文字数が また多くなってしまいました。ごめんなさい。
204話です!どうぞ!
*Devil May Cry鎮守府 中庭 4月3日 9:00*
鎮守府での花見当日、艦娘達は忙しなく動きながら花見の準備をしていた。
利根「シートの数は合っとるかー?!」
飛龍「駆逐艦の分、これだけじゃ足りないみたーい!」
利根「なら追加の買い出しで頼んでおくかのう!」
飛龍「お願ーい!」
足柄「何人か お酒 運ぶの手伝ってー!」
古鷹「あ、今 行きまーす!加古、行くよ」
加古「あたし寝たいんだけど・・・」
天津風「島風、遊んでないで手伝ってよ!」
島風「えー、だって つまんないもん」
叢雲「あんたの分のジュース無いわよ?」
島風「島風、行きまーす!」
叢雲「(チョロいわね・・・)」
追加の買い出しに行かなければならなかったり、サボる者が居たりするが、それでも皆、楽しそうに準備を進めていた。
*執務室*
執務室では、花見とは別でダンテと一航戦が忙しそうにしていた。ダンテがハイスピードで判子を押しまくり、赤城が書類に何かを記入し、加賀が書類の仕分けをしながら整理していた。
ダンテ「何で こんな日まで紙と にらめっこなんだよ?」
赤城「午後は花見で潰れちゃいますから、午前中の今しかやる暇ないんですよ」
ダンテ「これ何の書類か分からず押してるが大丈夫か?」
赤城「どうせ提督が見たって分からないですから大丈夫です。私が見てますから」
ダンテ「バカにするなよ。俺だって見れば これぐらい・・・・・・(全然 分かんねぇな・・・)」
その書類は資材と輸送の規定における変更に関する内容で、変更後の諸々の事が記載されていたのだが、ダンテには何の事やら さっぱりだった。
そして ちょっとした問題も また起きる。
加賀「提督、この書類の判子ズレてるわよ」
ダンテ「ちょっとだけだろ?」
加賀「これ ちゃんと押さないと申請 通らない書類なのよ。早いのはいいけど ちゃんと押して。代わりがないから また一から作り直さないと・・・」
ダンテ「もう他の奴にやらせろよ・・・」
赤城「グチグチ言ってないで早くしてください!」
午前中に仕事を終わらせたい一航戦と、そんな事情 眼中にないダンテでは、書類仕事1つ終わらせるのも大変そうだった。
*正面ゲート*
正面ゲートではニコがバンの運転席に座り、エンジンを掛けたまま煙草を吹かして待っていた。
ネロもバンの外で待っていると、初霜が走ってきた。
初霜「ネロさん、これ追加の買い出しで お願いします」
ネロ「分かった。他は大丈夫か?」
ニコ「行くなら1度で済ませたいから、言うなら今だぞ」
初霜「えっと・・・確認してきます!」
他の艦娘達に最終確認するため、初霜は また走って戻っていった。どこも忙しそうだ。
*食堂*
食堂では鳳翔と間宮、妖精さんが花見用の料理を一心不乱に作っていた。
そして食堂の席には、お茶を飲みながら読書をするバージルの姿が。
鳳翔「こっちの唐揚げ揚がりました!」
間宮「はい!(ちょっと大変かも・・・)」
普段から大所帯である鎮守府の料理を作っているが、今回は鎮守府の外から お客が来る。どれだけ食べるか判らないので、いつもより多めに作っていると他に手が回らない。
大忙しの中、間宮の視界にバージルの姿を捉えた。少し考え、間宮は何かを閃いたような笑顔を見せる。
間宮「バージルさん、黒豆の盛り付け手伝ってください」
バージル「なぜ俺が・・・」
断られる事を考えていないのか、間宮はバージルの前に黒豆が大量に乗った皿と箸、弁当箱を並べていく。
間宮「じゃあ お願いしますね」
鳳翔「ありがとうございます、バージルさん」
