Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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前回の内容は酷かったと思います。申し訳ない。
急に滅茶苦茶な話をやりたくなってしまって・・・。

205話です!どうぞ!


Mission205 大型建造~消された情報~

*Devil May Cry鎮守府 工廠 4月4日 10:11*

 

明石「提督、後生だからやめてください!」

 

夕張「提督が資材 使ったら私の分が無くなるってば!」

 

花見の翌日、朝食が終わってから招待した者達と大和型が帰った後、ダンテは艦娘を建造しようとしていた。

それを止めるために、明石と夕張がダンテの腰に しがみ付くが、ダンテは意に介した様子もなく奥へと進んでいくため、2人は引き摺られていた。

 

ダンテ「大和だ・・・大和を着任させなきゃならない気がする」

 

夕張「気のせい!めっちゃ気のせい!」

 

明石「ムリ!絶対ムリ!」

 

ダンテがしようとしてる建造は普通の建造ではない。大型建造だ。

Devil May Cry鎮守府の艦娘達は これまで、ダンテに大型建造の事を秘密にしていたのだが、武蔵が大本営に帰る時にポロッと言ってしまった。

自分だけの大和を着任させて、いっそのこと秘書艦にまでしてしまおうと考えたダンテは、すぐに行動に出た。

それで堪ったもんじゃないのは、鎮守府の運営を管理する一航戦の2人と大淀、資材の管理をする明石と夕張だった。今までの経験から、ダンテは無計画に建造しまくるはずだ。そうなれば、資材が枯渇するのは目に見えている。何としてでも止めたい。

 

ダンテ「資材は こんなもんか?いつもより結構 入るもんだな」

 

明石「いつの間に!?」

 

夕張「レバーだけは下ろさせないぃ~・・・!」

 

大型建造は、通常よりも多くの資材が必要となる。使える数に、ダンテも少し驚いた様子だった。

そして明石と夕張は必死だった。止める処か、既に資材まで投入してて焦る。

今度はダンテの腕に しがみ付き動きを止めようとするが、問答無用でレバーを下ろしたので悲鳴を上げる事となった。

タイマーが表示され、待つ気がないダンテは高速建造材も遠慮なく使う。タイマーが瞬く間にゼロになり、出てきたのは白いスク水を来た小柄な艦娘だった。

その艦娘を見て、ダンテは絶句した。思ってたのと違う。

 

まるゆ「初めまして・・・『まるゆ』着任しました」

 

ダンテ「大和型が出るんじゃないのか?こんなの聞いてないぞ」

 

まるゆ「聞いてないって・・・そんなぁ!」

 

明石「だーかーらー!大和さんが出てくるとは限らないんですってばぁ!」

 

夕張「もう まるゆで我慢して!いや、寧ろ その娘が大和さんよ!提督の大和さんは その娘!」

 

ダンテ「次だ、次は出る気がする。任せろ」

 

「「やめてー!!」」

 

大和が どうしても欲しいダンテは、建造をやめない。

その後 まるゆが6人 着任し、もう1人 別の艦娘が着任した。

 

矢矧「軽巡『矢矧』、着任したわ。提督、最後まで頑張っていきましょう!」

 

夕張「ほら、大和さんに似てるでしょ!?ポニーテールとか!ポニーテールとか!!」

 

明石「どこから どう見ても大和さん!提督、大和さんですよ!これで終わりましょう!」

 

矢矧は阿賀野型 軽巡の3番艦で、阿賀野と能代の妹である。これで、阿賀野型の姉妹も3人となった事になる。

 

ダンテ「違うなぁ・・・」

 

そんなこと知ったこっちゃないダンテには どうでもいい話だった。

まだ建造を続けようとすると、後ろから誰かに跳び蹴り4連発を喰らわされた。振り返ると、痛みで足を押さえながら悶絶する叢雲、曙、満潮、霞が居た。

 

