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161話です!どうぞ!
*???*
アジトに戻ったベルゼは、ルキフェルスに呼ばれた。玉座の間まで行くと、ルキフェルスが怒っているのだけはベルゼにも分かった。
ルキフェルス「ネロを どうした?」
ベルゼ「何がだ?」
ルキフェルス「気付いていないとでも思っているのか?ネロを次元の彼方に飛ばしたな?」
ベルゼ「奴が必要だとは思えない。だから消した」
ルキフェルス「勝手な真似を・・・!」
ルキフェルスは怒りに任せ立ち上がり、手を翳すと電撃を放った。ベルゼは剣を盾にして どうにか防ぐ。
ルキフェルス「次に勝手な事をすれば、お前を処分する。行け!」
ベルゼは納得しないまま、その場を後にした。
玉座に座り直したルキフェルスは、フードの中で今後の計画を どうするか考えながら、険しい顔を浮かべていた。
ルキフェルス「(まさかネロを消すとは・・・!)」
・・・・・・
*ウェストバージニア 供給局 12月9日 21:40*
供給局で健がシステムの復旧を急ぐ後ろでは、天龍と木曾、呉提督がテログループのメンバーを相手に戦っていた。
木曾「こいつら、人間じゃないのか?」
天龍「お前ら何だよ!?早く死ねよ!」
天龍と木曾が相手をしている男2人は、どれだけ身体を斬られても立ち上がってくる。その気味の悪さに、天龍と木曾も動揺を隠せない。
呉「中々やるじゃない。だけど、私の方が美人だわ!」
マイ「自分の顔、鏡で見た事ある?」
呉提督はテログループの女性メンバー、マイを相手に奮闘していた。しかし、細身の身体から繰り出される素早い攻撃に、呉提督は苦戦していた。呉提督はパワースタイルの戦い方を得意としている。忍者のような素早いマイが相手では、少々 分が悪かった。
格闘戦の末、マイの蹴りが呉提督に諸に入る。呉提督は窓ガラスを突き破り、外に投げ出されてしまった。
天龍と木曾も、戦いの流れで制御室の外に戦いの場を移してしまった。制御室に残ったのは非力な健と、テロメンバーのマイだけだ。これはマズイ。
マイ「キーボードから手を離しなさい」
健「分かった、離したから撃たないで」
健は後ろから銃を突き付けられる。死の恐怖から、健はマイに従うしかなかった。
マイはコンピューターの画面を見て、顔を険しくさせる。供給局のシステムが、あと少しで完全に復旧しそうだった。
マイ「元に戻しなさい」
健「・・・できない」
マイ「やらなきゃ死ぬわよ」
健は銃を突き付けられた状態でも、精一杯の強がりで拒否する。しかし、コンピューターに関すること以外は、一般人と変わらない。銃で小突かれ、健は屈しそうになった。健の手が、キーボードに添えられる。
建物の外に投げ出された呉提督は無事だった。その代わり、かなり怒っている。
呉「何なの あの忍者ガール!私の美しい顔に傷を付けるなんて、信じらんない!」
呉提督はブツクサと文句を垂れながら、外にあった車に乗り込み、エンジンを始動する。
呉「オカマ舐めんじゃねぇぞ!」
アクセルを踏み込み、職員用駐車場に入る。そのまま上の階まで急ぐ。
・・・・・・
マイ「最後のコマンドを」
健「この国が どうなるか分かってるのか?」
マイ「分かってる。コマンドを」
健「そう、良かった、分かり合えた。そうだろ?意見が合った」
マイの脅しに屈した健は、皮肉を言いながら東部の各州の送電を停止させていく。
もうすぐ東部全域を停電させられる状況で、マイは健を撃ち殺すために引き金を引く準備をする。
すると、急に制御室に明るい光が差し込む。見ると、2つの光が こちらを照らしている。更に光は近付いているのか、明るさが強くなる。
何なのか見守っていると、スモークガラスの仕切りを突き破って車が突っ込んできた。車はマイの方に向かってくる。健は慌てて その場から逃げ、マイは轢かれないためにボンネットの上に飛び乗る。
