229話です!どうぞ!
武装した者達の襲撃を受けながら、ダンテ、比叡、鈴谷、利根、筑摩、北上、大井、睦月、如月、陽炎、夕雲、伊19の12人は、島の中を進んでいた。
ダンテ達は港の集荷場跡を調べながら移動してると、所属不明の艦隊と武装した男達の攻撃を受ける。
そんな中、島の上空でヘリコプターが飛んでいた。それはダンテ達や、別の場所に居た蒼龍、摩耶、鳥海も見ており、蒼龍達はヘリコプターを追って、山の方角にある修道院を目指して移動する。
一方ダンテ達の方は、砲撃してくる所属不明の艦隊を止めるため海へと飛び出し、戦闘の末 全員を拘束した。
ダンテは鈴谷、睦月、陽炎に所属不明の艦隊の事を任せ、他の艦娘を連れてジャングルの奥地へと進む。
修道院へと向かっていた蒼龍達は、道中でローマンの一味が罠に掛かって死んでるのを発見した。その周りでは、不穏な気配が漂っていた。
*修道院跡 5月4日 19:10*
蒼龍、摩耶、鳥海が修道院を目指して歩いてると、天然の石を削って作られた階段が見えてきた。ボロボロで崩れてる部分もあるが、まだ使えそうだ。
階段を上がった その先には、修道院跡の建物があった。
近付き壁の崩れた場所から入ると、武装した男2人が話していた。蒼龍達は身を低くしながら隠れ、聞き耳を立てる。
だが それも長くは続かなかった。隠れていたのに、男の1人が目敏く気付いた。銃撃され、その音を聞き付けた他の連中まで集まってくる。
艤装を使える鳥海1人で応戦するが、敵の数は多く銃弾には1発も当たる事を許されず、かなり分が悪いと言える。
鳥海「ここ多過ぎ!」
摩耶「苦労が報われるといいな!」
1人で この状況を何とかしなければならない事態に鳥海は嘆くが、艤装が使えない摩耶は隠れながら他人事のような言葉しか返さない。鳥海からすれば踏んだり蹴ったりだ。
すると、鳥海の砲撃とは別の攻撃に、男達が倒れていく。振り返ると、ずっと はぐれていたダンテ達が雪崩れ込んできた。
ダンテ「盛り上がってるじゃねぇか!」
「「「提督!」」」
比叡「撃ちます!当たってぇー!」
利根「その首もらったぁ!」
筑摩「撃ちます!」
如月「如月も、やっちゃうから!」
夕雲「行くわよ~!」
敵の数に引けを取らない猛攻撃に、蒼龍達に迫っていた男達が吹き飛び倒れていく。
摩耶「北上 後ろ!」
後ろから静かに接近してた男に摩耶が気付くが、北上は後ろから首を絞められながら捕まってしまった。
大井「何してけつかる!」
それにブチギレた大井が、魚雷で男の頭を殴りノックアウト。北上を即座に救出する。
だが男を殴った事で、魚雷の信管が作動してプロペラが回り始める。
大井「ば、爆発しそうです!」
北上「向こうに投げちゃえ!」
大井の手から魚雷を奪い、北上が敵の方に投げる。男達は魚雷の爆発に巻き込まれ吹き飛んだ。
その後は北上と大井が魚雷を投げ続け、伊19も一緒になって投げていた。
その場に居た敵を一掃したダンテ達は、合流して互いに今まで何をしていたのか話した。
筑摩「心配しましたよ」
摩耶「正直、鳥海が居なかったらヤバかった」
ダンテ「蒼龍は兎も角、摩耶は何で艤装を使わない?」
蒼龍「私と摩耶は捕まっちゃって、薬 打たれちゃったみたいだから・・・」
それを聞き、ダンテは困った顔をした。薬を打たれたという事は、簡単に死んでしまうのが2人も居るという事になる。
蒼龍と摩耶だけでも、集荷場跡に残ってる鈴谷達と合流させようかと考えたが、摩耶が人や動物とは違う存在の足跡の話をし、考えを改めた。それが悪魔なら、まだ目の届く範囲に置いてる方が安心だ。
夕雲「この部屋にも、何かありそうじゃない?」
鈴谷達に悪魔にも警戒するよう連絡を入れた後、ダンテ達は修道院跡の今 居る部屋を調べる事にした。
