Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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感想ありがとうございます!
ずっと鎮守府がゴチャゴチャしてるので、今回は小休止です。あまり話を広げられませんでした。

158話です!どうぞ!


Mission158 ニコ~鎮守府へ~

テイラー・ドローンの殲滅を完了させたネロと艦娘達。

大型ドローンから引き摺り出されたアレックス・テイラーは意識がなく、多少の火傷を負っていたが命に別状はなかった。恐らく大型ドローンに電流を抑える細工をしていたのだろうが、流石にニコが造ったオーバーチュアの電撃を、完全に防ぐ事はできなかったようだ。死なれても困るので、これは結果的に良かった。

その後アレックス・テイラーは逮捕され、一時的に陸軍基地で拘束される事となった。目を覚ましたら、話を聞く必要があるだろう。

横須賀提督は健を大本営に送ると、横須賀鎮守府に戻った。横須賀鎮守府でも多少の混乱は生じており、その対処と指揮で戻らなければならなかった。

健は大将に知っている事を全て話し、その情報を元に、手を回して対処してくれる事になった。監視付きだが、健は新しい住居を与えられ、安全を保証される。

 

 

*Devil May Cry鎮守府 正面ゲート 11月30日 17:39*

 

まだ混乱が続く中、艦娘達の任務は終了し、ネロとニコと共に鎮守府に帰還した。

正面ゲート近くに、ニコが運転するバンが駐車する。その様子を見ながら、バンの横に付けられたネオンサインを艦娘達が見詰めていた。。

 

瑞鶴「翔鶴姉、うちにも ああいう看板 欲しいね」

 

翔鶴「ここ鎮守府だし、そういうのは どうなのかしら・・・?」

 

瑞鶴「いいと思うんだけどなぁ~」

 

翔鶴「それに、電気代も掛かりそうだし」

 

瑞鶴「心配するの そこ!?」

 

翔鶴「するに決まってるでしょ、お金も無いんだから」

 

瑞鶴「お金が無いのは提督さんのせいじゃん」

 

ダンテの話が出た事で、他の艦娘達の表情が曇る。目の前でダンテとバージルが消えた事は、艦娘達に多少のショックを与えている。特にダンテに懐いている艦娘はダメージが大きい。

 

島風「提督・・・」

 

翔鶴「ちょっと瑞鶴」

 

瑞鶴「ごめん・・・」

 

そんな話の中、バンからネロとニコが降りてきた。

 

ニコ「ん~・・・ここが鎮守府か。普通だな」

 

ネロ「どういう想像してたんだよ?」

 

ニコは伸びをしながら感想を漏らし、ネロも呆れたように言葉を返した。

2人は赤城、加賀、鳳翔、大淀に執務室に案内される事となった。積もる話もある。他の艦娘達と話すのは、その後だ。

 

 

・・・・・・

 

*執務室*

 

ネロとニコはソファーに座り、その対面に赤城と鳳翔も座っている。後ろには加賀が控えていた。大淀もネロとニコに お茶を出すと、後ろに控えた。

艦娘4人が先に自己紹介し、ニコも自己紹介を始めた。

 

ニコ「私はニコレッタ・ゴールドスタイン。兵器アーティストだ」

 

赤城「兵器、アーティスト?」

 

ニコ「分かりやすく言うと、銃とかの設計だな」

 

艦娘達が首を傾げていると、ニコが横に座るネロを見る。ニコの言いたい事が分かったネロは、テーブルの上にデビルブレイカーの1つ、オーバーチュアを置いた。

 

ニコ「最近じゃ、対悪魔用の武器も造ってる。それが このデビルブレイカーだ」

 

赤城「・・・・・・手?」

 

鳳翔「手ですね」

 

大淀「そ、そうですね」

 

いきなり義手を出され、何が対悪魔用なのか分からない赤城と鳳翔と大淀。反対に、デビルブレイカーを使うところと その威力を見ていた加賀は、どこか納得したような顔をしていた。

 

ネロ「加賀は俺達の世界での事を知ってたみたいだけど、皆も そうなのか?」

 

赤城「はい、提督から聞いています。全部ではなかったようですが・・・」

 

艦娘4人はネロの右腕に視線を向ける。ダンテからは腕を奪われたと聞いていた。悪魔の腕ではなくなっているが、普通に腕がある。

 

ニコ「気持ち悪いよな?腕が生えるとかトカゲかっつうの」

 

「「「「(生えた!?)」」」」

 

ニコから耳を疑うような言葉が飛び出し、艦娘4人は目を見開く。

ニコの言い分に、ネロも反論する。

 