呉「お元気?♪」
呉提督が運転する車に しがみ付くマイだったが、車は制御室の外に出て、エレベーターのドアに突っ込みエレベーターシャフトに落ちる。だが途中で引っ掛かり、落下は止まった。
マイはフロントバンパーに掴まり、ぶら下がった状態で生きていた。
呉提督は車内を移動し、後部へと上がっていく。マイも同じように、車を よじ登り上に急ぐ。
すると、車がガクンと下に落ちかける。外れかけた外装が引っ掛かり、車の落下は止まった。その衝撃で、車内を移動していた呉提督は運転席まで落ちる。
すると車の外から、マイが車内に入りながら呉提督の顔面に蹴りを入れる。呉提督は車の外に投げ出されるが、ドアに掴まり どうにか助かる。だが手を離せば、遥か下へと落ちてしまう。
ドアを よじ登ると、マイと目が合った。
呉「待って、2人で話し合わない?」
マイに殴られ、呉提督は また落ちそうになる。
また よじ登り、今度は呉提督がマイの顔面を殴る。マイは そのまま気絶した。
呉「ちょっとは笑いなさいよ」
呉提督が急いでいると、上から まだ残っていたテロメンバーが銃を撃ってきた。呉提督は後部座席のシートに隠れ、弾丸から身を守る。
その場に健が駆け付け、鉄パイプでテロメンバーの背中を殴る。テロメンバーの男はエレベーターシャフトへと落下していった。
銃は車内に入り、マイの近くに落ちる。
健「おじさん急いで!早くしないと落ちる!」
呉「私を“おじさん”って呼ばないで!」
健「早く逃げて早く!」
呉提督は健に応援されながら、必死に車の中を移動する。
しかし、健の声でマイが目を覚ました。マイは近くにあった銃を取り、呉提督を見る。
マイが銃を構え、呉提督はワイヤーを掴んだ。
健「危なーい!!」
車は今度こそ落下し、健も思わず叫ぶ。
マイと共に下まで落ちた車は爆発炎上し、炎が舞い上がる。
呉「因果応報ってやつね・・・」
その炎を見ながら、呉提督は そう呟くのだった。
ワイヤーを伝って上がり、健と一緒に制御室まで戻る。シャットダウンは もうすぐ完了しそうだった。
呉「送電は?」
健「銃を突き付けられてると、こういう仕事は難しいんだよね」
呉「電源を切っちゃえば?」
健「それは・・・スピードは下げられるかも」
呉提督の案は却下だが、健は何かを閃いた。
*???*
トレイ「西部と中部のハブを制圧、マイを待ちます・・・待て、警備プログラムが生き返ったぞ」
テログループの技術班であるトレイが、東部 供給局のシステムが復旧している事に気付いた。
*ウェストバージニア 供給局*
マイは供給局のシステムをシャットダウンするのに、持参したPCを接続していた。シャットダウンと同時に、システムを掌握してテログループが好きに使えるように。
だが それは、裏を返せば弱点にもなる。マイのPCはテログループのコンピューターと繋がっているはずだ。それを利用して逆にハッキングを仕掛ける。そうなれば健の得意分野、本領発揮だ。
健「女の子とデートを ご所望ですか?だったら うちの可愛い女の子達と お喋りしません?」
健はコンピューターを操作しながら、皮肉とも冗談とも思える事を呟き何かを送信する。
*???*
コンピューターの画面には際どい格好をした女性が写った広告が大量に映し出されている。
トレイ「うちのシステムにハッキングされてます、メール爆弾です」
健が送っていたのは大量のメールだった。これにより処理が遅くなり、テログループの行動に遅れを生じさせる事ができる。
報告を受けたテログループのボス、トバルは椅子から立ち上がり、マイの携帯に電話を掛ける。
*ウェストバージニア 供給局*
健が必死にシステムを復旧させているのを見守っていると、傍にあった携帯が鳴る。自分達の物でない事から、犯人の物であるのは すぐに分かった。
