Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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196話です!どうぞ!


Mission196 判決~相棒からのメッセージ~

コナーと共に、神通はコナーの相棒だった老神父の自宅へと向かった。

魔術の痕跡を見付けた事で、綺麗に整えられた部屋は荒らされ放題の凄惨な部屋へと姿を変えた。

同時に、禁術とされる黒魔術で使用される呪具も見付かり、神通とコナーは手掛かりを追った。

老神父を殺した犯人に、黒魔術に使われる禁制種を売った魔術師デズモンドを問い詰め、彼から犯人へ繋がるヒントを聞き出す。

2人は犯人が住み処にしているであろう、嘗て葬儀場でありリンゴの木がある場所を捜すのだった。

一方、ニューヨーク観光をしていたネロと摩耶、鹿島は、道に落ちてる大量のグミを見付けた。

そのグミを辿ると、不思議な事にグミが実る木を見付け、そこに神通とコナーも現れる。奇しくも そこは、神通とコナーが追う神父殺しの犯人の住み処だったのだ。

内部を捜索し、神通は1人の少女を見付けたのだが・・・。

 

 

*ニューヨーク 葬儀場跡 3月24日 16:10*

 

神通「もう心配ありません」

 

少女「早く行ってよ・・・」

 

神通「何もしませんから」

 

少女「やめて」

 

少女は徐に立ち上がり、神通に背を向ける。

反対に神通は、少女に威圧感を与えないために しゃがんだ。

 

神通「大丈夫です」

 

少女「・・・・・・・・・」

 

背を向ける少女は、手に持つ人形に隠していた歪なナイフを抜いた。

振り返り横凪ぎにナイフを振るのと同時に、一瞬にして少女から細身の男の姿に変わり襲い掛かる。魔術師が、少女の姿に化けていたのだ。まんまと騙された。

神通は身体を反らして刃を躱したが、咄嗟だったのと しゃがんでいた事もあり、尻餅を突いてしまう。

魔術師はナイフを突き立てるように、神通に向かって振り下ろす。神通は受け止めようとするが、刃は神通ではなくコナーの手を貫いた。

 

神通「コナーさん!」

 

逸早く異変に気付いたコナーが、神通を庇ったのだ。

刃を生身で受け止めた状態から、コナーは魔術師に殴り掛かる。たった1発で、魔術師は部屋の端にまで殴り飛ばされた。

痛みで小さな呻きを漏らしながら、手からナイフを引き抜く。コナーの手に空いた風穴は、瞬時に塞がった。

 

魔術師「クソ・・・!」

 

それを見て勝てないと踏んだのか、魔術師は逃走する。ここで逃がす訳にはいかない。

コナーがナイフを投げると、魔術師の足を貫いた。痛みで走れなくなった隙に、コナーがタックルして壁に押し付ける。

更に壁の方を向かせ、近くにあった木の板でナイフの柄の頭を打つと、足に貫通する刃が壁にも突き刺さり、魔術師は そこから動く事ができなくなる。

 

摩耶「おい、大丈夫か!?」

 

物音に気付いたネロ、摩耶、鹿島も駆け付けたが、ちょっと遅かった。

コナーは傍にある棚を物色しながら、なぜ神父を殺したのか尋問を始めた。

 

魔術師「神父だと?そんな奴 知るか」

 

コナーは物色していた棚から、あるペンを見付けた。そのペンは老神父が引退する餞別に、コナーが送った物と同じだった。

神通と老神父の自宅に行った時、ペンケースからペンが無くなっていた事をコナーは把握していた。

そのペンは この世に2つとない物で、これが老神父の物であるのは間違いない。つまり、この男が神父殺しの犯人である事の、紛れもない証拠だった。

コナーは魔術師の髪を掴み、そのペンを見せた。逃げられない この状況でも、魔術師はヘラヘラと笑っている。

 

魔術師「いいペンだろ。へへっ、へへへっ・・・」

 