バージル「おい、聞け」
断られる事を考えていないのではなく、端っから拒否権を与えるつもりがなかったようだ。
バージルはやるか やらないか考えながら、目の前の黒豆を見詰めていた。
・・・・・・
*正面ゲート 12:40*
花見を始める時間が近付くと、正面ゲートに続々と招待した人達の姿が見えてきた。
横須賀「ここに来るのも久し振りね」
横須賀扶桑「そうですね」
横須賀提督は3歳になった2人の子供と、秘書艦の扶桑を連れてDevil May Cry鎮守府へ訪れた。
そんな4人を、鎮守府に駐屯する憲兵隊が迎える。
憲兵48号が案内しようとすると、同じく招待を受けたサングラスがトレードマークの舞鶴提督が、秘書艦の漣を連れて現れた。
舞鶴「呼ばれたから来ちゃいましたー!!」
舞鶴漣「ご主人様うるせぇですよ」
ハイテンションな舞鶴提督だが、招待されたのが嬉しくて朝から ずっと この調子だった。
因みに、昨晩も それほど寝てない。
そんな舞鶴提督と横須賀提督の目が合うと、2人は嫌そうに顔を しかめた。この2人、結婚して離婚した。気まずい・・・。
離婚の原因は擦れ違いだ。横須賀鎮守府と舞鶴鎮守府、2人の職場は距離があり過ぎて殆んど別居状態で、そこから生じた擦れ違いで育児の方針の違いもあり、喧嘩して離婚した。
横須賀「何で あんたが ここに居るのよゴミカス!」
舞鶴「そりゃ こっちのセリフじゃーい!ボケェー!」
横須賀「くたばれヘタレグラサン!」
舞鶴「やんのかチンピラメスゴリラ!あ、俺の子供達、パパでちゅよ~」
2人の我が子を見て、舞鶴提督の顔が破顔した。
離婚後、親権は横須賀提督にあるので、舞鶴提督は2人の子供と殆んど会えてなかった。
子供は姉と弟で、弟の方を抱っこしようと動くが、横須賀提督が立ち塞がる。
横須賀「私の天使に触らないで」
舞鶴「俺の天使でもあるだろうが!」
横須賀「あんたは養育費だけ払ってりゃいいのよ!」
舞鶴「ふざけんなよテメェ!」
横須賀「うっさいバカ!」
舞鶴「黙れブス!」
48号「あ、あの、ご案内したいのですが・・・」
横須賀扶桑「あの、提督?」
舞鶴漣「我が子の前で喧嘩とか、みっともないですよ」
案内したい憲兵48号だったが、2人の喧嘩が激しく狼狽え、横須賀の扶桑と舞鶴の漣も、止まらない喧嘩に溜め息を吐いていた。
その後どうにか2人を引き離し案内を済ませると、次に正面ゲートに現れたのは佐世保提督だった。
36号「佐世保の提督、お待ちしておりました。ご案内します」
佐世保「ご苦労」
憲兵36号は先程の横須賀提督と舞鶴提督の喧嘩を見てたので、普通に案内できる事に心の中でガッツポーズをしていた。
次に来たのは呉提督だった。
案内の途中、呉提督の放った言葉で、憲兵14号は肝を冷やす事になる。
呉「あなたも可愛い顔してるわね・・・食べちゃいたい!」
14号「ご勘弁してください!」
中庭まで案内する間、憲兵14号は襲われないか冷や汗を流しながらヒヤヒヤしていた。
案内を済ませると、全力疾走で逃げた。
宿毛「う~、まだ お尻 痛いよぉ~・・・」
宿毛加賀「ずっと座りっぱなしだったものね」
次に宿毛提督と、その秘書艦 加賀が到着した。
移動手段として新幹線を利用して ここまで来たのだが、緊張から席を立つ事もなく、ずっと座ってて お尻が痛い。
22号「宿毛湾泊地の提督、ご案内するので こちらへ」
宿毛「はい、ありがとうございます」
正面ゲートで立っていた憲兵達は、屈託のない宿毛提督の笑顔を見た瞬間、硬直した。
『(かわうぃ~///////)』
22号「あ、はい、あの、えっと・・・ご案内、します・・・///////」
