Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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そういえば、感想の方ありがとうございます!
とりあえずクリスマスに間に合わなかったので、今後の話を執筆し直してたら時間 掛かっちゃいました。

164話です!どうぞ!


Mission164 幕引き~フォルトゥナへの訪問~

*廃倉庫12月10日 8:49*

 

トバル達が乗った危険物運搬車は、ハイウェイ近くにある、今は使われていない倉庫跡に来ていた。

青葉と健は危険物運搬車から降ろされ、テログループも何かの準備を始める。

トバルは もう1度、金融データをダウンロードしたコンピューターの画面を健に向ける。

 

トバル「3分で ここを出る。1分で何とかしろ」

 

健「ねぇ、ルールが変わってないよ。その後 僕を殺すんだろ?」

 

トバルは もう、手段を選ぶ気はなかった。トバルは手に持つ銃の引き金を引き、健の膝関節に銃弾を撃ち込んだ。

 

青葉「やめてぇ!」

 

健は足を撃たれて倒れそうになるが、どうにか持ち堪える。

トバルは青葉を引き寄せ、今度は青葉の顎に銃口を突き付ける。

 

健「畜生・・・!」

 

トバル「健、健!」

 

健「っ・・・!」

 

トバル「よく聞け、ルールは変えられるんだ」

 

健「分かった、待って・・・」

 

トバル「10秒で女を撃つ」

 

健「待って待って待って待って・・・!」

 

トバル「9・・・」

 

健「待って・・・」

 

トバル「8・・・」

 

健「できない・・・っ・・・クソッ・・・!」

 

健は今、究極の選択を迫られていた。

暗号化を解除する解読コードを入力すれば、青葉は助けられるかもしれない。その代わり、巨万の富が極悪人の手に渡ってしまう。

このまま断り続ければ、トバルは お金を手にする事ができず、“投げ売り(ファイアー・セール)”も無駄に終わる。その代わり、青葉の命はないだろう。健は、青葉を死なせたい訳ではない。

悩んでいると、銃声が鳴り響く。

 

健「やめろ!」

 

トバルを見ると、銃口は明後日の方角に向いていた。威嚇射撃だ。

 

健「分かったよ!」

 

トバル「6・・・」

 

健「やめてくれ、やるから。開いてみせる」

 

健はトバルの脅しに屈し、解読コードの入力を始めてしまった。

そこに1台の車が倉庫に入ってくる。降りてきたのはトレイだった。

 

トレイ「FBIが来るぞ!」

 

トバル「積み込め」

 

トレイは乗ってきた車のトランクを開け、中からボストンバッグを出して運ぶ。

たが銃声が鳴り、トレイは吹き飛ぶように倒れた。突然 現れた呉提督に、至近距離から撃たれたのだ。

もう1人の部下も撃たれ、トバルに銃口を向ける。

 

トバル「撃つな」

 

呉「もう大丈夫よ、青葉ちゃん。助けてあげ━━ぐあああぁぁぁ・・・!」

 

青葉「大佐!」

 

だが、隠れていたトバルの最後の部下に、肩を撃たれて倒れてしまった。呉提督の持っていた銃は、健の近くに転がった。

呉提督はトレイが乗ってきた車の後ろに倒れ、トバル達からは姿が見えない。

 

トバル「放すな」

 

青葉を部下に任せ、トバルは銃を構えながら車に近付いていく。

青葉は自分を捕まえている男の顔面に頭突きを入れ、腰のホルスターに入ったままの銃の引き金を引いた。銃弾は男の足の甲に当たり、青葉を放し持っていたライフルも落としてしまう。

青葉はライフルを車の方に蹴り、呉提督は車の下を通ろうとするライフルに手を伸ばす。しかし、車の下を通る前にトバルの足がライフルを踏み付け、呉提督には届かなかった。

 

呉「うあぁ・・・」

 

青葉「やめて!」

 

部下は足の痛みを堪えながら青葉を捕まえ、腰にあった銃を青葉に突き付ける。

 

トバル「油断するな!いいな?」

 

トバルの言葉に、部下は何度も頷く。

 

トバル「大した娘だ。健!」

 

解読コードの入力を中断して隠れていた健に、威嚇射撃をする。健は慌てて出てきた。

 

健「分かってる、大丈夫、すぐ開く」

 

呉提督の呻き声が聞こえ、トバルは そちらに振り返る。銃を構え、呉提督が姿を見せるのを待つ。

 

トバル「大佐、頼みがある。意識を失うのを もう少し我慢して、その目で見ろ。健と娘を殺すのを見届けてもらおう」

 