今 居る部屋には、図書館のように本のある棚が沢山あり、中央には天使、ペガサス、鳥、獅子の4つの像がある。比叡が手帳を確認すると、像と同じ絵があった。
比叡「この像と何か関連があるみたいですね」
蒼龍「けど、何もないみたい」
押したりもしてみるが、像の台座自体は動いたりしない。
すると、北上が台座の上に登った。
大井「き、北上さん、危ないわ!」
北上「平気だって。提督ばっか働かせるのも悪いしね」
ダンテ「何かありそうか?」
北上「う~ん・・・およ?この像 回るみたいだね」
台座は動かないが、その上の像は動くようだ。
手帳に描かれていたのなら、これも謎解きの1つのはずだ。像を動かし正しい向きにすれば、先へ進むための道が開けるかもしれない。
手帳を見る比叡の指示を聞きながら、北上は獅子の像を動かす。それが終わるとペガサスの像へ飛び移り、それも動かし同じ事を繰り返す。
最後に天使の像を動かすが、何も起きず全員が怪訝な顔で比叡を見詰める。
比叡「あ、あれ?おかしいなぁ~・・・」
蒼龍「絶対 何か間違ってる」
鳥海「ちょっと見せてください」
比叡「大丈夫だから!私1人で謎解きできるから!」
摩耶「できてねぇし!」
大井「獅子はペガサスの方じゃないですか?」
北上「こっち?」
利根「いや、正面に違いない」
筑摩「いえ、きっと逆ですよ」
夕雲「そうなると、鳥の向きも変わりますよ~」
イク「天使は正面のはずなの」
北上「ちょっ、もう訳分かんないよ!」
北上が自分で手帳を確認しながらやると言うが、他の艦娘達は手帳を見ながら、ああでもない こうでもないと言いながら喧嘩し、手帳を渡す気配がない。
見兼ねたダンテが手帳を奪い取り、北上の方へ投げた。それによって、艦娘達は残念そうな顔をしていた。
その後 北上が自分で確認しながら像を動かすと、隠し扉が動いて先に進めるようになった。
北上「ピンポーン」
北上が1発で謎解きを成功させ、他の艦娘達は残念な気持ちで隠し扉を見詰め、ダンテは小バカにするように鼻で笑った。
隠し扉の先には下り階段があり、そこを下りると暗い空間が広がっている。
摩耶「何だよ、また図書館かよ。で、どうするんだ?」
北上が手帳の次のページを確認すると、そこには特殊な形をした松明の絵とメッセージがあった。
北上「“逆さまの松明が死者の国へと導く”・・・」
蒼龍「・・・意味 解んないんだけど」
如月「“死者の国”って何!?導かれたくない!」
イク「どうせ何かの例えなの」
北上「とりあえず このイラスト、同じデザインの松明ある?」
暗い部屋で、ダンテ達は特殊な形をした松明を探す。すると壁際に、他とは違う松明があった。
松明も動かせる事を確認し、逆さまにしてみる。何かのカラクリが動く音がした後、また隠し扉が動いて通路が現れた。
ダンテ「これは、何かありそうだな。よし、俺が見てくる」
鳥海「1人で行くつもりですか?危険です」
摩耶「その通りだ。ローマンって奴と その仲間がウヨウヨ居る」
ダンテ「だから1人で行った方が気付かれにくい。大丈夫だ、心配するな。奴らは この部屋を知らない、ここに居れば安全だ」
ダンテとしては、1人の方が身が軽く問題が起きても すぐ対処できる自信がある。
蒼龍と摩耶は艦娘としての力が引き出せない。だから敵が知らない この部屋で待機させておく方が安心できる。
ダンテが艦娘達を説得してると、筑摩がダンテの前に出た。いつも優しい顔をしてる筑摩だが、今だけは違った。怒ってるというか、いつにも増して真剣な顔だ。
筑摩「提督、私達は赤城秘書艦から、提督から目を離すなと言われてます」
ダンテ「・・・いつになったら俺の子守りは居なくなるんだ?」
筑摩「今は止めはしません。その代わり、無線で逐一 状況を報告してください」