硬直する身体を頑張って動かし、憲兵22号は宿毛提督と加賀を中庭へ案内する。
その場に残っていた憲兵達は、宿毛提督の後ろ姿を見ながらボーッとしていた。
宿毛提督は意図せぬまま、Devil May Cry鎮守府の憲兵隊の心を盗んでいったのだった。
*Devil May Cryの世界 フォルトナ*
フォルトゥナに、艦娘の五航戦の2人が来ていた。理由はキリエを呼ぶためだ。
五航戦は、セリーナがフォルトゥナとDevil May Cry鎮守府を繋いだ転移陣を利用したため、こちらに来る事ができていた。
翔鶴「ここが話に聞いてたフォルトゥナなのね」
瑞鶴「何か田舎って感じ」
翔鶴「瑞鶴」
瑞鶴「そんな事より、早くキリエと子供達 呼ぼうよ」
翔鶴「もう、瑞鶴ったら・・・」
予め聞いていた道順を進み、迷子になる事なく孤児院に辿り着いた。
*艦これの世界 Devil May Cry鎮守府 正面ゲート*
正面ゲートでは、青葉が誰かを待っていた。
すると、1人の青年が歩いてくるのが見えた。それは、サイバーテロ事件の時に協力してくれた
彼は大将にスカウトされて、今は外部協力者として海軍の情報分析官に席を置き、艦娘売買の情報も集めてくれている。
青葉「健くーん!」
青葉が名前を呼びながら手を振ると、健も青葉に気付き手を振り返す。
健「青葉さん、来いって言うから来たけど、本当は家でネットサーフィンしたかったんだよね」
青葉「そんなのより絶対こっちの方が楽しいですから。それに他の人も呼んでますし」
健「例えば?」
青葉「横須賀の提督に呉の提督でしょ。まだ来てないけど大将も来ますよ」
健「え・・・・・・僕 帰る」
青葉「ここまで来て何 言ってるんですか!ほら行きますよ!」
健「僕あの人達 苦手なんだよ!ちょっ、ほんと勘弁してよ!」
大将と横須賀提督、呉提督と顔を合わせたくない健だったが、健の華奢な身体では艦娘の青葉の力に抵抗できず、そのまま引き摺られていった。
それを見ていた憲兵達は、敬礼しながら心の中で“頑張れ”とエールを送っていた。
次に来たのは、いつだったか家出した娘を探してほしいと、依頼があった時に探した
あの時は高校生だったが、今は保育士の資格を取得し、保育園で先生をやっている。
凜がDevil May Cry鎮守府まで来たのは、睦月型の面々に呼ばれたからだ。依頼を通して凜はキリエと友達になったので、キリエを呼ぶなら凜も呼んでしまおうという事で呼んでいた。
凜「(ここに来るのも久し振りだなぁ。呼ばれたから来たけど、入っていいのかな?何か兵隊さんに声 掛けるのも怖いし、どうしよ・・・?)」
正面ゲートから少し離れた位置で立ち往生してると、睦月型の面々が出てきた。
三日月「凜さん、何してるんですか?こっちですよ」
凜「あ・・・えっと確か・・・望月ちゃん!」
三日月「三日月です」
望月「望月は あたしね」
凜「ごめーん!」
堂々と間違えてしまい、凜は顔の前で手を合わせて謝罪する。
そこから何故か名前当てゲームが始まり、睦月、如月、皐月、文月の名前を絶妙な感じで、本当に絶妙な感じで間違えて何度も謝る嵌めになってしまった。
そして残すは、弥生と卯月だけだ。
卯月「さぁ、次は うーちゃんの名前を当ててみるぴょん!」
凜「えっと、えっと・・・うーちゃん!」
卯月「・・・・・・何で うーちゃんのは当てれたぴょん!?」
『(自分で言ってるじゃん!)』
一々ツッコミを入れてたら負けな気がするので、口には出さずに心の中でツッコミを入れる憲兵達。
卯月以外の睦月型は苦笑いを浮かべたり、額を押さえて呆れてしまう。
弥生「・・・遊んでる・・・場合じゃない」
