Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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219話です!どうぞ!


Mission219 共闘~不可解な行動~

ルーマニアにある巨大テーマパークとして運営されていた遊園地で、駆逐艦と潜水艦の艦娘達は思うように動き、遊んでいた。

だが、午後になってから それは続かなかった。突然、遊園地が光の結界に覆われ、それと同時に園内で悪魔が溢れ返ったのだ。

他の来場客は、逃げ場のない遊園地で悪魔に襲われ、その命が狩り取られていく。楽しい場所であるはずの遊園地が、一瞬にして地獄へと変わる。

ダンテ達は安全な場所を探しながら、他の来場客を誘導して悪魔に対処していく。

そんな中、ホラーエリアに居たネロと綾波型、朝潮型の前に、七騎士の1人であり、ダンテのクローンでもあるベルゼが現れたのだった。

 

 

*ルーマニア 遊園地 4月26日 15:27*

 

混沌とする遊園地で、悪魔や来場客を気にする事もなく、台座から外れた観覧車が地面を転がる。

ゴンドラの中ではパティや白露型、他の来場客が閉じ込められたままだ。

その後ろを、有象無象の悪魔を屠りながら追うダンテの姿があった。

 

ダンテ「悪魔だけでも面倒だってのに、どうして こう手間が増えるのかねぇ。邪魔だ!」

 

飛び掛かってきた悪魔を魔剣ダンテで斬り飛ばすが、些か数が多い。観覧車も どうにかしたいが、かなり面倒だ。

また別の悪魔が飛び掛かってくるが、ダンテは それを避けると、観覧車の真下に入った。

前方から、観覧車の骨組みに使われてるパイプが迫ってくる。すると、ダンテはハードル走のように それを飛び越え、走り続ける。

何本ものパイプが迫ってくるが、その全てをダンテは華麗に避けていた。

あまり賢くない悪魔は、またダンテに飛び掛かろうとするが、観覧車のパイプに弾かれ吹き飛んだ。

 

ダンテ「パティ、どこだ?!」

 

観覧車の真下でパイプを避け続けながら、パティと白露型を探す。

 

パティ「ダンテェー!」

 

夕立「提督さーん!」

 

村雨「助けてー!」

 

ダンテ「そこか・・・」

 

パティと白露型が乗るゴンドラを見付けると、ダンテはパイプに掴まり、観覧車の回転と共に その身体が宙へと浮く。

ゴンドラの中では、パティと白露型が転げ回っていた。

すると、金属を無理矢理 曲げたような音が鳴り、ゴンドラの扉が無くなった。

 

ダンテ「パティ!」

 

パティ「ダンテ!」

 

ダンテ「掴まれ!」

 

ダンテはゴンドラの中に入り、パティはダンテの前から、夕立は背中側から掴まり、時雨は左脇に挟まれ、左手には春雨を掴む。

 

村雨「私達は!?」

 

白露「置いてかないよね!?」

 

ダンテ「ちょっと待ってろ!」

 

手の空いてる右手の指をスナップさせると、ダンテ以外の全ての動きが遅くなる。ダンテは、クイックシルバースタイルの能力、『タイムラグ』を発動していた。

同じように時間の流れが遅い白露を右脇に挟み、村雨を右手で掴むと、ゴンドラから飛び出し地上へと戻る。

パティ達を地面に下ろすと、ダンテは『タイムラグ』を発動したまま ゆっくりと転がる観覧車へ戻る。

『タイムラグ』には時間制限がある。それまでに、ダンテは他の来場客もゴンドラから下ろしたかった。

ゴンドラの扉を抉じ開けては、来場客を抱えて地上に下ろし、また観覧車に戻る。それを繰り返し、『タイムラグ』が終わるギリギリで全員を救出した。

 

ダンテ「お前ら、民間人 連れて避難しろ」

 

村雨「避難って・・・見る限り、どこも悪魔で溢れてるのに!?」

 

ダンテ「兎に角、安全な場所を探せ。今からはR指定の遊園地だからな」

 

そう言った途端、ダンテはキャバリエーレを繰り出し、奇声を上げながら悪魔との戦闘に戻る。大分テンションが上がってるようだ。

 

