*Devil May Cry鎮守府 グラウンド*
鈴谷はグラウンド近くのベンチで、ぼーっとしながらグラウンドを眺めていた。グラウンドではダンテと天龍、龍田が剣の稽古をしていた。
「(鈴谷、何で此処に居るんだろ・・・)」
「鈴谷さん」
鈴谷は名前を呼ばれ振り向くと、鳳翔が立っていた。
「鳳翔さん・・・」
「ここ、座っても良いですか?」
「・・・どうぞ」
鳳翔は鈴谷の隣に座る。しばらくの間、お互い無言でダンテ達を見ていた。先に沈黙を破ったのは鳳翔だ。
「・・・提督と、話してみませんか?」
「・・・・・・・・・」
「彼なら きっと、あなたを助けてくれます」
「・・・・・・・・・」
「まだ恐いですか?」
「少しだけ・・・」
「私も前の鎮守府では、あまり良い扱いを受けませんでした」
「え・・・?」
「私だけでなく、赤城さん、加賀さん、大淀さん、間宮さん、明石さんも一緒でした。前の提督は戦果を求める人で、私達は提督から、“お前達は兵器だ”と言われ続けてきました」
「・・・・・・・・・」
「その提督が ある日、悪魔を使役して私達に襲わせたんです。私も、もう少しで死ぬところでした」
「悪魔・・・?それで・・・どうなったんですか?」
「あの人が現れたんです」
鳳翔はダンテを見ながら答える。釣られるように鈴谷もダンテを見る。
「あの人が来て、赤城さんと加賀さんを助けて、そして提督を止めてくれたんです。そのお陰で、私も こうして生きていられるんです」
「・・・本当に、私も助けてくれますか?」
「えぇ」
「皆も、助けてくれますか?」
「きっと」
・・・・・・
*執務室*
執務室のソファーにダンテと鈴谷、鳳翔が対面になるように座っている。
「ま、話は大方 鳳翔から聞いてる。俺が お前さんに訊きたいのは、悪魔の方だ」
「・・・悪魔って言われても」
「お前からは微かに悪魔の臭いがしてる」
そう言われて鈴谷は、自分の匂いを嗅ぐが分からない。
「どこで あの陰気な奴を拾ったんだ?」
「・・・何の話ですか?」
「提督、言い方と聞き方を もうちょっと工夫してください」
「・・・お前を見つけた時、もう1人の お前に襲われた。そいつの事で何か知らないか?」
「・・・私も分かりません。鎮守府から逃げて何日かしたら、もう1人の私が現れて、行く先々で人を殺して・・・私・・・怖くて・・・私じゃない・・・」
鈴谷は逃走していた日々を思いだし、泣いてしまった。
「分かった、もう充分だ」
「何か分かったんですか?」
「さぁね、何で鈴谷に あんな陰気な悪魔が取り付いてるのか さっぱりだ。少なくとも舞鶴は関係 無さそうだ」
「どうするんですか?」
「宛は無いが、とりあえず もう一度 街に探しに行く」
ダンテはギターケースにリベリオンを入れ、そのまま出掛けた。
・・・・・・
*鎮守府 正面ゲート*
ダンテが外出して1時間程して、数名の憲兵が来た。大淀が対応するために入り口に向かった。
「どうされましたか?」
「ここに舞鶴鎮守府から逃走した艦娘が居るのは分かっている。引き渡してもらおう」
「・・・ここには そんな人 居ませんが」
「嘘を吐いても為にならないぞ。我々は許可を得ている。鎮守府の中を捜索させてもらう」
「ちょっと待ってください!勝手な事をされては困ります!」
「これが許可書だ。我々は命令違反で解体される予定だった逃げた艦娘を捕らえに来た。邪魔すれば どうなるかぐらい分かるだろ?」
憲兵が見せた書面は偽造された物だが、大淀には分からない。もし本物であれば、逆らった場合 此処に居る艦娘も軍法会議に掛けられ、艦娘は解体、もっと悪ければ鎮守府自体が解体される。大淀には どうすることもできない。
少しして憲兵は鈴谷を確保、車に乗せようとする。
「いやっ!離して!あそこには戻りたくない!」