ダンテ「分かった。そっちも動かず大人しくしてろよ?特に蒼龍と摩耶」
摩耶「提督より分かってるよ」
蒼龍「大人しくしてまーす」
ダンテ「扉は閉めとけよ」
話も終わり、ダンテは隠し通路の方に振り返りながら入ろうとした。だが思いの外 通路が低く、額を強打してしまった。
ダンテ「イッテ!何なんだよ この低さ!」
通路の高さに文句を言いながら入り、艦娘達は そんなダンテを苦笑いで見送った。
*地下墓地 20:54*
ダンテ「ハッ、“死者の国”ね」
“逆さまの松明が死者の国へと導く”
手帳にあった謎解きの仰々しいメッセージから、ダンテは何が出てくるのか楽しみだった。これで何も無ければ、肩透かしもいいところである。
暗く冷たい地下墓地の通路を歩いてると、2人分の男の声が響いて聞こえてくる。声は通路の真上から聞こえてくるようで、ダンテは足を止めて聞き耳を立てる事にした。
ローマン「ナウァロ君、目当ての物は高い報酬に見合うだけの価値はあるんだろうな?」
ナウァロ「ここで間違いありません。ミスター・Jが依頼してきた物は、創造を絶する価値があります」
ローマン「だといいがね」
ダンテ「(ミスター・J・・・ここに来てる連中は奴の手先だった訳か)」
ローマンと その一味はミスター・Jに雇われてるようだが、わざわざ海を渡ってまで この島に来た目的は気になるところだ。
しかし それ以降、話らしい話は聞こえてこず、ダンテは地下道を進む事にした。
・・・・・・
*教会跡 21:17*
地下道を進み、辿り着いたのは廃墟となった教会だった。
しばらく辺りを見て回ったが、これと言った手懸かりなどは見当たらない。
そこに、筑摩から無線が入った。
筑摩『提督、聞こえますか?』
ダンテ「あぁ、筑摩、何も手懸かりは見付からない」
筑摩『こっちで皆と読書をしてたんですが、どうやら教会の上の方に秘密の通路があるみたいです。行けますか?』
ダンテ「多分な、行ってみる」
筑摩『何か見付けたら、連絡してください』
通信を終わり、ダンテは教会の上を目指して道を探す。
・・・・・・
そうして教会の2階まで来ると、1枚だけデザインの違うステンドグラスがあった。
それとは別に、2ヶ所の壁に仕掛けらしき物も見える。ダンテは先に仕掛けを調べるため、2階の崩れた足場から足場へと飛び移り、そちらに向かう。
そうして辿り着いた2ヶ所の仕掛けを動かすと、デザインの違うステンドグラスが倒れるように開いた。ダンテはステンドグラスを足場に着地し、隠し通路の中へ入った。
その先の部屋にも何枚かのステンドグラスがあり、やはり1枚だけデザインの異なる物があった。そこを開けると墓地の風景が広がっており、正面には建物がある。
ダンテ「Bingo」
その建物には、ステンドグラスに描かれていたものと同じデザインの紋章があった。恐らく次の行き先は、そこで間違いない。
一応 新しい発見があったので、ダンテは素直に艦娘達に無線を入れる事にした。誰に無線を入れるか迷ったが、利根にしてみる事にした。
ダンテ「利根」
利根『何じゃ?』
ダンテ「今、教会の窓から墓地を見てるんだが・・・連中が お宝の上に陣取ってる」
利根『何と!?それは・・・面倒であるな』
ダンテ「人間相手に銃も剣も あまり使いたくない。奴らを どかすトリックが必用だ」
利根『うむ、トリック1丁、すぐに用意する』
ダンテ「それと、あいつらが どいたら すぐ墓地に来い。勿論、地下墓地を通ってだ。その方が安全だ」
利根『う、うむ・・・どうにか如月を説得してみる』
そこで通信を切り、ダンテは窓から飛び出し墓地へ着地する。
敵に気付かれないよう、隠れながら少しずつ建物に接近してると、爆発音が鳴り響いた。
ナウァロ「艦娘だ!探せ!」