コナーは怒りに任せ、魔術師の頭を壁に打ち付けた。その あまりの衝撃に、魔術師は気絶する。

そしてコナーは、力任せに魔術師を連行した。

 

 

・・・・・・

 

*ホテル 17:25*

 

ホテルで留守番していたダンテとセリーナだったが、ダンテは相変わらず昼寝していた。

その時、テーブルの上に置かれたダンテのスマホに着信が入る。しかし、ダンテは起きない。

 

セリーナ「・・・・・・半魔、電話」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」Zzz・・・

 

セリーナ「半魔 電話!」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」Zzz・・・

 

セリーナ「電話!電話!電話!電話!電話!・・・電話ぁああああ!!!!」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」Zzz・・・

 

セリーナ「(え、こいつマジで起きんのだが・・・)」

 

かなりの声量で叫んだのに、ダンテは深い眠りに入ってるのか起きる事はなかった。

斯くなる上は、勝手ながらセリーナが電話に出る事にした。

 

セリーナ「も、もしもし・・・?」

 

初めてのスマホに緊張した声音で電話に出ると、相手は摩耶だった。今は教会に居るそうで、ネロや神通、鹿島も一緒との事だった。

摩耶は神父殺しの魔術師を捕まえた事と、その魔術師が黒魔術を使っていた事を伝え、セリーナは静かに その話を聞いていた。

 

セリーナ「そうか・・・・・・うん、半魔は寝てて起きそうにない・・・・・・分かった、起きたら伝えとく」

 

そこで電話は切れた。

摩耶からの報告に、セリーナは気が重くなった。コナーとの事も考えねばならないが、黒魔術を使う魔術師が現れたのは、セリーナにとっても由々しき事態だった。

 

セリーナ「(まだ愚かな考えを持つ者が居るのか・・・)」

 

それは、魔女の女王が倒された800年前から心配してた事が、現実になろうとしている事を意味する。

 

 

*教会*

 

頭から布を被せて拘束した魔術師を連れたコナーを、若い神父が出迎えた。

彼は亡くなった老神父の後継者で、これからは彼が、コナーの魔女狩りをサポートする事になる。

 

若神父「評議会での初仕事が、身内の仇の告訴とは」

 

そう言って、魔術師に被せた布を取って顔を確認する。

 

若神父「『ラッセル・エマズニール』だな?」

 

ラッセル「やぁ、神父様。善人っぽいな、美味そうだ。俺の仕業じゃ・・・!」

 

殺人犯の話に耳を貸すつもりがない若い神父は、魔術師ラッセルの頭に再び布を被せた。

若い神父はコナーに顔を向け、見逃してくれと頼んだ。その意味を考え兼ねていると、若い神父は魔術師ラッセルに渾身のボディーブローを入れた。聖職者が絶対やってはいけない行いである。

 

若神父「あとで許しを請う」

 

そう言って若い神父は、魔術師ラッセルを魔女評議会がある地下へと連行した。

 

 

*魔女評議会*

 

地下へと続く階段を下り魔女評議会に辿り着くと、6人の男女が待っていた。この6人も、魔女と魔術師だ。魔術師ラッセルとの違いを挙げるなら、人間に危害を加えない事だ。

そして魔女評議会の面々は、若い神父を迎え入れた。

 

『不断の平和よ』

 

若神父「不断の平和よ。被告人はR・エマズニール、罪状は先代の殺害。住居で見付けた証拠品です」

 

若い神父は魔術師ラッセルに被せた布を取り、コナーが老神父に送ったペンを証拠品として提出した。

 

ラッセル「見付けた?よせよ。アンタら、80年代のダサいバンドか?ハハッ、フハハハハッ!その髪型!ハッハー!」

 

魔術師ラッセルが魔女評議会の面々を馬鹿にして笑うが、彼女達は眉1つ動かさない。

 

魔女「判決を下す」

 

魔女の1人が代表して そう言うと、タロットカードらしき物を手にした。それを目の前の円卓に並べていく。

この魔女はカードによって、その者の行ってきた行為を全て見通す魔術を得意としている。

その間も、魔術師ラッセルの無駄口は止まらない。

 

