Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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154話です!どうぞ!


Mission154 ベオウルフ~闇に消える魔剣士~

*病院 11月19日 17:14*

 

病院内に残っていた憲兵1号は、まだ電気の復旧作業をしていた。電力が遮断され、予備電源も入らない状態だ。配線を弄って あれこれ試しているが、上手くいかない。

 

1号「どこが悪いんだよ・・・!」

 

外では悪魔との戦いが続く。

ダンテと艦娘達の働きにより、湧いて集まった悪魔は その数を減らすが、それよりも問題があった。4体の巨大な悪魔の戦いが激しく、被害が広がっている。

そんな中、深雪は病院の状態を思い出す。

 

 

*病院前*

 

深雪「夕張さん!病院で停電が起きてる!」

 

夕張「予備電源があるでしょ!」

 

白雪「機能してないみたいで、停電したままなんです!」

 

電気が確保できなければ、危険に晒される患者も居る。特に、動かせないような機械に繋がれている患者は。

 

夕張「何で最悪の状況って重なるのかしらね・・・!皆、ここは お願い!私は病院の方に行く!」

 

天龍「分かった!」

 

夕張は急ぎ病院の中に入っていく。

それと入れ替わるように、バージルが駆け付けた。

 

バージル「何を手間取っている?」

 

ダンテ「何しに来た?やる気になったのか?」

 

バージル「大淀が うるさくてな」

 

ダンテとバージルは、激しく暴れ回る4体の魔獣達を見る。

 

ダンテ「片方は お前に任せていいのか?」

 

バージル「取るに足らない相手だ」

 

ダンテ「お前ら戻れ!」

 

キングケルベロス『これは我が一族の戦いだ!

 

バルログ『ダンテ、俺の戦いは最高潮に達した。水を差すな!

 

ダンテ「また叩きのめしてやろうか?どっちか選べ!戻るか俺に消されるか!」

 

『『・・・・・・』』

 

キングケルベロスとバルログは少し考え、魔具に変わりダンテの元に戻った。

ケルベロスとベオウルフは唸り、ダンテとバージルを威嚇する。

 

バージル「足を引っ張るなよ」

 

ダンテ「こっちのセリフだ。毎回あとから来て主役気取りかよ」

 

バージル「足手纏いよりはマシだ。俺なら とっくに終わらせてる」

 

ダンテ「なら、どっちが先に終わらせるか勝負だ」

 

バージル「負ける気はないぞ」

 

ダンテとバージルは同時に駆け出し、ダンテはケルベロスへ、バージルはベオウルフへ向かっていく。魔剣士2人VS魔獣2体の戦いが始まった。

 

 

・・・・・・

 

*病院*

 

病院スタッフから話を聞いた夕張は、予備電源がある場所に辿り着いた。そこでは憲兵1号が、必死に予備電源を弄くり回していた。

 

夕張「憲兵さん!」

 

1号「来てくれたんですね!」

 

夕張「どうなってるの?」

 

1号「どうもこうも、部品の劣化も見当たらないし、配線を繋ぎ直しても動かないんです。もう俺じゃ お手上げで・・・」

 

夕張「見せて・・・・・・今から言う物を全部 持ってきて。病院なら全部あるはずだから」

 

1号「分かりました!」

 

憲兵1号は夕張に頼まれた物を取りに、急ぎ その場から離れる。

その間にも、夕張は予備電源の部品を外したり付け直したりしながら復旧作業を進めていく。

 

 

*病院前*

 

ダンテ「氷には炎だよな!」

 

ケルベロスが飛ばしてきた氷塊を躱し、キングケルベロスによる素早い連擊を繰り出し、ケルベロスが纏う氷を剥がしていく。更に前足をキャバリエーレで斬り付けダウンさせる。ダウンしたところで、バルログによる高速の打撃技を浴びせていく。

 

バージル「こんなものか」

 

ベオウルフが腕を振って殴り掛かり、突進し、更に腕を地面に叩き付け、広範囲に光の衝撃波を発生させるが、バージルは一瞬で姿を消して躱していく。

そして全ての攻撃後にできる隙を狙い、閻魔刀で斬り掛かる。

ベオウルフは踏み付け攻撃を繰り出し、バージルが それを躱して離れたのを狙い、羽を飛ばして攻撃してくる。

 

バージル「お前では相手にならん。見せてやる、俺の力の ほんの一部を」

 