春雨「皆さん、私達に付いてきてください!」

 

白露型も艤装を展開し、他の来場客の護衛をしながら砲撃と共に移動する。

その頃バージルは、閻魔刀、ミラージュエッジ、ベオウルフを惜しみなく使い、いつまでも襲ってくるフォールンを蹴散らしていた。

その途中、ジェットコースターの係員がフォールンに襲われそうになっているのを視界に捉える。そのフォールンをベオウルフによる飛び蹴りで吹き飛ばすと、係員を見た。

 

バージル「早くジェットコースターとやらを止めろ」

 

非常事態だというのに、ジェットコースターは まだ走行中だった。あれには まだ、睦月型と他の乗客が乗っている。

 

係員「そ、それが、機械の故障で止められないんです!」

 

バージル「・・・・・・面倒な」

 

そうこうしてる内に、フォールンはジェットコースターにも襲い掛かろうとしていた。

近付けさせまいと幻影剣を飛ばし、動きを牽制すると再び係員を見る。

 

バージル「死にたくなければ、さっさと どこかへ逃げろ」

 

係員は呆然としていたが、また襲い掛かってきたフォールンをバージルが斬り飛ばしたのを見て、小さな悲鳴を上げながら どこかへ走っていった。

一方ジェットコースターでは・・・。

 

如月「どうして悪魔が・・・!?」

 

三日月「それより、こんな状況なのにジェットコースターが止まらないのは・・・!」

 

弥生「艤装も・・・出せない・・・」

 

艤装は手足だけでなく、背中にも背負う事になる。シートに座った状態では出せない。

立ち上がりたくても安全バーは固定されており、それを外したとしても、猛スピードで走るジェットコースターから投げ出される可能性もあり、睦月型には どうする事もできなかった。

 

卯月「スタッフ緊急停止ボタン押せぴょん!」

 

そうは言うが、ジェットコースターを制御する機械は壊れ、係員も逃げ出した事は、地上の状況が よく分かっていない睦月型には知る由もなかった。

そんな睦月型だが、更に目を見開く事になる。

 

皐月「あれ見て!前 見て!」

 

ジェットコースターが遊園地の中心部にある池の近くまで来ると、前方でレールの上に立つバージルの姿が見えてきた。いつの間にか、バージルは上まで来ていた。

 

如月「何で あんな所に居るの!?」

 

文月「バージル助けて~!」

 

望月「いや、それよりも・・・」

 

睦月「このままじゃバージルさんが轢かれちゃうにゃし~!」

 

このままでは正面衝突も有り得る。バージルに逃げるよう睦月型が騒ぐが、バージルは動かない。

そして魔力で形成したドッペルゲンガーも現れると、バージルは腰を低く落とし、閻魔刀の柄に手を掛ける。それを見て、睦月型の頭の中は混乱していた。

 

望月「いや、何する気!?」

 

如月「何で構えてるの!?何で分身 出したの!?」

 

遠目でもハッキリと分かるように、バージルの口角が上がり笑っている。その不敵な笑みを見て、睦月型は肝を冷やした。

 

『(こ、殺される!)』

 

バージルは閻魔刀を抜刀し、高速で何度も振ってから鞘に納める。すると、ジェットコースターに光の線が走り、安全バーが細切れになった。

透かさずドッペルゲンガーが飛翔して走行中のジェットコースターまで来ると、睦月達や来場客を掴み、近くの池に次々と放り投げた。

ジェットコースターに乗っていた者を全員 降ろしたのを確認すると、ドッペルゲンガーは消えた。

バージルはジェットコースターその物までは斬っていない。なので、ジェットコースターは走り続け、バージルに向かってくる。

バージルは高く飛び上がり、バック宙で走るジェットコースターの上に着地した。

そこに また、空を飛ぶフォールンが集まり、爆発する光の剣を投げてくる。だが爆走するジェットコースターの お陰で、バージル自身が動く必要はなかった。フォールンの狙いは外れ、バージルに当たらない。

