199話です!どうぞ!
記憶の世界に行き、神通とコナーは800年前の真実を知る。滅ぼしたはずの魔女の女王の心臓は健在で、復活する可能性があるのに教会は それを隠し続けていた。
ずっと信じていた教会に裏切られ、何も信じられなくなったコナーは1人で復活を止めに行く。
復活の儀式がある場所に辿り着いたが、魔術師ベリアルが立ち塞がり これを倒すも、女王は復活し、どこかへと姿を消してしまった。
その直後、魔術師ベリアルを倒した事で消えたダンテ達が戻った。
ダンテ達はコナーを彼の家に送り、留守番をしていた神通がコナーに手当を施すのだった。
*タワーマンション 3月26日 0:35*
神通がコナーの手当をしてる間、ダンテ、ネロ、摩耶は、鹿島から魔人化について問い詰められていた。
鹿島「どういう事か教えてください。あれは何ですか?提督は・・・人間ではないんですか?」
海軍の関係者でダンテの秘密を知ってるのは、香取型を除く鎮守府の艦娘達、大本営の大将と大和型だけだ。
教えろと言われても、説明して納得してくれるかは別問題だ。前元帥と大将に正体を明かした時も一苦労だったため、できるだけ言わないようにしていた。
摩耶「いや、あたしらの提督はさ・・・あれなんだよ・・・」
鹿島「・・・何ですか?」
ネロ「その、話して解ってもらえるか難しくてさ」
鹿島「それは私が判断する事です。ちゃんと教えてください!」
鹿島は、話すまで3人を離すつもりはなかった。
鎮守府に着任し、同じ時間を共有する時間が長くなるのなら、いつかはバレる事だと諦め、ダンテが口を開く。
ダンテ「俺の親父は悪魔で、お袋が人間なんだ。これでいいか?」
鹿島「・・・・・・悪魔だなんて・・・つまり提督さんは悪魔と人間の混血児という事ですか?」
ダンテ「そうだ」
鹿島「ではバージルさんも?」
ダンテ「その通り。ネロにも悪魔の血が流れてる」
鹿島「そんな・・・」
鹿島は、どこかショックを受けたような様子だった。今では海軍内部でも、悪魔は深海棲艦と並ぶ驚異と認識されている。その捉え方は鹿島も同じだ。半分だけであっても、その悪魔と知ればショックを受けるのも仕方ないのかもしれない。
鹿島は、睨むような視線をダンテとネロに向ける。
鹿島「あなた方は、私達の敵なんですか?」
摩耶「違う!提督もネロも、多分バージルも、あたし達の味方だ、それは断言できる。鎮守府の皆も、絶対 同じこと言うに決まってる。悪魔じゃなくて人間だってな」
摩耶がスパーダの血族3人の弁護をするが、鹿島の表情は変わらない。
ダンテは、鹿島が どう思おうと別に良かった。過去にも、ダンテが悪魔であると知った者から、心ない言葉を掛けられた経験がある。そういう相手には、何を言っても無駄だと分かっていた。彼らからすれば、どうあっても化け物としか見れないのだから。
ダンテ「俺は ずっと、掃き溜めの悪魔と戦ってきた。人間を護るためにな。それはネロも同じだ」
鹿島「バージルさんの事が抜けてますよ。彼は どうなんですか?」
ダンテ「あいつは・・・よく分からん。つうか どうでもいい」
ネロ「いや兄弟なんだからさ、もう ちょっと何かあるだろ?」
ダンテ「魔界 開くようなバカの味方なんてできるか」
ネロ「まぁ、そうかもしれないけど・・・」
息子としては複雑だ。ダンテの言い分も分かるので、ネロも それ以上は何も言えなかった。
ダンテは続けて、自分達の事を どう思うかは鹿島の自由だと言った。大本営に敵だと報告してもいいと。ダンテに それを止める気はない。敵と思われるなら、それを踏まえた上で、こちらの世界でやるべき事をやるだけだ。
ならばと、鹿島は なぜ人間を護るために悪魔と戦うのか聞いてきた。それに対して、ダンテは少し困ったように笑った。
ダンテ「そうだな・・・・・・強いて言うなら、“人間の可能性”を信じてるからだな」