羽を避けたバージルの背中に、バージル自身の魔力で形成された蒼い大剣『ミラージュエッジ』が出現する。

ミラージュエッジの見た目は、嘗てテメンニグルでダンテとバージルが奪い合った父の形見、フォースエッジに酷似している。

魔力で形成されているからか、ミラージュエッジは蜃気楼のように揺らめいているように見える。

背中のミラージュエッジを抜き、一気に間合いを詰めて突き技『スティンガー』を繰り出し、そこから無数の突き技『ミリオンスタッブ』も繰り出していく。

 

ダンテ「そらっ!」

 

バルログを装備した拳で渾身の一撃を喰らわせ、ケルベロスの頭部の1つを破壊する。

ケルベロスが立ち上がると、雄叫びを上げて再び氷を身に纏う。

前足を地面に叩き付け、地面から氷柱が生える。ダンテはジャンプして避ける。

更に上からも氷柱が降り注ぎ、ダンテはトリックスターの能力で高速移動し、氷柱を全て避けていく。

そこからは同じだ。ケルベロスが纏う氷を剥がし、可能な限りダメージを与えて攻撃する。

ベオウルフがバージルを踏み付けようと足を上げ、バージルは後ろに飛び退く。

すると、今度は羽を飛ばしてきた。遠距離攻撃ができるのはベオウルフだけではない。

 

バージル「貴様に避けられるか?」

 

バージルも幻影剣を飛ばし、蒼い幻影剣と白い羽が飛び交う。

それだけではない。バージルは様々な形で幻影剣を飛ばす。ベオウルフを取り囲むように配置した『烈風幻影剣』が一斉にベオウルフに向かって突き刺さり、更に頭上からは『五月雨幻影剣』が降り注ぐ。序でに周囲に飛ばす『急襲幻影剣』も飛ばし、艦娘達が相手している有象無象の悪魔にも突き刺さる。息つく暇もなく、幻影剣が乱舞する。

そして『円陣幻影剣』で自身の周りに幻影剣を配置し、ベオウルフに向かって駆け抜け、閻魔刀による『疾走居合』でベオウルフを斬る。『円陣幻影剣』にも斬られ二重のダメージを負わせた。

 

 

・・・・・・

 

*病院*

 

夕張に頼まれた物を憲兵1号が持ってきた事で、電気の復旧作業は進んでいた。

 

夕張「ここを こうすれば・・・できた!」

 

復旧作業が終わり、病院内の電気が戻る。

病院スタッフも安堵の表情を浮かべ、各患者の処置に奔走する。

 

夕張「私は外の戦闘に戻るから!」

 

1号「はい!」

 

夕張は復旧作業が終わると、一目散に病院の外へ急ぐ。

 

 

・・・・・・

 

*病院前*

 

夕張が外に出ると、戦いに決着が着こうとしている時だった。艦娘達が相手をしていた有象無象の悪魔は全滅し、残るはケルベロスとベオウルフだけだった。

既にケルベロスの頭は残り1つとなっている。

バージルがミラージュエッジを投げ、回転しながら飛ぶミラージュエッジの刃にベオウルフの片眼が潰される。ベオウルフは眼を押さえながら、その痛みに暴れ回る。

 

ダンテ「Adios, amigo(あばよ、友よ)

 

ダンテは魔剣ダンテを逆手に持ち、3つの紅い衝撃波『ドライブ』を放つ。

バージルは戻ってきたミラージュエッジを掴み、更に閻魔刀を抜いて二刀流で構える。

二刀流から繰り出される目にも止まらぬ高速斬りで、ベオウルフの身体を斬り刻んでいく。ベオウルフの身体はバラバラになりながら崩れ落ちた。

 

ダンテ「俺の勝ちだな」

 

バージル「負けを認めたくないのは分かるが、俺の勝ちだ」

 

正確には、ケルベロスとベオウルフが倒されたのは同時だったので引き分けだ。

バージルはベオウルフだった肉塊に手を向ける。すると、ベオウルフだった物から光が飛び出し、バージルは その光を掴んだ。光を手にしたバージルの両手足には、魔具となった光を操る籠手具足、ベオウルフが装備されていた。

バージルはケルベロスの死体にアッパーを入れ、自身も飛び上がる。前宙で回転すると、踵落としを決め着地した。

あとから落ちてきたケルベロスの死体は、胴体で真っ二つになっていた。

 

ダンテ「マジか、それ使うつもりか?」

 

バージル「羨ましいか?」

 

ダンテ「俺だって持ってる」

 

バージル「俺が失くしたのをパクっただけだろ」

 

ダンテ「名前 書いとけ」

 