「おい、やめろ!鈴谷は舞鶴の提督に暴力を受けて逃げてきたんだぞ!捕まえるなら そいつを捕まえろよ!」
天龍が止めるが、憲兵は聞く耳を持たない。
「我々には関係ない。我々の仕事は脱走者を捕まえることだ。君達が脱走者を匿っていたことは上には黙っておいてやる。感謝しろ」
「ふざけんな!」
「天龍さん抑えてください。今は提督も居ません。許可書がある限り、私達には どうすることも・・・」
「・・・クソッ!」
「いやっ!助けて!誰か助けてよ!」
鈴谷は車に乗せられ、舞鶴へと走り去る。艦娘達は歯を食い縛りながら見てることしかできなかった。
鈴谷を乗せた車に影が入り込む。その影は鈴谷の影となって、怪しく揺らめいていた。
・・・・・・
*執務室*
結局 手掛かりは何も無く、ダンテは鎮守府に戻った。執務室に入ると艦娘達が全員 居た。だが、いつもの雰囲気は無く、ダンテも不思議に思った。
「どうしたよ?全員 お揃いで」
「━━━かれた」
「・・・・・・あ?」
「鈴谷が連れてかれた!」
天龍が八つ当たり紛いに怒鳴る。
「・・・どういう事だ?」
「実は・・・」
それから大淀が、憲兵が来たこと、来てからの話をした。
「・・・その許可書 本物か?」
「・・・私には本物に見えました。あれは大本営を通して発行される物です。もし逆らえば艦娘は解体、悪ければ鎮守府が解体されるので、私達には どうすることも・・・」
ダンテは何も言わずに執務室から出ようとする。
「どこに行くんですか!?」
赤城が慌てて訊く。
「じーさんの所だ」
・・・・・・
*大本営 元帥 執務室*
元帥は秘書艦の大和と書類の処理をしていた。そこへ、執務室のドアを蹴り破りダンテが入ってくる。
「な、何じゃ!?」
「ダンテさん!?」
元帥と大和は、突然ダンテが入ってきたことに驚いたが、ダンテが怒っているのだけは理解した。
「舞鶴の鎮守府から逃げ出した艦娘を保護した」
「逃げ出したじゃと?」
「そいつは そこの提督に暴力を振るわれ、俺の居る鎮守府の近くの街まで逃げてきた。だが俺が留守の間に憲兵が鈴谷を連れ戻しに来た。ここで発行される許可書を持ってな・・・あんたが許可したのか?」
「そんな話、今 初めて聞いたぞ。舞鶴からも そのような連絡も無い・・・何故 艦娘を保護した時点で言わなかったんじゃ?」
「鈴谷には悪魔が取り憑いてた。悪魔は まだ野放しだ。そっちを先に どうにかしないと、あんたも どうしようもなかっただろ?」
「そうかもしれんが・・・とにかく儂は許可は出しておらん。恐らく憲兵が持っていたのは偽造された物じゃろう」
「誰にも口外しなかったのに、何で居場所がバレた?」
「それは儂にも分からん。見付ける方法など いくらでもあるもんじゃ・・・おぬしの話が事実なら、これは由々しき問題じゃ。憲兵を舞鶴に送って保護させる」
「・・・いや、俺が鈴谷を連れ戻す。鈴谷を追って悪魔が現れる可能性があるからな。それに憲兵も信用できねぇよ、偽造書 持ってるぐらいだしな」
「そうじゃが・・・」
そこで元帥は、ダンテが赤城達を助けた後の結果を思い出した。横須賀はダンテが暴れて半壊した。
「まさか、舞鶴を潰すつもりか?」
「さぁ、それは向こうの出方次第さ」
最近になって やっと横須賀鎮守府は修繕が終わり、再始動した。国の防衛の為とはいえ、かなりの出費だ。政府も黙ってはいない。それが今度は舞鶴が同じことになるのかと思い、元帥は死にたくなった。しかし、悪魔も関係するなら背に腹は代えられない。
「・・・条件がある」
「何だよ?」
「誰も殺してはならんぞ。舞鶴の提督は生かしたまま捕らえ、法によって裁く」
「・・・分かった。それと俺の やり方でやらせてもらう」
「良かろう、しかし憲兵は後から必ず送る。信用できる者で部隊を編成してもらう。それまでに方を付けなさい」