ダンテ「何だ、どうした?」

 

ダンテの気の抜けた声に、駆逐艦4人が勢い良く立ち上がる。彼女達には、ダンテに怒る理由があった。

 

叢雲「何だじゃないのよ!」

 

曙「そっちこそ、何してくれてんのよクソ提督!」

 

満潮「遠征 行く こっちの身にもなりなさいよ!このバカ!」

 

霞「ほんとクズね!」

 

Devil May Cry鎮守府でも、資材確保の遠征は主に軽巡と駆逐艦、そして潜水艦で担っている。

演習でも燃料や弾薬は必要になるので、その辺りの資材が無くなれば何もできなくなる。それらの理由から、駆逐艦である彼女達が怒るのも無理はない。

 

叢雲「鳳翔さんに言うからね?」

 

ダンテ「そうだな。年長者に暴言 吐く奴は、ママに叱ってもらわないとな」

 

満潮「何で私達が叱られる事になってるのよ!」

 

霞「付き合ってられないんだけど・・・」

 

建造は一旦やめてもらうとして、7人も建造してしまった まるゆを どうするかも問題だった。

 

ダンテ「海に帰すか」

 

曙「ペットじゃないんだから野生に戻そうとするな!」

 

一先ず最初に建造した まるゆと矢矧は、駆逐艦4人に任せて鎮守府を案内してもらう事にした。

阿賀野と能代は、姉妹である矢矧に会えて とても喜んでいた。

残り6人の まるゆはアマ・デトワール号に乗せ、顔見知りが居る鎮守府や泊地、警備府を回って お裾分けした。ただ、他の鎮守府には既に まるゆが着任している。

連れてこられても困るのに、そのまま置いてったから提督達は滅茶苦茶 怒ったり困ったりしていた。

 

 

・・・・・・

 

*会議室 15:03*

 

昼過ぎ、青葉が(たける)を連れて執務室を訪ねてきた。

どうやら健は、Devil May Cry鎮守府の皆に話したい事があるらしく、ダンテはネロ、バージル、ニコ、セリーナ、全艦娘を会議室に集めた。

 

ダンテ「付き合いたいって話なら勝手にしろ。条件は“トラブルを起こさない”だ」

 

健「そういう話で来たんじゃないんだよね」

 

ダンテ「なら話ってのは?」

 

健が話したいのは、これまでアメリカ海軍と協力して集めた情報についてだ。

その情報はミスター・Jと それに関わってる可能性のある組織についてなのだが、今朝方その情報が全て消去されていたのが発覚したのだ。

 

健「データ上でも、紙を媒体にした資料も全部 無くなってた」

 

木曾「ちょっと待て!ミスター・Jに関する情報は最重要機密として扱われてたろ!大本営で厳重に管理されてるはずだ!」

 

健「けど消えた。全部1つ残らずね」

 

健はデータの復元ができないかと試みたが、情報を消した者は それも見越していたのか、復元もできないほど綺麗に消していた。

 

健「クラッキングされた形跡も無いし、どう考えても内部の人間にしかできない」

 

陸奥「けど資料の持ち出しは簡単じゃないはずよ。監視カメラの映像は?」

 

健「そっちの記録も消されてて、誰が持ち出したか不明」

 

そのせいで、ダンテが大型建造で遊んでる間、大本営は朝から てんてこ舞いだった。

元帥と大将の機嫌も悪く、大本営の空気はピリピリしているとの事だった。

 

ダンテ「怪しいのは・・・中将かもな」

 

そう言ってダンテは、元々 中将が怪しいと言っていた鹿島を見た。

しかし、鹿島の口から出たのは否定的なものだった。

 

鹿島「それは どうでしょう。ミスター・Jに関する情報は極秘とされていて、中将には権限がありません。データを消す処か、閲覧さえできないと思います」

 

そうなると、そんな事をする者を今パッと思い付く人物は出てこない。

 