バルログを装備したダンテと、ベオウルフを装備したバージルの殴り合いの喧嘩が また始まった。この2人は まだまだ元気だ。

喧嘩を止めるために、長門型の2人が動く。

 

長門「いい加減にしろ!」

 

陸奥「どうして すぐ喧嘩になるのよ!」

 

長門がバージルを後ろから羽交い締めにし、陸奥も同じようにダンテを引き離す。

そこまでは良かったのだが、今度は足での攻防が始まる。

 

長門「足癖も悪いな、お前達は!」

 

陸奥「長門、もっと離して!」

 

足も届かない距離まで離され、やっと喧嘩が止まった。

そこで、ダンテは またジョークを飛ばそうとする。

 

ダンテ「陸奥」

 

陸奥「何よ?」

 

ダンテ「そんなに強く抱き付いて、そんなに俺が好きなのか?」

 

陸奥「バ、バカじゃないの!?そんな訳ないでしょ!///////」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

陸奥「・・・・・・・・・」

 

ダンテ「俺から離れねぇじゃねぇか」

 

陸奥「手 離したら また喧嘩するでしょうが!」

 

バージル「長門、離せ。今なら全力でダンテを叩き潰せる」

 

長門「そんな物騒な事を言われて離す訳ないだろ!」

 

ダンテ「何だ長門、お前はバージルが好きなのか?」

 

長門「陸奥と一緒にするな!」

 

陸奥「はぁー!?」

 

長門「私は どちらかと言うと、提督の方が・・・」ブツブツ・・・

 

鈴谷「は?」

 

金剛「あ゛?」

 

迂闊な事を口走り、鈴谷と金剛の血走った眼で睨まれる。

 

長門「(しまった、口に出してしまった!)」

 

今更 心の中で喋っても遅い。

ふざけ合ってる中、吹雪型は咲が心配なので病院の中に戻る。

あとは事後処理をして鎮守府に帰るだけなのだが、乾いた音が鳴り、ダンテ達は そちらを見る。見た先には、黒コートの2人が こちらを見ながら立っており、その片方が拍手していた。

 

ルキフェルス「いやぁ、素晴らしかった」

 

ダンテ「陸奥、俺から離れろ」

 

陸奥「う、うん・・・」

 

バージル「長門」

 

長門「っ・・・」

 

ダンテとバージルの真剣な声に、長門型の2人は今度こそ手を離した。

ダンテとバージルが黒コート2人と向き合い、艦娘達は後ろに下がり見守る。

 

ダンテ「ルキフェルス」

 

ルキフェルス「セリーナの お陰で自己紹介は省けたな。だが礼儀は必要だな、改めて━━」

 

バージル「必要ない、今すぐ俺と戦え」

 

ルキフェルス「気が早いな。俺に勝つつもりか?」

 

バージル「負ける道理などない」

 

ルキフェルス「弟にも劣る お前がか?」

 

バージル「・・・・・・!」

 

ルキフェルスの挑発に、バージルは閻魔刀を抜刀し斬擊を飛ばす。しかし、それは見えない障壁に阻まれた。

 

バージル「チッ・・・!」

 

ダンテ「知ったような口 利くじゃねぇか」

 

ルキフェルス「お前達の事なら よーく知っている。伝説の魔剣士スパーダと、人間の女との間に生まれた双子。幼少の頃に悪魔に襲われ、母は命を落とし、双子は生き延びた。弟は便利屋となり、兄はスパーダの伝説を追い、2人は幾度も殺し合う」

 

ダンテ「こっちの事は お勉強済みって訳か・・・」

 

ダンテが初めて この世界に来た時には、既にルキフェルスは裏で暗躍し、ダンテ達の事も認知していた。ダンテ、バージル、ネロ、3人に関わる者達、そしてスパーダの伝説を調べる時間なら、幾らでもあった。

 

ルキフェルス「しかし大したものだ。力もない ただのガキが、悪魔に襲われ生き延び、父親と同等・・・いや、それ以上の力を身に付け、今では生ける伝説か」

 

ダンテ「悪くない話だろ?」

 

ルキフェルス「あぁ、感動を覚えるよ」

 

呑気に世間話をしているように見えるが、相対する4人は いつ攻撃するか、そのタイミングを見計らっている。

交わす言葉とは裏腹に、緊迫した空気に見守っている艦娘達の身体が、緊張で震える。

そんな張り詰めた空気の中、ルキフェルスは意外な言葉を口にする。

 

ルキフェルス「こちらの七騎士は3つの空席が出た。ダンテ、バージル、こちら側に来るつもりはないか?」

 