「あぁ・・・電話 貸してくれ」
・・・・・・
*数時間後 舞鶴鎮守府 執務室*
「逃げれると思ったのか?このポンコツめ」
「・・・やめて・・・来ないで・・・」
舞鶴の提督は鈴谷を殴るために近付いてくる。しかし、突然 轟音が鳴り響き鎮守府が揺れる。
「な、何だ!?」
1人の艦娘が執務室へ入ってくる。
「失礼します、襲撃を受けています・・・」
「何故 気付かなかった、この馬鹿共が!」
「それが・・・深海棲艦ではなく、艦娘に攻撃を受けています」
「艦娘だと!?・・・全員 出撃させろ!追い返せ!」
「わ、分かりました・・・」
・・・・・・
*舞鶴鎮守府沖*
舞鶴鎮守府を攻撃しているのはDevil May Cry鎮守府の艦娘達だった。威嚇射撃のため、直接は当てていない。
「ホントに こんなことして大丈夫かぁ~?」
「鈴谷の為デス、Fire!」
「提督を信じましょう。私達の役目は舞鶴の艦娘の注意を引く事です。交戦する可能性もあります。皆さん気を付けてください!」
天龍が心配するが、鳳翔は気丈に振る舞い指示を出す。
出撃した舞鶴の艦娘が向かってきていた。
・・・・・・
*数時間前 Devil May Cry鎮守府 執務室*
電話が鳴り大淀が出る。
「Devil May Cry鎮守府です。ご用件は・・・提督ですか」
『艦娘 全員を舞鶴に出撃させて攻撃しろ』
「どういう事ですか!?」
『艦娘の注意を引き付けてくれ。その間に俺が鎮守府に入って鈴谷を連れ戻す』
「攻撃って・・・そんな事すれば怪我人が━━」
『本気で当てろって言ってんじゃない、威嚇射撃で良いから注意を引いてくれ。命令だ』
「・・・了解しました」
それから大淀は艦娘を集め、作戦の概要を説明、出撃可能な艦は全員 出撃した。
・・・・・・
*現在 舞鶴鎮守府 正面ゲート*
「止まれー!」
憲兵が叫ぶ先にはバイクに乗ったダンテが迫ってきていた。だがダンテは止まらない。ダンテは自身の怪力でバイクと共にジャンプし、門を飛び越える。鎮守府に駐屯している憲兵隊は侵入者を排除するために撃ってくる。ダンテは空中で前宙し、その遠心力を利用しながらバイクを投げる。ダンテは銃を抜きバイクを撃った。燃料タンクに弾が当たりバイクは爆発炎上、憲兵隊は爆発に一瞬 怯みダンテは その隙にエボニー&アイボリーを撃ちながら物陰に隠れる。ダンテと憲兵隊の激しい銃撃戦が始まった。
・・・・・・
*舞鶴鎮守府沖*
天龍達は舞鶴の艦娘達を説得していた。
「戦う必要はねぇ、俺達は お前らを助けに来たんだ」
「・・・どういう事?」
「鈴谷さんから あなた達が受けた仕打ちは聞きました。今 私達の提督が、あなた達を助ける為に動いています」
「その鈴谷さんのせいで、また私達は酷い目に遭わされたのよ・・・言うことを聞かないと、また殴られる!余計な事しないでよ!」
相手の艦娘は天龍と赤城の話を突っぱねる。
「それは違いますよ」
今度は鳳翔が説得を試みる。
「・・・どうゆうことよ?」
「鈴谷さんは、あなた達を助ける為に、誰かに助けてもらう為に鎮守府から逃げたんです」
鈴谷は自分と仲間を助けてもらう為に逃げた。行き着いた場所はダンテが居る鎮守府。だが提督に恐怖心を抱いていた鈴谷は言い出せなかった。提督であるダンテも同じで酷い目に遭わされるんじゃないかと思ってしまい、中々“助けて”と言い出せなかった。
「だから私達が来たんです。提督は、今も あなた達を助ける為に戦っています」
鎮守府からは激しい銃撃戦の音が聴こえている。
「大井っち・・・」
「北上さん・・・」
「私らの提督を信じてよ。絶対 助けてくれるからさ」
「北上さん・・・無理よ・・・いくら北上さんの言うことでも・・・私は北上さんと戦いたくない、だから帰って!」
「大井っち、それは無理な相談だよ」