ラッセル「言ってろよ。俺の曾祖父の祖父は女王に仕えてた。英国女王だ、腰抜け共が偉そうに群れやがって。何が法だよ」

 

魔女「法は魔術の抑制と封止に寄与している。評議会こそが争いを防ぐ唯一の手立て」

 

ラッセル「俺は間違ってねぇ!神父を殺したよ!ブタみたいに血を流させてやった!」

 

魔女の話に激昂した魔術師ラッセルは、自ら自分の罪を口汚く自白した。

そこに、上で待ってたはずのコナーが現れた。

 

コナー「彼は俺の友だ」

 

魔女「コナー」

 

ラッセル「また こいつか・・・」

 

コナーが魔女評議会まで下りてきたのは、異議を申し立てるためだった。評議会の対応に、納得できない事がある。

 

コナー「取り調べもせずに判決を下すのか?共犯者を尋ねたか?」

 

訊かれた魔女は、円卓に最後のカードを置いた。

並べられたカードの結果には、共犯者は居ないと出ていた。評議会は 今回の事件を、単独犯と判断した。

それでもコナーは、納得できずに食い下がる。少女から魔術師ラッセルへと変わる瞬間を目撃したのと、長年の経験からカードの結果が間違いだと確信を得ていた。

 

コナー「この野郎は呪文で姿を変えてた。あれほど見事な術は、女王の時代以来だ」

 

判決の結果に揉めてると、証拠品として提出されたペンの蓋が独りでに外れ、中からハエが出てきた。

その事に気付く事もなく、魔女はコナーの言い分を鼻で笑って一蹴した。

 

魔女「女王は息絶えた。彼女の術が蘇る事はない」

 

コナー「確かか?!」

 

魔女「えぇ」

 

若い神父も、コナーの意見を尊重して評議会を説得しようとするが、魔女は耳を貸す事もなく何かの呪文を詠唱し始め、首飾りを外した。

 

ラッセル「俺は正しい」

 

判決が実行されると感付いた魔術師ラッセルも抗議するが、魔女の詠唱は続く。

 

ラッセル「間違ってねぇ!」

 

魔女「投獄先は・・・」

 

ラッセル「立場を示した!」

 

魔女「目覚めよ番兵。死刑囚を牢獄へ運び去れ」

 

外した首飾りは生き物のように動き、魔女評議会の部屋にある巨大な骨のオブジェに寄生した。すると、骨のオブジェも生き物のように動き出した。これこそが、魔女評議会の番兵だ。

 

コナー「日の光と お別れだ」

 

ラッセル「コナー!俺を封じても仲間は抑え切れんぞ!」

 

番兵に捕獲された魔術師ラッセルは、最後の言葉を残して牢獄へと連れ去られた。

それを見届けてから、コナーが魔女に視線を向けると無言で迫っていく。魔女は判決に まだ不満があるのかと、気が気ではなかった。

コナーが手の届く距離まで接近すると、魔女の肩に手を伸ばす。その指先には、生きたハエが もがいていた。

 

魔女「それは?」

 

コナー「・・・・・・・・・」

 

 

*教会*

 

上の教会では、ネロ達が まだ待っていた。待たなければいけない訳ではないが、やはり気になるので ずっとコナーを待ち続けていた。

 

鹿島「あ、戻ってきましたよ」

 

神通「コナーさん!」

 

摩耶「おい、どうなったんだよ?」

 

扉からコナーと若い神父が出てきたのだが、2人は教会を横断して反対側の扉へと入っていった。

 

摩耶「・・・・・・あ、あれ?」

 

放置プレイ継続!