ダンテ「・・・それはジョークのつもりか?だとしたらセンスねぇな」

 

ルキフェルス「至って本気だ。是非ともスパーダの力が欲しい。俺の下に付け」

 

バージル「下だと?貴様の下に付けだと?甘く見るな!」

 

ダンテ「テメェを倒してゲームクリアだ!」

 

ルキフェルス「(掛かった)」

 

ダンテとバージルが仕掛けてくるのを見て、ルキフェルスはフードの中で笑った。

ダンテとバージルは銃弾と幻影剣を撃ち出し、ルキフェルスと もう1人の黒コートに向かっていく。

 

ルキフェルス「ベルゼ、お前はダンテと遊んでやれ」

 

ベルゼと名を呼ばれた黒コートが動く。

ダンテは魔剣ダンテを振り下ろし、ベルゼも振り上げるように大剣を出し、刃が ぶつかる。

その大剣は、嘗てダンテが持っていたリベリオンに似ている。

 

ダンテ「まさか お前・・・!」

 

ダンテは何かに気付いたようだが、激しい剣戟が繰り広げられる。

バージルはベオウルフで高速の格闘術を仕掛ける。しかし、ルキフェルスはヒラリヒラリと その攻撃を避けていく。

 

ルキフェルス「遅いな、そんなものか?」

 

バージル「舐めるな・・・!」

 

バージルの攻撃のスピードが更に加速する。躱すのに限界が来たのか、ルキフェルスはバージルの蹴りを腕で受け止めた。

 

 

*病院*

 

憲兵1号と合流した吹雪型だったが、戦闘音は病院内にも聞こえていた。

 

吹雪「銃声・・・?」

 

深雪「まだ終わってなかったのか!?」

 

叢雲「戻るわよ!」

 

初雪「今日は忙しい・・・」

 

磯波「初雪ちゃん早く!」

 

折角 病院内に戻ったのに、吹雪型は また外に戻る事になった。

 

 

*病院前*

 

魔剣士2人VS黒コート2人の戦いは激しさを増していた。

艦娘達は巻き込まれないように、離れた場所から見守っている。加勢する考えも出たが、ダンテとバージルの邪魔になる可能性もあり、手は出さない。

 

ダンテ「どいつも こいつも性懲りもなく舞い戻りやがって・・・往生際が悪いんだよ!」

 

魔剣ダンテの刃をベルゼは躱し、逆に斬り掛かる。ダンテは それを受け止め、剣戟が続く。

バージルは閻魔刀とミラージュエッジの二刀流で攻め立てるが、ルキフェルスも魔力で形成した赤く光る剣の二刀流で、バージルが繰り出す刃と ぶつかり合う。

4人の戦いは互角のように見えたが、ルキフェルスが動いた。

 

ルキフェルス「貰うぞ」

 

バージル「っ・・・!?」

 

天龍「師匠!!」

 

バージルの一瞬の隙を突き、ルキフェルスの手がバージルの胸に突き刺さった。腕を引き抜くと、ルキフェルスの手には蒼く光る球体があった。

バージルは力なく膝を突いてしまった。

 

ルキフェルス「もう1つ・・・!」

 

ダンテ「なっ・・・!?」

 

赤城「提督!!」

 

ダンテとベルゼの戦いに割り込み、ダンテの胸にも手を突き刺す。引き抜くと、その手には やはり紅く光る球体があり、ダンテも力なく膝を突く。

居ても立っても居られなくなった赤城は、ダンテに駆け寄る。

ルキフェルスはダンテとバージルから離れ、2つの光る球体を眺める。

 

バージル「貴様、何をした・・・?」

 

ルキフェルス「欲しい物は手に入った。ベルゼ、2人には消えてもらえ」

 

ベルゼがダンテとバージルに斬り掛かり、ダンテは赤城を庇うために突き飛ばし、再び刃を交える。

魔剣ダンテと閻魔刀の刃が振り下ろされるが、ベルゼは両手に渦巻く黒い球体を出し、刃を受け止めた。

黒い球体がベルゼの手から離れ、ダンテとバージルは押し返されていく。黒い球体は勢いのままダンテとバージルを弾き、その時に魔剣ダンテと閻魔刀が2人の手から離れてしまった。

2つの黒い球体が合わさり、ブラックホールとなる。それはダンテとバージルを吸い込もうとする。

 

ダンテ「クソッ・・・!」

 

バージル「くっ・・・!」

 