どうやら艦娘達の仕掛けたトリックが成功し、建物から出てきたローマンとナウァロが、部下を連れて墓地から移動していく。
その隙にダンテが建物の中に入ると、地下墓地を通って艦娘達が既に中に居た。
北上「上手くいったみたいで良かったよ」
ダンテ「中々に派手だったな」
イク「それで、次は どうすればいいの?」
摩耶「さぁな。けど、手探りで進んでる感じだな。ここにも何かあるはずだ」
辺りを調べると、紋章が刻まれた仕掛けを見付けた。北上が手帳を確認すると、やはり同じ絵がある。
それをヒントに仕掛けを解くと、またしても隠し扉が動き、先へ進むための通路が現れる。
摩耶「よぉーし!改めて捜索開始だな!」
皆が先へ進もうとする中、如月だけは動かない。他の皆は その理由を理解しており、説得を始める。
比叡「如月、行くよ」
如月「行きたくない!」
摩耶「お前の気持ちは分かるけど、進まないと帰る事もできないぞ」
如月「だって ここ墓地なんですよ!外は夜だし!人の骨は散乱してるし!こんな所に来るって分かってたら鎮守府で留守番してました!」
如月は泣き喚いて、梃子でも動こうとしない。
如月が こういう場所が苦手なのは知ってるが、こうしてる内に武装した連中が戻ってきてしまう。後戻りする事も、ここで立ち止まる訳にもいかないのだ。
すると、蒼龍が如月の肩に手を乗せた。
蒼龍「如月ちゃん、私達には提督が居るじゃない。提督の事は信じられない?」
蒼龍からの質問に、如月は首を横に振る。
蒼龍「提督と一緒なら安心できるでしょ?」
次の質問に、如月は ゆっくりと頷いた。
ならダンテが一緒だから安心だと言い聞かせ、艦娘達はダンテと如月に一緒に入ってもらう事にした。
ダンテは さっさと先に進みたいので、如月は先に入る事になってしまい、如月はビクビクしながら探照灯で忙しなく、辺りを確認する。何も居ないと分かり、如月が安堵の息を吐く。
2人に続き 鳥海も入り、次に摩耶が入ろうとする。
摩耶「どんな感じだ?」
ダンテ「さぁな。行き止まりかもな」
鳥海「司令官さん、あっちに通路があります」
鳥海が少し動くと、カチッと何かを踏み、何かが作動した音が響く。
ダンテ「マズい・・・!摩耶、戻れ!」
摩耶「な、何だ!?」
ダンテ「これは罠だ!」
ダンテが摩耶を突き飛ばすと、隠し扉が凄い勢いで閉じてしまった。ダンテが突き飛ばさなければ、摩耶は危うく石の扉に押し潰されていたところだ。
皆と分断されたと分かり、如月がパニックを起こす。
如月「いやぁあああ!私を1人にしないで!助けて!助けてぇ!」
鳥海「落ち着いて!私も司令官さんも居るから大丈夫!」
鳥海がパニックで暴れる如月を押さえ込み、ダンテは摩耶の無事を確認するためにも無線を入れた。
ダンテ「そっちは大丈夫か?比叡!」
比叡『摩耶は無事です。お尻を強打したぐらいです』
鳥海「良かった・・・」
ダンテ「図書室に戻った方がいい。俺達は別の出口を探す」
比叡『了解』
ダンテ「これで後戻りはできないな」
鳥海「如月ちゃん、行きましょう」
如月「怖い・・・行きたくない・・・」
ダンテ「・・・しょうがねぇ奴だな」
如月が自分の足で動くのを待ってる暇はない。ダンテは如月を抱っこして運ぶ事にした。完全に、子供と保護者の図だ。
・・・・・・
鳥海が見付けた通路に3人で入り先へ進むと、かなり広い空間に出た。そこは上から下まで、幾つもの通路が入り組んでいた。まるで迷路だ。
ダンテ「ここにも何かありそうだ。罠に気を付けろよ」
あちこち歩き回ってみるが、どの道が正解か分からない。ある道では先がなく行き止まり。別の道では案の定 罠があり、鉄球やギロチンが振り子のように迫ってきた。
だが歩き回ってる中で、奇妙な物を見付けていた。どの道でも、要所 要所でローマ数字が残されていたのだ。
