222話です!どうぞ!
鏡の城に突入したネロ、朝潮型、トリッシュ、セリーナだったが、七騎士の1人ゾニアの罠で分断されてしまう。
鏡の中から現れたネロの偽者は倒したが、今度はトリッシュとセリーナの偽者が現れ戦闘になる。
そこにバージルが現れ形勢が有利に運ぶかと思われたが、鏡の中からバージルの偽者まで現れた。
戦闘が続く中で、偽者は本物に成り済まし、朝潮型は どれが偽者か分からなくなり、バージル、トリッシュ、セリーナの本物と偽者の戦いを見守るしかなかった。
*ルーマニア 鏡の城 4月27日 0:46*
本物と偽者の戦いを見ながら、朝潮型は歯痒い思いをしていた。手助けをしたいのに、自分達は手も出せない。もし誤って味方を撃つような事があればと考えると、何もできなかった。
朝潮「(どうすれば・・・何か、何か方法があるはず・・・)」
満潮「ねぇ、ネロの時と同じようにしてみない?」
霞「同じって、何するのよ?」
満潮「質問して、答えの相違で本物を判別するの」
霞「3人共 戦ってて それ処じゃないでしょ!」
満潮「じゃあ このまま何もせずに見てるつもり?!」
満潮と霞が言い合ってる横で、霰が どうするのか朝潮に訊ねた。今 決定権があるとすれば、姉妹の中で1番艦である朝潮だ。
朝潮は少しの間 考え、満潮の提案に乗る事にした。
朝潮がバージル、トリッシュ、セリーナに、戦いながらでいいから質問に答えるよう伝える。3人は返事を返さないが、拒否するような表情は浮かべておらず、朝潮型は それを了承と解釈した。
朝潮「バージルさん、父親の名前は何ですか?!」
「「・・・スパーダ!」」
大潮「トリッシュさん、出身は どこですか?!」
「「魔界よ!」」
満潮「セリーナの肩書きは?!」
「「魔女!魔女!!魔女!!!」」
荒潮「この程度じゃダメみたいよ~」
質問の答えに相違はない。これでは誰が本物で、どれが偽者か判らない。
荒潮「セリーナ、初雪ちゃんとのレースゲームでの勝敗は~?」
セリーナは、ゲームで初雪に勝った時は よく自慢している。だから最新の戦績も、朝潮型は知っていた。
「「137勝6敗で妾がリード!/あぅあ・・・」」
霞「お前か!」
片方はスラスラと戦績を答えたが、もう片方は言葉に詰まる。
すると霞が、透かさずペイント弾を撃つ。
セリーナ「逃げるでない!」
セリーナの偽者が躱そうとするが、セリーナが魔術で作り出した鎖で拘束し、動きを封じる。それによって塗料が付着し、偽者の判別ができるようになった。
荒潮と霞が砲撃し、セリーナと連携を取り偽者を攻め立てる。
霰「トリッシュさんの・・・人間の知り合いの名前」
「「モリソンとエンツォ!/っ・・・!?」」
トリッシュがダンテと共に列車で合流した後、トリッシュからも色々と思い出話を聞かせてもらっていた。モリソンとエンツォに関して、話だけなら聞いていた。
大潮「そっちが偽者だー!」
答えられなかった方を偽者と断定し、大潮もペイント弾を撃つ。トリッシュの偽者も躱そうとするが、大潮に気を取られた隙に、トリッシュが電撃を放ち動きを止める。 電撃を浴びる偽者にも塗料が付着した。
大潮と霰も砲撃しながら、トリッシュに加勢する。
満潮「バージル、子供の頃の思い出!」
ダンテとバージルが殺し合いという喧嘩をする時、時々 互いを罵り合いながら喧嘩している事がある。その中には、子供の頃の話も含まれていた。それを聞いて覚えていた朝潮型なら、正しい答えを知ってる。
バージル「ダンテが親父に泣かされてた!」
朝潮「そっちですね!」
朝潮もペイント弾を撃ち、バージルの偽者も避けようとするが、偽者を囲むように幻影剣が配置され、一斉に貫き動きを止める。
バージルの偽者にも塗料が付着する。
バージル「俺1人で構わんのだが?」
朝潮「長引かせる訳にはいきませんから」
バージルが斬り込み、朝潮と満潮が追撃の砲撃を仕掛ける。
偽者は自分と互角の相手に、艦娘という別の力が加わり、連携されて少しずつ追い詰められていく。
途絶える事のない連擊の末、バージル、トリッシュ、セリーナの偽者が吹き飛ばされ、1ヶ所に集められる形となる。