ブラックホールから どうにか逃げようとするが、吸引力が凄まじく、足が地面から離れ宙に浮いてしまう。

そこに吹雪型も戻ってきた。

 

吹雪「司令官!」

 

そのままダンテとバージルは、ブラックホールの中に吸い込まれた。2人を吸い込むと、ブラックホールは消えた。

2人の手から離れた魔剣ダンテと閻魔刀が落ちてきて地面に突き刺さる。

 

赤城「提、督・・・?」

 

天龍「嘘だろ・・・っ・・・この野郎!」

 

天龍が刀を抜き、ルキフェルスとベルゼに斬り掛かる。その刃はベルゼが受け止め鍔迫り合う。

 

天龍「あの2人を どこにやった?!」

 

ベルゼ「さぁな、どこか別の空間に飛んだか、消滅したか、どちらにせよ もう戻ってくる事はねぇよ」

 

天龍「その声!?ぐわっ・・・!」

 

ベルゼの蹴りが腹部に めり込み、天龍は吹き飛ばされた。

そこに、鎮守府で気絶していたはずのセリーナが駆け付けた。

 

セリーナ「気配がすると思えば」

 

ルキフェルス「セリーナ、来るのが遅かったな」

 

セリーナはルキフェルスの持つ光る球体を見て、目を見開く。その球体からは、ダンテとバージルと同じ気配を感じたからだ。

 

セリーナ「兄上、半魔に何をしたのです!?」

 

ルキフェルス「残念だが、お前が希望を託したデビルハンターは消えた。もう戻ってくる事はない」

 

セリーナ「ふざけるな!」

 

セリーナは杖から魔力弾を放つが、ルキフェルスとベルゼは次元の裂け目に入って姿を消し、それは空振りに終わった。

 

セリーナ「何があった?」

 

艦娘達から、ダンテとバージルが消えた状況を詳しく聞き、セリーナの顔が険しくなる。

 

セリーナ「黒の魔石の力か・・・!」

 

鈴谷「セリーナ、提督を連れ戻してよ!」

 

北上「セリーナなら何とかできるでしょ?」

 

艦娘達には、この状況で頼れるのはセリーナだけだった。セリーナなら連れ戻せると、淡い期待を抱く。

 

セリーナ「闇を司る黒の魔石は・・・その力は一説によれば、“全てを無に帰す”とも言われている・・・」

 

鈴谷「意味 分かんないよ!提督は生きてるんでしょ?!」

 

セリーナ「すまないが、期待しない方がいい・・・」

 

如月「司令官は、死んじゃったの・・・?」

 

皐月「ヤダよ・・・ボクそんなのヤダよ・・・!」

 

赤城「提督・・・うっ・・・くっ・・・」

 

加賀「赤城さん・・・」

 

赤城は、地面に突き刺さる魔剣ダンテに歩み寄り、手で触れる。赤城の頬には、涙が伝っていた。

そんな赤城の肩に、加賀は手を乗せ支えようとする。

天龍も、同じく地面に突き刺さる閻魔刀を引き抜く。

 

天龍「提督、師匠・・・畜生!」

 

閻魔刀の柄を強く握り締め、ダンテとバージルが消えた事を嘆いた。

皆が落ち込み涙する中、鳳翔の一喝が飛ぶ。

 

鳳翔「しっかりしなさい!」

 

その声に、艦娘達はハッとする。

 

鳳翔「私達が信じる提督は、そんなに弱いのですか?」

 

村雨「それは・・・」

 

鳳翔「提督は いつだって、私達の元へ帰ってきました」

 

大井「で、でも・・・」

 

鳳翔「どんな 困難な状況でも、正面から それを打ち倒してきたのが私達の提督です。提督は必ず生きています。セリーナさん」

 

セリーナ「何だ?」

 

鳳翔「セリーナさんも諦めないでください。どれだけ可能性が低くても、提督とバージルさんを連れ戻す方法を考えてください」

 

セリーナ「・・・・・・善処する」

 

鳳翔「事後処理が終わり次第、私達は鎮守府に戻ります。今は、私達にできる事をしなければなりません。提督が戻った時に恥ずかしくないように」

 

ダンテとバージルが死んでしまったのではと不安を抱く中、鳳翔だけは生存を信じていた。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cryの世界*

 

どこかへと続く道を、1台のバンが走っていた。そのバンの側面には、『Devil May Cry』の青いネオンサインが光っていた。




おいおいって感じですね。ダンテとバージル、どこ行っちゃったんでしょうね?
そして、そろそろ彼が戻ってくる予感がしますね。

次回も よろしく お願い致します!
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