卯月のボケに付き合ってても仕方ないので、睦月型は凜を中庭へと案内した。
名取「もう・・・しんどい・・・」
次に現れたのは大湊提督と、その秘書艦 名取が来たのだが、何故か大湊提督は台車に乗っており、その台車を名取が押していた。
名取「自分の足で歩いてくれませんか?」
大湊「自分で歩くの しんどい・・・このまま宜しく・・・」
引き籠りの大湊提督は自分の足で外に出ようとしないため、泣く泣く名取が台車を押してる次第だ。
ここに来るまでの間、道行く人からは奇異な目で見られ、名取は恥ずかしい思いをしていた。
憲兵は唖然としながらも、2人を中庭へと案内した。
次に来たのは、魔界生まれでありながら、人間と変わらない力しかなく、クリムゾンレッドの瞳を持つフィルが来た。
彼を呼んだのは羽黒である。
フィル「フィルです。羽黒さんに呼ばれて来ました」
フィルが憲兵の1人に そう伝えると、内線電話で羽黒を呼んでくれた。
少しすると、羽黒が走ってきた。
羽黒「すみません、お待たせしました」
フィル「そんなに慌てなくて良かったのに。今日は呼んでもらって嬉しいよ」
羽黒「私も、来ていただいて嬉しいです///////」
『(イチャイチャしやがって・・・!)』
フィルは仲良さげに、羽黒に中庭へと案内してもらう。そのフィルの後ろ姿を、憲兵達は憎しみの篭った目で睨んでいた。
案内の途中、羽黒は姉妹艦の悪い癖を思い出した。
羽黒「あっ!姉さん達の絡み酒には気を付けてくださいね」
フィル「そ、そんなに酷いのかい?」
そんな注意をされるとは思わず、フィルは不安になった。
そして最後に、1台の車が到着した。降りてきたのは元帥と大将、そして大将の もう1人の息子である単冠湾泊地の提督だった。
単冠提督を連れてきたのは大将である。
3人も憲兵に案内され、いよいよ花見が始まる。
*中庭*
大将「ほうほう、中々 立派な桜の木ではないか」
中庭にある一本桜はドッシリとしており、綺麗な花を満開に咲かせていた。
招待した者が全員 来たのを確認すると、マイクを持った那珂が皆の前に立つ。
那珂「今日はDevil May Cry鎮守府の お花見に来ていただいて、ありがとうございまーす!きゃはっ☆それでは、先ずは我らDevil May Cry鎮守府の提督から、乾杯の挨拶をしてもらいまーす!」
『・・・・・・・・・』
とは言ったが、ダンテが出てこない。それ処か、中庭にダンテの姿自体 見当たらなかった。
単冠「・・・元帥も居ないね」
佐世保「みたいだな」
いつの間にか元帥も消えていた。
花見をスタートできない現状に、どうするのかと中庭の空気が妙な雰囲気になってくる。
天龍「か・・・かんぱーい!!」
この空気に耐え切れなくなった天龍が、半ばヤケクソ気味に乾杯の音頭を取り、それに釣られて皆も乾杯した。有耶無耶な形ではあったが、どうにか花見を始める事はできた。
*埠頭*
埠頭から海を眺めながら、ダンテと元帥は2人で話していた。
ダンテ「香取型が ここに来た本当の理由を聞いた」
元帥「鹿島から聞いたのか?」
ダンテ「香取型2人から聞いた」
元帥「そうか・・・」
ダンテ「香取は泣いてたぞ。アンタを助けてくれってな」
元帥「あいつは、私に依存し過ぎてるだけだ。いつかは、私も軍から去る日が来る。それが早いか遅いかの違いしかない」
ダンテ「本当は何で あいつらを送ってきた?勝つだけなら、今更 練習巡洋艦なんて寄越さなくても勝てる」
元帥「重要なのは鹿島だ。あの鹿島は特別だから、きっと お前達の力になる」