健「データにアクセスできるのは限られた人間だけだよ。情報分析官や大将、元帥、もしくは、もっと上の階級の人。将軍とか」

 

加賀「情報はアメリカ海軍と共有してるでしょ?そっちの情報を送ってもらう事はできないの?」

 

健「それは無理って言われた」

 

何者かに情報が消されたからと言えば、間違いなくアメリカは日本との情報共有をやめる。消されたという事は、何者かが極秘情報を見る事も可能という事だ。そんな状況で、信用して情報を預けようとは思わない。

 

健「けど、それも取り越し苦労だった」

 

川内「何で?」

 

健「アメリカ海軍でも同じ事が起きてたから」

 

健はアメリカ国防相ペンタゴンにハッキングし、消された情報を黙ってコピーしようとした。しかし、アメリカでも同様の事が発生したのか、情報は どこにも見当たらなかった。

その話を聞き、艦娘達は驚愕する。日本海軍に協力する健が、同盟国であるアメリカの、軍の中枢とも言うべきペンタゴンにハッキングした事がバレれば、同盟は破棄され国際問題にもなり兼ねない。

 

香取「君は何を考えてるんですか!」

 

健「だって、そうするしかデータ戻せないし!ハッキングの痕跡は消したからバレないよ・・・多分」

 

『多分!?』

 

健「絶対 大丈夫だって!絶対、きっと・・・」

 

健は自信がなくなってきたのか、声が どんどん小さくなり、艦娘達は健の浅はかな行動に溜め息を吐くしかなかった。

だが それに関しては、香取型が どうにかすると進言した。

 

鹿島「国際問題になった場合は、私達が交渉役として大本営に戻ります」

 

ダンテ「どうにかできるのか?」

 

香取「アメリカでのサイバーテロの時、Devil May Cry鎮守府及び日本海軍は、協力して事件を解決してます。それを交渉材料にします」

 

鹿島「交渉材料としては弱いかもしれませんが、今は それしかないかと」

 

ダンテ「難しいことは任せる。バレた時の事を今 考えても仕方ないしな」

 

「「お任せください」」

 

ダンテからの許可も出たので、香取型は敬礼して事に当たる意思を示す。

そんな中、バージルには不満があった。

 

バージル「ダンテ、情報が消されただけの話なら、俺達を呼ぶ必要はないはずだ」

 

ダンテ「そうだな。健、それだけを言いに来た訳じゃないよな?」

 

健「勿論」

 

ダンテ「ガッカリさせるなよ」

 

知り合いの同業者にも協力してもらい、健は海軍とは別ルートで情報を集めていた。その情報は、もしもの時のためにコピーを取っていた。

 

愛宕「そのコピー、許可は取ってるの?」

 

健「取ってないけど、コピーするのは当たり前でしょ?僕ハッカーだよ?」

 

これには また艦娘達が頭を抱えた。情報の持ち出しは基本的に禁止だ。しかも極秘情報のコピーを個人が持ち歩いてるなど、言語道断だ。

しかも、どこの誰かも分からない者にまで協力してもらってるとなると、その者達も極秘情報の中身を知ってるという事になる。そうなると、極秘でも何でもなければ、情報漏洩も当然の話になる。

 

天龍「お前なぁ!」

 

健「ちゃんと信用できる人に頼んだから大丈夫だって!」

 

天龍「お前の“大丈夫”はイマイチ信用できねぇんだよ!」

 

ダンテ「と、とりあえず その話は後にしろ。話が進まねぇ」

 

健「そこのスクリーン借りてもいいかな?」

 

大淀「どうぞ」

 

健は自身のノートパソコンを出し、会議室の大型スクリーンにノートパソコンの画面を映す。

大型スクリーンには日本で艦娘売買のオークションがあった日に、グリフォンが首輪型カメラを付けて撮影した映像の一部の静止画が映されていた。そこに映るのはミスター・Jの顔だった。