そのローマ数字も謎解きの1つなのだろうが、生憎 手帳は北上が持ってる。
鳥海は北上に無線を入れ、ローマ数字に関するヒントがないか訊いた。すると、やはり これも謎解きの1つだったらしく、手帳にローマ数字と その順番が書かれていたそうだ。
北上『えっと、最初はねぇ・・・』
北上の指示に従い、正解のローマ数字がある道を進み、また次のローマ数字がある道へ・・・。
そうして進むと、カサカサと何かが這う音がして、ダンテ達は立ち止まる。
鳥海「・・・今の、罠の音ですかね?」
ダンテ「・・・いや、違うな。掃き溜めの臭いがしてきやがった」
ダンテが少し上を見上げると、人のような容姿をした何かが、壁を這って移動してるのが見えた。だが それは、こちらに向かってくる事もなく すぐに姿を消す。
如月「司令官・・・」
ダンテ「大丈夫だ、お前は俺が守ってやる。鳥海、急ぐぞ」
進むペースを上げ、北上の指示の お陰で迷路のような場所は抜け出せた。
だが その先は、通路も無ければ扉も無く、行き止まりだった。
ダンテ「どうやら上に、何かの装置があるみたいだな」
梯子も見付かったが、壊れて途中から無くなっており、鳥海や如月ではジャンプしても届かない。
ダンテ「如月、ちょっと下りてくれ」
如月「嫌!」
ダンテ「すぐに済むから我慢しろ。鳥海、肩車してやる」
抱っこしてた如月を一旦 下ろし、鳥海を肩に乗せて梯子まで持ち上げる。梯子を掴んだ鳥海は、そのまま上がっていき装置を見に行く。
鳥海「どうやら、古い巻き上げ機のようです。ロープもあるみたいですね」
梯子を上りながら、装置の全容が明らかになる。
如月も肩に乗せ、梯子に上げて鳥海と一緒に行ってもらった。
如月が大人しく上っていくのを確認したダンテは、徐にコヨーテ・Aを出し、構えながら周囲を警戒する。さっきより悪魔の臭いが濃くなってるのだ。
鳥海「トンネルがあります!ここから出られそうです!」
鳥海の報告を聞きながら、ダンテは鼻を押さえた。囲まれてると分かる程に、悪魔の臭いが強烈になる。
すると案の定、悪魔が現れた。その姿は殆どが人に似た姿をしており、体毛が無く、肥大化した手足に鋭い爪、眼球は真っ黒で尖った歯が生え揃った醜い顔をしていた。
今ダンテが居るのは円形の足場で、足場の下から悪魔が這い出てくる。しかも四方八方から現れ囲まれてしまう。
ダンテ「初めましての悪魔だな」
悪魔を撃退するために、ダンテはコヨーテ・Aを撃ちまくる。
そんな中、上から鳥海の声が響いた。
鳥海「司令官さん!今ロープを下ろします!」
ダンテ「俺は忙しい!お前らだけで先に行け!」
鳥海「しかし━━」
如月「絶対イヤッ!司令官と一緒じゃないと私 行かない!」
ダンテ「行くんだ!早く ここから脱出しろ!これは命令だ!」
コヨーテ・Aの銃声と共に、ダンテの怒声が響く。
鳥海は如月の手を掴み、トンネルへと走った。
如月「鳥海さん!司令官を置いていけない!」
鳥海「司令官さんは“命令”と言ったんです!彼が その言葉を口にするのは、私達が居ては邪魔になるからです!」
如月「うっ・・・しれいかあああん!!」
如月は叫ぶが、ダンテからの返事は返らず、鳥海も走る足を止める事はなく、手を掴まれてる如月は その場を後にするしかなかった。
だが その後ろから、ダンテではなく2人を標的にした悪魔が追い掛けてきた。
如月「そんな・・・」
鳥海「走って!振り返らず兎に角 走って!」
悪魔に追われながら必死にトンネルの中を走っていると、前方から光が見えてきた。出口かもしれない。
光が入ってくる場所まで辿り着き、鳥海は即座に扉を閉めてロックする。
悪魔が獣のような声を発しながら扉を叩くが、少しすると静かになった。諦めたのだろうか?