ネロ「お前、それ言うのも いい加減にしろよ。悪魔やら樹の化け物やら、ロボットまで居るんだ。腕が生えるくらい普通だろ」

 

「「「「(それは普通とは言えないのでは・・・?)」」」」

 

非常識な経験をしているからか、“普通”の認識が麻痺しているネロが心配になる艦娘4人。

ネロとニコの事は大体 理解し、ダンテからも一応 話は聞いていたので、艦娘達に急ぎで聞きたい話は今はない。寧ろ詳しく話を聞きたいのはネロとニコだった。

 

ニコ「なぁ、私達の世界って何の話だ?」

 

ネロ「信じられないかもしれないけど、ここは俺達が居た世界とは別の世界だ」

 

ニコ「・・・・・・・・・・・・・・・は?」

 

しばらくの沈黙の後、“は?”しか出てこない。それも そうだろう。いきなり“別の世界”と言われても、“は?”って感じだ。

 

ニコ「気持ち悪いのが遂に頭に回っちまったか・・・」

 

ネロ「こいつ腹立つ~・・・!信じないの分かってたけどマジで腹立つ~・・・!皆からも言ってやってくれよ!」

 

鳳翔「ネロさんが言ってるのは本当です」

 

それから、ニコに こちらの世界での話をした。艦娘、深海棲艦、どちらも元の世界にはない存在だ。

艦娘4人から一通りの説明を受けたニコは・・・

 

ニコ「マジか!?アンタら元は船なのか!?通りで大砲みたいなの持ってるガキンチョが居た訳だ」

 

あっさり信じた。

ネロは自分の時とは違う反応に、ニコを睨んでいる。ニコは そんな視線を気にする事もなくシカトである。寧ろネロの反応を楽しんでいるようにも見える。

 

ネロ「ガキンチョじゃない。ちゃんと名前がある」

 

ニコ「名前 知らねぇし」

 

加賀「あとで他の皆も紹介するわ」

 

ネロ「それで、いったい何が どうなってる?ダンテは どうした?」

 

赤城「それは・・・」

 

大淀「それは私から説明します」

 

大淀は この世界で再び悪魔が現れた事、新たな敵であるルキフェルスと、その配下である七騎士の存在、戦いの最中、ダンテとバージルが闇の中に消えてしまい、2人の安否までは不明である事を全て話した。

 

ネロ「バージルも ここに来てたのか・・・」

 

大淀「はい、生きてるか どうかまでは・・・」

 

赤城「セリーナさんが言うには、“期待しない方がいい”と・・・」

 

加賀「バージルは、ネロの父親だとか」

 

ネロ「やっぱ知ってんのかよ・・・。あの2人なら大丈夫だ、殺してもタダじゃ死なないからな」

 

確信がある訳ではない。しかし、ネロは力強く そう言った。

数ヶ月前の戦いで、敗北したダンテは新たな力を身に付け戻ってきた。その双子であるバージルも、そう簡単に死ぬとは思えない。自分やダンテを利用してまで復活したくらいだ。

 

ネロ「それよりルキフェルスだっけ?今度はアーロンの弟かよ」

 

加賀「セリーナが言うには そうらしいわ」

 

ネロ「セリーナ・・・そういえば・・・」

 

ネロは この世界に戻る前に聞いた声を思い出した。今なら分かる。あの声はセリーナの声だ。

 

ネロ「セリーナは どこだ?」

 

赤城「分かりません。提督とバージルさんが消えてから、彼女も姿を消してしまったんです」

 

ネロ「そうか・・・」

 

まだ不確定要素や不透明な事が多い。今は あれこれ考えてもネロには分からない事が多かった。

しかし、ネロは ある事に気付いた。

 

ネロ「ヤベッ、キリエに連絡できねぇ」

 

別の世界では、元の世界に連絡する手段を持ち合わせていない。しばらく戻れない事も伝えられないので、きっとキリエが心配する。

 

ニコ「キリエなら大丈夫だろ?別に1人じゃないし」

 

ネロ「まぁ、そうなんだけどな・・・」

 

大淀「一先ず、ニコレッタさんの━━」

 

ニコ「“ニコ”でいい」

 

大淀「ニコさんの」

 

ニコ「“ニコ”」

 

大淀「・・・・・・ニコさんの案内は明日にしますので、今日は ゆっくり休んでください」

 

“さん”付けだとムズ痒いので、呼び捨てで呼んでほしいニコ。性格的に いきなり呼び捨てにするのが難しい大淀。悩んだ末、呼び捨てにせずに話を押し通した。ニコは不服そうな顔をしている。