 

ダンテ「お前が見たのは この老いぼれか?」

 

バージル「間違いない。こいつがミスター・Jだ」

 

バージルの、大型スクリーンに映るミスター・Jを見る目は鋭かった。

それも当然かもしれない。Vとなった時、ミスター・Jの奴隷となっていた艦娘の筑摩を助けようとしたが、奴らは何の躊躇いもなく筑摩を爆死させた。バージルからすれば、助けようとしたのを邪魔された事になる。

バージルの脳裏には、筑摩を殺された時の事が こびり付いて消えなかった。何故だか分からないが、バージルは助けられなかった事が無性に気に入らなかった。

 

健「突き止めるのに かなり時間が掛かったけど、名前とか色々 分かったよ。本名は『桐生(きりゅう) 十三(じゅうぞう)』、今はシカゴに住んでる」

 

“桐生 十三”、その名を聞き、赤城が目を見開き驚く。

赤城は、自身の失われた過去を調べるため、ダンテと共に大本営の資料室で資料を漁った。その時に、1度 轟沈する前に所属していたのが呉鎮守府である事を突き止め、当時の提督の名前が桐生 十三だったのだ。

 

赤城「彼が、艦娘売買を取り仕切っているという事ですか・・・?」

 

ダンテ「赤城、まだ同一人物とは限らない。それに、轟沈する前の事は憶えてないんだろ?」

 

赤城「そうですけど・・・」

 

当時、呉鎮守府は独断でアイアンボトムサウンド海域への侵攻を決定。大本営が中止を言い渡すも、命令を無視して作戦を決行した。

だが状況は、悲惨なものだった。深海棲艦側の猛攻撃により、艦隊は甚大な被害を受けた。当時の呉提督は作戦を中止にできないとして、進軍を決定。

敵飛行場に辿り着くも、損傷の大きい艦隊は敵の攻撃に晒される事となる。

戦闘の最中、空母 赤城が轟沈。艦隊は提督の命令を無視して撤退。作戦が失敗して敗走する。

無理な進軍と作戦失敗が原因で海軍の足並みが崩れ、近海の制海権までもが深海棲艦に奪われる結果となった。

彼は作戦失敗の直後、海軍を退役している。

そんな事もあり、ダンテ達がアイアンボトム海域に突入した時は大変だった。

 

黒潮「名前も居場所も分かってんねやったら、これを証拠に逮捕できるんとちゃう?」

 

艦娘売買のオークションの場に居たのは分かっている。映像も含め、それだけで逮捕するには充分な理由となる。

しかし、健は否定的だった。

 

健「それは無理。彼は様々なビジネスで顔が利く投資家で、時々シカゴの議員が主催する恵まれない子供達のためのチャリティーにも資金提供してる」

 

白露「そんなの関係ないよ!だって悪い人なんでしょ?だったら逮捕しないと!」

 

健「何で分かんないかな?彼は有力な議員と繋がってるんだって!」

 

議員が主催するチャリティーに資金提供してるなら、議員は桐生に その恩がある。それは つまり、桐生が議員を都合良く利用できるという事だ。権力も含めて。

桐生を逮捕するとなると、それはシカゴ警察の管轄で協力も必要だ。

だが議員が圧力を掛ければ、逮捕に踏み込もうにもシカゴ警察は動かず協力も得られないという事になる。

ならアメリカ海軍に動いてもらえばいいと思うかもしれないが、そう単純な話ではない。

そうなると今度は、アメリカ海軍とシカゴ警察による管轄についての争いが起きる。つまりは、シカゴ警察の管轄で許可なく勝手な事をするなと、シカゴ警察の妨害が入る可能性がある。

シカゴ警察を説得しようにも、その間に桐生に逃げられる可能性もある。説得に時間を掛ける訳にもいかないのだ。

 

ネロ「表じゃ子供を救う善人で、裏じゃ艦娘売買する悪党って訳か」

 