「どうして・・・!」
「そんなの決まってるじゃん、私らの提督が助けるって決めたんだからさ」
大井達 舞鶴の艦娘は北上達を羨ましく思った。自分達も、そこまで信頼できる提督に会いたかったと。
しかし、艦娘は提督に逆らうことは許されない。逆らった時の恐怖心も植え付けられている。
「お願いだから・・・帰ってよぉー!!」
舞鶴の艦娘達は艤装を構える。
「結局こうなるのね・・・」
「仕方ありませんね・・・」
鳳翔と北上の説得も失敗に終わり、加賀や赤城も構える。
・・・・・・
*舞鶴鎮守府 執務室*
いつまでも戦闘音が続き、舞鶴の提督は焦る。
「何が どうなってるんだ!?これも全部、お前が逃げ出したせいだぞ!」
「ひっ・・・!」
舞鶴の提督が鈴谷を殴ろうとするが、鈴谷の影が伸び、その影は鈴谷の姿になり実体化した。
「なっ!?何だ お前は?」
影の鈴谷は主砲を提督に向けた。
・・・・・・
ダンテは急所を外しながら銃を撃ち、憲兵隊を無力化していく。
車などが爆発し、小規模の戦争のような有り様だ。
「
憲兵の抵抗が止み、執務室へ向かおうとしたダンテだが、執務室があるであろう場所が騒音と共に吹き飛んだ。
ダンテは急ぎ執務室へ向かった。
・・・・・・
*執務室*
影の鈴谷の砲撃から、舞鶴の提督は奇跡的に助かった。
「やめろ!俺は提督だぞ!こんな事をして、許されると思ってるのかポンコツ!」
提督は2人の鈴谷を罵倒するが、影の鈴谷は無表情で主砲を向けたままだ。そこにダンテが飛び込んでくる。
「・・・見つけたぜ、モノマネ野郎!」
「えっ何!?たす━━」
影の鈴谷はダンテを見ると黒い闇となり、本物の鈴谷を呑み込んだ。ダンテは鈴谷を追い、闇に飛び込む。
・・・・・・
*舞鶴鎮守府沖*
艦娘達は戦闘になっていたが、攻撃してるのは舞鶴側の艦娘だけだった。
「いつまでも避けてばかりじゃ・・・くっ!こっちが 殺られるわよ!」
「きゃあ!」
「如月!」
叢雲が悪態を吐く中、如月が被弾。皐月が如月を守るように前に出る。
「もう私も我慢の限界なんだけど」
「やるしかないですね・・・攻撃に転じます!」
「うっしゃー!天龍様の攻撃だー!」
北上もイライラが限界に達し、鳳翔も攻撃の指示を出す。天龍達は攻撃を開始した。
・・・・・・
闇に飛び込んだダンテは、嘗てテメンニグルで『ドッペルゲンガー』と戦った空間と同じ場所に出た。空間の中央には鈴谷が居る。壁のギミックの蓋が開き、ライトに照らされる鈴谷。鈴谷の影が伸び、鈴谷の姿をしたドッペルゲンガーが現れた。
「お嬢ちゃんのマネして勝てると思ってるのか?」
『・・・・・・・・・!』
ドッペルゲンガーは何も言わず主砲をダンテに向ける。
「それが お前の答えか。鈴谷、下がってろ!」
「う、うん・・・!」
ダンテにとって この戦いは初めてではない。戦い方も倒し方も分かってる。テメンニグルの時と同じように壁にある蓋を開けてライトを点けようとするが、砲撃が激しく回避に専念せざる終えない。ギミックを1つ作動させても、回避に時間を取られ蓋が閉じる。
「弾切れってのは無いのか?」
『・・・・・・・・・!』
ドッペルゲンガーは艦娘が水上を移動するように動き、以前より動きが速い。しかも遠距離からの攻撃も激しく、以前よりも悪戦苦闘するダンテ。それを巻き込まれないように逃げながら見守る鈴谷。
『・・・鈴谷』
「え?」
声が聞こえた気がした。
『鈴谷』
「・・・熊野?」
『このままで良いんですの?』
「熊野、私・・・熊野が沈んで・・・どうしたら良いか分かんなくて」
『今は わたくしの事など どうでもいい事ですのよ。あなたの為に戦う者が、あなたを助ける為に戦う者が居るのに、鈴谷は見てるだけですの?』
「熊野・・・」
声は それっきり聞こえなくなった。