その言葉を聞いて少し唖然とした鹿島は、突然 大笑いした。まさか そんなに笑われるとは思わず、予想外な反応に今度はダンテ達が唖然とする。
鹿島「あ、ごめんなさい。ずっと謎だった事が分かったので。あ~、やっとスッキリしました」
鹿島は鎮守府に着任する前に、これまでのDevil May Cry鎮守府に関する資料や報告書を、全て熟読して記憶していた。
その中で、鹿島が幾ら考えても不可解な点があった。それはダンテ、ネロ、バージルの3人だった。
深海棲艦は、人間が相手するには一堪りもない。それなのに、報告書にはダンテ達3人が出撃し、深海棲艦を倒したという記述もあった。鹿島には どう考えても、それが可能となる理由が、納得できるだけの答えが思い付かなかったのだが、これで その答えが漸く理解できた。
ネロ「・・・怖くないのか?」
鹿島「確かに、話を聞く限りでは悪魔は恐ろしい存在でしょう。しかし、提督さん達に向ける鎮守府の皆さんの眼や顔を見れば、提督さん達が信頼されているのは よく分かります」
摩耶「じゃあ・・・」
鹿島「はい、私も信用しますよ。それに、とっても おもしろい お話が聞けたので、役得ですね♪」
摩耶「(やっぱ こいつ、図太い神経してんな・・・)」
鹿島は、自分が おもしろいと思う話が聞けて ご機嫌になり、摩耶は それに引いていた。
ネロも取り越し苦労の心配だったかと苦笑いを浮かべ、ダンテは表面だけじゃなく、ちゃんと物事の本質を見れる艦娘が来てくれたのだと思い笑みを浮かべた。
それと鹿島は、大本営にも報告しないと言った。それを報告する事で、無用な混乱を招くと理解していた。
鹿島「あ、香取姉には知られないようにしてくださいね?」
ネロ「何かあるのか?」
鹿島「香取姉が その話を聞くと、気絶しちゃうかもしれないので。それに、私と違って認めようとはしないでしょうから」
ネロと摩耶は納得していたが、ダンテは そうでもなかった。必要であれば、どんな状況であろうとデビルトリガーを使わざるを得ない。そうなれば、いずれ香取にも知られるだろう。口には出さないが、香取に知られないようにするのは無理だと考えていた。
そこに、コナーの手当てが終わった神通が来た。神通も、コナーから女王が復活した事は聞いたらしい。
これから どうするか話に出たが、ダンテ達の目的は魔術師アルバートの手記を手に入れる事であって、全てはコナー次第だ。
戦うにしても、女王が どんな相手なのかも分からない。手を貸すにしても先ずは そこからだ。
するとタイミング良く、意識のなかったセリーナが起きてきた。
セリーナ「う~・・・頭 痛い・・・半魔、戻ってたのか」
ダンテ「セリーナ、魔女の女王って どんな奴だ?」
セリーナ「話してもいいが、聞いても楽しくないぞ?」
セリーナが人に魔術を教え、複数の魔女と魔術師が生まれて時が経った800年前、セリーナが伝えた魔術とは違う黒魔術を、独自に生み出した1人の魔女が居た。
人間が世界を支配する事を良しとせず、自分達 魔女が世界の支配者となるべきだと考えた その魔女は、自ら魔女の女王を名乗り、同じ幻想を抱く他の魔女と共に人間達に牙を向いた。
そして人間を滅ぼすため黒魔術で疫病を生み出すが、コナーに阻止され倒された。
セリーナ「これを知っても、復活を阻止すれば心配する事はないがな。それで神通、どうなった?復活は止められたのか?」
神通「それが・・・」
ダンテ「復活したらしいぞ。コナーの不死の力も奪われたってよ」
言い淀む神通の代わりにダンテが答えると、最悪の状況にセリーナは またしても ぶっ倒れた。起きたり気絶したり忙しい魔女である。
一方コナーは、手当てを受けた後、老神父を寝かせてる部屋へと行き、傍にある椅子に座って老神父の様子を見ていた。
呪いを掛けた魔術師ベリアルを倒したので、老神父の意識も戻るはずだ。