鹿島「その二面性と、権力者と上流階級との繋がりを上手く利用し、裏で悪事を働いてるという訳ですね」

 

ここまでの話で、鹿島は ある事に気付く。

 

鹿島「提督さん、これって、アレックス・テイラーが言ってた事と似てませんか?」

 

 

“ミスター・Jは恐ろしい男だ。世界中の政治家や軍、テロリスト、経済を担う様々な業界をも動かせるだけの力を持ってる。それでも、誰も あの男の詳細を知る者は居ない。僕でさえな”

 

 

ダンテ「確かにな。金で色んな協力者を抱き込んでるって訳か」

 

投資家として、政治家や軍、テロリスト、様々な業界に資金提供してるなら、その見返りとして桐生のために働かせる事もできるだろう。

桐生も自分の事を調べている者が居ると気付いているなら、軍内部の人間にデータを抹消させる事も簡単かもしれない。そうなると、健とアレックス・テイラーの話も一致してくる。

 

鈴谷「やっぱり、逮捕はできないのかな・・・?」

 

川内「提督、呉に居た時は褒められた事はしてこなかったけど、私の その経験が役に立つかもしれない」

 

ダンテ「いい考えでも?」

 

川内「議員と警察は どうにかできると思う」

 

川内の考えでは、政治家や警察には汚職が付き物だ。それを調べて証拠とし、先ずは議員を晒し上げて権力を奪う。

そうすれば、警察にも圧力は掛けられず、シカゴ警察も動かない理由がなくなり、協力も得られるかもしれない。

ダンテは、ここまでの話で笑みを浮かべた。

皆は、なぜダンテが笑っているのか よく分からなかった。

 

赤城「提督、急に どうしたんですか?」

 

ダンテ「正直、この仕事は どうにかできるとは俺も思ってなかった。こっちじゃ情報屋とかのツテもないしな。けど、不思議なもんだな」

 

ある日 別の世界に来て、悪魔に襲われてる者達を助けたら提督になっていた。

その日から今日までの間に艦娘も増え、気付けば沢山の艦娘達に囲まれていた。

ダンテから見れば、艦娘達には まだまだ危なっかしい面はある。

だが彼女達は今、自分達のできる事や得意な事、経験を活かして大きな問題に立ち向かおうとしている。もしかすると、この問題を解決する事ができるかもしれないと思わせてくれる。

 

ダンテ「まったく、いつの間にか逞しくなったもんだ」

 

鈴谷「え、何かキモいんだけど」

 

大井「急に おじさんみたいなこと言わないでくださいます?」

 

球磨「明日の天気予報は雨ときどき槍が降ってくるクマ」

 

ダンテ「お前ら俺が いい話すると、何で そういう事しか言えないのかねぇ?」

 

陸奥「だって、急に黄昏るし・・・」

 

叢雲「似合ってないから」

 

曙「急に そういうの来ると、こっちも戸惑うのよ」

 

艦娘達の辛辣な言葉に、ダンテも肩を落として落ち込む。もう艦娘達に いい話はしないでおこうかと思ってしまう。

だが艦娘達は ちゃんと分かってる。ダンテの お陰で今があるという事を。だから目の前の障害も乗り越えようと、自分達のできる事で全力を出せるのだ。

 

『提督!/提督さん!/司令官!/司令官さん!/司令!』

 

ダンテ「な、何だ、どうした?」

 

『いつも ありがとうございます!/ありがとね!』

 

ダンテ「え、は?お、おう・・・」

 

急に礼を言われ、訳が分からずダンテも戸惑う。

そんなダンテと艦娘達の様子を、ネロとニコ、セリーナは微笑ましく笑みを浮かべて見ていた。

 

健「ねぇ、急に話が脱線したけど、本題に戻らない?」

 

熊野「それも そうですわね。提督、これらに関して わたくし達の本来の目的は、艦娘売買を止める事のはず。そちらは どうなさるのです?」

 