Devil May Cry鎮守府に着任した鹿島は、他の鹿島にはない秀でた能力を有していた。それは頭の回転が早く、とても賢い。1度 見聞きした事は1度で記憶し、スーパーコンピューター並みの演算能力を有してるとか。
作戦においては様々なパターンを頭の中で即座にシミュレーションし、最も勝てる確率のある方法を導き出せるらしい。
まだ そこまでの片鱗はダンテも見てないが、確かに賢いと思える事は何度かあった。
元帥「それに何が起きるか分からん。絶対に勝てるとは限らない。だから鹿島を送った」
ダンテ「香取の方は?」
元帥「香取は おまけだ」
香取と鹿島、1セットで送っただけで、香取を着任させたのには深い理由はなかった。
ダンテ「何の相談もなく勝手に決めんな」
元帥「それは悪かった、反省してる。ほれ、花見に行かんと皆が心配する。私達も戻ろう」
話すら勝手に切り上げ、元帥は さっさと歩いていってしまった。
その背中を見ながら、ダンテはウンザリしていた。元帥の様子から、全く反省してるようには見えなかった。
ダンテ「おい、待てよ!」
ダンテも元帥を追い、中庭へと向かった。
*中庭*
中庭では酒やジュース、今日のために用意した数々の料理を口にしながら、話も盛り上がっていた。
山城「うぅ・・・2人の姉さまに挟まれて、山城は幸せですぅ~~!」
「「山城、泣かないで」」
山城は、扶桑と横須賀の扶桑に挟まれる形で座っており、感極まって泣いていた。
凜「キリエ久し振りだよねー!」
キリエ「本当にね。元気にしてた?」
凜「仕事がマジ辛い・・・。キリエ癒してよ~!」
キリエ「(もう酔ってる・・・)」
凜は笑ったり泣いたりコロコロと表情を変え、抱き付き甘えてくるのでキリエも苦笑いだ。
フィル「あの、妙高さん、お酒の おかわり注ぎましょうか?」
妙高「自分でできるので結構です」
羽黒「姉さん、失礼だよ!」
妙高は、フィルの顔を見てから大層 不機嫌だった。
フィルは羽黒を危険な目に遭わせた悪魔という事もあり、今も2人の交際を認めるつもりはなかった。
別の場所では、バージルと佐世保提督が将棋を指していた。それを利根型と単冠提督が観戦している。
佐世保「中々やるな。初心者とは思えないぞ」
バージル「駒の動きさえ把握すれば造作もない。それより本気を出せ。手加減されて勝っても嬉しくはない」
佐世保「ほう、後悔しても知らないぞ?」
バージル「できるものならな」
利根「(なぜ人を殺しそうな雰囲気で将棋をやっとるんだろうか・・・?)」
単冠「(兄さんの負けず嫌いが出ちゃってるなぁ・・・)」
バージルと佐世保提督から殺気が駄々漏れで、そこだけ近寄り難い場所となっていた。
また別の場所では、大湊提督と健がコンピューター関連の話で議論しており、それを青葉型と名取が紙コップ片手に黙って聞いてたのだが・・・
「「「(何 言ってるか全然 分からない・・・)」」」
専門用語が飛び交い話に付いていけなかった。
そこに横須賀提督と呉提督が来た。2人は青葉と健に疑いの視線を向けていた。
横須賀「ちょっと健?」
呉「青葉ちゃん、ずっと一緒に居るけど、まさか付き合ってたりしてないわよね?」
健「え、僕が?青葉さんと?まさか!」
青葉「そ、そうですよ!何 言ってるんですか2人して」
横須賀「こっちに来なさい、尋問するわ」
呉「ネットリ シッポリ聞かせてもらうから」
健「ほんとに付き合ってないって!」
青葉「ガッサ助けて!」
衣笠「いってらー」
青葉「逝きたくない!」
青葉と健は連行され、助ける気のない衣笠は手を振り見送った。
話し相手が居なくなった大湊提督は、映像データをコピーして保存したUSBメモリーを、この場に居る全員に配り始めた。本当に何のデータなんだろうか?