話も そこそこに切り上げ、鳳翔は夕飯の準備に食堂に行き、ネロとニコ、赤城と加賀、大淀は そのまま執務室に残り、夕飯まで他愛のない話で時間を潰した。

 

 

・・・・・・

 

*食堂 19:00*

 

その後 夕飯の時間になり、食堂でニコと艦娘達の自己紹介合戦が始まり、艦娘達は悪魔の腕でなくなったネロの右腕が新鮮で触りまくり、ネロは質問責めを受ける事になった。

途中、卯月がニコのように“腕が生えて気持ち悪い”と何度も言い、それにイラついたネロが、卯月の額に高速のデコピン10連発を喰らわせ沈黙させた。

そんな騒がしい食堂に、深海棲艦の ほっぽが現れた。

 

ほっぽ『オナカ ヘッタ・・・

 

ネロ「深海棲艦!?」

 

ほっぽの登場でネロは慌てて立ち上がり、ブルーローズの銃口を ほっぽに向ける。それを見て、今度は艦娘達が慌ててネロを取り押さえた。

 

ネロ「何してんだ!?深海棲艦だぞ!」

 

北上「知ってる!見れば分かる!」

 

ネロ「どけ!」

 

鈴谷「説明するから落ち着いてよ!」

 

ほっぽは暁型の横に座り、一緒に夕飯を食べる。

ほっぽが鎮守府に居る経緯の説明を受けたネロは、それを見ながら渋い顔をしていた。

 

ネロ「ダンテの奴、何 考えてんだ!」

 

妙高「それは私達も思いました」

 

蒼龍「提督に懐いちゃって・・・」

 

鳳翔「ほっぽちゃんは深海棲艦ですが、人は襲わないと約束してますし、ここでの生活にも慣れてきました。今は様子見なので、ネロさんも そうしてください」

 

ネロは納得していない様子だったが、鳳翔が言うならと渋々 納得した。

すると、ほっぽが席を立ち、ネロに近付く。

 

ほっぽ『・・・ダンテ・・・?バージル・・・?ニテル・・・

 

ほっぽは本能的に、ダンテとバージルに近しいものをネロから感じ取っていた。

すると突然、ほっぽは夕飯を素手で掴み、ネロに投げ始めた。

 

ネロ「おい、やめろ!何すんだ!?」

 

鳳翔「ほっぽちゃん!食べ物で遊んではいけません!」

 

北上「急に どした?」

 

いったい どうしたのだろうか?

突然の事に、艦娘達も訳が分からない。食べ物を投げられているネロは、もっと訳が分からない。

 

 

・・・・・・

 

*グラウンド 22:30*

 

ネロとニコは鎮守府に泊まるのに、数年前にグラウンドに建てたマイホームを利用しようとした。しかし、グラウンドに行くと、マイホームは綺麗に無くなっていた。

そこに、慌てて加賀が走ってきた。

 

ネロ「加賀、家が無くなってるけど・・・」

 

加賀「ごめんなさい、言うの忘れてたわ。実は壊れたの」

 

ネロ「何で壊れる!?」

 

加賀「それがね・・・」

 

加賀はダンテとバージルが来た頃に、バージルとセリーナが揉めて戦いに発展し、そのせいで破壊された事を説明した。聞かされたネロは、事の顛末に呆れていた。

 

ネロ「あの2人、何やってんだよ・・・」

 

加賀「とりあえず、提督の部屋が空いてるから今日は そこを使って。ニコは━━」

 

ニコ「私は車で寝るからいい」

 

ネロ「いいのか?」

 

ニコ「快適って訳じゃないが、困る訳じゃないしな。それに お前を気にせず煙草 吸い放題だし」

 

ネロ「よく言うぜ、気にした事ないくせに」

 

一先ず、ネロはダンテの部屋に、ニコはバンで寝泊まりする事が決まった。

専用の部屋は追々 用意する手筈だ。

 

 

・・・・・・

 

一夜 明け、艦娘達の表情には少しだけ元気が戻っていた。昨日の夕飯時に、ネロは他の艦娘達にも“ダンテとバージルは きっと生きている”と話していた。その言葉を、艦娘達は信じたいと思った。いや、ネロを信頼しているからこそ信じられた。

また ひょっこり帰ってくるのではと、そんな気さえしている。

 

 

*工廠前 12月1日 9:41*

 

朝食が終わり しばらくした後、加賀と大淀は、ネロとニコを連れて鎮守府の中を案内していた。案内はニコのためで、ネロは付き添いだ。

 

大淀「ここが工廠です」

 

ニコ「て事は、こここ、ここが作業場か!」

 