止めを刺そうとバージルが腰を落とし、鞘に納まった状態の閻魔刀に手を掛けると、暴走するベヒモスに乗ったネロが、鏡の壁を突き破って現れた。
ネロ「止まれって言ってるだろうが!」
ベヒモスは偽者の方へ爆走し、押し潰してしまう。予定外ではあったが、ベヒモスによって止めを刺され、偽者は消滅する。
ベヒモスは反対側の壁に当たり、やっと走るのが止まった。
ネロ「人を乗せたまま散々 壁に ぶち当たりやがって・・・!」
デビルブリンガーの両腕がベヒモスを掴むと、頭上に向かって投げてネロ自身も跳躍する。
空中で また掴むと、ベヒモスを床に向かって叩き落とす。床に叩き付けられた事で床に亀裂が入り、砂埃が舞う。
真上から落下しながら、ネロはレッドクイーンの刃をベヒモスに突き立てた。
更に『イクシード』を発動し、エンジン音を鳴り響かせ炎を噴き上がらせながら、ベヒモスの身体を抉っていく。
身体を引き裂くようにレッドクイーンを引き抜き、ベヒモスの顔の前に降りると、デビルブリンガーの拳で頭部を殴り潰した。
荒潮「何か・・・よく分かんないまま終わっちゃったわね」
ネロは振り返り、少し驚きながらもバージルが居る事に気付いた。
ネロ「親父、来てたのか」
セリーナ「かなり時間が取られた。先を急ごう」
ネロ「そうだな、行こう」
バージル「ネロ、お前は来るな。外の雑魚の相手をしてろ」
ネロはバージルを見ながら目を細めた。呼び止められたと思えば“来るな”と言われ、バージルの真意が分からなければ納得もできない。
ネロ「来るなって どういう意味だ?」
バージル「言葉通りだ。七騎士は俺が倒す」
ネロ「それはできない。ベルゼが言うには、俺の持つ魔石の指輪が無けりゃ倒せない」
ネロの言い分を聞き、バージルは小バカにしたように笑った。
バージル「フッ、敵の言う事を信じるのか?」
ネロ「信じたかないが、もしもって事があるだろ。七騎士は俺が倒す。指輪がある俺にしかできない」
ネロは歩き出し、先へ進むためバージルの横を通り過ぎようとする。
だが その足は すぐに止まった。ネロの首に、閻魔刀の刃が宛がわれていた。
ネロは眼だけ動かし、バージルを睨む。
ネロ「何のつもりだよ?」
バージル「魔石の指輪が必要だと言うなら、俺に渡せ。代わりに俺が使う」
ネロ「ふざけんなよテメェ!こんな時にアンタの相手してる暇はないんだよ!」
ネロは閻魔刀を払い向かい合う。
雲行きが怪しくなり朝潮型は不安そうにし、セリーナは親子喧嘩が始まりそうな流れにウンザリしたような表情を浮かべる。
トリッシュは、真剣な眼差しで2人を見詰めていた。
バージル「そういえば、お前には本を預けていたな。お前を倒して指輪を奪い、序でに本も返してもらおうか」
ネロ「どうあってもやるつもりかよ。吠え面かくんじゃねぇぞクソ親父!」
ネロはレッドクイーンを、バージルは閻魔刀を抜き、朝潮型が小さな悲鳴を上げる中、子は父に、父は子に刃を振るう。
トリッシュ「やめなさい!」
トリッシュの怒声が響き、刃が ぶつかり合う少し手前で、ネロとバージルは動きを止めた。
トリッシュ「今は そんな事してる場合じゃないでしょ」
バージルは一瞬だけトリッシュに視線を向けると、閻魔刀を鞘に戻し、先へと進むため歩いていってしまう。
苛立った様子のネロも、バージルの背中を見ながらレッドクイーンを背に戻した。
ネロ「何 考えてんだよ あいつ・・・!」
トリッシュ「バージルの事は後で考えましょ。ダンテも一緒の時に」
ネロ「・・・・・・クソッ!」
ネロも肩を怒らせながら、さっさと先に行ってしまう。
最悪の事態にならず、朝潮型は安心していた。トリッシュが居なかったら、自分達に止める事ができたか定かではない。
バージルは歩きながら、心が掻き乱されていた。理由は、母と同じ顔、同じ声のトリッシュにある。
バージル「(俺は なぜ刃を引いた?あの女は違う。甘ったれるな・・・!)」
・・・・・・
下層に落とされて時間を取られたネロ達は、立ち塞がる悪魔を倒しながら駆け抜け、遂に鏡の城の最上層へと辿り着いた。