ダンテ「・・・・・・健、艦娘売買は勿論だが、闇オークション、麻薬の取引、人身売買、何でもいい。違法な取引の情報 調べられるだけ調べろ。青葉と衣笠は手伝ってやれ」

 

青葉「了解です!」

 

衣笠「衣笠さんに お任せ!」

 

健「調べろって・・・そんなの調べて どうすんの?まさか世界中の悪党全員 捕まえる気じゃないよね?そんなの一生やったって終わらないよ」

 

ダンテ「桐生(こいつ)は幅広く顔が利くってんなら、他にも首 突っ込んでるかもしれない。それが分かれば、それを足掛かりにケツ蹴っ飛ばせるかもしれないからな」

 

健「け、蹴っ飛ばす・・・?」

 

川内「提督の蹴りはマジでヤバいから」

 

もし桐生が艦娘売買以外にも関わっていて、彼と繋がりのある組織を潰す事ができれば、桐生を追い詰める事ができるかもしれない。そうやって外堀を埋めて追い詰めるには、先ずは違法な取引を調べる必要があった。

艦娘売買の件に関して大きく方針も決まったが、1つ問題があった。

 

大淀「提督、日本は海外での捜査は認められていません。海軍である以上、私達も例外ではありません」

 

ダンテ「これに関しては海軍としては動かない」

 

北上「どゆこと?」

 

ダンテ「俺の本業は何だ?」

 

不知火「デビルハンターですか?」

 

ダンテ「いや・・・合ってるが別の言い方があるだろ?」

 

那珂「分かった、便利屋!」

 

ダンテ「その通りだ。今回は便利屋として動く」

 

便利屋であれば、規則は関係ない。元帥も それを理解していたから、ダンテに頼んだのかもしれない。

 

大淀「それでも私達は艦娘で、提督は提督です。認められる事はありませんよ?」

 

ダンテ「便利屋は他にも居るだろ。あとフリーな奴が」

 

艦娘達は、ネロとバージル、ニコ、セリーナを見た。

確かに、便利屋であるネロとニコは協力者として一緒に居るので、海外で動いても規則に縛られる事はない。

そしてバージルとセリーナは、表向きは何者でもない。そういう意味では、誰よりも自由に動ける。

 

ネロ「そっちは任せてくれ」

 

ニコ「私も居るしな」

 

セリーナ「いつの間にか、妾も手伝う事になってるな・・・」

 

バージル「桐生とやらの首を落とせるなら動いてやる」

 

村雨「あの、生きたまま捕まえてね・・・」

 

艦娘売買と桐生に関しては、これで決まりだろう。

しかし そんな中で、香取には忘れないでほしい事があった。

 

香取「そちらも大事ですが、合同演習の方は どうなさるつもりですか?」

 

Devil May Cry鎮守府は、改二以上の大規模改装を受けた艦娘で合同演習に参加するつもりでいた。衣笠や川内のように改二の艦娘が国外で動くとなると、訓練との兼ね合いで両立できるのかの問題にもなる。

 

ダンテ「あ・・・・・・忘れてた」

 

香取「忘れてた!?元帥の立場も危うくなってるのに忘れてたんですか?」

 

香取は泣きそうな顔でダンテの胸ぐらを掴み、ガクガクと揺さぶりダンテもされるがままだった。

青葉型と健には、何か判っても大本営には情報を回さないように言っておいた。情報を回しても、また消されては話にならない。

その場で解散となり、それぞれ やるべき事をするために、本格的に動き始めるのだった。




今回は、『Devil May Cry鎮守府3』の時にあった話とも繋がりましたね。
悪魔、深海棲艦、七騎士、ルキフェルス、艦娘売買、ミスター・Jと色々な問題が残っておりますが、これから どうなるのか楽しみにしていただけたらと思います。

次回も宜しく お願い致します!
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