ニコは吃りながら、一目散に工廠の中に入っていった。

ニコの行動に、ネロは申し訳なさそうに加賀と大淀に謝罪した。

 

ネロ「何か悪いな、騒がしい奴で」

 

加賀「気にしないで」

 

大淀「ニコさんは、サバサバした性格のようですね」

 

加賀と大淀は気にした様子もなく、他の艦娘達も そうだが、ニコの事は受け入れている。

 

ネロ「逆に ああいう性格だと、変に気を遣わなくていいから助かるけどな」

 

そんな話をしていると、工廠の中が大騒ぎになる。

 

ニコ「な、なな、何だ これ!?こここ、こんなの見た事ないぞ!どうなってんだ!?」

 

夕張「何やってるの!?」

 

明石「あ゛ー!それ分解しないでください!」

 

ニコは初めて見る建造の機械に興奮し、仕組みを知りたくて勝手に分解し始めた。それを見て夕張と明石が悲鳴を上げる。

しばらく建造はしていないし予定もないが、いざという時に使えないのは困る。工廠の妖精さんも てんやわんやになる。

中から聞こえる声から、何が起きているか容易に想像できた加賀と大淀は、唖然としている。

 

ネロ「悪い、止めてくる・・・。ニコ!迷惑 掛けんな!」

 

ニコ「これ見ろよ!こんな技術 見た事ないぞ!どどどどういう仕組みか私が わわ、分からないなんて、有り得ないだろ!」

 

ネロ「いいから それ置け!下に置け!何か煙 出てるぞ!?」

 

夕張「何してくれちゃってんのよ!」

 

明石「もう触らないで!」

 

ネロ「ほんとに ごめん!」

 

ニコ「これ こうなってんのか!なる程な~」

 

ネロ「お前は外に出ろ!」

 

ネロが行っても、ニコの暴走と分解は止まらない。

外で待機していた加賀と大淀は、遠い目をしながら思った。

 

加賀「私達、とんでもない人を受け入れてしまったのかしら・・・?」

 

大淀「向こうの世界の人って、皆こうなんですかね・・・?」

 

そんな事はないと思う。ただ、ダンテとネロの周りに、特殊な人物が自然と集まるだけだと・・・思いたい。

 

 

・・・・・・

 

*???*

 

ルキフェルスと七騎士がアジトにしている場所で、ルキフェルスは玉座に座り、その横にベルゼが控えていた。

そのルキフェルスは、ネロの存在を感じ取っていた。

 

ルキフェルス「ネロ・・・遂にネロが来た」

 

ベルゼ「・・・消すのか?」

 

ルキフェルス「いや、ネロが どれ程の力を得たか様子を見たい。ネロは我々に必要な存在だ。今は好きにさせる」

 

ベルゼ「・・・・・・・・・」

 

ベルゼは特に動く事もせず、ただ沈黙を返すだけだった。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 正面ゲート 12月4日 15:00*

 

3日後、鎮守府に大将が訪問した。対応するために、鳳翔が正面ゲートまで出迎える。

事前に電話で来る事は連絡があったが、用件までは聞けていなかった。

 

鳳翔「今日は どうしました?」

 

大将「ダンテは居るか?」

 

鳳翔「えっと・・・今は留守にしてまして・・・」

 

ダンテが消えた事は、大本営には伝えていない。戻ってくると信じている今、騒ぎを避けるためにも まだ伝える訳にはいかない。なので、大将と元帥の耳にも入っていない。

歯切れの悪い返答が気になる大将だったが、今は今回の用件を優先する事にした。

 

大将「ネロも戻ってきているそうだな?」

 

鳳翔「はい、今はグラウンドに居ると思います」

 

大将「すぐに会いたい」

 

鳳翔「では、先に執務室に向かってください。私はネロさんを呼んできますので」

 

大将は言われた通り執務室に向かい、鳳翔はグラウンドにネロを呼びに向かった。

 

 

*グラウンド*

 

グラウンドでは、レッドクイーンを持ったネロと、艤装の刀を持った天龍が向かい合っていた。理由は天龍からの誘いで、戻ってきて早々 手合わせをする事になった。

 

天龍「悪魔の腕じゃなくなって、弱くなってねぇだろうな?」

 

ネロ「確かめてみろよ。嫌でも俺の強さを感じさせてやるからよ」

 

天龍「へっ、そうかよ。行くぞ!」

 