呉提督に近付き無理矢理 立たせると、トバルは後ろから呉提督の頭に銃を突き付けた。

成り行きを見守って作業の手が止まる健に、最後の警告をする。

 

トバル「クソッ、健」

 

健「10秒で金が手に入る。それを持って逃げろ。たったの10秒だ」

 

トバル「意識を失うなよ、大佐」

 

呉提督は、もう意識が朦朧としていた。ここまでの戦闘で負った傷と、ずっと働きっぱなしだった事で、体力にも限界が来ていた。

 

呉「ぐあぁぁ・・・!」

 

トバル「もう少し頑張れ」

 

トバルは銃口を、頭から肩の傷へ突き付ける。そのまま傷を抉るように、銃口をグリグリと押し付けてくる。痛みで眠らせないために。

 

トバル「墓に こう刻もう、“世界一ついてなかった男”と」

 

呉「・・・くたばれ、このクソヤロー!」

 

呉提督は最後の力を振り絞り、トバルの手を掴んだ。トバルの銃の引き金を引き、銃弾が発射される。銃弾は呉提督の肩を貫通し、トバルの胸に当たった。

トバルの部下が呉提督に銃を向けるが、健が拾っていた銃を部下に向かって がむしゃらに発砲する。部下は銃を撃つ事もできずに倒れた。

青葉は手を縛られたまま、呉提督に駆け寄る。

 

青葉「大丈夫ですか!?」

 

呉「えぇ、大丈夫よ。これでダンテちゃんに嫌われずに済む」

 

青葉「来てくれて ありがとうございます」

 

呉「当たり前でしょ、遅くなって ごめんね」

 

青葉は泣きながら謝罪し、呉提督は そんな青葉を優しく抱き締めてあげた。

そこに、艦娘達と人質救出班が乗ったヘリが、やっと到着した。ヘリからロープを垂らし、次々と降下してくる。

 

隊員「動くな!」

 

突入した部隊に銃を向けられ、健は銃を捨てて両手を挙げる。

 

天龍「待て!そいつは味方だ!」

 

突入した部隊は建物の中に散らばり、安全を確認していく。

 

呉「肩を貸してくれる?うお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛・・・もうちょっと このままに・・・」

 

呉提督は立ち上がろうとしたが、疲労と痛みで立ち上がれなかった。

 

青葉「大佐は どうかしてます。自分を撃つなんて」

 

呉「咄嗟の思い付きよ。皆には言わないで」

 

愛宕「青葉ちゃん、無事!?」

 

青葉「はい、大丈夫です!」

 

青葉の無事も分かり、艦娘達も安心した。

そこにネロも駆け付け、終わった事が分かり安心した。

 

 

・・・・・・

 

FBI「ありがとう」

 

呉「こちらこそ」

 

事件も解決し、救急隊も駆け付け、事後処理に多くの者が動いていた。

呉提督と青葉は、救急車の後部で2人 並んで話していた。

 

青葉「大丈夫ですか?」

 

青葉の問い掛けに呉提督は、もう1台の救急車の後部で簡単な診察を受けている健を見る。

 

呉「彼はショック死するかも。よし、行ってくるわ」

 

呉提督は ゆっくりとした足取りで、健が乗る救急車へ近付いていく。

 

呉「気分は?」

 

健「撃たれたけど最高、注射も打たれた。モルヒネ?」

 

呉「勲章 貰えるわよ」

 

健「僕が?そんなバカな」

 

呉「女は傷跡に弱い」

 

健「本当に?」

 

健は嬉しそうな顔で、離れている青葉を見る。呉提督も それに気付いた。

 

呉「あの娘は別」

 

健「え?」

 

呉「あの娘はやめなさい」

 

健「僕の考えが分かるの?彼女、僕の話を?ビビッと来たから・・・」

 

呉「モルヒネの作用よ。一緒に地獄を潜り抜けた人が、ダンテちゃんに殺されるのを見たくない」

 

健「分かった」

 

健は呉提督の言葉に、笑顔を見せる。

彼も もう、大丈夫そうだ。これを機に、妙な仕事を請け負ったりはしないだろう。

救急隊に出発できるか確認し、少しの お別れだ。

 

呉「それじゃ、病院で会いましょ。あなたは命の恩人よ」

 

健「成り行きさ」

 

呉「あなたも“英雄”よ」

 

健「・・・・・・かもね」

 

救急車から離れ戻ると、青葉が話し掛けてきた。

 

青葉「彼、私のこと言ってましたか?」

 

呉「・・・やめてよ青葉ちゃん・・・」

 

