Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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206話です!どうぞ!


Mission206 霧の山~迷い込む少女~

*村 4月9日 14:22*

 

東北地方に、捨てられた村があった。所謂 廃村というやつだ。

村は山の斜面に形成されており、家々が棚田のように建ち並んでいる。

150年前も昔、その村では村人の内99人が失踪したのだ。当時の警察も捜査したが、消えた村人が見付かる事もなく、神隠しとして捜査も中断せざるを得なかった。

その後も残った村人達は村に住み続けたが、神隠しの後から何度も起きるようになった災害に苦しめられた。地震や土砂災害、川の氾濫など幾度も被害を被った。

おかしいのは、被害の範囲が村に集中していた事だ。地震は大きければ大きい程、水面に波紋が広がるように村の外にも影響が出るはず。それなのに、どれだけ大きな地震や災害が起きても、村の外には一切の影響がなかったのだ。

生活にも支障を来すほど短い間隔で災害が起き、自然と村人は他所へ移り、外から人が移り住む事もなくなり、誰も寄り付かなくなった。

ただ、一部の例外も過去にはあった。廃村という事で、外から肝試しをしようと来る者が居たのだ。

肝試しを目的とした者は、皆 揃って似たような事を言っていた。“人の物ではない影が見えた”とか、“村に入ってから誰かに見られてた気がする”などだ。

危険な心霊スポットとして噂も立ち、そういった人達ですら寄り付かなくなった。

そんな村にネロ、バージル、天龍、神通、如月、暁、リュックを背負った大潮が来ていた。魔術師アルバートの手記を持って。

 

大潮「見てください!すっごい坂道ですよ!」

 

天龍「あ~、あ~、あ~」

 

バージル「さっきから何だ?うるさいぞ」

 

大潮のテンションはアゲアゲだが、天龍は村に入ってから ずっと、嘆くような声を出していた。

廃村と言っても、日中のため まだマシだが、誰も居ないはずなのに ずっと誰かの視線を感じていた。

それだけでなく、長閑な自然に囲まれ、気持ちいい程の晴天だというのに、どこか重苦しさも感じる。

心霊スポットという事もあり、天龍は胸が締め付けられる感覚を覚えながら、帰りたくて仕方がなかった。

 

天龍「何で こんな任務に限って俺なんだよ・・・」

 

全ては、前日の夜の事だった。

 

 

・・・・・・

 

*前日 Devil May Cry鎮守府 執務室 20:52*

 

前日、ダンテからの呼び出しを受け、執務室にはネロ、天龍、神通、如月、暁、大潮が来ていた。

セリーナから魔術師アルバートの居場所を聞くと、それは まさかの日本だった。魔術師アルバートは世界中を回り、最終的に日本に落ち着いたそうだ。

魔術師アルバートの居場所が分かり、ダンテはネロ達に頼むために呼び出していた。

 

ダンテ「てな訳で、あとは頼んだ」

 

天龍「何で俺なんだよ!?俺はドンパチ戦いたいんだ!こんな任務、他の奴に行かせろよ!」

 

選ばれた理由は、単純に手が空いてる者が居ないとの事だった。皆 出撃や遠征、お使いみたいな便利屋の仕事、演習のスケジュールが入ってる者も居る。

ネロは もしもの時を考え同行してもらい、神通は魔術師が どういうものか知ってるので、2人は外せない。

天龍、如月、暁は、明日は丁度 非番なので、これは行ってもらうしかない。

 

ダンテ「てな訳で、あとは頼んだ」

 

天龍「非番の日に頼むなよ!行きたくねぇんだよ!」

 

ダンテ「お前、行きたくない理由が さっきと違うぞ」

 

天龍「どっちでもいいんだよ、そんな事は!」

 

如月「司令官、それ、私じゃないといけないのかしら?」

 

ダンテ「お前も不満か?」

 

如月「不満っていうか・・・」

 

行かされそうになってる場所が曰く付きなのは、もう耳にしている。如月としては、心霊スポットに認定されてる場所へは行きたくなかった。

心霊系が苦手な天龍も、行くのを拒絶する理由は同じだった。ただただ怖い。

 