蒼龍「提督、横須賀の提督の子供達、双子なんですって!」
飛龍「抱っこしてあげてくださいよ!」
ダンテ「いい、こっち連れてくんな」
何の因果か、横須賀提督と舞鶴提督との間に生まれた子供は、ダンテとバージルと同じく双子だった。
横須賀扶桑「遠慮なさらなくても大丈夫ですよ」
瑞鳳「バージルさんも抱っこしてみてください」
バージル「将棋の邪魔をするな」
ダンテとバージルは拒否するが、艦娘達に無理矢理 双子を抱っこさせられた。それを見て、既に酔いが回ってる者達が爆笑する。
千代田「双子が双子 抱っこしてる!」
隼鷹「合わせて四つ子!ぎゃはははははは!!」
ダンテ「(何だ こいつら・・・)」
バージル「(何が おもしろいのか理解できん)」
それぞれが自由に楽しみ盛り上がっていると、再びマイクを持った那珂が皆を自分に注目させる。
那珂「じゃあ今から、カラオケ大会 始めまーす!」
『イエーイ!』
那珂「1番手は やっぱり、那珂ちゃんでーす!」
『イエーイ!』
『初恋!水雷戦隊』が掛かり那珂が歌い始めると、どこからか憲兵達が湧いて出たきた。
オタ芸を披露し、那珂の出番が終わると憲兵達は颯爽と捌けていく。何だ こいつら?
次に金剛型による『進め!金剛四姉妹』が始まり、続けて響が『どこまでも響くハラショー』、吹雪・睦月・夕立が『Bright Shower Days』、五航戦が『二羽鶴』、赤城・加賀・瑞鶴・金剛・島風・吹雪による『Let's not say “good-bye”』を歌っていく。
更にカラオケは続き、赤城・翔鶴の『暁の水平線』、暁型が『鎮守府の朝』、川内型が『華の二水戦』を歌う。
金剛型が また歌うのだが、『
曲が終わり、金剛は光を失った瞳でダンテに詰め寄った。
金剛「提督ぅ、何で私と目を合わせてくれないデース?」
ダンテ「いや・・・いい歌だったんじゃないか?」
金剛「何で目を合わせないのかって訊いてマース」
霧島「お姉さま、やめてあげてください。提督が本気で困ってます」
金剛「提督ぅ、何で今も目を合わせないデース?」
ダンテが金剛に絡まれてる間に、今度は吹雪が1人で『吹雪』を歌う。
しかし、先程までとは違い1人で歌う事に緊張してるのか、声は震え、段々 声が萎んでいく。遂には伴奏だけになり、中庭に不穏な空気が流れ始める。
叢雲「ああもうっ!行くわよ!」
深雪「よっしゃ!」
白雪「初雪ちゃんも!」
初雪「えっ、私も!?」
磯波「早く早く!」
他の吹雪型が飛び入り参加し、一緒に『吹雪』を歌う。
姉妹艦に囲まれ、吹雪も調子を取り戻し、最後まで歌い切る事ができた。
その後も愛宕が『ぱん☆ぱか☆ぱん♪』、夕立が『夕立抜けて』、長門が『羅針盤の彼方』、夕張が『試してみても?』、大和が『大和桜』と続き歌っていく。
そして最後に、大御所演歌歌手 加賀の出番となる。
加賀が立ち上がり、早速 歌うかと思ったが、加賀は宿毛湾の加賀の方へ行き、一緒に歌わないかと誘った。これから歌う曲は、加賀なら どの加賀も歌える『加賀岬』。宿毛湾の加賀だって絶対に歌える。