反撃にバージルは幻影剣を飛ばし、ジェットコースターは幻影剣を射出する動く砲台と化していた。

池に落とされた睦月型と来場客は、少ししてから浮上して水面から顔を出した。どうやら全員 怪我もなく、無事のようだ。

 

卯月「こんなイカれた人命救助、見た事ないぴょん!」

 

三日月「でも、お陰で私達も悪魔に対処できる」

 

弥生「待って・・・何か・・・来る」

 

助かったと思ったのも束の間、危険は すぐ そこまで迫っていた。水中ではトカゲ型悪魔のリザードが泳ぎ、睦月達に近付いてきている。

すると、大きな爆発と共に水柱が上がる。

水中から顔を出したのは伊168、伊401、伊8、伊19、伊58だった。

 

ハチ「大丈夫?」

 

皐月「はっちゃん!?それに皆も!」

 

睦月「何が起きてるの?」

 

イク「それが分からないの」

 

ゴーヤ「どこも悪魔だらけで、池の中にも居るから まだ安全でないでち」

 

イムヤ「向こうでニコさんと暁型と、まるゆが皆を避難させてるから そっちに合流して!」

 

しおい「泳げない人は私達に掴まってください!」

 

岸に向かって泳ぎ始める前に、またリザードが接近してくるのをソナーで捉えた。

伊8、伊19、伊58が魚雷で迎撃してる間に、睦月型と来場客は泳いで岸に向かう。泳げない人には伊168と伊401が手を貸し、一緒に岸へ向かった。

 

セリーナ「すまん、ここは任せたぞ!」

 

叢雲「ちょっと、どこ行くのよ!?」

 

深雪「こんな状況で どっか行くなよ!」

 

来場客の安全を確保しながら、悪魔に対処していた鹿島と吹雪型だったが、一緒に戦っていたセリーナが1人で戦闘から離脱してしまう。

突然の事に、吹雪型は焦る。今でも悪魔の対処で手一杯だというのに、ここで戦力が1人 減ってしまうのは困る。

それでも、制止する声も聞かずにセリーナは行ってしまった。

 

鹿島「今は悪魔を優先します!白雪さん、磯波さん、南南西から来る悪魔を お願いします!深雪さんと初雪さんは━━」

 

鹿島は冷静に状況を分析しながら、吹雪型に指示を出して事態の鎮圧に当たる。

人々が襲われ、ダンテ達も動き回らなければならない状況の中、お化け屋敷の中に取り残されていたネロと綾波型、朝潮型は、何故か七騎士の1人ベルゼと共に、悪魔と戦っていた。

 

ネロ「お前どういうつもりだ?!」

 

ベルゼ「どうって言われてもねぇ」

 

ネロ「この・・・!」

 

悪魔を斬り捨て、襲い掛かる悪魔の波が途切れた瞬間、ネロはベルゼの方に振り返りレッドクイーンを振り下ろす。ベルゼも振り返りながら、リベリオンに よく似た剣で その刃を受け止めた。

 

ベルゼ「おいおい、手助けしてやった礼が これか?」

 

ネロ「ふざけんな!今度は何が狙いだ?!」

 

鍔迫り合いを解き、両者は激しく斬り結び、そして また鍔迫り合う。

 

ベルゼ「狙いも何も・・・俺は配達に来ただけだ」

 

ネロ「悪魔の配達かよ、質悪いな!」

 

ベルゼ「ここの悪魔は俺とは無関係だ。全部“ゾニア”の仕業だ」

 

ネロ「ゾニア・・・?」

 

ネロとベルゼは背中を向け合い、後ろから襲い掛かってきた悪魔を何体も斬り伏せていく。

 

ネロ「ゾニアって誰だ?!」

 

ベルゼ「あいつ、まだ自己紹介してなかったのか。ゾニアは七騎士の1人だ。ここは奴のテリトリーで・・・隠れ蓑って訳だ!」

 

ネロ「何が無関係だ!結局お前らの仕業じゃねぇか!」

 

ベルゼ「まったく・・・これじゃあ落ち着いて話もできやしねぇな。おい、先に悪魔を ぶっ殺すぞ。話は それからだ。艦娘共も しっかり動けよ」

 