コナーの頭には、1つの仮説が浮かんでいた。それは、老神父が生きている可能性だ。

老神父の遺体が安置されている部屋に入り、棺を開ける。

 

コナー「よう、相棒」

 

若い神父も、コナーが何をするつもりか知らない。コナーに直接 訊くが、コナーは蝋燭を手に黙々と何かの準備をするだけだった。

亡くなった者を安らかに眠らせないのは、聖職者として体裁が悪い。若い神父は誰か来ないか、部屋の外で見張りを始める。

 

シスター「神父様」

 

遠くからシスターが2人、こちらに向かって歩いてくる。若い神父は会釈し、どうにか誤魔化す。

コナーは太い針を取り出し、蝋燭の火で炙る。すると、針には何かの呪文が浮かび上がった。

その針で、火の点いていない蝋燭に別の呪文を彫り刻み、呪文が刻まれた蝋燭を火の点いた蝋燭へ近付けると、不思議な事に火が消えた。

コナーのやろうとしてる事の準備が完了したと察した若い神父は、自身も部屋に入り扉を閉めた。

呪文を刻んだ蝋燭を老神父の口元に近付けると、口から煙が上がり蝋燭に火が点いた。この現象は、コナーの予想が当たっている事を示していた。

 

コナー「まだ生きてたな」

 

若神父「息を?」

 

コナー「辛うじてな」

 

役目が終わったからか、蝋燭に刻まれた呪文が一瞬にして消えた。それを見て、若い神父は少々 驚いた風だった。

 

コナー「呪いを受けてる」

 

若神父「どんな?」

 

コナー「・・・ハエだ」

 

若神父「“疫病バエ”、13世紀の黒魔術・・・女王の木に発生」

 

コナー「そうだ」

 

魔女の存在に詳しい者は知っていた。13世紀に大流行した疫病は、魔女の女王が人間を根絶やしにするために生み出したものだと。

 

若神父「狙いは殺害では?」

 

コナー「いや、尋問だ。ハエが体内に入ると意思は挫かれる。何を訊かれても答えただろう」

 

老神父の首には、大きなイボのようなものがあり膨らんでいた。そこを膿を出すように摘まむと、皮膚を破ってハエが出てきた。このハエが、老神父の死を偽装していたのだ。

外に出たハエが飛び回ると、コナーはハエを掴んで握り潰した。

 

コナー「問題は、連中が何を訊いたかだ」

 

若神父「起きない」

 

コナー「呪いは解けてない」

 

ハエを潰した直後、老神父の額には魔術を示す模様が浮かび上がっていた。それは まだ彼が、呪いの脅威に晒されている事を意味している。

呪いを解くには術者を殺す必要がある。つまり黒幕だ。

猶予は長くて、あと2日。それを過ぎれば、老神父は呪いに喰い殺される事になる。

 

コナー「頑張ってくれ」

 

必ず助けるという意味を込めて言った後、コナーは老神父の手に気になるものを発見した。手を取り指先を確認すると、切り傷と乾いた血の跡があった。

 

 

・・・・・・

 

2人で書庫室に向かい、保管してある老神父の本を引っ張り出した。

本を開き、血の跡が付けられたページを確認する。

 

コナー「“Death()”・・・印を付けたのは彼だ」

 

他のページにも、血の跡が付けられていた。その単語をメッセージとして並べると・・・。

 

コナー「“死を思い出せ”・・・」

 

若神父「意味は?」

 

コナー「・・・・・・思い出す方法は1つ。魔術だ」

 

 

・・・・・・

 

摩耶「もう夜なんだけど・・・」

 

外は すっかり暗くなり、夜になっていた。

教会に来たのが夕方で、ネロと艦娘達は何時間も待っていた。ホテルに戻らなかった事を考えると、律儀なものである。

扉が開き、コナーが出てきた。今度は こちらに向かって歩いてくるので、やっと話ができそうだ。

 

神通「コナーさん・・・」

 

コナー「セリーナに会わせてくれ」

 

ネロ「おい、セリーナは渡さないぞ」

 

コナー「今は休戦だ。それよりも、力を借りたい」

 

今コナーの身近で、過去を見せる術を扱える魔女と言えば、すぐに思い付くのがセリーナだった。老神父からのメッセージのヒントを紐解くには、魔女の力が必要だ。

 