青葉「ただ聞いただけです」

 

呉「もう面倒は懲り懲りなの・・・」

 

青葉はスクープ大好き、健はハッカー。呉提督は、この2人が くっ付くと碌な事にならない気がしていた。

その後 呉提督と健は救急車で運ばれ、ネロ達も遅れて病院に向かうのだった。

FBIが事後処理をしている様子を、遠目からサイモン・フェニックスが見ていた。

 

フェニックス「折角 手を貸してやったのに失敗したのか。テイラーもラングマンも口だけだったな」

 

サイモン・フェニックスは、この結末をミスター・Jに どう報告したものか頭を捻らせ、その場を後にするのだった。

 

 

・・・・・・

 

*サンディエゴ海軍基地 12月13日 21:40*

 

退院した呉提督と健と共に、ネロ達はサンディエゴ海軍基地へ戻った。

艦娘達は入渠ドックを借りて傷を癒したが、川内と青葉は艦娘の力を抑制する薬を打たれていたため、入渠の効果は現れなかった。完全に傷を癒すには、鎮守府に戻る必要がある。

そして今日は、基地を出港して日本に帰る。

 

アイオワ「ミスター・Jと艦娘売買の件は、こちらでも捜査するわ」

 

呉「よろしく お願いね」

 

トバル達テログループは、日本に来た時に艦娘を利用していた。しかし、今回のアメリカでのテロにおいて、艦娘の姿は確認できなかった。テログループも1人残らず全滅してしまったので、情報も聞き出せない。

それでも、今回の事件を通してアメリカ海軍の協力を得られたので、何か分かれば連絡が入るはずだ。今後に期待だ。

アイオワやサンディエゴ海軍基地の者達に見送られながら、アマ・デトワール号は夜の海に出た。目指すは日本、Devil May Cry鎮守府だ。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cryの世界 フォルトゥナ*

 

キリエが運営する孤児院で、共に生活する『フリオ』という名の少年が居る。

彼はイタズラ好きの少年なのだが、そのフリオが慌ててキリエの元まで走ってくる。

 

フリオ「キリエ、大変だよ!」

 

キリエ「どうしたの?」

 

フリオ「変な女の子が居る!」

 

キリエ「変な女の子?どう変なの?」

 

フリオ「何か・・・長い杖を持ってる」

 

それだけではキリエも よく分からない。

フリオが知らないのなら、フォルトゥナの外界から来た可能性が高い。しかし、フォルトゥナは閉鎖的な場所だ。外から人が来る事は珍しい。

それからフリオが言う“女の子”という言い方も引っ掛かる。恐らくフリオと あまり変わらない年齢の子供なのだろうが、外から子供が1人で来たとは考えにくい。迷子だろうか?

 

キリエ「見てくるから、皆と一緒に奥に居て」

 

フリオ「俺も一緒に行くよ。ネロが居ない間は、俺がキリエを護らなくちゃ」

 

子供と言っても やはり男の子だ。普段はイタズラ好きである事も災いして困る時もあるが、頼もしく感じる。

キリエは出口へ向かい、その後ろから箒を武器にしたフリオが追従する。

扉を開けると、長い金髪に赤と黒のカラーリングの服を着た少女が立っていた。そしてフリオが言っていた通り、少女の身の丈以上もある長い杖を持っている。彼女は少女ではない。魔女セリーナだ。

 

キリエ「どうしたのかな?迷子?お父さんか お母さんは?」

 

キリエはセリーナの事を忘れていた。それは加賀や、別の世界も含めて。

 

セリーナ「ネロの事で伝えたい事がある」

 

キリエ「ネロを知ってるの!?何かあったの!?」

 

セリーナ「落ち着いてくれ。中で話しても構わんか?」

 

キリエ「・・・どうぞ」

 

フリオ「キリエ、いいのかよ!?」

 

警戒心を抱いていたフリオは、キリエの判断に驚いた。子供であっても、外界から人が来るのは珍しい事は理解している。来ても変な記者や、胡散臭い人間が多い。ニコがフォルトゥナに来た時も、フリオは大騒ぎだった。それらの理由から、フリオだけでなくフォルトゥナの子供達は外の人間に警戒心を持っている。だからこそ、フリオはキリエの その判断を心配していた。

 

キリエ「大丈夫、何かあっても、フリオが護ってくれるんでしょ?」

 

フリオ「お、おう!任せとけ!」

 

話も着き、キリエはセリーナを中に通した。

それからキリエは、テーブルを挟んでセリーナの話を聞く事にした。

 

セリーナ「先ずは、そうだな・・・ネロは しばらくフォルトゥナに戻らない」

 