曙「何で あんたの指示に従わなくちゃいけないのよ!」

 

朝潮「司令と同じ顔でも、我々の敵である事は変わりません!」

 

ベルゼ「ハッ、その調子で頑張ってくれ」

 

ネロ「(・・・何なんだよ こいつ・・・!)」

 

トリッシュも、初春型と陽炎、島風と共に悪魔の対処に奔走していたが、途中、単独で動くセリーナを見付けた。

そのセリーナは何か目的があるように、湧いて現れる悪魔を無視して どこかに向かっている。

セリーナに呼び掛けたが、聞こえてないのか、聞こえてる上で無視したのか、振り返る事もなく行ってしまった。

トリッシュは、それが無性に気になった。セリーナは何かに気付いている。いや、何かを知ってる。

 

トリッシュ「私はセリーナを追うから、ここは任せたわよ!あなた達はダンテと合流しなさい!」

 

雪風「任せると言われましてもですね!」

 

陽炎「今でも手一杯なのに、離れられちゃ困るわよ!トリッシュ?トリーッシュ!!」

 

黒潮「行ってもうたやん・・・」

 

島風「何、競争?私 負けないよ!」

 

天津風「島風!?」

 

トリッシュも艦娘達の制止する声を聞かず、セリーナを追って行ってしまった。

しかも それに便乗し、島風までもが行ってしまう。向かったのは、どうやら遊園地の最奥にある鏡の城のようだ。

初春型と陽炎型は、完全に囲まれる前に砲撃しながら、ダンテ達と合流するために移動を始めるのだった。

お化け屋敷の中では、残る悪魔はヘルジュデッカ2体となっていた。

無数の蛇が束になったような腕を伸ばすヘルジュデッカだが、ネロとベルゼは身体を捻るようにして その先に付いた刃を避けると、接近してレッドクイーンとリベリオンに似た剣を突き刺し、力任せに剣を振るい一閃する。

2人が後ろに飛び退くと、止めに綾波型と朝潮型の砲撃を浴びせ、ヘルジュデッカ2体は消滅した。

悪魔が これ以上 現れないと分かった瞬間、ネロとベルゼが刃を交えた。

そして綾波型と朝潮型が2人を囲み、主砲を向ける。

 

ベルゼ「俺の話を聞く気はないってか?」

 

ネロ「ないね。お前らの話なんざ碌なもんじゃねぇだろ」

 

霞「お望みなら、ここで決着 着けてやるわよ?」

 

ベルゼ「あ~、流石にイライラするなぁ、お前ら。痛い目 見ないと分かんねぇか?!」

 

ネロ「っ・・・!」

 

ベルゼはネロを押し退けるが、艦娘達は一斉に砲撃を開始した。命中したかに思われたが、突如 水の竜巻が発生し、砲弾は竜巻によって全て弾かれてしまった。

更に水の竜巻からは、夥しい数の稲妻が走り、その電撃によってネロと艦娘達が吹き飛ばされた。

 

漣「あ、あがっ・・・!」

 

霰「(・・・痺れて・・・動けない・・・)」

 

感電して動けなくなった艦娘達だが、ネロだけは立ち上がり水の竜巻を睨む。

竜巻が消えると、中からベルゼが姿を見せる。その手には、アグニ&ルドラに酷似した双剣が握られていた。

違いがあるとすれば、アグニ&ルドラは橙色と緑色だが、ベルゼが持つ双剣は真っ黒だった。

 

ネロ「新しい武器って訳か。いいぜ、付き合ってやるよ」

 

ベルゼ「だーから、戦いに来たんじゃないって言ってるだろ」

 

ネロ「俺は まだやれる。掛かってこいよ」

 

ベルゼが双剣を背中に背負うと、ネロに向かって何かを投げた。ネロは それを掴み、手を開いて見てみると、そこにあったのは黒の魔石の指輪だった。

 

ネロ「これって・・・!?」

 

ベルゼ「ゾニアと戦うなら それが必要だ。気を付けろよ。あの女は性格が かなり ひん曲がってるからな」

 