その奥には玉座があり、黒コートを着た者が座っていた。
セリーナ「ゾニア、今すぐ配下の悪魔を止めろ。序でに魔石も渡せ」
セリーナが嘗ての忠臣に命令するが、ゾニアと呼ばれた黒コートは何も言葉を返さず、動かず、ネロ達を見詰めるだけだった。
ネロ「おい、聞いてるのか?さっさと━━」
ゾニア「黙れ!!」
『・・・・・・!?』
突然ゾニアが激情し、とてつもない殺気を向けられネロ達に鳥肌が立つ。
ゾニアが立ち上がり黒コートを脱ぎ捨てると、ブロンド髪に白い服を着た女の姿が露になる。
ゾニア「よくも・・・よくも私の楽園を滅茶苦茶にしてくれたわね・・・!」
ネロ「悪魔を溢れさせて何が楽園だ!お前が作り出したのは地獄だろうが!」
ゾニア「黙れ!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!その汚らわしい口を開くな!汚らわしい声を私に聞かせるな!汚らわしいデビルハンターの分際で、私の楽園を汚すなど万死に値する!」
ネロ「汚らわしいだって?こちとら毎日シャワー浴びてるっつうの」
ゾニア「あぁ、我が王よ。この不浄なる者共の骨を砕き、臓物を引き摺り出し、その首を あなた様に献上してみせますわ♪」
霞「こいつ・・・何かヤバくない?」
大潮「目がイッちゃってる・・・」
どうやらゾニアは、ルキフェルスに かなり心酔してるようだ。
キレ散らかしたり悦に浸ったりするゾニアのキチガイっぷりに、ネロ達は揃ってドン引きしていた。ベルゼが言っていた“性格が かなり ひん曲がってる”とは、こういう事だったのかもしれない。
ゾニアの実力が どうであれ、それを抜きにしても、相手にするのは色んな意味でヤバそうだ。
悦に浸るのをやめ、ゾニアは また憎しみの込もった顔でネロ達を見据える。
ゾニア「お前達は この、『浄化の光』ゾニア直々に殺してやるわ!」
ゾニアの手に光の粒子が集まると、それは白い柄の槍に変わりゾニアが構える。
ネロ「へっ、やっと やる気になったかよ」
ネロは背中からレッドクイーンを抜き、バージルは親指で閻魔刀の鍔を押し、僅かに刃を見せる。
艦娘達も主砲を構え、トリッシュとセリーナもルーチェ&オンブラと杖を構える。遂に、七騎士5人目との戦いが始まる。
ネロとバージルが駆け、朝潮型とトリッシュ、セリーナが、砲弾と銃弾、魔力弾を撃ち込む。
ネロとバージルがゾニアに到達する前に、砲弾と銃弾、魔力弾がゾニアに着弾しようとするが、ゾニアが槍の柄を床に突くと光の衝撃波が発生し、掻き消されてしまった。
ネロとバージルは衝撃波を飛び越え、ゾニアに斬り掛かる。それに対しゾニアも槍で受け止め、斬り返し、応戦してくる。
ゾニアの槍捌きは敵ながら天晴れなもので、ネロとバージルも躊躇なく踏み込み攻撃を仕掛けるが、一筋縄ではいかない。
ゾニアが槍を長く持ち、その場で回転しながら横凪ぎに振るい、ネロとバージルは上体を後ろに反らすと、槍の刃が首を掠める。
正面から朝潮型が砲撃すると、砲弾は全て槍によって真っ二つにされ不発に終わる。
トリッシュとセリーナはゾニアの側面に回り込み、左右から銃弾と魔力弾を撃ち込むが、ゾニアはネロの方へ飛び掛かりながら避け、槍を振り下ろす。
ネロがレッドクイーンで槍を弾き、反撃に斬り掛かると、ゾニアは紙一重で避け、そこに間髪入れずバージルが斬り掛かる。
ゾニアは槍の柄を盾に閻魔刀の刃を防ぎ、槍を回転させる。高速で回転する槍の範囲から逃れるため、ネロとバージルは一旦 後ろに飛び退く。
2人が飛び退くのと入れ替わるように、トリッシュが電撃を放つ。すると どういう訳か、ゾニアは避ける事もなく電撃を浴びた。
ゾニア「お前の その光、貰うわ!」
トリッシュ「魔力が上がった!?」
トリッシュの電撃を吸収し力が増大したゾニアを中心に、強烈な光が爆発的に広がる。ネロ達の視界は白く染まり、何も見えなくなる。
ゾニアは眼が焼かれて何も見えなくなったネロ達に高速移動して近付き、全員が槍に斬り飛ばされた。