先に仕掛けたのは天龍からだった。天龍は真っ直ぐ駆け、ネロに斬り掛かる。ネロは それを受け流し、逆に斬り掛かる。

何度かの剣戟を繰り返し、ネロが凪ぎ払うようにレッドクイーンを振ると、天龍は しゃがんで躱し、その体勢のまま刀を斬り上げる。

ネロは横に少し移動して刀を避けると、レッドクイーンを振り下ろす。天龍は地面を転がり、レッドクイーンの刃を躱す。

ネロがレッドクイーンを突き出すように振るうと、天龍は それを躱してネロの後ろに回り込み、ネロの膝を蹴り膝を突かせる。所謂 膝カックンみたいな状態だ。

 

天龍「そこだー!」

 

膝を突いたネロの隙を狙い、刀を振り下ろす。ネロはレッドクイーンを横向きにして、自身の前で盾にする。

 

鳳翔「ネロさーん!」

 

丁度 刀を受け止めたタイミングで、鳳翔に呼ばれた。天龍は振り下ろした体勢で、ネロは受け止めた体勢のまま、少し離れた場所に居る鳳翔を見る。

 

ネロ「何ー?!」

 

鳳翔「大将が会いたいそうですー!執務室まで来てくださーい!」

 

ネロ「分かったー!すぐ行くー!」

 

ネロと天龍は互いに武器を下ろし、ネロは執務室に向かおうとする。すると・・・

 

天龍「隙ありー!」

 

後ろから天龍が斬り掛かってきた。

ネロは背中を向けたままレッドクイーンで弾き、天龍が吹き飛ぶ。

 

ネロ「俺の強さ、感じたか?」

 

天龍「滅茶苦茶 痛い・・・」

 

ネロ「折角だから、お前も一緒に来い」

 

具現化したデビルブリンガーが天龍の足を掴み、そのまま持ち上げる。天龍を逆さまに持ったまま、ネロは執務室へ歩きだした。

 

天龍「その腕 何だよ!?ちょっ!パンツ見えちまうよ!下ろしてくれ~!///////」

 

 

・・・・・・

 

*執務室*

 

執務室では大将と、先に執務室に到着した鳳翔がソファーに座っていた。

 

鳳翔「今日は本当に どうしたんですか?」

 

大将「うん、それはネロが来てから話そう」

 

ネロを待っていると、執務室の扉が開いた。入ってきたのはネロと顔を赤らめている天龍だった。

執務室に来るまで、天龍は逆さまに持ち上げられたまま晒し者にされていた。通りすがる他の艦娘達に、奇異な目で ずっと見られていた。必死にスカートを押さえていたが、恥ずかしい。

 

天龍「うぅっ・・・俺もう部屋から出れねぇよ・・・///////」

 

ネロ「後ろからセコい真似するからだ」

 

大将「来たか、若いの」

 

鳳翔が大将の横に移り、ネロと天龍は空いたソファーに座った。

 

ネロ「悪い、待たせたな。それで、俺に用があるって?」

 

大将「アレックス・テイラーの事で、話があって来た」

 

その名を聞き、ネロの目が鋭くなる。

そう、アレックス・テイラーの事も含め、サイバーテロは まだ解決していないのだ。

健が言っていた投げ売り(ファイアー・セール)。その第3段階(ステージ3)は まだ発生していない。各組織が警戒と情報収集に当たっているが、あれからサイバー攻撃が止まっている。何かの事情で諦めたか、それとも嵐の前の静けさなのか、まだ分からない。

 

大将「陸軍がテイラーの尋問を行ったが、奴は口を割らなかったそうだ。ただ・・・」

 

ネロ「ただ?」

 

大将「ダンテとネロ、2人に会わせろと言っているらしい。情報を引き出すためにも、一緒に陸軍基地に来てほしい」

 

ネロ「別にいいけど」

 

大将「では すぐに行くとしよう」

 

大将とネロはソファーから立ち上がり、すぐに出発しようとする。

すると、天龍が自分も行きたいと言い出した。別に問題はないので、大将も天龍の随伴を許可した。

3人は大将が乗ってきた車に乗り、陸軍基地へと向かった。

 

 

・・・・・・

 

*陸軍基地 17:03*

 

陸軍基地に到着し、先に基地司令官に挨拶を済ませた。

ネロと天龍、大将、基地司令官と数人の陸軍兵士で、アレックス・テイラーを待たせている取調室に向かう。

ネロ1人だけが取調室に入り、他は別室で、マジックミラー越しに2人を見る。

取調室に入ると、確かにアレックス・テイラーは居た。

アレックス・テイラーは手錠をされており、手錠のチェーンが固定された机の輪っかに通され逃げられないようにされている。

取調室に入ってきたネロを見て、アレックス・テイラーは嬉しそうに笑みを見せるのだった。




次回も小休止になるかも・・・。

次回も よろしく お願い致します!
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