「(見てて、熊野!)」
鈴谷は艤装を展開、壁にあるギミックに何度も砲撃をして蓋を開け、ライトを点灯させる。
『・・・・・・・・・!?』
ドッペルゲンガーはダンテから鈴谷に標的を変え砲撃する。
「鈴谷!」
「え?うわっ!?やばっ!」
鈴谷はドッペルゲンガーの砲撃から逃げる。すると2つ目のライトが点灯した。
『・・・・・・・・・!?』
今度はダンテがギミックを作動させた。そこからはドッペルゲンガーが不利になっていく。ダンテと鈴谷、どちらか一方を狙えば もう片方がライトを点灯させる。そして全てのライトが点灯し、空間が光に満たされる。ドッペルゲンガーは光に もがき苦しむ。
「形勢逆転だな!」
ダンテはベオウルフを装備し、一気に間合いを詰めドッペルゲンガーへと殴りかかる。無数の拳を叩き付けられるドッペルゲンガーは抵抗できない。
「鈴谷が めっちゃ殴られてる・・・」
ドッペルゲンガーは鈴谷の姿をしているため、自分が殴られてるような気分になる鈴谷。
『・・・・・・・・・!』
ドッペルゲンガーは空間の中央へと飛び退き、全方位に向けて闇のエネルギーを放出する。光が消え、空間は再び闇に包まれる。
「鈴谷!もう一度だ!」
「あ、はい!」
2人で協力することでライトが全て点灯、空間が光に満たされる。
『・・・・・・・・・!?』
先程と同じようにベオウルフを装備したダンテに殴られるドッペルゲンガー。
そして再び中央へ飛び退くドッペルゲンガーは空間を闇に染めようとするが・・・。
「させるかよ!」
ダンテは拳から光の力を宿したエネルギー弾『ゾディアック』をドッペルゲンガーに飛ばす。エネルギー弾に当たったドッペルゲンガーは消滅した。ドッペルゲンガーが消滅したことにより、鈴谷の影が戻る。
ダンテの身体が一瞬 光ると、目の前に もう1人のダンテが現れた。もう1人のダンテはダンテと同化する。
「・・・結局 何がしたかったんだよ」
ドッペルゲンガーの目的は不明だったが、鈴谷は影を、ダンテはドッペルゲンガーの能力を取り戻した。
空間が消滅すると、元の執務室に居た。執務室には舞鶴の提督が まだ居る。ダンテは舞鶴提督に銃を向ける。
「なっ!?」
「楽しかったか?」
「何を言ってるんだ お前は?」
「頭も悪けりゃ耳も悪いんだな、艦娘を殴って楽しかったかって聞いてんだよ」
「ふざ━━」
喋り終わる前に銃を撃つダンテ。弾は提督を外れていたが、提督は死の恐怖で気絶した。
外に出ると両鎮守府の艦娘が居た。全員ボロボロだ。
「疲れたぁー!」
深雪が地面に寝転がる。
「・・・司令官・・・バイクで送ってって」
「バイクなら あれだ」
初雪が おねだりするが、ダンテが指差す方を見ると燃えていた。
あとから駆け付けた憲兵隊に舞鶴提督は逮捕され、それに協力した者達も拘束された。
「俺は車で送ってもらう。お前らは海から戻れ」
『ずるい!』
艦娘達から文句が出るが、ダンテは1人で憲兵に車で送ってもらい帰った。
舞鶴の艦娘は大本営の一時預かりとなった。
・・・・・・
*3日後 執務室*
電話が鳴りダンテが出る。
「Devil May Cry」
『儂じゃ』
「あんたか」
『そっちに艦娘を2人 着任させることにした』
「は?聞いてねぇぞ」
『もう そっちに着く頃じゃから よろしく頼むぞ。あと おぬしが壊した儂の執務室のドアの請求書 送っといたから』
「おい、どういう━━」
早口で捲し立て一方的に電話を切られるダンテ。
「何だ あのジジイ!」
そこで執務室のドアがノックされる。
「「失礼します」」
「鈴谷だよ!よろしくね!」
「軽巡洋艦、大井です。どうぞ、よろしく お願い致しますね」
「もう好きにしてくれ・・・」
新たな仲間が増えた。
重くない話も考えたいのに重くなる・・・orz
次回も よろしく お願いします!