健が手を伸ばすが、呉提督が止めて代わりに出ようとする。そこを また健が止めて、携帯とPCをコードに繋いだ。健が頷くと、呉提督は電話に出た。
トバル『マイ、どうなってる?』
呉「マイちゃん?あー、彼女?すぐ人を蹴る忍者ガール?あの子なら もう電話に出られないわよ。だってスポーツ用品と仲良くエレベーターシャフトに落ちて車に潰されたから」
健が機転を利かし、電話を動画通信に変更する。PCの画面には、トバルの顔が映っていた。当然、向こうからも 呉提督が見えている。
恋人であったマイを殺された事で、トバルの中には静かな怒りが渦巻く。だが予想外の出来事に、トバルは すぐに言葉を発する事ができなかった。
呉「どうしたの?舌でも切られた?よく聞きなさい。あんたの“
トバル『おもしろい。俺が何者で、俺の力の程を知りもせんくせに。ここが片付いたら、お前と お前の仲間の始末だけを考える。覚悟しろ』
そう言ってトバルは通信を切った。画面からも映像が消える。
呉「FBIと話せる?」
健「勿論、誰とでも」
呉「繋いで」
健「今?」
通話しながら、トバルの顔が写った画像をFBIに送った。それを見て、FBIの面々が顔色を変える。
FBIの話では、『トバル・ラングマン』は元同僚で、国防総省の保安担当チーフプログラマーだったらしい。
その昔、トバルは国家の保安システムの弱点を指摘したが、意見を却下された。それを世間に公表しようとして叩かれ、全てを失い消えた。恐らく今回の事件を引き起こしたのは、その逆恨みによるものだと思われる。
FBIと話している途中で、健が焦りだした。制御室にも危険を知らせるアラートが鳴り響いている。
呉「どうしたの?」
健「早く逃げた方がいい。ガスを送り込んでる」
呉「ガス?ガスって?」
健「ヤバい、ヤバいよ!これ見て、この点滅してる矢印だよ!」
制御室のモニターには、何かのラインが幾つも表示されている。そのライン上に表示された矢印が、全て同じ方向に向いていた。
テログループの手により、ガスがパイプを通って供給局に流れてきていた。引火すれば ここは大爆発する。
健「早く逃げなきゃ」
呉提督はFBIにトバルを探し出すように伝え、慌てて通話を切る。
呉「行くわよ、早く!」
マズイ状況に狼狽えていると、遠くの方で爆発が起きた。地中を通るガスラインで引火したのだ。地中から連鎖的な爆発が起き、炎が噴き上がる。その爆発と炎は、どんどん こちらに向かってくる。
天龍「何だ!?」
木曾「何が起きてる?」
2人の男と戦っていた天龍と木曾も、爆発の揺れを感じ取っていた。
フェニックス「動かなくなっちまった・・・何だ?」
動かなくなった川内に飽きていたサイモン・フェニックスも、突然の揺れに首を傾げた。
ガスが供給局に到達し、その場に居た者達は全員 爆発に巻き込まれた。
*異空間*
ネロ「しつこい奴らだ・・・!」
ネロはデビルブリンガーの翼を広げ、異空間を飛び回っていた。その後ろからは、2人の赤バージルが幻影剣を飛ばしながら追ってくる。
ネロは目の前にある、宙に浮かぶ巨大な岩の上に着地した。ここで2人の赤バージルを迎え撃つつもりだ。
2人の赤バージルが着地と共に攻撃を仕掛けてくる。ネロは それを躱し、閻魔刀、ブルーローズ、デビルブレイカー、デビルブリンガーで応戦する。
早く2人の赤バージルを退け、この異空間から脱出しなければ・・・。
*ウェストバージニア 供給局*
爆発に巻き込まれた供給局は、瓦礫と化していた。
瓦礫を押し退け、天龍、木曾、呉提督、健が出てくる。
呉「皆 無事?」
天龍「イッテテ・・・」
木曾「何が起きたんだ?」
健「ねぇ、あの川内とかいう人は?」
供給局に来たメンバーで、川内の姿だけが見当たらない。天龍と木曾が相手をしていた2人の男の姿もない。瓦礫に潰されたのだろうか?