宿毛湾の加賀は、一緒に歌っていいのか迷っていたが・・・
宿毛提督「加賀さん、折角だから歌わせてもらお?」
宿毛加賀「そうね、折角だから」
隼鷹「よっ!ダブル加賀の『加賀岬』、期待してるよ!」
宿毛提督に背中を押され、周りからも声援らしき声が飛び、宿毛湾の加賀は誘いに乗る事にした。こうして急遽、『加賀岬』を2人の加賀によるデュエットで歌う事が決まった。
皆の前に出ると、加賀は宿毛湾の加賀に何かを伝え始める。普通に『加賀岬』を歌うだけなら、話し合う必要はないはずなのに。
その間に、球磨型と朝潮型がドラムセットとギターを用意し、ギターをダンテと阿賀野が持ち、ドラムセットに能代が座りスタンバイする。
長波「・・・も、もしかして・・・生演奏でやるつもり!?」
そのつもりだった。
伝えるべき事を伝え、2人の加賀もスタンバイが完了すると、能代がスティックでテンポを刻んでからドラムを叩き、ダンテと阿賀野がギターを掻き鳴らす。まさかの、ロック調にアレンジされた『加賀岬』だった。
2人の加賀もアップテンポの演奏に合わせて歌い、皆も最高潮に盛り上がる。
だが それは、最後まで続かなかった。突然、2人の加賀の声が消えたのだ。
2人の加賀はマイクに向かって声を発してみたり、マイクを振ったりする。どうやら、マイクの不調が発生したようだ。
その間も、ダンテ、阿賀野、能代の演奏は止まらず、曲が進んでいく。
すると加賀ではない誰かの、明らかにマイクを通して『加賀岬』を歌う声が響く。出てきたのは、『加賀岬』を熱唱する瑞鶴だった。
『お前かい!』
皆からツッコミが入り、加賀も瑞鶴が出てくる事を知らなかったのか、宿毛湾の加賀と一緒に冷たい目で瑞鶴を見詰めていた。
2人の加賀のマイクは不調ではなく、五航戦の2人が仕組んだものだった。
更に間奏に入ると、奇妙な小躍りまでする始末だ。それを見て、皆が飲んでいた物を吹き出し笑ってしまう。
龍驤「それやめてくれ!」
摩耶「踊んな踊んな!」
『加賀岬』を歌い切り、瑞鶴が美味しい所を全部 持っていく形でカラオケ大会が終了した。
瑞鶴「ありがとー!」
瑞鶴はライブが終わった直後の歌手のように、見ていた皆に礼を言いながら手を振り、投げキッスまでしている。
そんな瑞鶴のツインテールを、両サイドから2人の加賀が掴んだ。
瑞鶴「・・・・・・えっ!?」
そのまま艦娘寮裏まで連れていかれたので、きっと瑞鶴はボコボコにされる事だろう。
宿毛湾の提督が止めに行こうとしたが、逆にDevil May Cry鎮守府の艦娘達に止められた。
花見は夜まで続き、花見が終わった後は食堂で、大人だけの地獄の二次会もやった。
そして翌朝、バージルと二次会に参加しなかった者達が食堂に行くと、ズタボロになった二次会参加者達を発見するのだった。
次回は、二次会の お話になります。
ただ、久しぶりに悪ふざけの内容になります。今までで1番 酷い内容になると思います。
変なのは見たくないという方は、次回は読み飛ばしてください。
次回も宜しく お願い致します!