天龍「提督が行けばいいだろ!」

 

ダンテ「俺はダメだ」

 

天龍「何で!?」

 

ダンテ「明日は・・・金剛型とパンケーキ食いに行く約束だ」

 

いつだったか、七騎士の1人ベルナンドが街で暴れ回り、パンケーキを食べる予定が潰れてしまった事があった。日を改め、明日 行く事が決まっていた。

 

天龍「1番クソどうでもいい理由!」

 

如月「何で私は心霊スポットで、そっちはパンケーキなのよ~!」

 

暁「暁も そっちが良かった・・・」

 

天龍、如月、暁からすれば、それならダンテと金剛型が心霊スポットに行けばいいと言いたくなる。心霊スポットとパンケーキでは、雲泥の差もいいとこだ。

 

ダンテ「心配すんな。お前らのテンションが上がるように、大潮にも同行してもらう」

 

大潮「アゲアゲで行きましょー!」

 

天龍「上がるか!提督、マジで人選 考え直してくれよ・・・」

 

ダンテ「ダメだ、お前らしか居ない。ネロ、神通、魔女の事があったから、面倒がない方が珍しいはずだ。くれぐれも用心しろよ?」

 

ネロ「分かってる」

 

神通「こちらの事は お任せください」

 

ネロと神通は、天龍、如月、暁と違って今回の任務に前向きだ。やる気もあり頼もしい。

大潮は・・・多分 難しい事は考えてない。

天龍、如月、暁が項垂れていると、ノックの音がして香取が入室してくる。

 

香取「提督、明日の遠洋練習航海の編成が まだ決まってないのですが・・・」

 

Devil May Cry鎮守府では更なる練度向上に努めるため、練習巡洋艦を旗艦とした練習艦隊で、南洋練習航海を実施する。香取は そのための相談に来たのだ。

 

ダンテ「新人 連れてけ。阿賀野と能代と・・・えっと、名前 何だ?や・・・や・・・」

 

香取「矢矧さんですか?」

 

ダンテ「矢矧だ!それと ま・・・ま・・・まゆ・・・まる・・・」

 

香取「まるゆさんと言いたいんでしょうが、最低でも駆逐艦2隻は編成してください」

 

ダンテ「じゃあ赤城に聞いてくれ。俺じゃ何も分からねぇ」

 

香取「よく提督やってますね・・・」

 

香取はダンテの適当さに溜め息を吐き、執務室から退室した。

香取は あれから落ち着き、無茶な演習をやらせる事もなくなった。香取型との関係は いい方向へ向かっていた。

 

ダンテ「話は終わりだ、お前らも行っていいぞ。あっ、明日はバージルも連れていけ」

 

ネロ「親父を?何で?」

 

ダンテ「あいつ居候のくせに仕事しねぇんだよ。殴ってでも働かせろ」

 

ネロ「お、おう・・・」

 

バージルは、自分が出ざるを得ない状況でなければ動かない。ダンテとネロが居る場合は決して働かない。

普段から働かせたいダンテは、何が何でも連れていってほしかった。

 

ネロ「セリーナは?」

 

ダンテ「死んでも絶対 行かないってよ」

 

ネロ「気持ちは変わらずか・・・」

 

セリーナは、魔術師アルバートとプライベートなトラブルがあり、顔を合わせるのも嫌がっていた。長い年月が経った今でも、その時の怒りが収まっていない。

 

天龍「提督 頼むよ!」

 

如月「明日 行かなくていいなら何でもするから!」

 

暁「お願ーい!」

 

ダンテ「話は終わりって言っただろ。ほれ、早く出ろ出ろ。明日は頑張ってこい」

 

「「「そんなぁ~!」」」

 

ダンテは椅子から立ち上がり、聞き分けのない3人を無理矢理 追い出す。それに続き、ネロと神通、大潮も退室した。

ネロ達に言った“手の空いてる者が居ない”という話は、実は全部 嘘である。

ダンテは これを機に、天龍、如月、暁に苦手なホラーを克服してもらおうとしていた。悪魔にも そういう見た目をしたのが居る。そんな相手と対峙した時に、怖くて戦えないでは困る。