ネロ「待てよ!何で俺達に手を貸す!?答えろ!」

 

説明を求めるが、ベルゼはフードを被って闇の中に姿を消してしまった。

なぜベルゼが黒の魔石の指輪を渡すのかと、指輪を見ながら戸惑っていたが、すぐに綾波型と朝潮型の事を思い出す。彼女達は、ベルゼの攻撃で動けなくなってる。

 

ネロ「おい、大丈夫か!?」

 

朧「ちょっとずつ、動くようになってきたかな・・・」

 

潮「やっぱり、お化け屋敷なんて入っちゃダメだったんだよ・・・」

 

ネロ「少し休憩したら、外に出よう」

 

ネロは進むべき先を見た。そこには扉があり、どうやら ここは、お化け屋敷の終着点だったようだ。

 

 

・・・・・・

 

少し時間が経ち、外ではセリーナを追っていたトリッシュが やっと追い付いていた。

 

トリッシュ「セリーナ待って!」

 

セリーナ「何だ?」

 

トリッシュ「どこに行くつもり?」

 

セリーナ「この場所を囲む光は、七騎士の1人であるゾニアの力だ。ゾニアの力の気配が、あの城から感じる」

 

トリッシュ「パンフレットにあった、鏡の城ってやつね」

 

セリーナ「この事態を止めるには、ゾニアを倒すしかない」

 

トリッシュ「1人で どうにかなるの?」

 

島風「ねぇ、もう競争 終わり?」

 

そこに、陽炎達と一緒に居るはずの島風が来て、トリッシュは驚く事になってしまった。島風にも、ダンテと合流するように言っておいたはずだが・・・。

 

トリッシュ「どうして来たの!?」

 

島風「競争かと思って」

 

トリッシュ「あなたねぇ・・・」

 

言う事を聞かなかった島風に困っていると、お化け屋敷から出たネロ達が合流した。

 

ネロ「トリッシュ!」

 

トリッシュ「ネロ・・・どうやら ここは、七騎士の1人がテリトリーにしてた場所みたいよ」

 

ネロ「みたいだな・・・」

 

最初から分かっていたような顔になるネロに、トリッシュとセリーナは首を傾げた。

 

トリッシュ「知ってたの?」

 

ネロ「俺達の方にも七騎士が現れたんだ。序でに これも渡された」

 

ネロが見せたのは、黒い魔石の指輪だった。それを見て、セリーナが目を細める。“渡された”という言葉が どうにも引っ掛かったのだ。

 

セリーナ「倒した訳ではないのか?」

 

ネロ「あぁ、ゾニアって奴と戦うなら、これが必要になるって言って」

 

潮「その後、消えちゃいましたけど・・・」

 

セリーナ「(・・・いったい どういう事だ?)」

 

ベルゼとゾニアは同じ七騎士で、仲間のはずだ。それなのに、ベルゼはネロが勝てるように、自らが守護する黒の魔石をネロに託した。その行動の意味を、ベルゼの真意が見えてこない。

そして もう1つ疑問がある。魔石が既に、指輪として扱える道具に変わっている事だ。

魔石の指輪は、セリーナの母であるノヴァが魔石を変換して生み出した物だ。既に指輪に変わっている事に、セリーナの頭の中では訳が分からなかった。

 

トリッシュ「セリーナが言うには、七騎士は鏡の城に居るみたいよ」

 

ネロ「あそこか」

 

ネロ達は、遊園地の北側に聳え立つ城を見る。

今 居る場所からなら、それほど時間も掛からず行けるだろう。

 

ネロ「そっちは俺に任せてくれ」

 

トリッシュ「私も行くわ」

 

朝潮「朝潮型も お供します」

 

朧「私達 綾波型は、外の悪魔の駆除に向かうね」

 

トリッシュ「島風、あなたも行きなさい」

 

島風「うん、分かった」

 

綾波型と島風は、ダンテ達同様 悪魔の殲滅に向かい、ネロとトリッシュ、朝潮型、セリーナは、七騎士の1人であるゾニアを倒すため、鏡の城へと向かうのだった。




次回も宜しく お願い致します!

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