少しすると、老神父の額に浮かんでいた魔術を示す模様がスッと消え、目を覚ました。
コナー「よう、相棒。何とか間に合った」
老神父「私の顔は君よりマシか?」
傷だらけのコナーを見て、自分が置かれた状況を憶えていた老神父は、寝起きから冗談とも取れる質問をした。
飲み物が飲めるように、コナーは老神父を起こして座らせる。
コナー「お前を呪った奴を殺した。飲め」
老神父「・・・・・・ありがとう」
コップを受け取り飲み物を飲むと、少し咳き込みながら礼を言って返した。久しぶりの飲み物に、身体がビックリしたのかもしれない。
コナーには、相棒である老神父に伝えなければならない事がある。彼が危惧していた事が現実になった事を。
コナー「女王が復活した。俺への不死の呪いは報復かと。だが命を運ばせただけだった」
老神父「残念ながら私にも責任がある。秘密が敵に漏れんなどと、思い上がっていた」
コナー「先の展開は分かる・・・“死”だ」
魔女の女王の目的は、800年前と変わらないはずだ。女王は黒魔術と疫病を使い、人間を滅ぼし この世界を支配しようとしていた。きっと また同じ事をするはず。
だがコナーの予測する展開は、たった1人を相手するだけなら大袈裟であった。まるで他にも、女王に味方する者が居るかのように。
老神父「邪悪な力を持つ魔女は滅んだのでは?」
コナー「もう滅ぼしてない。投獄してきた。歴代の凶悪な魔女共を、1ヵ所に閉じ込めた」
老神父「魔女の牢獄か」
凶悪な魔女達は、解放される時を待っていた。そこから予測できるのは、魔女の女王を含めて全員が復讐しようと行動に出るだろう。
もし投獄された魔女が一斉に解き放たれれば、不死でなくなったコナーでは止めるのは難しい。
コナー「投獄は完全に裏目だ。今までの全てが無に帰しちまう」
だが老神父は、そうは思わなかった。まだ不死でなかった時のコナーは、1度 女王を倒してる。もう1度 倒せると信じていた。
老神父「コナー、行くのだ。戦いに挑め」
老神父は魔女狩りに関わる者ではあるが、コナーとは立場が違う。
コナーの功績を記録、迷った時は励まし、助言を与えて道を示し、告白を聞き、友情を育んできた。良き相談役として。そうやってコナーが戦えるように、いつも送り出してきた。
そこへ、扉を開けてダンテ達が入ってきた。
ネロ「話は聞かせてもらった。俺達も手伝ってやるよ」
神通「不死でなくなった今のコナーさんには、手助けが必要でしょうから」
摩耶「あたしらも悪魔とは戦ってきたし、役には立てる」
ダンテ「それに、悪い芽は こっちも早目に摘んでおきたいしな」
老神父「君達はデビルハンターと艦娘だね?私が眠ってる間に、いい仲間ができたようだ」
コナー「ふっ、仲間か・・・」
老神父は、ダンテ達の事は知っていたようだ。
コナーは仲間と呼んでいいのか分からず、自嘲気味に笑うしかなかった。
セリーナ「妾も行こう」
摩耶「あ、復活した」
コナー「大丈夫なのか?」
セリーナ「お前は不死でなくなり、妾は弱ってる。条件は同じだ」
コナー「・・・・・・同じか?」
老神父「魔女セリーナ、女王と並ぶ伝説の魔女に会えるとは光栄だ」
コナー「元はと言えば、こいつのせいだけどな」
老神父「確かに切っ掛けは彼女かもしれんが、セリーナは悪い魔女という訳ではない。君も いい加減、逆恨みするのはやめたら どうだ?」
セリーナは話の分かる神父だと思い感心し、反対に痛い所を突かれたコナーは、話題を変えて回避しようとする。
コナー「俺がやったノートパソコンは どうした?」
老神父「人に譲った。君ほど順応性はない」
コナー「紙は時代遅れだ」
老神父「それでも時代を書き記せる。いいから早く準備するんだ」
800年前の人間に、現代人が時代遅れと言われるのは何とも皮肉な話である。
仕方のない老人だと思い、コナーは笑いながら戦いの準備に向かった。