なのでダンテは、密かに艦娘達のスケジュールに手を加え、3人が非番になるよう仕組んでいたのだった。

 

 

・・・・・・

 

*現在 村*

 

そんな事も知らず、3人は渋々ながら廃村に来る事になった。どうしても、3人のテンションが下がってしまう。

 

ネロ「それにしても、さっきから何なんだろうな?」

 

大潮「何がですか?」

 

バージル「気付いてないのか?」

 

天龍、如月、暁は ずっと下を向いていて、大潮は前しか見てなかったので気付かなかったのだが、建ち並ぶ家の窓に、人らしき形をした黒い影が見える。視線を感じていた原因は、この黒い影だった。

それを見て、天龍、如月、暁から玉のような汗が止まらなくなるが、幸いなのは ただ見てるだけで、何かしてくる気配がない事だ。

 

バージル「絶対に騒ぐな。うるさくして反感を買われても、面倒なだけだ」

 

3人は悲鳴を上げないため、両手で自身の口を押さえて頷いた。

魔術師アルバートの住居は山の奥にあるようなので、ネロ達は黒い影に見守られながら村を抜け、木が生い茂る山の奥へと進んだ。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cryの世界 『Devil May Cry』*

 

ダンテ達の世界にあるダンテの事務所、『Devil May Cry』にパティが来ていたのだが、かなり機嫌が悪かった。それを たまたま居合わせたモリソンが、どうにか機嫌を取ろうとしていた。

 

パティ「も~、ダンテいつ帰ってくるのぉ?」

 

モリソン「いつだろうなぁ?あいつの事だから、その内ひょっこり帰ってくるとは思うが・・・」

 

パティ「誕生日会は すっぽかすし、半年以上 戻ってこないって どうなってるのよ!」

 

モリソン「そう言ってやるな。あいつも仕事なのさ」

 

パティ「・・・また悪魔?」

 

モリソン「そういう事だ」

 

パティ「ダンテ、大丈夫かな・・・?」

 

ダンテに対して文句なら幾らでも思い付くが、それでも信頼はしてる。長い間 戻らない事に、パティも心から心配してるのか、その表情は暗いものとなる。

心配させないため、モリソンは明るい声音でパティを元気付けようとした。

 

モリソン「あいつなら大丈夫だ。事務所の権利書も預かってるし、意地でも戻ってくるさ」

 

パティ「権利書?」

 

ダンテから事務所の権利書を預かってる話と、事務所を維持させるために、レディとトリッシュに馬車馬の如く仕事してもらってる事を説明するモリソン。

ただ、レディとトリッシュが そろそろ我慢の限界のようで、今にも権利書を奪われそうでヒヤヒヤしてるそうだ。モリソンとしても、これ以上ダンテを待ち続けるのは正直 辛いものがあった。

 

パティ「・・・・・・その権利書、私が貰ったら事務所 貰えるの!?モリソン、私に渡して!ダンテより有効活用するから!」

 

モリソン「お前さんもかい・・・」

 

レディとトリッシュに続き、パティまで権利書を欲しがり、モリソンは気が遠くなりそうな気分だった。

しかし、これはダンテとの約束だ。仕事柄、信用は必要不可欠だ。誰にも渡す訳にはいかない。

モリソンは やんわり断り、パティは最初から その気がなかったのか冗談だったのか、あっさり引き下がった。

 

パティ「はぁ・・・私 家でやる事があるから、そろそろ帰らなきゃ」

 

モリソン「1人で帰るのか?車で送りましょうか、お嬢様?」

 

パティ「結構よ。今日は1人で帰りたい気分だから」

 

モリソン「これは これは、失礼しました」

 

モリソンは、まるで執事のように腰を折り、紳士的に言葉を返す。

こんな やり取りはパティが子供の頃からやってるので、パティとモリソンの間では恒例のジョークみたいなものだ。

 