 

・・・・・・

 

*ホテル 20:41*

 

ネロ達がホテルに戻ると、ダンテが昼寝から目覚めていた。

しかし、ネロ達と一緒に居たコナーを見て、汗を噴き出しセリーナの気が動転する。何の前振りもなく いきなり魔女ハンターが現れ、セリーナも心の準備も何もない。

そしてセリーナが壊れた。

 

セリーナ「な、なな、なななななな・・・!?」

 

神通「落ち着いてください。コナーさんは、お願いがあって来たんです」

 

セリーナ「お、お願い・・・!?」

 

コナー「魔女の始祖とされる者なら、過去を見せる魔術が使えるだろ。俺の過去を見たい・・・俺の死を」

 

何を目的としてるのか分かったセリーナは、その話で冷静さを取り戻した。しかし、セリーナは あまり いい顔をしなかった。

 

セリーナ「・・・なぜ妾に頼む?」

 

コナー「俺だって組みたくはない。だが今は、お前の力が必要だ。協力してくれ」

 

それでもセリーナは、コナーの頼みを聞くつもりはなかった。裏で起きてる事件は、自分やダンテ達で どうにかするから手を引けと。

セリーナが勝手に決める事に摩耶は納得できず、ダンテも手記を返してくれれば終わる用事なので、あまり乗り気ではない。

そして、1番 納得できないのはコナーだ。どう言われようと、ここで引き下がれる訳がなかった。

 

コナー「相棒は魔女の呪いに掛かってる。時間もない。お前が協力してくれれば助けられる命だ」

 

セリーナ「・・・妾に何の得がある?」

 

コナー「魔女評議会に突き出すのをやめてやる」

 

セリーナとコナーの睨み合いが続いた後、セリーナが破顔した。

 

セリーナ「え~?何か悪いなぁ~。妾 別に、そんなつもりで言った訳じゃないのに~」

 

摩耶「お前 性格 悪いな!」

 

言葉とは裏腹に、嬉しくてニヤけ面が止まらない。今のセリーナにとって、魔女評議会に連行されないのは破格の条件だった。

だが1つだけ、確認しなければならない事があった。それは真実を知る覚悟が本当にあるのか どうか。

セリーナは、コナー自身ですら知らないコナーの過去を知ってる。それを知れば、コナーが長年 信じてきたものが全て崩れ去る。

 

セリーナ「お前の信念も揺らぐかもしれんぞ?」

 

コナー「・・・始めよう」

 

黒幕を倒し老神父を助ける事を考えれば、コナーに選択肢はなかった。

コナーをソファーに座らせ、セリーナは杖を取り出す。

 

セリーナ「リラックスしろ」

 

コナー「緊張してるように見えるか?」

 

セリーナ「記憶の中に入ってる間は、妾もコナーも動けない。何かあった時は頼むぞ」

 

摩耶「頼むって言われても・・・」

 

その“何かあった時”が来たとして、何を どうすればいいか全く分からない。

その疑問を解消する事なく、セリーナは術の準備に入る。

 

セリーナ「何か言葉を考えて、それに意識を集中しろ。妾も その言葉に集中する」

 

コナー「・・・“鉄”と“炎”」

 

セリーナ「魔女の弱点か・・・」

 

コナーが考えた言葉に、セリーナは嫌そうな顔をした。

コナーは目を瞑り、セリーナがコナーの頭に杖で触れ、セリーナも同じように目を瞑る。

2人が意識を集中させていると、杖の先端が淡い光を放ち出した。それは、2人の意識が記憶の奥底へと落ちていった事を示していた。

 

摩耶「なぁ、動かなくなっちまったけど」

 

ダンテ「今は待つ。これで恩を売れば、本も返してくれるかもしれないしな」

 

今、ダンテ達にできる事はない。気長に待つしかないだろう。

しかし、それを良しとしない者が居る。外には葬儀場跡の窓からネロ達を見ていた、髭を蓄えた大男がホテルを見上げていた。




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