熊野』さんという艦娘が轟沈したそうです。それを機に逃げ出したと・・・」
「つまり家出か。どうやって こっちまで来た?」
「ずっと歩いてたそうです」
「何日も歩いて こっちまで来たのか?」
「逃げるために必死だったんだと思います。鎮守府から できるだけ遠くに行きたくて」
「・・・メシは?」
「少しずつですが、食べてます」
「動けるようなら風呂にも入れてやれ。あれじゃ美人が台無しだ」
「分かりました」
鳳翔との話も終わり、今度は大淀が提案してくる。
「元帥に相談してみてはいかがですか?」
「まだダメだ。悪魔が関係してるし、下手に外に言うと逃げ出した場所に連れ戻されるぞ」
「わ、分かりました」
「うちは保護施設じゃないんだけどねぇ・・・困ったもんだ」
・・・・・・
それから また数日が経ち、鈴谷の体力も外に出れるぐらいには回復した。
何日も時間を掛けて、艦娘達も鈴谷と打ち解けた。
今は食堂で食事している。
「身体の調子は どうですか?」
羽黒が鈴谷の身体を気遣い、話し掛ける。
「うん、調子も出てきたし大丈夫だよ」
そこへダンテが食堂に入ってくる。
鈴谷はダンテを見ると俯いてしまった。まだ提督というものが恐いようだ。
「ピザとストロベリーサンデー」
「たまには違うのも食べてください」
いつもの注文をするダンテに苦笑いで対応する間宮。
ダンテが来てから元気の無い鈴谷を見兼ねて、艦娘達が元気付けようとする。
「心配するなよ、あいつは悪い奴じゃねぇからよ。毎日ストロベリーサンデー食べるような奴だし」
「そうよね~、舌は お子様だし~」
「いっつも仕事サボる ただの怠け者よ。鳳翔さんと大淀さんに よく怒られてるし」
天龍、龍田、叢雲がダンテは恐くないことをアピールする。それでも鈴谷の表情は暗いままだ。そこで北上が、ダンテが恐くないアピールするための作戦を思い付く。北上は一部の駆逐艦を集めて何かを伝えていく。そして最初に行動に出たのは文月だ。
「ねぇ、司令官」
「どうした?」
ダンテは文月を見ずにピザを食べながら訊く。
「文月ねー、司令官のストロベリーサンデー欲しいの~」
「間宮に頼めば良いだろ?」
「一口ちょうだ~い」
「じゃあボクもっ!」
「じゃあ私も♪」
「あっ!バカ!勝手に食ってんじゃねぇよ!」
文月、皐月、如月にストロベリーサンデーを奪われるダンテ。
「深雪さまも いただきー!」
「・・・初雪も・・・本気 出す・・・!」
「それ俺のピザだろ!」
「私だって提督のピザ欲しいデース!」
何故か金剛まで混ざる。
「神通ちゃん、私達も貰いに行こ!」
「え?そんな・・・・・・すみません提督」
那珂と神通まで参戦。
「あちゃー、えらい事になったわー」
心にも思っていないくせに そんなことを言う北上。
「あっ!提督それ私の おかずです!返してください!」
「・・・頭に来ました」
赤城と加賀も巻き込んで食堂は滅茶苦茶になっていく。
「ここで暴れないでください!」
間宮が叫ぶが、止まる訳も無く・・・。
すると横開きの食堂のドアが勢い良く開けられ、大淀が入ってくる。肩を怒らせながらダンテに近付いてくる。それを見て、食堂に居た者は動きを止めた。
「この書類の落書きは何ですか?」
大淀の手には何が描かれてるか表現しづらい落書きが描かれている書類。
「俺じゃなくてガキ共がやったんだよ」
「あなた達がやったの?」
大淀はダンテに群がってる駆逐艦達に訊く。駆逐艦達は一度ダンテの顔を見た後、大淀を見ながら無言でダンテを指差す。
「・・・は?」
「提督、お話しましょう」
「ちょっと待てよ、俺が そんなガキみたいな事する訳ないだろ」
ダンテは さっきまで自分に群がってた艦娘を見ると、全員 大人しく席に着いて食事していた。見て見ぬ振りをすることにした艦娘達。見捨てられたダンテは何処かへ連れていかれた。
「な、恐くないだろ?」
「うん、そうかも・・・」
天龍が聞くと、鈴谷は少しだけ笑っていた。
艦娘達は気付いていなかった。食堂の明かりに照らされた鈴谷の、影が無いことを・・・・・・。
・・・・・・
*舞鶴鎮守府*
舞鶴の提督は数人の憲兵と話していた。
「艦娘は どうやら、例の鎮守府に居るようです」
「あそこか・・・どんな手を使ってでも連れ戻せ!」
1つの話に全員 出すの無理って やっと気付きましたww
次回も よろしく お願いいたします!