膝を突くネロ達は目を擦り、ボヤける視界でゾニアを見る。
ネロ「目潰しかよ・・・!」
バージル「(光を吸収するなら、ベオウルフは使えんか・・・)」
ネロとバージルが再び特攻してゾニアに接近して斬り合う。2人の連携で、ゾニアの手から槍を弾き飛ばす。
槍を手放した事でゾニアの戦闘力が落ちるかと思われたが、ゾニアは徒手空拳で応戦し、全く衰える事がない。
更にゾニアの身体から、9人のゾニアが現れ計10人に増える。
セリーナ「ゾニアの分身だ!気を付けろ!」
10人のゾニアがネロ達1人1人に向かっていき、ネロ達も応戦するが、その攻撃はゾニアの身体を擦り抜けてしまう。反対にゾニアの攻撃がネロ達に入り、攻撃の通じない分身に翻弄され吹き飛ばされてしまう。
ネロ「本物は どれだよ・・・!」
ゾニア「私なら ここよ」
10人のゾニアが1ヶ所に集まり、元の1人に戻る。
ゾニアは、手から光の球体をネロ達の頭上に飛ばし、球体が弾けると光のシャワーが降り注ぐ。それに触れた瞬間、幾つもの爆発が起きネロ達が床に叩き付けられた。
トリッシュ「何て強さなの・・・」
ゾニア「当然よ。ベルゼを除けば、私は七騎士で1番の実力を誇る。お前達 下賎なデビルハンター如きが、私に勝てるはずがないのだから。アーッハッハッハッハッ!」
床で這い蹲るネロ達を見ながら、ゾニアは口元に手を添え、高笑いを上げながら嘲笑う。
高笑いをやめると、ゾニアの手に再び光の粒子が集まり、槍が出現する。
ネロは、ベルゼに渡された黒の魔石の指輪を取り出し見詰める。
ネロ「(もう他に手は・・・)」
そうしてる間に、ゾニアの周りには光の球体が幾つも現れ回っている。止めを刺すつもりかもしれない。
ゾニア「さぁ、私の光で浄化されなさい!」
ネロ「(迷ってる暇はないよな!)」
ゾニアの周りで回っていた光の球体が、ネロ達に向かって一斉に飛ぶ。光の球体は途中で合わさり、1つの高エネルギーの塊となり迫る。
ネロは指輪を嵌めた右腕を突き出すと、手の先に黒い球体が現れ、ゾニアが放った球体へ飛んでいく。
白と黒の球体が ぶつかり合い、その衝撃で床は捲れ上がり、壁は崩れ、敵も味方も関係なく全てを吹き飛ばし、ネロ達とゾニアは壁に叩き付けられた。
部屋の中心地では、光と闇のエネルギーの奔流が迸り、部屋を破壊していく。
それは やがて1つに合わさり、鏡の城の屋根を突き破り天へと昇る。そこを中心に、空には暗雲が立ち込め、稲光と共に雷鳴が轟き、雨が降り出した。
天へと昇る光は、外で悪魔狩りに奔走するダンテ達にも見えていた。
*日本 Devil May Cry鎮守府 本館 日本時間9:54*
ダンテ達がルーマニアに出来た遊園地に行ってる間、鎮守府は平和だった。トラブルもなく、静かな時間が流れている。
そんな中、鎮守府に所属する正規空母6人が、談笑しながら廊下を歩いていた。二航戦の2人が どこかに行こうと他の4人を誘ったり、瑞鶴が生意気 言って加賀に窘められたり、そんな様子を赤城と翔鶴が微笑みながら見ていた。
すると赤城は、突然の頭痛に襲われ立ち止まる。
加賀「赤城さん?」
飛龍「調子 悪いんですか?」
赤城「いえ、ちょっと頭痛がしただけだから、大丈夫です。うっ・・・!」
瑞鶴「赤城さん!?」
頭痛は更に酷くなり、痛みに耐えられなかった赤城は膝から崩れ落ち、その場に蹲ってしまう。遂には、倒れて意識を失ってしまった。
蒼龍「赤城さん!?赤城さん!しっかりしてください!赤城さん!」
加賀「翔鶴、明石を呼んできて!早く!」
翔鶴「は、はい!」
翔鶴は急いで明石を呼びに行き、残った4人は突然の事に気が動転しながらも、赤城に呼び掛け続ける。
*???&ノヴァの洞窟*
玉座のある部屋と洞窟の中、それぞれの場所で、ルキフェルスとクリスタルの中で眠るノヴァは、黒の魔石の力を感じていた。
ルキフェルス「ベルゼめ、魔石をネロに渡したのか。予定より早いが・・・」
ノヴァ『これで第8が目覚める』
遊園地の話は次回で終わりますので!
最近1つの話が長くて申し訳ないです!
次回も宜しく お願い致します!