4人は しばらく川内を探した。すると天龍が、川内の制服の切れ端を見付けた。傍には女性のものと思われる腕が見えている。
天龍「川内か!?皆!こっちだ!」
全員で瓦礫を退かしていく。その腕は やはり川内だった。川内は傷だらけで、見るに耐えない姿になっていた。
天龍「おい!しっかりしろ!川内!」
川内「ぅ・・・」
川内は生きている。それが分かっただけで、皆は安堵の息を吐くのだった。
呉「天龍ちゃんと木曾ちゃんは、川内ちゃんをFBI本部に送って」
天龍「分かった」
呉「健ちゃん、私達は奴らを追うわよ」
健「何をしてもムダだよ」
呉「これは あなたが書き込んだコードと関係がある。奴らに勝つわよ!」
その言葉に、健は呉提督の正気を疑った。状況としてはテログループの方が2歩も3歩も先を行っている。こちらはボロボロで、“
健「勝つ?ここを見ろよ。どこに勝つチャンスがあるってのさ?やられっぱなしだ!僕が何か隠してると思ってる?何か知ってたら洗いざらい話してる!」
呉「・・・これは・・・」
そんな中、呉提督は街の方角を見ていた。遠目に見える街の灯りが徐々に消えていき、アメリカ全土に暗闇が広がっていく。
健「Gateに連絡しよう。最高、電話もアウト」
呉「衛星でも撃墜された?」
健「電池切れだよ。彼に会いに行こう」
呉「誰によ?」
健「ボルティモアのGate」
呉「そんな所まで行ってる暇はないわよ」
健「僕の助けが必要なんだろ?頼みの綱は奴だけだ」
呉提督は、マイ達テログループが乗ってきたヘリを見詰めながら考える。そして出した答えは・・・。
呉「じゃあ飛んでみる?」
健「飛ぶって?パイロットは?」
*ワシントンD.C.*
金剛、アイオワ、愛宕、青葉はネロが姿を消した後、FBI本部に戻り手当てを受けた。入渠できないので簡単な処置に留まっている。
FBI本部に戻ったのは、供給局に向かった天龍達の連絡待ちと、FBIの方で掴んだ情報を共有するためだった。
FBIの情報局が新たに掴んだ情報では、テログループは場所を移動しており、GPSでも居場所を掴めない。ハードウェアの量から考え大型車、恐らくセミトレーラを使っていると思われる。
そんな中、手当てが終わった青葉は、取材と称して1人で街に出ていた。
その過程でエレベーターに乗っていたのだが、いきなり止まった。エレベーター内の電気も消えた。非常用の呼び出しボタンも押すが反応しない。
狭い中、艤装を出し無線を入れるが、金剛達には繋がらなかった。
青葉「嘘でしょ・・・」
青葉は、完全にエレベーターの中に閉じ込められてしまった。
*供給局*
天龍達がFBI本部に向かったのを見送ると、呉提督と健は、マイ達が乗ってきたヘリに乗り込んだ。
健は慣れないヘリのシートベルトに悪戦苦闘していた。
呉「差し込むとこがあるでしょ」
健「どこに?」
呉「これを付けて」
序でにヘッドホンも渡し、健は先にヘッドホンを装着した。
呉「そこに差し込むの、大丈夫?」
やっとシートベルトを装着し、いよいよ出発だ。
健「飛ぶのは苦手だ、ヘリも・・・」
呉「私も飛ぶのは怖かったけど、授業で習ったわ。“恐怖は克服しろ”って」
健「克服できた?」
呉「どうかしら?」
健「それって・・・」
健は不安で仕方なかった。
ヘリのエンジンを始動し、プロペラが回り始める。同時に、何かの警報が鳴り響く。
健「正常な音?」
呉「えぇ」
健「車の方が好きだな・・・」
呉「離陸すれば後は楽勝よ」
健「着陸は?」
呉「実は2回 授業サボった♪」
健「サボった?免許は取ったんだろ?」
オカマとハッカーが騒ぐ中、ヘリが浮いた。健は驚き、呉提督は大喜びだ。
そのまま飛び立ち、街へと向かう。夜の街は暗闇に包まれていた。
呉「この中から、どうやって探せばいいの?」
健「1ヶ所だけ灯りが点いてる家を探せばいい」
“Gate”とは、健が横須賀提督と会う直前までチャットをしていた相手だ。彼もハッカーで、健が言うには彼の助けが必要らしいが、本当に大丈夫だろうか?