魔女狩りに関する物を入れた保管庫の扉を開け、コナーは幾度も魔女を葬ってきた抜き身の愛剣を手に取る。
そこに、神通が様子を見に来た。振り返らないが、後ろに居るのが神通だとコナーは気付いている。
コナー「この剣の事を、敵は『ヘクセンベイン』と呼んだ。“魔女殺し”だ」
そう言って鞘にヘクセンベインを入れると、コナーは他にも必要な物を準備する。
コナー「本気で来るつもりなら、考え直せ。もう俺は不死身じゃない」
神通「それが何ですか?私だって戦えます」
コナーは振り返り、やっと神通を見る。神通の頑固さを、改めて認識した。
・・・・・・
*街 3:43*
コナーの愛車と、ダンテのキャバリエーレが夜のニューヨークを走っていた。目指すは魔女を投獄した、魔女評議会がある教会だ。
コナーの愛車にはコナーの他に、ネロ、摩耶、神通、セリーナが乗り、ダンテの運転するキャバリエーレの後ろに鹿島が乗っている。
車とキャバリエーレを止めて降りると、正面に若い神父が待っていた。共に脅威に立ち向かうために。
若神父「神通、コナー」
コナーは若い神父の肩に手を置き、仲間として迎え入れて教会に向かった。
すると、他の皆もコナーの真似をして肩に手を置き、教会へ向かう。因みに、セリーナは手が届かなかった。
皆がコナーの真似をする事に首を傾げながらも、若い神父は皆に付いていった。
*教会*
教会の扉を開けると、中は教会と思えぬ光景に変貌していた。至る所に木の根が伸び、奥には成長途中の巨木があり、ただならぬ雰囲気を醸し出している。
そして黄色い怪しい光が脈動する、球体状の巣のような物が ぶら下がっていた。
摩耶「何これ・・・?」
コナー「疫病の木だ、女王が居る。呪いが完成すればハエが飛ぶ」
セリーナ「もう時間がない」
ハエが飛び立てば、世界中に疫病を運んで広がる。そうなれば未曾有の災厄となり、世界の破滅だ。
奥へ進むと、醜悪な姿の悪魔にダンテ達が囲まれた。ここで時間を取られる訳にはいかない。
ダンテ「魔女に悪魔?悪い奴ってのは惹かれ合うのかねぇ?」
セリーナ「半魔、援護を」
ダンテ「神通、お前も行け。最後まで面倒 見てやりな」
神通「はい!」
ダンテとネロ、コナーが銃を撃ち、艦娘達も艤装を展開して砲撃する。
道が開けると、神通、セリーナ、コナー、若い神父は魔女評議会の部屋へと急ぎ、ダンテ、ネロ、摩耶、鹿島は その場に残り、悪魔の掃除を続ける。
*魔女評議会*
艤装の探照灯と、ショットガンのライトで照らしながら地下を下り、魔女評議会のある部屋に辿り着いた。部屋は見る影もなく、魔女評議会の面々の遺体も転がっていた。
そして案の定、牢獄への入り口が開いている。中は洞窟のようになっており、僅かな明かりだけで薄暗い。
コナー「離れるな」
コナーを先頭に中に入るが、洞窟内は相当 広く、迷路のように入り組んでいた。
しかし、入ってから投獄されているはずの魔女の姿が、1人も見当たらない。
神通「コナーさん、捕らえた魔女達は どこですか?」
コナーは足を止め、液体が入った小瓶を振ってから、壁の近くに叩き付けるように投げる。割れた小瓶から眩い光が漏れると、光に照らされた壁の中に、無数の魔女の姿が見えるようになった。
セリーナ「お~い、妾も捕まってたら こうなってたのか?」
投獄された魔女は、壁の中に封じられていた。例えるなら、コンクリート詰めにされてるようなものだろう。自分も こうなってたかもしれないと思うと、セリーナも背筋が凍る思いだ。
コナー「この魔女共の力を使って、疫病を放つ気だ」
神通「どうやってですか?」
コナー「『チャント』だ。個々の力を補うべく、女王が心を鎖状に結んだ」
神通「どうやって止めれば・・・?」
セリーナ「弱い輪を断ち切るしかあるまい」
コナーは愛剣ヘクセンベインを何度も叩き付け、壁に罅を入れる。叩かれる度に、壁には光の波紋が広がる。