 

*街*

 

モリソンへ挨拶を済ませたパティは、事務所を出て家路に着くのだった。

しかし、今日は街に濃い霧が出ており、見通しも かなり悪かった。

 

パティ「今日は気持ち悪い日ね・・・早く帰ろ」

 

今日は何かが出そうな雰囲気に、パティは少しだけ駆け足で、母が待つ家へ急ぐ。

パティの姿は、霧の中へ消えるのだった。

 

 

・・・・・・

 

*艦これの世界 山*

 

ネロ「畜生、もう どっちかも分からねぇな」

 

山の奥へと進んだネロ達は、迷子になっていた。

方角を間違えた可能性があり引き返そうとしたのだが、どっちを向いても木々が立ち並ぶ同じ風景。それに加え、濃い霧まで出てる。最早どの方角から来たのか分からない状況だった。

 

天龍「この山 絶対おかしいって・・・」

 

暁「うぅ・・・」

 

木が生い茂る山の奥へと入った時は昼だった。だが足を踏み入れた途端、まるで夜になったかのように暗くなった。太陽の光が届きにくいと言っても、それだけでは説明が付かないほど暗い。

暁は怖過ぎて、神通に手を繋いでもらわなければ歩けない程だった。

しかも道に迷い、もう何時間 歩いてるかも分からない。

大潮がスマホを取り出し画面を見てみると、奇妙な事になっていた。時計の数字が目まぐるしく、忙しなく変わっている。これでは時間の確認はできない。

電波も届いていないようで、このまま遭難すれば救助は呼べそうにない。

 

大潮「スマホは使えそうにないですね」

 

天龍「それよりさぁ、さっきから俺、悪寒が止まらないんだけど・・・」

 

山の奥へと入ってから、村の時よりも視線を感じる。もしかすると、ネロ達を見てる黒い影の数が、増えてるのかもしれない。

立ち止まっても解決しないので進むが、神通が1本の木を前に立ち止まった。

 

天龍「おい、止まるなよ・・・早く行こうぜ・・・」

 

ネロ「・・・・・・神通?」

 

神通「これを見てください」

 

何かを見付けたのかと、皆が集まり木の幹を見てみると、そこには人工的に付けられた傷痕が残されていた。

 

神通「これ、目印になるかと思って私が付けたんです」

 

如月「つ、つまり・・・?」

 

神通「どうやら、私達は ずっと同じ所を回っていたようです」

 

天龍「嘘だろ・・・?じゃあ どうすんだよ!?魔術師の所には行けないし引き返す事もでき━━むぐっ!?」

 

バージル「黙れ」

 

騒ぐ天龍の口をバージルが押さえ、ある方向を見詰めている。ネロ達も静かに そちらを向くと、ガサガサと枝葉が擦れる音が近付いてくるのが分かった。

ネロ達が警戒して待ち構えてると、雑木林の向こうから現れたのは、ブロンドの髪を持つパティだった。

 

天龍「ぎゃああああああ!?」

 

如月「きゃああああああ!?」

 

暁「ぴゃああああああ!?」

 

パティ「わぁああああああ!?」

 

幽霊が出たと思い、天龍、如月、暁は三者三様の悲鳴を上げ、その声に驚いたパティも悲鳴を上げる。

バージルが鞘に納まった閻魔刀で天龍を叩き、ネロが如月の肩を掴み、神通が暁を抱き締めながら頭を撫で、大潮がパティに挨拶して叫ぶのを一旦やめてもらう。

 

ネロ「えっと、君は?この辺りで何してたんだ?」

 

パティ「私はパティ。家に帰る途中だったんだけど、気付いたら こんな所に居たの。ねぇ、ここ どこなの?」

 

「「「「(パティ?)」」」」

 

天龍、神通、如月、暁は、“パティ”という名に聞き覚えがあった。まさかと思いながら、4人は さっきまでとは違う意味の汗が流れる。

するとパティは、バージルを見てキッと睨んだ。

 