如月「鳥海さん・・・」
鳥海「大丈夫、ここまで来る気配はなさそうです」
如月「鳥海さん」
鳥海「どうしたの?」
如月「ここ何の部屋?」
如月に何度も呼ばれ、鳥海が振り返ると目を見開き驚いた。天井も床も金属で出来た部屋で、何かの施設なのか制御パネルらしき物もある。この島に来てから見た人工物と比べると、異質な場所だった。
この島に嘗て人が住んでいたのなら、村や港、古い砦、教会や墓地があるのは納得できる。だが この場所は何だ?
細々と暮らすために開拓された島には あまりにも不釣り合いで、言葉には言い表せぬ異様さを感じる。
だが考えてる暇は与えてもらえず、再び悪魔の声と、扉を叩く音が響く。逃げようとするが、他に出入り口が無く閉じ込められてしまった。
鳥海が窓から下を見下ろすと、金属で出来たドイツの軍艦が、錆びた状態で放置されていた。どうやら ここは、昔のドイツ軍の軍事施設のようだ。
如月「鳥海さん、これ見てください」
また如月に呼ばれ、テーブルに置かれた青写真に目を通す。そこには施設の見取り図が描かれており、一緒にモノクロの像の写真も残されていた。
鳥海「どうしてドイツ軍が この像を・・・?」
如月「でも、この修道院のマークは何かしら?」
鳥海「分かりません、いったい何が何やら。今ここに像があるなら・・・嘘でしょ、私達の足下!?」
青写真の通りなら、像は今 居る真下にある事になる。
如月がエレベーターを見付けたが、スイッチを押しても反応がない。流石に電気の供給は止まっているようだ。
鳥海「ここの大家さん、電気代 滞納してるみたいですね」
冗談を言いつつ、施設内の案内図を見てみると発電室がある。そこまで行けば、エレベーターの電気を点けられるはずだ。
唯一の出入り口には悪魔が待ち受け、エレベーターは動かない。鳥海は残されていた金属製の工具箱を投げ、窓ガラスを割った。道が無いのなら、作るまでだ。
鳥海「よし、行きましょう」
如月「ごめんなさい、私 行けません・・・」
鳥海「何を言ってるんですか?」
如月「鳥海さん、私には無理です」
鳥海「悪魔が迫ってるのに置いていける訳ないわ」
如月「だって私には・・・」
如月には、どうしても この恐怖の島で、自由に動き回る事ができない。
鳥海も少し考え、恐怖で精神的に不安定になってる如月を、嫌がってるのに無理に連れていくなどできなかった。
鳥海「・・・分かった、ここで待ってて。電気を点けたら、ここに戻ってくるから。一緒に逃げましょ」
如月「ごめんなさい・・・」
鳥海「いいの。如月ちゃんは、深海棲艦との戦いを頑張ってくれたらいいから。すぐに戻る」
鳥海は窓から外に出ると、パイプ伝いに下へ下りていく。1人になる如月のためにも、早く発電室に行かなくては。
次回も宜しく お願い致します!