脆くなったのを見計らい、腕を突っ込み封じられてる1人を引き摺り出すと、出てきたのは神父殺しで投獄された魔術師ラッセルだった。
魔術師ラッセルは虚ろな眼で、ひたすらに呪文を詠唱している。これを止めなければ、災厄も止められない。
*魔女評議会*
魔女評議会の部屋では、亡くなった評議会の魔女の首から独りでに首飾りが動き、巨大な骨のオブジェに寄生した。魔術師ラッセルを出した事に気付き、連れ戻すために番兵が目覚めたのだった。
番兵は四つ足を動かし、牢獄へと続く入り口に入る。今 邪魔されれば、黒魔術は止められなくなる。
*魔女の牢獄*
若神父「僕が撃つ」
若い神父は呪文を詠唱する魔術師ラッセルを止めようと、携帯していた銃を抜いた。だが それをコナーが止めた。
コナー「狙いは身体じゃない」
神通「心ですね?」
コナー「魔女の事が よく分かってきたじゃないか」
チャントで重要なのは心だ。身体を破壊しても、鎖状に結ばれた心が残っていれば、黒魔術の詠唱は止められない。
セリーナ「夢の中で殺せば疫病を防げる。ここは、妾の出番だな」
コナー「頼って すまない」
セリーナ「全てが終わったら、お前と話す約束だったな。文句は その時に言ってやる」
コナー「なぁ、用心しろ」
セリーナ「心配してくれるのか?」
コナー「約束があるからな」
セリーナ「・・・・・・いい狩りを」
コナー「お前も」
セリーナはドリームウォーカーの力を使い、魔術師ラッセルの精神世界へ入った。その間セリーナは動けず、無防備となってしまう。
タイミング悪く、地響きのような足音が近付いてきた。残った神通達は、自分達が来た道の方へ振り返る。
若神父「・・・番兵だ」
コナー「この囚人を房へ連れ戻す気だ」
神通とコナーは音のする方へ向かい、暗い道の先を見詰める。すると、巨大な骨のオブジェの怪物が、唸り声を上げながら こちらに走ってくる。
コナーはショットガンを撃ちながら番兵に向かって走り、神通も砲撃を開始する。2人の弾は当たっているが、番兵の動きは止まらない。
神通「(一点に集中させれば・・・!)」
神通は、できるだけ同じ箇所に砲弾が当たるように撃ち、番兵の動きが少しだけ鈍った。
至近距離まで接近したコナーは、自ら番兵の口に飛び込む。体当たりされた番兵は砕け、突き抜けたコナーが地面を転がる。
静かになった事で、若い神父が様子を見に来た。
若神父「コナー・・・?っ・・・!?」
倒したかに思われたが、バラバラになった骨が独りでに動き、密集して元に戻る。
神通と若い神父は、後退りしながら砲撃と銃撃を続けるが、手応えがなく番兵が向かってくる。動けないセリーナも居て万事休すだ。
もう駄目かと思った瞬間、鞘からヘクセンベインを抜いたコナーが番兵の背中に飛び乗り、その背に剣を突き立てる。番兵は苦しむように暴れながら、コナーを乗せたまま どこかへ走っていく。
姿が見えなくなり様子を見ていたが、一直線に また こちらに向かって走ってくるのが見えた。それを見て、若い神父もマズいと顔色を変える。
番兵を止めるため神通が再び砲撃し、コナーは背中からショットガンを連射する。至近距離で撃った事で、番兵の背中には僅かな穴が空いた。
そこに腕を突っ込み、コナーは神通と若い神父を見た。コナーの視線に気付いた2人は、セリーナを護るために覆い被さる。
コナーが腕を引き抜いた瞬間、番兵がバラバラになり骨が降り注ぐ。コナーの手には、生きた首飾りが握られていた。
また再生しようとするが、コナーが首飾りを握り潰すと再生は止まった。
コナー「危険を察知したらセリーナを起こせ。できるだけ遠くへ逃げろ」
若神父「分かった」
チャントはセリーナに、セリーナは若い神父に任せ、コナーは神通と共に女王を探しに、更に魔女の牢獄の奥へと向かった。
次回で魔女ハンター編、終わります。
次回も宜しく お願い致します!