パティ「ちょっとダンテ!ここ どこなのよ?!私の誕生パーティーに来ないなんて いい度胸してるじゃない!それに ずっと戻ってこないから、レディもトリッシュもモリソンも皆 困ってるのよ!」

 

あぁ、やっぱりダンテと間違えてる・・・。

いきなり癇癪を起こしたパティに、ネロと艦娘達は戸惑う。かなり怒っていて、凄い剣幕だ。

天龍が文句を言われてるバージルの顔を見ると、バージルの眼が悪魔のような冷たいものに変わっていくのが分かり、今度は焦る。早く誤解を解かねば。

 

天龍「違う違う!提督・・・じゃなくて、ダンテじゃない!」

 

如月「その人はバージル。顔は似てるけど、全くの別人よ」

 

パティ「嘘よ!髪型は違うけど、どっから どう見てもダンテじゃない!」

 

全く信じてくれず、これには困った。

そもそもパティは、ダンテに双子の兄弟が居るとは聞かされていなかった。同じ顔であるが、パティにとっては この顔を持つのはダンテただ1人だけである。

疑ってるのは艦娘達もだ。このパティが、本当に自分達が聞いた事があるパティなのか確認する必要がある。

 

神通「あの、あなたの言う“ダンテ”とは、いつも紅い服を着て、ピザとストロベリーサンデーが大好物の便利屋をやってる人ですか?」

 

パティ「そうよ、ダンテを見れば分かるじゃない!」

 

パティはバージルにビシッと指を指すが、そこで固まった。よく見ると、目の前に立つ男は黒い服を着てる。

 

大潮「バージルさん、何か喋ってください」

 

バージル「静かにしろ」

 

パティ「こ、声も違う・・・ほんとにダンテじゃないの?」

 

ダンテとは声も違い、パティは やっとダンテではないと理解した。

だがバージルからすれば、ダンテとバージルどちらであろうが今は問題ではなかった。それはネロも同じだった。

 

バージル「おい、静かにしろと言ってる」

 

ネロ「何か来るぞ」

 

生い茂る木々や雑木林で その正体は見えない。

だが四つ足で走る何かが数体、こちらに向かってくる足音は聞こえる。

 

天龍「パティ、俺達から離れるなよ」

 

パティ「う、うん」

 

ネロはレッドクイーンを手にし、艦娘達は艤装を展開して、パティを護るように前に出て待ち構える。

足音がハッキリと聞こえる所まで来ると、犬型の悪魔バジリスクが何体も飛び出してきた。

 

ネロ「犬っころか。差し詰め番犬ってところかな」

 

大潮「燃えてますけどね」

 

神隠しに遭った村人が失踪した本当の原因は、魔術師アルバートにあるとセリーナは予想していた。

彼は ある事を探求していた。それは悪魔だ。この山が魔術師アルバートのテリトリーだとしたら、悪魔が出てきても不思議ではない。

 

天龍「確か、あいつ頭 飛ばしてくるんだったよな?」

 

ネロ「当たると痛いから避けろよ」

 

バージル「時間が惜しい、さっさと片付けるぞ」

 

ネロと天龍が、レッドクイーンと刀を手に斬り込み、神通、如月、暁、大潮が砲撃して援護し、バージルはパティの傍で立ったまま動かず、幻影剣を飛ばす。

戦闘の最中、バジリスクがバージルとパティに向かって頭部を発射する。その軌道は、正確にはパティに向かって飛んでいた。

バージルがパティを引っ張り移動させると、先程までパティが立っていた場所を、バジリスクの頭部が通り過ぎる。

 

バージル「何を呆けてる?避けるくらいはしろ」

 

パティ「な、何よ偉そうに!そういうとこ、ダンテに ほんとソックリ━━うわっ!?」

 

バージルの物言いに ご立腹なパティだったが、喋ってる途中で また引っ張られ、バジリスクの頭部が通過する。

パティの子守りはバージルがしてくれてるので、ネロ達はバジリスクの殲滅に集中できる。

霧の濃い山には、爆発音などの戦闘音が空しく響くのだった。




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