・・・・・・
*ボルティモア Gateの家? 12月10日 1:10*
1ヵ所だけ、確かに灯りが点いている家を発見した。
呉提督は着陸するために、ヘリを降下させていく。ヘリポートなど無いので、民家が建ち並ぶ場所に着陸させようとする。
健「まさか あそこに着陸するつもりかい?」
ヘリの尾翼で回るプロペラがフェンスに当たり、火花を散らしながら切断していく。そのまま何とか着陸した。
健「いい?Gateは警察や軍人が嫌いなんだ。だから話は僕がする」
呉「いやん、いけず・・・」
Gateの家と思われる民家の玄関をノックする。出てきたのはパジャマを着た妙齢の女性だった。ハッカーには見えないが・・・。
健「やぁ、おばさん、『ジミー』居ます?」
老婆は呉提督の方を見た。ここで不審者だ何だと疑われたら面倒だ。
健「僕は健、彼は太郎、宇宙基地見学に行ったジミーの友達です」
呉「太郎・・・?」
老婆「ジミー!」
健は顔を引き攣らせながら笑顔を見せ、適当な嘘で誤魔化した。それでも女性は信じたようだ。
Gateの名でハッカーをしている人物は、どうやら身内には『ジミー』と呼ばれているようだ。
女性に案内されて地下室に下りると、ジミーと思われる肥満体型の人物がソファーに座りながら、巨大なスクリーンでゲームをしていた。
老婆「ジミー、聞こえないのかい?!」
ジミー「町中に響いてるよ」
老婆「友達だよ」
ジミー「友達だって?ここに人を入れるなって言ってるだろ!」
Gate改めジミーは、怒り心頭でソファーから立ち上がった。文句が止まらないが、それを遮って健が話し掛ける。
老婆は さっさと上に戻った。
健「髭の生えたハ◯・ソロか?随分 痩せたじゃんか」
ジミー「太った。そいつは誰だ?何の用だ?お前のせいで発電機を5台も使ってる。お前 殺し屋に追われてんだろ?そういう奴が現れるのは大迷惑だ」
呉提督は部屋を見渡すと、旧式の珍しい無線機が置いてあるのを見付けた。それには紙も貼られ、その無線機の周波数が書かれていた。
ジミー「おい、触るな!」
呉「CB無線?やけにローテクね」
ジミー「ローテクだって?そいつは この世の終わりまで使える無線だぞ。最後のマイクロチップがパアになっても、俺は外の誰かと交信したい、それがゾンビでも。何で こんな おっさん連れて来た?!」
健「それ禁句」
呉「おいダンプカー、私は おっさんじゃない。大佐よ」
ジミー「大佐か、そりゃ悪かったな。俺の司令センターに軍人を?」
呉「司令センター?地下室でしょ?」
ジミー「司令センターだ!」
健「僕が説明するよ」
呉「トバル・ラングマンの事で知ってる事を言いなさい」
ジミー「ラングマン?そうか・・・とっとと出てけ!」
ジミーは健を押し、追い返そうとする。それでも呉提督と健は食い下がり、情報を聞き出そうとする。
呉「落ち着いてよ」
ジミー「ここは俺の家だぞ!」
呉「・・・私の知りたい事を言わないと、ここでボコボコにするぞ」
ジミー「・・・・・・・・・」
呉提督のドスの効いた声で威圧され、ジミーは唖然としながら黙った。
*異空間*
ネロは、2人の赤バージルのコンビネーションから繰り出される猛攻を どうにか凌いでいた。
籠手を装備した腕を躱し、振り下ろされる刀を閻魔刀で弾く。
だが その隙を狙われ、具足を装備した蹴りがネロの胸にヒットする。ネロは、岩の表面に突出する壁に背中を打ち付けた。
閻魔刀を振り上げ攻撃を仕掛けようとするが、それよりも速く、赤バージルの刀の刃がネロの首に突き付けられる。それにより、ネロは1歩も動けなくなった。
ネロ「ここまでか・・・」
振り上げかけた閻魔刀を、ネロは下ろしてしまった。それを見て、2人の赤バージルは止めを刺そうとする。
?「諦めるな、ネロ」
突然 聞こえた声に、2人の赤バージルの動きが止まる。
ネロは上を見上げ、2人の赤バージルも振り返りながら上を見上げる。
ネロ「親父!?」
異空間に瞬く稲妻を背に現れたのは、ネロの父親バージルだった。
バージルは手に持つレッドクイーンを赤バージル2人に投げると、赤バージル2人はネロから飛び退き離れた。ネロの前には、レッドクイーンが突き刺さる。
バージルは自身が纏うコートを脱ぎ捨て、ノースリーブ姿になると岩の上に着地し、ネロと並び立つ。
バージル「まだやれるな?」
ネロ「へっ・・・当たり前だ!」
バージルはベオウルフを装備し、ネロは地面からレッドクイーンを引き抜き、閻魔刀との二刀流で赤バージルに攻撃を仕掛ける。
今この時から、親子の共闘が始まった。反撃開始だ。
次回も よろしく お願い致します!