キリエ「・・・どうして?」

 

セリーナ「妾が呼んだ。手を借りたくて」

 

キリエ「どういう事か、まだ よく分からないんだけど・・・」

 

セリーナ「魔界は知っているか?」

 

キリエ「悪魔の世界でしょ?」

 

セリーナ「その通り。人間界や魔界、天界があるように、世界は無数に存在する。妾が居た世界の驚異に対応するために、ネロを呼んだのだ」

 

キリエ「別の世界・・・」

 

セリーナ「記憶を戻した方が早そうだ。少し頭を借りるぞ」

 

セリーナは椅子から立ち、キリエに近付く。そこをフリオが、箒を構えて立ち塞がる。

 

フリオ「キリエに近付くな!」

 

キリエ「フリオ、大丈夫だから」

 

フリオ「でも!」

 

キリエ「大丈夫」

 

フリオはキリエとセリーナを何度も見てから、煮え切らない様子で後ろに下がった。

セリーナはキリエの額に杖の先端を当てる。すると、セリーナの持つ杖が光り、キリエの脳内には失われた記憶が濁流のように流れる。

光が消えると、セリーナはキリエから離れた。

 

キリエ「加賀・・・それに あなたは、セリーナ?」

 

セリーナ「久しいな、キリエ」

 

キリエ「本当に、元気そうで良かった」

 

フリオは目の前の光景に混乱していた。さっきまで初対面の相手と話している様子だったのに、突然 仲睦まじい雰囲気で話をしている。訳が分からない。

それでもキリエとセリーナの話は進んでいく。

 

キリエ「ネロを呼んだって事は、向こうは大変なの?」

 

セリーナ「少々 面倒な事になってな。頼れるのはネロだけだった。今日は それを謝りに来たんだ」

 

キリエ「そうだったの・・・。加賀や艦娘の皆も戦ってるの?」

 

セリーナ「皆できる事をやっている」

 

キリエ「そっか、皆 頑張ってるんだ」

 

そこまで話し、キリエの目から涙が流れる。それを見て、セリーナとフリオは焦る。

それに気付いて、キリエは慌てて笑顔を見せる。

 

キリエ「違うの、ごめん。皆が頑張ってるって分かったから安心して つい・・・。けど、大切な友達の事を忘れてたなんて、最低だな・・・」

 

セリーナ「それは仕方ない。他の世界での記憶を持ち出すのは、無用な混乱を引き起こすからな」

 

キリエ「でも、私の記憶を戻しちゃったね」

 

セリーナ「ま、まぁ、今回は特別だ」

 

セリーナはバツが悪そうに、キリエからプイッと顔を背けた。

セリーナがキリエの記憶を戻したのは、キリエへの説明が早いからというのもあるが、何も知らずにネロが戻ってこない事を心配するより、どこに居るか分かっていればキリエも安心すると思ったからだ。それはネロを巻き込んだセリーナなりの お詫びだった。

 

セリーナ「全てが終わるまで、ここに結界を張っておく」

 

キリエ「結界?」

 

キリエは小動物のように小首を傾げる。

結界を張るのはキリエを護るためだ。結界は悪意を持つ者に反応して拒絶する。結界を張っておけば、以前のように向こうの世界に連れ去られる可能性は小さくなる。

それと、結界を張っている間は戻った記憶を保持できる。

話すべき事が終わり、セリーナは そろそろフォルトゥナから去ろうとする。

 

キリエ「もう行くの?」

 

セリーナ「やらなければならない事が多いからな」

 

キリエ「ネロを よろしくね」

 

セリーナ「・・・必要があれば、また迎えに来る」

 

キリエ「分かった」

 

セリーナの足下に転移陣が出現し、セリーナは一瞬にして姿を消した。それを見て、フリオは唖然としていた。

そしてキリエは、ネロの無事を祈るのだった。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 埠頭 日本時間12月15日 13:50*

 

鎮守府と大本営、横須賀提督は、事前にネロ達が戻ってくる連絡を受けていた。

鎮守府に残っていた艦娘達と大将、横須賀提督は全員で埠頭まで出向き、ネロ達を出迎える準備をする。

 

皐月「あっ!見えてきたよ!」

 

しばらくし、水平線の向こうから1隻の船が現れた。アマ・デトワール号だ。

アマ・デトワール号が埠頭に到着し、アメリカへ向かった面々が降りてくる。

呉提督は大将に敬礼し、大将に事の顛末を直接 報告する。

健は、横須賀提督に よく頑張ったと褒められ照れていた。

川内と青葉は、明石と共に医務室に向かい、艦娘の力を抑制する薬を中和するための注射を打ってから、入渠ドックへと向かった。

 

ネロ「バージルと会った」

 

加賀「バージルと!?」

 

赤城「提督は無事だったんですか!?」

 

ネロ「いや、ダンテとは会えなかった」

 

赤城「そうですか・・・」

 

赤城はダンテの無事が確認できず落ち込んだ。だが、まだ気を落とすには早い。

 

ネロ「ダンテなら きっと無事だ。バージルが無事だったんだからな」

 

赤城「そうですね・・・それが分かっただけでも収穫です」

 

球磨「木曾、お土産は どうしたクマ?」

 

木曾「・・・・・・あ、忘れてた!」

 

多摩「お菓子 無いのかにゃ!?」

 

大井「コーヒー豆は!?」

 

北上「もう そんな気はしてた」

 

木曾は出発の時に口を酸っぱくして言われていた お土産を買ってくるのを忘れていた。当然、納得できない姉4人に滅茶苦茶 怒られた。可哀想な木曾である。

ネロ、金剛、愛宕、青葉、天龍、川内、木曾、呉提督には しばらく休みが与えられた。

健は一般人に戻り、これから平和な生活が待っている。しかし、ちゃっかり大将が海軍への入隊を勧めていた。今回の事件の頑張りで、スカウトしようと思ったらしい。どうするかは本人次第なので、どうなるかは分からない。

その健も ちゃっかり、青葉と連絡先を交換していた。呉提督が心配していたような事にならなければいいが・・・。

 

 

・・・・・・

 

*中庭 14:38*

 

ネロは、中庭にあるベンチに座りながら空を見上げていた。

 

ネロ「ダンテと親父、いつ戻ってくるんだろうな・・・?」

 

?『そうだよな~、いつ戻るんだろうな?

 

ネロ「それが分かれば苦労しないんだけどな・・・・・・ん?」

 

ネロは自分に話し掛けてきた声に疑問を抱いた。聞き覚えのある声。しかし、鎮守府には居ないと思っている相手の声がした。

ネロが横を振り向くと、至近距離にグリフォンの顔があった。

 

ネロ「うおおおおおおおお!?」

 

グリフォン『わああああああああ!?

 

いきなり目の前にあったグリフォンの顔に驚き、ネロの声に驚いたグリフォンも悲鳴を上げる。

ネロは、艦娘達からグリフォン達の話を聞いていなかった。

 

ネロ「何で お前が居るんだよ!?」

 

グリフォン『分かんねぇ!

 

ネロ「分かんねぇじゃねぇよ!」

 

ネロが ちょっとしたパニックになっていると、グリフォンの横にシャドウとナイトメアも現れた。それを見て、ネロは顔を引き攣らせる。

 

ネロ「こいつらも居るのかよ」

 

飛鷹「グリフォーン!」

 

時雨「シャドーウ!どこに居るのー?!」

 

羽黒「ナイトメアさーん!急に出てきて どうしたんですかー!?」

 

「「「(・・・・・・あ)」」」

 

三方向から悪夢を探しに来た飛鷹、時雨、羽黒が やって来た。3体の悪夢とネロが対面しているのを見て、艦娘3人は察した。

ネロとしては、すぐにでも説明が欲しい。

 

ネロ「何で こいつらが居るんだよ!?」

 

飛鷹「ごめんごめんごめん!言うの忘れてた!」

 

時雨「刺青で もう分かってると思ってたよ」

 

羽黒「これには深い訳が・・・」

 

3人から説明を受け、納得はしたが頭痛がしていた。

 

ネロ「知ってる奴が皆こっちに来るじゃねぇか・・・」

 

グリフォン『つー訳で、これから よろしくな、ヒーロー

 

ネロ「はいはい、もう どうにでもなれだ・・・」

 

 

・・・・・・

 

*???*

 

どこか煌びやかな場所で、七騎士の1人である紫髪で同じ色のチャイナ服を着た女が居た。

紫の女が居る場所に、主であるルキフェルスの声が響く。

 

ルキフェルス『ネロが戻った。何をするべきか分かっているな?

 

バアル「お任せください、我が主。この雷帝『バアル』のショーに、デビルハンターを招待するとしましょう。アッハッハッハッハッハッハッハッ!」

 

紫の衣服を着た女、雷帝バアルの高笑いが響く。

新たな刺客が、動き出そうとしていた。




ちょっと真面目な話が続いてたので、次回は ちょっと軽めの話を入れたいと思います。

次回も よろしく お願い致します!
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